Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

レバンテ対Rマドリード

2020-02-29 23:00:41 | ワールドサッカー
Jリーグが中断状態の今、楽しみは海外サッカーです。特に今週は、Rマドリード(レアル)対バルセロナの「クラシコ」が月曜未明にあるので、その試合の前にレアルのサッカーを見ておきたいと、スペインリーグのレバンテ対レアルの映像を見ていました。予想通り、レアルが4-3-3で強気に攻め、レバンテは4-4-2の後ろ2ラインを下げて守る展開が続きます。

レアルの長所は、相手によってサッカーを使い分けられることです。この日は確実に勝っておきたいレバンテ戦だったので、レアルは攻守の切り替えを早くしてレバンテの最終ラインの裏を狙う攻撃を見せました。特に、FWの3枚はイスコ、ベンゼマ、アザールとスピードのあるタイプなので、レアルはいろんなところからスルーパスが出てきました。CBのセルヒオ・ラモスからもパスが出たほどです。

もっとも、この日は相手GKアイトールが当たっていました。レアルは何度もチャンスを迎えながら、決定機をアイトールに止められることが多く、レバンテDFも体を寄せて粘りレアルのシュートを外させました。レアルの試合を見るなら見ておきたいアザールの個人技も、突破はできるもののゴールという結果に結びつかない展開です。

そのまま0-0で推移していた後半、レアルのアクシデントからゲームは動くことになります。アザールがハムストリングスを痛めたようで走ることができなくなり、控えFWビニシウスと交代します。ビニシウスもスピード型ですが、アザールほどの個人技のあるタイプではなく、あれほどレバンテゴールに迫っていたレアルの勢いが止まってきました。

その一瞬でした。前半からレアル守備陣を追い回していたモラレスが、DFライン裏に出たパスに、思い切ってダイレクトでシュートを狙います。これが、トラップを予想していたレアルGKクルトワの裏をかいて、このシュートが決まってレバンテが1点を先制する予想外の展開を迎えることになります。あれだけ押していたレアルがビハインドを追うとは、驚きの展開です。

最後はセルヒオ・ラモスをFWに上げて何度もチャンスを狙ったレアルですが、レバンテは時間稼ぎをして時計を進め、試合は1-0でホームのレバンテの勝利に終わります。レアルの長所を見たいと思っていたビデオ観戦ですが、結果は逆でした。こういうことがあるから、サッカーは面白いと言えるのですが。
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周りを生かす(杉本健勇)

2020-02-28 22:21:22 | 浦和レッズ
今日はネタが思いつかないので、先日の仙台戦で2得点と活躍したFW杉本健勇選手について書きます。杉本はC大阪で育ったポストプレーヤーですが、19歳のときにロンドン五輪出場を果たすために、山口蛍と扇原がいたので1チーム2人までと制限のあったC大阪から、あえてJ2の東京Vにレンタル移籍して五輪出場を果たした、意思の強さは持っている選手だと感じていました。

C大阪では1トップとして起用されることが多く、チームの中心選手としての評価はもらっていた選手ですが、浦和移籍の決断は驚きでした。浦和の1トップには興梠がいるため、FWでの出場のためには戦術を変えさせるくらいのインパクトが必要なためです。一時、オリベイラ監督が2トップを採用して、興梠と杉本の同時起用の可能性を探りましたが、この両者がタイプ的に合わないことが次第にわかってきました。

その理由は、二人ともいいボールに反応するプレーを目指してしまったからです。興梠にアシスト役を命じてもそれなりにこなせますが、それをさせると売り物の得点力が出なくなってしまいます。杉本は、自分にボールを集めさせるほどの信頼を得られず、必然的に杉本は外されて武藤雄樹がFWに入ることになります。

今季、レオナルドを補強されたことで杉本は苦しい立場に立たされるのではと思っていました。しかし、ここで結果を出せないとサッカー人生が下り坂に向かうかもしれないと感じたのか、杉本も自分の役割を整理してキャンプに臨んできました。特に、レオナルドとはサッカー観が合うようで、下がり気味に収めてレオナルドの動きを見る役割を、仙台戦ではよく見せていました。

今季は、大槻監督が多くの選手の組み合わせを試しており、杉本もキャンプでアピールのチャンスはありました。興梠と組んだときのちぐはぐさが、レオナルドと組めばなくなるとなれば、スタメン出場の機会も増えてきそうです。今季はルヴァン杯もあり、全試合興梠に頼るのは難しいので、杉本にもチャンスは十分です。

