Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

第二先発の役割

2018-10-31 22:29:19 | 他スポーツ
野球用語の「第二先発」、初めて聞いたのはWBCでした。WBCは投手の故障を防ぐために80球前後の球数制限がなされており、先発投手が長いイニングを投げられないことから、先発投手の次に出てくる投手がロングリリーフをすることを「第二先発」と呼ぶと理解できました。

今回、CSのファイナルステージで、西武ライオンズはアドバンテージを含んでも2勝4敗という成績で敗れましたが、そのソフトバンクとの差がまさにこの「第二先発」でした。ソフトバンクは、先発でもこなせる、武田と石川という、長いイニングでも投げられる二人が中継ぎでベンチに待機していました。たとえ先発投手が悪くても、彼ら二人が第二先発として機能すれば勝ちに持ってこられる計算です。

これに対し、西武はもともと中継ぎが弱点でした。そのため、マーティンやヒースを補強して終盤のイニングこそ形を整えましたが、第二先発までは手が回らなかった印象を受けます。そのため、第二先発の役割に指名されたのは、シーズン5勝8敗の十亀でした。確かに先発型の投手ですが、十亀は後半戦であまりの乱調で二軍落ちとなっていた投手です。

それは最悪の形で表に出てしまいました。第二先発と期待した十亀は、2イニングで8失点という大乱調で試合を壊し、即刻二軍落ちを言い渡される出来になってしまいました。シリーズのような短期決戦では、調子の良い投手を見極めるのが最も大事ですが、辻監督は判断ミスをした格好です。

今、広島とソフトバンクで日本シリーズを戦っていますが、広島にも岡田という第二先発がいます。それだけ、短期決戦のシリーズでは先発投手が長いイニングを投げるのは難しく、第二先発の役割は重要です。レギュラーシーズンと違って、先発投手を早い回で替えることの多いシリーズなので、継投を間違えると一気に負けにつながる怖さがあります。

西武も、投手陣を整備して、第二先発の役割を果たせる投手が出てくるまでにならないと、日本一というのは厳しいなと、改めて実感しています。
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ウィル・ゲニア

2018-10-31 22:03:44 | 他スポーツ
映像で見た、ラグビーチャンピオンシップではあまり豪州の良さが見えてきませんでした。それだけ、NZのバックスの球回しに豪州は翻弄されてしまったからですが、この横浜国際競技場での生観戦では豪州の良さも見えてきました。それは写真に撮った、豪州SHウィル・ゲニアの安定したパス出しです。

SHは消耗の激しいポジションのようで、どこのチームも必ずリザーブに控えSHを入れて途中で交代させています。その理由を考えると、写真のように地面からボールを拾って、体勢が整わないまま味方に確実にボールを供給するのは相当ハードな役割と思います。それでも、SHがSOにいいボールを供給できないと試合にならないので、ラグビー経験者によれば上手い人はSHになると聞きます。

ゲニアの良さはそのボールの速さです。スピードを誇るNZでも、彼からボールを奪うプレーはなく、それだけ速く安定したボールを常に投げられる能力があることが想像できます。もっとも、SOの位置にバーナードフォーリーがいないタイミングでノックオンが出ることもあり、バックスの力では豪州はNZには敵わない印象を受けます。

豪州はFW戦ではある程度戦えていましたが、ノックオンが多いということは相手ボールのスクラムが多いということです。それだけ、スクラムからチャンスが作れなかったことは痛かったと思います。来年のラグビーW杯で豪州の試合を見に行く予定なので事前に情報を仕入れるつもりでしたが、注目ポイントはゲニアとわかったことも、この生観戦の一つの成果?だったと思います。
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ボーデンバレットの印象

2018-10-30 22:38:55 | 他スポーツ
先日のラグビーNZ対豪州、お目当てはNZのSOボーデンバレットでした。彼は「世界最高のSO」と呼ばれています。スーパーラグビーでMVPを受賞した、チーフスSOダミアン・マッケンジーをサブに追いやるほどです。この日はマッケンジーもFBでスタメンでしたが、プレースキックはすべてボーデンバレットが蹴っていました。

ボーデンバレットの良さは、まずはプレースキックの精度です。トライの後に蹴るコンバージョンでは、時にタッチラインぎりぎりの難しいキックもあります。並のキッカーでは外す可能性もあるプレースキックですが、ボーデンバレットの足にかかれば、いとも簡単にゴールの中央に測ったような弾道を描きます。それだけでも印象的です。

もちろん、他にもいいところはあります。それはラックに巻き込まれて出てこられないことが少ないことです。相手の豪州では、SOの位置にバーナードフォーリーがいなかったときにノックオンでチャンスが潰れる場面もあったので、そこに安定してボーデンバレットがいることが、すなわちNZの安定したバックスの球回しにつながります。

