Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

ポーチュラカの花

2008-08-31 19:59:09 | 雑記
夏の花といえば、色鮮やかなポーチュラカの花が我が家の定番です。小さな株から、次々と枝分かれして一面に広がるのが特徴で、花の盛りは一番暑い8月です。この花は、私の最寄り駅の花壇にもあったくらいで、比較的強くて育てやすい花なのでしょう。

姪っ子が家に来ると、この花に水をやりたいといつもせがんできます。やはり、女の子ですから、何か家のために役に立ちたいと、家事に憧れを抱くのでしょうね。まだ小さな姪っ子ですが、そうやって育っていってくれればと、将来に期待を抱いています。
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サッカー一家が育んだ粘り(永里優季)

2008-08-31 11:15:00 | レディース
J1リーグのない週末は、ネタがないので、男女問わずいろいろな選手のネタを少しずつ取り上げていきます。今日のネタは、なでしこジャパンの躍進に貢献したFW、永里優季選手です。永里は、現役女子大生で、今でも十分若いのですが、実は16歳で迎えたアテネ五輪もメンバー当落線上だったそうです(出られませんでしたが)。

永里について語るとき、どうしてもサッカー一家であることは出てきてしまいます。兄、源気はJ2湘南のMFですし、妹も日テレ・ベレーザの選手です。夢は3人揃っての五輪出場だったのですが、一番厳しかったのは男子の年齢制限で今回が最後になる兄で、どうしてもJ2の選手だと反町ジャパンにはひっかかりませんでした。

結局、優季一人が五輪に出場することになったのですが、佐々木監督が運動量の多いタイプを重用したので、永里はなかなかゴールは決められなかったもののスタメンをキープしました。永里の良いところは、168cmと女子にしては大柄な体格ながら、攻守の切り替えが早く、相手ボールになったら素早く守備に戻れることです。

こういうプレースタイルを、暑い中国で再三日本にやられた相手チームは、次第に消耗してきました。特に、1次リーグで対戦したノルウェーのへばり方を見ると、なでしこの強化は間違っていないと確信しました。

そんな「動けるFW」でプレスの起点になる永里を見ると、やはりサッカーはチームで連動することが大事で、その永里の頑張りを無駄にしないMF陣が、後ろでしっかりこぼれ球を拾って、ときには再度チャンスを作ることもありました。ただ、やはりFWである以上、ゴールは目立つチャンスですから欲しいのは事実ですが、永里のゴールは重要な場面で出ました。

それは準々決勝の中国戦、相手CBの間を強引に割って入る走り込みで、大野が出したボールに追いついて決めた2点目のゴールでした。これは、今まで地味に走ってチームに貢献していた永里への報酬だったのではと思います。そんな粘りは、おそらくサッカー一家に育ったことも一つの要因だったかもしれません。

皆現役ですから、お互いの試合を見るのは難しいでしょうが、会ったときに刺激しあう身内がいるのは大きいと思います。これからも、永里一家の活躍に期待したいです。
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バーレーン戦プレビュー

2008-08-30 17:46:31 | ワールドサッカー
本来は、金曜の夜は、遅くまで起きていて大丈夫な貴重な日なので、ブログタイムのはずですが、ちょっと疲れ気味だったのか、早めに寝てしまい、更新できず失礼しました。

今日、あすの週末はJ1リーグがありません。それは、来週土曜に行われる日本代表のバーレーンとのアウェイ戦に配慮して、強化日程を空けたからです。中東に行くということは時差調整が大変です。暑さに慣れる時間は足りませんが、時差には慣れると思います。

かつて、オシム前監督が、代表にも厳しい環境を与えたいと思って、コックを同行させないという、ちょっとした事件がありましたが、今は岡田監督なので、そういう細かいミスはないと思います。チャーター機もちゃんと使うでしょう。

対戦相手のバーレーンは、3次予選でも対戦して、今年だけで3度目の対戦です。過去の2試合は1勝1敗と五分の成績です。しかし、今回の最終予選は、2位までが無条件で通過という条件である以上、何とか豪州との一騎打ちに持ち込んで、他の3チームを引き離しておきたいです。

そのためには、アウェイといえども、このバーレーン戦は必勝の一戦です。前回の3次予選のアウェイのバーレーン戦は、負けても次がある戦いでしたが、同じ気持ちでかかったら、予選を通れなくなるでしょう。岡田監督の選手選考を見ても、負傷明けの中村俊輔を強行招集したり、この一戦に賭ける気持ちは伝わってきます。