杉本は足元でボールを収められる長所があるので、昨日書いた大迫のようなプレーができれば幅を広げられます。浦和のFWは誰が出ても強いと思わせるだけの活躍を期待しています。
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大迫勇也の記憶

2020-02-27 21:59:22 | ワールドサッカー
今日はブンデスリーガのブレーメン対ドルトムントを見ていました。今季は17位と降格圏に沈むブレーメンは、この試合でもいいところなくドルトムントに0-2で敗れました。大迫勇也もスタメン出場したもののボールを引き出すことができず、途中交代でピッチを去ることになります。今日のブログはその試合を振り返るよりも、大迫勇也の記憶を書こうと気持ちを切り替えました。

大迫勇也は鹿児島城西高校時代、冬の高校選手権で10ゴールの新記録を作っています。決勝戦こそ活躍できずチームは準優勝でしたが、身のこなしが良くゴール前で決定的な仕事のできるFWだった印象があります。このときの対戦相手が口にしたのが、流行りの言葉になった「大迫半端ない」です。もっとも、当時はヘディングのゴールがないという課題もありました。

プロ入りは鹿島です。1年目こそ出番は少なかったですが、2年目で背番号も9になり早くも出てきました。プロとしての強さも身に着け、ドイツ2部の1860ミュンヘンからオファーをもらって海外移籍を果たします。2部なので、活躍して1部からオファーをもらうという、厳しい条件の挑戦でしたが、1部のケルンからオファーを受けてブンデスリーガ1部のピッチに立ちます。

大迫の映像を見た印象では、彼は点を取ることで欧州で評価されたFWではないと思います。事実、ケルンでのゴール数は年間数点程度と、決して多くはありません。しかし、足元が上手いので前線でキープできるという強みがあります。ボールを収めてから、2トップを組んでいた相棒のモデストにパスを送った結果、モデストが12点と結果を出してチームを残留に導きます。

また、大迫はMFに下げても器用にこなせるという強みもあります。ブレーメンではトップ下で起用された試合もあり、ボールさばきの上手さでは多くの監督に認められた存在です。もっとも、こういうタイプはチーム全体の調子にも左右されます。今年のブレーメンは調子が悪く、大迫が孤立する場面も多く見られます。

ブレーメンは2部にあまり落ちないチームでしたが、今年は17位と自動降格のピンチです。他チームからオファーがもらえるほどではないように見えるので、大迫のサッカー人生でも苦しい分岐点になるかもしれません。何とかチームを1部に残して、噂される東京五輪のオーバーエイジに気持ちよく参加できるように願うばかりです。
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ユベントス対ブレシア

2020-02-26 21:39:32 | ワールドサッカー
新型コロナウイルスの流行で、Jリーグは3/15までの全試合が延期になりました。予想していなかったオフ状態なので、こういうときはマニアックにワールドサッカーを見ようと、ユベントス対ブレシアのビデオを見ていました。強豪対下位という、セリエAではよくある一方的になりそうな試合でしたが、ブレシアに元ミランFWバロテッリがいることが興味の対象でした。

バロテッリはパワーのあるシュートが武器のFWで、ミラン時代には誰もが予想できないような弾丸シュートでチームを勝利に導いたこともあります。もっとも、ボールのないところではほとんど動かないFWなので、下位のブレシアは守りを固める戦術ゆえに彼が孤立する恐れは十分考えられます。ブレシアは後ろに2ラインを引いて守り、ユベントスのパスが入らないようにする予想通りの戦い方でした。

ユベントスは、過密日程を考慮して、エースストライカーのロナウドが休養日で出場しませんでした。3トップの中央にはイグアインが入り、ウイングのクアドラードとディバラでボールを持って崩したい狙いですが、どうしてもブロックの中は相手選手に寄せられるので、ユベントスはブロックの外側で回す、優位なようでリードを奪えない展開になります。

それでも、ユベントスのようなチームは、苦しいときに出る「飛び道具」があります。この試合ではディバラの左足が効きました。ちょうど、エリア外ギリギリの位置でのFKを、相手GKは一歩も動けないほど隅にうまく決めて、ユベントスは1点リードを奪います。このFKの前に、ブレシアFWが2枚目の警告で退場しており、ただでさえ苦しいブレシアはバロテッリにボールを入れられなくなります。