この試合では見られなかったものの、個人技で突破してトライを狙うこともできます。何かあればウイングの役割をやらせても十分にできるはずで、トライゲッターでもあります。もちろん、トライを狙えるということは、それだけ観察眼が鋭く、どこを仕掛ければトライになるということを理解しているからこそです。

この日は1トライでしたが、勝負を決める重要なトライでした。ちょうど、豪州の16番がシンビンで一人少なかったちょっとした隙でしたが、ウイングのスミスが持った時にサイドを走っており、スミスは単にパスを送るだけで独走できるポジションを取っていました。これがきっかけでNZが3連続トライを決めて試合を決定付けたので、さすが世界最高のSOだと、満足して横浜国際競技場を後にすることができました。彼もスーパーラグビー所属なので、日本でまた見られる可能性もあります。おそらくサンウルブズでは止められないだろうと思いますが。









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ルヴァン杯決勝湘南対横浜FM

2018-10-29 22:08:37 | 他チーム
ラグビーを生で見るために、リアルタイムでは映像をチェックできなかったルヴァン杯決勝、湘南対横浜FMについて書きます。どちらも攻撃サッカーを旗印にするチームですが、そのアプローチの仕方はまったく異なっています。

横浜FMは4-3-3です。ウイングの仲川と遠藤渓太(この日は負傷でユン・イルロク)が注目されがちですが、この布陣の肝はMFのサイドの大津と天野のところだと思っています。準決勝の鹿島戦の勝因が、このサイドの攻防の勝利で、相手SBの攻撃参加をここで抑えたことが売り物の攻撃力を呼びました。FWに守備のタスクが回らないようにしたことです。

これに対し、湘南は3-6-1で入ってきました。もちろん、現札幌のミシャサッカーのように、4-1-5という前に人数をかけるサッカーはしません。それでも、湘南の場合はアウトサイドの岡本や杉岡はもちろん、ストッパーの山根や大野が攻撃参加することもあります。つまり、相手に「読まれにくく」する、誰が攻撃参加するかわからないところが湘南の肝だと思います。

その長所を生かした湘南が、序盤は押し気味に試合を進めます。誰が上がってくるかわからないサッカーは、横浜FMのMFにとってはマークしにくく、サイドからクロスを上げられる形を何度も作られました。結果的に決勝点になる杉岡のシュートも、左アウトサイドの位置から真ん中に入り込んでいた意外な刺客だったので横浜FMが気付きにくかった故と思います。

後半、1点を追う横浜FMは攻勢を強めます。これで、湘南の両アウトサイドは自陣に押し込まれ、横浜FMの攻撃サッカーが後半は発揮される展開になります。横浜FMの1トップ、ウーゴ・ヴィエイラが得意とするワンタッチのゴールを狙わせるクロスが入りますが、いつもならいとも簡単に決められる彼が気負っていたらしく、外してしまう場面が何度もありました。

それでも、横浜FMはFWの伊藤翔を投入して2トップに変え、最後はGK飯倉がスイーパー気味に前に出るなど捨て身の攻めを見せますが、湘南の1点を守り切る気持ちが勝り、1-0で湘南の勝利に終わりました。湘南にとっては初のルヴァン杯のタイトルで、こういう大舞台を踏んで結果を出せたことが、選手たちにとって財産になるでしょう。
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ブレディスロー杯写真つづき

2018-10-28 22:18:49 | 他スポーツ
ブレディスロー杯、ラグビーではまだまだ詳細な「マニアック分析」を書けるほどの分析力はありませんが、いろいろ写真を撮ってきたのでブログに貼っておきます。ラグビーは写真にしやすいスポーツで、スクラム、ラインアウト、プレースキックなどのシャッターチャンスがあります。その場面で、いろいろ写真を狙うのも、一つの楽しみ方だろうと思います。























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2点ビハインドはきつかった(10/28大宮対京都)

2018-10-28 22:12:16 | 他チーム
今週はJ1が休みということで、J2リーグの大宮対京都をテレビ観戦しました。大宮は準地元ということである程度情報を持っていますが、京都は前にいつ見たか思い出せないほど久しぶりに見ました。もちろん、京都に元日本代表DF、田中マルクス闘莉王がいることは知っていました。

闘莉王の位置は2トップの一角でした。浦和時代と比べると運動量はかなり落ちており、前からプレッシャーを期待する監督だと使わないでしょうが、1.5列目気味に降りてきてマークを外すなどの駆け引きはさすがベテランです。先制点は京都に入り、闘莉王のキープから折り返しをレンゾ・ロペスがちょこんと合わせて、わずか4分で大宮はビハインドを追うことになります。