バーレーンは、スピードあるカウンターのチームです。ボールテクニックは結構ありますが、中盤では短いパスをちょっと出す程度で、一気にアウトサイドやFWを走らせてきます。日本としては、その起点をできるだけつぶしたいです。最悪の例が五輪代表のナイジェリア戦で、取られて後ろ向きに走らされる展開にしてはいけません。

そのためには、テクニックのある選手を並べ、ボールを前で持ち、セットプレーを多く取ってCKやFKで攻めたいです。かつては、中東のチームのセットプレーは怖いとよく言われていましたが、今は中澤や闘莉王がいる以上、日本のセットプレーの方が強いはずです。

キッカーも中村俊輔や遠藤もいますし、連続して守らされる展開になれば、バーレーンの方が守りきれなくなると予想します。スコアは1-0でもいいですから、とにかく勝ち点3が必要な一戦です。
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執念は見せたが(8/27 東京V対浦和)

2008-08-28 18:52:53 | 浦和レッズ
前回も書きましたが、浦和はスピードの達也、キープの高原、パスのポンテが揃えば、相当やりたいサッカーに近いものができると思っていました。ただ、東京Vの打ってきた策はぴったりはまりました。まず、予想通りだったとはいえ、ポンテに菅原をつけてきました。

ポンテがベストコンディションなら、たまには菅原を振り切ることもできるでしょうが、やはり今季の前半戦を靭帯断裂で離脱していた重傷明けということもあり、どうしてもポンテは中央で勝負はできず、サイドに流れていることが多かったです。

その結果、浦和がやりたかったポンテ中心の攻撃はできず、浦和のボールキープは達也や高原が下がってくる形になってしまいました。慎重な東京Vは、しっかり中盤から後ろにブロックを作っていて、浦和の攻撃はセットプレーと、時折見せる相馬の突破だけでした。

何か、手を打たなければいけないというのは、テレビの前の私も感じていました。しかし、エンゲルス監督が実際に打った手には驚きました。2トップの達也と高原を下げて、永井とエジミウソンを入れてきたからです。

達也、高原の2トップと、エジミウソン、永井の2トップは同じような特徴を持つ2トップで、これで攻め方が変わる訳ではありません。おそらく、達也と高原が良くないとエンゲルスが判断したのでしょうが、二人も代える割には効果が少ない、疑問の残る交代でした。

また、東京Vもポストフッキのサッカーは確立済みでした。大黒のキープ、ディエゴのスピード、地味に走ってサイドを埋めるMFなど、やりたいサッカーはできていて、それがディエゴの先制点につながります。

これで苦しくなった浦和は、闘莉王をFWに上げ、永井を右アウトサイドに回して放り込みサッカーしかできなくなってしまいました。結局、ロスタイムの阿部勇樹のゴールで、なんとか勝ち点1だけは確保しましたが、この日の浦和はやりたいサッカーが全然できていませんでした。

FWを代えて攻撃パターンを変えるのは間違っていませんが、この交代ではスピードサッカーを狙うのか、パワーサッカーを狙うのか、中途半端な印象を受けました。結局、エンゲルスは何をやりたかったのか、疑問の残った試合後でした。
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運命を変えたV ゴール(土橋正樹)

2008-08-27 18:53:24 | 浦和レッズ
今日は東京V戦ですが、翌日が仕事の日のナイトゲームの即日更新は勘弁していただき、穴埋めネタを書きます。浦和の守備を支え、浦和一筋で現役生活を終えた、土橋正樹さんの思い出です。

土橋は大学を卒業した1995年、ボランチとして浦和に入団しました。当時のオジェック監督は土橋をいきなりスタメンで起用しました。前年まで、下位が続いていた浦和にとって、守備の立て直しは急務で、オジェック監督は新しい力に賭けました。

その賭けは成功して、浦和のボランチに土橋がいるのは当たり前になり、当時の加茂監督から代表にも呼ばれたほどです。まだ、当時は私がサッカーをよくわかっていなかったので、土橋の長所を一言では表現できないのが残念です。

ただ、土橋は読みとカバーリングのボランチというイメージはあります。相手ボールにがつがつ当たりに行くタイプではなかったですが、土橋のミスでピンチを招いた場面の記憶はあまりありません。

ただ、1998年の原監督は、土橋を左SBで起用しました。この起用は土橋にとってあまり良い起用ではありませんでした。それは、SBにしてはスピードが足りないという事実が見事に表に出てしまったからです。相手チームは俊足選手を右MFに置き、土橋のところは徹底的に狙われてしまいました。