ユベントスDFもバロテッリの脅威は理解しており、できるだけバロテッリ以外の選手に攻撃させようと、バロテッリが持つと最大3枚で潰しに行きました。ブレシアが一人少なくなってからは、バロテッリは前に一人だけ残される格好になり、ユベントスとしてはバロテッリに持たせないようにすればいいと割り切れます。

最後はゴール前に走り込んでいたクアドラードに絶妙なパスが出てゴールになり、ユベントスは格下ブレシアの粘りに遭ったものの実力通り2-0でこのゲームを勝利します。しばらく、こういうマニアックネタでしのぐしかないので、レッズネタを楽しみにしている方はもう少しお待ちください。
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早春の別所沼公園

2020-02-25 22:37:14 | 埼玉
花粉症で苦しかった散歩ですが、この時期を逃すと梅や河津桜は見られないと思って、別所沼公園を散歩していました。冬の定番の花はそろそろ終わりが近づいており、春の花と交代の時期です。いろいろある世の中ですが、せめて写真だけでも元気を出そうと、いろんな写真を貼っておきます。

















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ラツィオ対インテル

2020-02-24 20:08:50 | ワールドサッカー
花粉症で自宅缶詰という残念な日なので、セリエAの上位対決のラツィオ対インテルのビデオを見ていました。ラツィオは今季3位と上位につけており、本命ユベントスが今年は万全でないので優勝のチャンスがあります。1位インテルとの直接対決は、ローマのスタディオ・オリンピコで行われました。

ラツィオもインテルも3-5-2のチームです。もっとも、チームカラーは異なっており、堅い守備からのカウンターで勝負するインテルと違い、ラツィオはMFの前2枚、ルイス・アルベルトとミリンコビッチ=サビッチにボールを収めてから、彼らの持つ攻撃センスでボールを支配しに行くチームです。特に、ミリンコビッチ=サビッチはイングランドの名門チェルシーからも注目されている今が旬の若手で、この試合でも強烈なロングシュートをバーに当てる惜しい場面も作っていました。

そのため、ボールを支配して押し気味に試合を運ぶのはラツィオでも、インテルは速攻でチャンスの数ではそれほど差がないという、上位対決らしい内容のある試合になってきます。先制点は前半終了間際にインテルに入り、左アウトサイドのヤングがスペースにうまく走り込んでのゴールで1-0でインテルリードで折り返します。

また、ラツィオにはセリエA得点王の経験もあるFWインモービレもいます。いいボールに反応するタイプですが、スピードもそれなりに持っており、ラツィオがカウンターを狙う場面でもチャンスを作れます。今季27ゴールで得点ランキングトップのインモービレは、個人技で崩すタイプではないので印象に残りにくいですが、結果は出しているFWです。

ラツィオボールのCKからの混戦でインモービレが相手DFに倒されてPKになり、このPKをインモービレ自身が決めて試合は同点になります。こうなるとホームのラツィオが押し気味に試合を運び、ルイス・アルベルトのシュートをブロゾビッチがブロックした跳ね返りに対し、ミリンコビッチ=サビッチがゴール前で相手DFの隙間を抜くシュートで勝ち越し、試合はそのまま2-1でラツィオの勝利に終わります。

ラツィオにとって、対インテル戦の勝利は10年以上なく、両者には力の差がありましたが、今年はスクデット(優勝)も狙えるラツィオにとってはいい年です。主力選手を引き抜かれる前に優勝しておきたいラツィオですが、本命ユベントスとの直接対決(4/26)をどういう状態で迎えられるか、楽しみです。
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インテル対ミラン

2020-02-24 17:25:44 | ワールドサッカー
ミラノダービー、インテル対ミランのビデオを見ていました。ミランは冬の移籍市場でアメリカMLSから獲得した、大ベテランのイブラヒモビッチを3トップの中央で起用してきました。イブラヒモビッチはもともとあまり動く選手ではないですが、足元のテクニックは今でも健在で、中央でさばくプレーなどは今でも十分セリエAの主力選手のプレーができます。

そのイブラヒモビッチが前半は活躍を見せます。右からのクロスを折り返してレビッチのゴールをアシストすると、前半終了間際にはCKからファーサイドでうまくフリーになって、相手GKパデッリの上を抜いて前半で大きな2点リードを得ることができていました。ゲームの内容も前半はミランがうまくボールを回しており、トップ下のチャルハノールがイブラヒモビッチとうまく連携を見せるなどミランがいい内容でした。

そんな試合は、後半にガラリと変わることになります。インテルは堅守速攻のチームで、ルカクを前に走らせたときにいい攻撃を見せるチームですが、追わなければいけない展開になってボール支配率を上げに行きました。ルカクがゲームの流れから消される苦しい展開でしたが、アンカーのクロアチア代表ブロゾビッチにボールを集めてパスで中盤を支配しに行きました。

3-5-2でアンカーを置くインテルの場合、前目の中盤2枚のベシーノとバレッラが持てばシュートも狙える展開にできます。また、ルカクとFWでコンビを組むサンチェスも運動量の多いタイプで、スルーパスに反応したプレーから折り返しをブロゾビッチがミドルシュートで押し込んだゴールで試合の流れは完全に変わりました。

その1分後にはベシーノにもゴールが出て、インテルは劣勢だった試合を素早く同点にしました。こうなってしまうと、ミランのイブラヒモビッチが待つタイプのFWということが効いてきます。ミランがある程度中盤でサポートできないと、イブラヒモビッチが孤立してゲームの流れから消えてしまいます。これで勝負は着きました。

70分にインテルにCKからデフライのゴールが出て逆転すると、ロスタイムには試合の流れから消されていたエースストライカーのルカクにもヘディングシュートでゴールが出ました。インテルの4-2の勝利という、最初の展開からは想像できないような結果になるのも、サッカーの面白さです。
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神戸対横浜FC

2020-02-23 22:32:14 | 他チーム
ノエビアスタジアム神戸で行われた、神戸対横浜FCも見ていました。横浜FCといえば52歳の大ベテラン、カズですが、開幕前に臀部を痛めていたことでベンチ外でした。要所には、トップ下の中村俊輔、CBの伊野波らのベテランもいましたが、サイドやボランチは若手主体で動けるサッカーが横浜FCの狙いだったようです。

この日の相手、神戸は天皇杯優勝でACLを戦うこともあり、一部メンバーを入れ替えてきました。4-1-4-1の布陣でアンカーにセルジ・サンペール、インサイドハーフにイニエスタと山口蛍、ウイングに古橋と郷家、1トップに藤本憲明という並びでした。イニエスタがボールを持ったときはさすが神戸で、何か起こると期待できるようなパスが必ず出てきます。

この日の横浜FCは、その布陣の弱点を狙いました。どうしても、DFラインの前のバイタルエリアをカバーするのがサンペール一人なので、サイドを深くえぐってからバイタルエリアを使う形にすればシュートも狙えます。横浜FCの先制点はまさにその形で、左SBの志知が突破してからのクロスがこぼれたところを、バイタルエリアでフリーになった瀬古のシュートで横浜FCがリードして前半を折り返します。

ボール支配率では60%以上神戸に回されてしまう横浜FCは、多くの時間で後ろに2ラインを引いて守る形を作ってきました。この2ラインをコンパクトに保つことで、1トップの藤本憲明はほとんど有効なプレーができず、ベンチスタートだったドウグラスと交代でピッチを去ることになります。もっとも、この神戸のボール支配は30分以上続いたので、横浜FCがこの守備で耐え切れるかは、体力的に疑問もありました。

試合はその通りになりました。縦パスに走り込んだ左ウイングの古橋がゴールを決めて、神戸は同点に追いつきます。その後も神戸はイニエスタを軸にゴール前に何度も迫りますが、横浜FCの守備陣がぎりぎりのところでクリアでしのぎ、試合は1-1の引き分けで終わります。ホームで、相手は昇格チームの横浜FCで、勝っておきたかった神戸にとっては痛い誤算になりました。

この横浜FCのサッカーは、VARの導入でPKを取られる恐れもあり、いつも機能させるのは難しいでしょうが、それでもJ1のレベルでも大きくは劣らないと見せました。この相手でも、確実に勝ち点3を取るのはそう簡単ではないと、感じたテレビ観戦でした。
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対策を練られた王者(2/23横浜FM対G大阪)

2020-02-23 22:09:25 | 他チーム
午後は時間があったので、Jリーグ開幕戦の横浜FM対G大阪をテレビ観戦していました。昨年王者の横浜FMに対し、G大阪が打ってきた対策が印象的でした。G大阪は3-6-1の布陣を引き、時間帯によっては5バックにしてでも守る、中盤の4枚は激しく動いてショートカウンターで1トップの宇佐美を走らせるというゲームプランに見えました。