それでも、当時は左SBの専門家が城定一人でしたから、土橋の出番は結構ありました。それでも、当時の原監督の采配は疑問で、当時若手だった石井を育てるために、土橋のポジションを移したのでしょうが、これでは土橋が腐ってしまうと思ったほどです。

しかし、土橋といえばレッズサポなら誰もが思い出す、2000年のJ2最終戦のVゴールはこの起用が生んだものでした。当時の試合は、5人のベンチの枠を3人FWに割いていたため、DF系の選手は土橋一人しかベンチに入れられませんでした。

当時、同点で室井が退場になり、浦和はなんとか守りを固めなければいけませんでした。そのため、本来FWの大柴が守っていた左サイドに土橋を入れて安定を図りました。これで鳥栖の攻撃は止まり、なんとか安心して見ていられるようになりました。

また、Vゴールのシュートが左足だったのも、原監督時代が無駄でなかった証明です。おそらく、再三練習した左足のキックは、芸術的な弾道でゴールに突き刺さりました。今、あのVゴールがなかったらと思うと、浦和の強化が数年遅れていた可能性が高いです。本当に重要なVゴールだと、今でも弾道を思い出せるくらいです。
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東京V戦プレビュー

2008-08-26 19:53:55 | 浦和レッズ
明日、浦和は国立競技場で東京Vとのアウェイ戦を戦います。東京Vは、2005年のJ2降格の際に、主力選手がほとんど移籍してしまったので、今の東京Vはそれ以降に入団した選手がほとんどです。寄せ集め軍団と言えなくもないですが、昨年はフッキ中心のチームを作りJ1に復帰しました。

しかし、そのフッキはポルトガルの名門チームのFCポルトからオファーを受けて欧州に渡ってしまいました。あそこまで、個人に頼るサッカーはもうできません。さすがに東京Vのフロントも、フッキが抜けた穴をそのままにしては戦えないので、セリエAのトリノで出番がほとんどなかった大黒を獲得しています。

大黒を見るのは久しぶりという方がほとんどでしょう(浦和戦の終了間際にちょっとだけ出ましたが)から、特徴を説明すると、スペースへ抜け出すのがうまいFWです。3バックの浦和は、どうしても両ストッパーの脇にスペースが空きますから、大黒がサイドに流れると、比較的容易にキープを許すかもしれません。

ただ、大黒はピンポイントでクロスを上げられるサイドアタッカーではありませんから、真ん中のディエゴをフリーにさえしなければ大丈夫でしょう。

浦和は前節でポンテが復帰して、高原、田中達也の2トップが揃えば理想のサッカーができると思っていましたが、磐田戦ではなかなかポンテにボールが入らず、苦しい戦いになりました。東京Vは菅原をポンテにつけるような、特別な対策を打ってくる可能性があります。

しかし、ポンテはその程度でやられるMFではありません。かつて、オシム監督が率いた千葉との対戦で、ポンテは相手のマンツーマンを何度か引き剥がしてドリブル突破を見せています。東京Vが2枚ポンテに付けてくれば別ですが、そんな極端な手はなさそうで、マーカーが一人なら何とかしてくれるでしょう。

また、闘莉王の復帰で実現する、鈴木啓太、阿部勇樹のダブルボランチも楽しみです。細貝も成長して、守備に戻る運動量だけなら彼らに迫りましたが、攻守のバランス感覚やファウルしないで止めるコツなどではまだまだかないません。柏戦ではゴールも決めていますし、阿部勇樹の攻撃センスが発揮されれば、浦和は勝利に近づけることでしょう。
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なでしこジャパン躍進の秘密

2008-08-25 18:42:36 | レディース
今回、メダルこそ逃しましたが、なでしこジャパンの世界4強は歴史的快挙です。その原動力になったのは、佐々木監督の世界仕様への布陣変更でした。

今回のなでしこは、澤、阪口というダブルボランチを置きました。澤も阪口も、本来攻撃的MFの選手で、これまでのなでしこなら、守備のスペシャリストの酒井(現姓加藤)や宮本を置いて慎重に戦うケースです。

しかし、その戦い方だった大橋前監督は、女子サッカーのボランチにゲームメークを期待するのは、キック力が足りないため無理という発想で戦っていました。そのため、攻撃はトップ下の澤に任せ、後ろはしっかり守るから澤に守備は要求しないという戦い方でした。

しかし、この戦い方では、女子W杯でグループリーグ敗退と結果を残せませんでした。そのため、後を継いだ佐々木監督が着手したのは、澤のボランチコンバートでした。正直、澤はキープ力とキック力ならボランチもできそうに見えますが、相手ボールを奪う能力はどうかと思っていました。

ただ、東アジア選手権で中国と対戦したなでしこを見る限り、澤のボール奪取能力は結構ありました。その中国戦は3-0の完勝で、なでしこの可能性は十分に感じました。澤とダブルボランチを組む相棒には、佐々木監督が身体能力の高い阪口を抜擢しました。

正直、阪口の守備にはパスミスが出るなど、まだまだ粗削りなところもあります。ただ、どこまでも諦めずに相手ボールを奪いに行く敢闘精神は胸を打ちました。この運動量があるから、澤も攻撃参加ができたのでしょう。

また、日本の女子サッカーではあまり見られない、SBの攻撃参加も効きました。ただ、男子のように後ろの枚数を減らして攻撃参加すると、女子ではスペースを突かれてしまいます。そのため、右SBの近賀が上がるときは右MFの安藤がカバーして穴を埋めていました。

また、SBのオーバーラップは、カウンターのときに絞ったのも良かったです。90分上下動できる体力は女子にはないと判断した、佐々木監督の策は当たりました。

一見、のべつまくなしに走り勝ったかのように見えますが、実はこんな工夫があったのです。私が夢見ていた、「澤が現役のうちに世界で結果を」という希望はかないました。ロンドン五輪には、また新しい力で、この結果に近づいて欲しいです。
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楽しかった北京五輪

2008-08-24 17:22:02 | 他スポーツ
今回は、たまたま会社の夏休みと北京五輪の前半戦が見事に一致したので、日本の金メダル9個のうち、7個の瞬間をテレビで見届けることができました。ブログのネタにするかどうかは、直前まで決めていなかったのですが、無い知恵を無理やり絞って、柔道や水泳に至るまでつたない記事を書くことができました。

ただ、少年時代からスポーツが好きだった私ですが、次第にスポーツを冷めた目で見て、感じたことを文章に残した方が面白いのではと、少しずつ考え方が変わってきました。そうすることで、マスコミは決してネタにしない、自分だけのスポーツの見方というものが今回の五輪でちょっとだけ得られたのは満足です。

本題に入ると、確かにアテネのときよりメダルの数は減っていますし、おそらく敗北という評価がなされることと思います。しかし、アテネのときは予想外の若い力が、次から次へと出てきた、なかなかない上り坂の時期でした。今回の北京は、どうしてもアテネの金メダリストに連覇を期待する、ちょっと厳しい構成のメンバーでした。

しかし、それでも水泳の北島康介や柔道の谷本、上野、内柴のように、見事に連覇を成し遂げた選手もいますから、決して日本のスポーツ界が後退した訳ではないと思います。ただ、やはり4年間という時間は長く、全盛期を維持するのは彼らトップ選手でも難しかったです。

そういう意味では、今回の北京五輪は、新しい若い力を、これから発掘すべき時期が来たという証明だと思います。今は、五輪に出場するだけでも、厳しい予選があって、そう簡単には五輪に出られない時代になっています。出場した選手全員にメダルうんぬんを口にするのは日本マスコミの悪い癖ですが、出ることが目標の選手もいるはずです。

今回の北京の代表選手は、ほぼ全員が80年代生まれでした。それでも70年代生まれの私から見れば十分若いように見えますが、これからは90年代生まれの若い力に伸びてもらわないと、日本のスポーツは育たないと思います。そんな新しい力に期待しますが、馬術の法華津選手(67歳)のようなベテランにも頑張ってもらいたい気持ちもあります。

まあ、次の五輪は必ずやってきますから、そのときも気力と体力を保ち、スポーツを見て何かを感じられる自分でいたいなと思います。
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よく取った勝ち点3(8/23浦和対磐田)

2008-08-23 23:19:45 | 浦和レッズ
いつも書いている、試合前のプレビュー記事を忘れたということに、今ごろ気付きましたが、埼スタから帰ってようやく落ち着いたので、今日の磐田戦の感想を書きます。まず、立ち上がりですが、やりたいサッカーが出来ていたのは磐田の方でした。トップ下のジウシーニョが絶好調で、ドリブルで仕掛けると取れないし、右アウトサイドの駒野からもクロスが何度も上がっていました。