その狙いが前半はうまく行きました。横浜FMのDFは2バックにしてでも攻めに人数をかけ、後ろのスペースはGK朴一圭を前に出してしのぐ守り方をすることがあります。その朴一圭に対して矢島がプレスに行ったところ、朴一圭がまさかのトラップミスを拾われる大きなミスをして、それをつないで倉田のゴールでG大阪が先制することになります。

また、横浜FMの長所である、右FWの仲川にも対策を打ってきました。左アウトサイドの藤春に仲川をマンツーマン気味に見させて、たとえ仲川がドリブルで内に切れ込んでいってもついていく守備で、仲川があまり生きない前半になります。GKからのロングボールに倉田が抜け出すチャンスから矢島がゴールを決めて、G大阪は前半で2-0と願ってもないリードを奪うことになります。

それでも、このG大阪のサッカーは中盤の4枚にとってはきついサッカーです。彼ら4人の動きが落ちてくれば横浜FMの攻撃サッカーが表に出てくることになります。横浜FMのトップ下、マルコス・ジュニオールが後半になると息を吹き返し、ボールを支配して何度もG大阪ゴールに迫りますが、この日はFWの中央で起用されたオナイウがシュートミスするなど、結果が出ない展開です。

後半30分ほどで、マルコス・ジュニオールにゴールが生まれて1点差まで追い上げますが、ちょっと反撃が遅すぎました。試合は2-1でアウェイのG大阪の勝利に終わり、横浜FMの攻撃サッカーにも対策を練られていることがこの試合で表に出てきたことになります。この手を真似てくるか、それ以上に点を取ることを狙う打ち合いのサッカーをするか、相手によって分かれるでしょうが、横浜FMも今季はそう簡単には勝てないと感じた開幕戦でした。
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ドルトムント対フランクフルト

2020-02-22 22:05:16 | ワールドサッカー
ドイツ・ブンデスリーガのドルトムント対フランクフルトのビデオを見ていました。フランクフルトにはMF長谷部誠とFW鎌田大地がいますが、彼らはベンチスタートで出番なしに終わりました。それでも、この試合を見たい動機は別のところにありました。ドルトムントに1月の移籍市場でザルツブルクから加入し、わずか1か月半で8ゴールと結果を出しているドルトムントFWホーランです。

ホーランは19歳の若手で、ノルウェー代表FWです。ドルトムントは3-4-3の布陣で、ホーランの位置はFWの中央でした。まずはスピード型かポストプレーヤーかを見極めたかったですが、ホーランはFWの位置から下りて、しっかりボールを収めて散らす動きをしていたのでポストプレーヤーだと理解できました。

運動量はそれほど多くない選手ですが、相手DFと駆け引きして背後を取るのがうまく、いいボールを入れてもらってそれに反応するプレーが得意なFWに見えました。事実、この日の1ゴールはゴール前でいい位置に入ったところに右からクロスが入って、利き足でない右で蹴ったものでした。ネット上では他の試合で「スーパーゴール」との見出しもあるので、もっとすごい能力はありそうで、他の試合もチェックしたいです。

この日の先制点は、写真のドルトムントDFピスチェクでした。2017年に埼玉スタジアムに来た、当時のドルトムントの選手は彼が残るだけになりましたが、Jリーグでは湘南に見られるような3バックのサイドの攻撃参加はドルトムントの武器です。ポーランド代表DFピスチェクの、内に切れ込んだドリブルからのミドルシュートが、ゴール隅に決まってドルトムントが先制します。

それでも前半は1-0で推移しましたが、後半の開始直後のサンチョのゴールは試合をほぼ決定付けました。この場面ではフランクフルトDFの戻りが遅れ、サンチョがシュート体勢に入ったときにスライディングに行き、キックフェイントで外されてフリーでシュートを打たれてしまいました。フランクフルトにはほとんどチャンスがなかった試合なので、2点を挽回するのはほぼ不可能と感じました。

フランクフルトは、中堅クラブの宿命で主力選手を引き抜かれています。クロアチア代表MFレビッチはACミランに移籍しており、FWアレもイングランドに移籍しています。ここで頭角を現すとビッグクラブに行きたいという流れは止められないのは仕方ないので、選手が集まってくるドルトムントとは地力の差があります。それがもろに出てしまったのが、この4-0ドルトムント勝利という結果だったと思います。
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