また、以前はひ弱なイメージがあった前田が、すっかり頼れるポストプレーヤーに成長していて、打点の高いヘディングで正確に落とせるようになっていました。逆にレッズの方は、スピードの達也、キープの高原、パスのポンテと揃えば理想のサッカーができるはずと思っていたのですが、ポンテにボールを入れることができず苦戦の流れでした。

事実、磐田の先制点は、その前田の打点の高いヘディングで都築に競り勝ち、落としたところにカレン・ロバートが走りこんだ形でした。これは流れが悪いので、もしビハインドで前半を折り返したらハーフタイムに二人くらい代えるのではと思っていたら、達也の強烈なシュートをGKが弾き、ポンテが合わせて同点に追いつきました。

このゴールは、相当大きな意味がありました。ハーフタイムの修正で、まずはやられまくったジウシーニョ対策に鈴木啓太をつけてある程度消し、好調の前田には坪井が対応するように守り方を変えてきました。確かに駒野には、何度もクロスを上げられましたが、CB3人がよく跳ね返しました。

また、この日の浦和は、磐田の好調ぶりを見て、ある程度現実策もやむなしと判断し、カウンターで攻める決断をしました。平川の同点ゴールは、そんなカウンターで相手左サイドに空いていたスペースをうまく使いました。もちろん、本来ならクロスの位置からシュートを叩き込んだ平川の技術は評価すべきですが。

このゴールで余裕ができた浦和は、田中達也を下げて山田を入れます。この山田投入というのが、実はエンゲルスがよく考えた策で、引き気味に戦ってカウンターという場面で一番威力を発揮するのが山田なのです。(永井でもできますが、永井は出場停止)そんな山田のカウンターでうまく時間を使い、最後は高原にまでゴールが生まれて3-1の勝利を収めました。

内容は正直、良くないでしょう。しかし、悪いときは悪いなりのサッカーをして勝利を収める、試合巧者のサッカーができたことは誇りに思います。ただ、いつもこうは行かないので、たまには最初から攻め切って勝つところも見たいですが。
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歴史的快挙(8/21 なでしこ対ドイツ)

2008-08-22 18:43:35 | レディース
確かになでしこジャパンはメダルは惜しくも逃しましたが、世界の4位は十分胸を張れる快挙です。今回の北京五輪を見て思うのは、なでしこのレベルアップが相当の勢いで進んでいることです。まずは、佐々木監督の世界戦略です。

確かに、なでしこは、アテネ五輪のベスト8ですっかり待遇が良くなりました。今や、単なる親善試合のために、キプロスやアメリカに遠征に行けるほどです。しかも、そこでノルウェーに勝ったりスウェーデンに引き分けたりと、結果も残しています。

そんな国際試合を重ねたことで、なでしこの世界戦略は走り勝つことに決まったようです。特に、今回の五輪が猛暑の中国だったことも、この戦略がはまる要因になりました。欧州の強豪が次第に足が止まってくる後半に、なでしこが高い位置でキープしてカウンターを狙ったのには驚きました。

もちろん、なでしこにも欠点はあります。本職のSBがいないことや、DFラインの押し上げが足りず、中盤の澤と阪口には相当の負担が掛かっていました。しかし、相手のパスミスを追う粘りや、スペースに走れる戦術眼は、今までは勝てない相手だったノルウェーや中国を大いに苦しめ、内容でも十分勝ちの試合をしました。

昨日のドイツは、女子W杯の予選リーグで対戦して、長身FWを揃えた相手のパワープレーにやられた相手です。しかし、なでしこは走り勝つという世界戦略をこの日も忠実に実行しました。その結果、主導権はなでしこの方が握っていたくらいです。

しかし、世界トップレベルのドイツになると、想像を超えた選手がいました。驚異的な身体能力でなでしこのシュートを次々ブロックした、180cmを超えるGKです。なでしこの選手は、日本なら入るはずという感覚で打っていたかもしれません。

しかし、これを止められたことで、ドイツの得意なサイド攻撃からのクロスという形を出される機会を与えてしまいました。どうしても、CBの高さではかなわないなでしこは、こういう形は極力少なくしたかったでしょうが、そのワンチャンスで決められてしまいました。

ただ、女子W杯のドイツ戦を見る限り、もっと大差で負けていてもおかしくない相手でした。その「世界2位」にここまでできたのですから、もはやかなわない相手は世界トップのアメリカだけと言ってもいいかもしれません。ついにここまで来たかと、悔しさより嬉しさの方が強かった試合後でした。
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