4-4-2で2トップがほとんど運動量が期待できない京都の場合、攻撃では両サイドのMFに期待がかかることになります。その通り、2点目は遠目からのカイオのシュートがGK笠原の守備範囲の外にうまく飛んで、前半10分で0-2という大きな差をつけられます。もっとも、この得点のあとは大宮がボールを支配できるようになってきます。

京都が前からプレスに来ないこともあり、DFラインでは楽につなげるので、そこから大前元紀のスピードやシモビッチのポストプレーなど、シュートの前の形までは行くことができるようになります。CKからのシュートを菊地光将がフリーになりながら外すミスもありましたが、CKからの混戦で京都DFにファウルがあってPKになり、これを大前元紀が決めて1点差に追い上げます。

しかし、その後が続きませんでした。京都も、FWにいた闘莉王をDFに下げて守りを固め、大宮のクロスを跳ね返すことに戦い方を絞ります。大宮はカウンターで何度もチャンスを作りますが、京都の守備の前にシュートをなかなか打たせてもらえず、試合は2-1でアウェイの京都が勝利することになりました。

大宮はプレーオフ圏内の6位から、この負けで転落することになります。1年でのJ1復帰は厳しい道のりですが、可能性が残っている限り奮闘を期待したいです。
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ブレディスロー杯NZ対豪州

2018-10-27 23:40:27 | 他スポーツ
日産スタジアムで行われた、ラグビーの世界最高峰の戦い、ブレディスロー杯のNZ対豪州を見に行ってきました。NZはボーデンバレット、豪州はバーナードフォーリーの「SO対決」が見どころと、映像で多少知識を入れてきました。もっとも、NZは予想通りバックスの力を前面に出してきましたが、豪州が正確なタックルでNZのバックスを止めていました。豪州がパスカットから攻める場面も見られました。

先制トライは6番スクエアが決めてNZがリードしますが、このレベルのカードでは敵陣で反則をもらうとすぐにPGを狙える力があります。豪州はバーナードフォーリーの正確なキックですぐに3点を返しますが、もっともNZもやり返せる力はあります。すぐに、ボーデンバレットがPGを決めて10-3と再びリードを広げます。ボーデンバレットのプレーは、最も見てみたいポイントでした。

Bバレットは、少し球に回転をかけて、味方が取りやすい方向に曲げています。そのため、NZのバックスでのボール回しは安定しており、あまりノックオンをしないレベルの高さは感じます。もっとも、Bバレットの良さはほかにもあり、それはラックに巻き込まれてSOの位置にいないことが少ないことです。たとえラックに巻き込まれても、すぐに立ち上がってSOの位置に戻る速さは、今回のような生観戦で初めてわかった技術?です。

世界最高峰のラグビーということで、「だまし」のテクニックにも注目しました。ラインアウトで複数の選手をリフトしてボールの出しどころをわからなくする、スクラムからフランカーがボールを拾ってサイドから仕掛けるなどが見られましたが、このレベルだとそれに引っかからないところがさすがと思います。また、NZ14番のスミスが、相手のパスカットを防ぐために、股の間からボールを投げる奇襲を見せるなどのテクニックも見られました。

前半は17-10でNZリードとある程度勝負になっていました。それだけ、豪州の守備がある程度機能したからです。後半の頭のトライが豪州に入れば、まだ何が起こるかわからない試合でした。そんな試合は、残念ながら豪州16番が暴力行為でシンビンになり、そこからNZが3連続トライとたたみかけて最終スコアは37-20と差がつきました。

その決着をつけたのもBバレットでした。左ウイングのスミスが持っていたところを、外から追い越していったBバレットにパスが通り、豪州の守備はついて行けませんでした。自分でトライも取れる世界最高のSO、この試合でも遺憾なく力を発揮しました。また、試合が決まってから容赦なくバックスの個人技で圧倒できるところもNZらしさです。いい試合を見たと思います。


新横浜駅にあったラグビーW杯の広告です。




試合前の和太鼓です。










NZの試合前の恒例、ハカというダンスです。






























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ブレーメン対ヘルタ前半

2018-10-26 22:07:21 | ワールドサッカー
NHK-BSで放送されていた、ブンデスリーガのブレーメン対ヘルタをビデオ観戦していました。楽しみなのはブレーメンFW大迫勇也です。彼はドイツで通用しているFWですが、人とは違うやり方でチーム内に居場所を見つけた選手です。それは足元のテクニックを生かして前線でボールを収められる能力です。大迫勇也で収めてから、相方のFWを走らせる攻撃が、ケルン時代の定番でした。

ブレーメンは、その特徴を生かすため、大迫をトップ下にコンバートしてきました。4-4-2で中盤をダイヤモンド型にして、その頂点に大迫を置き、アンカーのシャヒンからボールを供給するサッカーです。シャヒンも、強豪のドルトムントやRマドリードで活躍したトルコ代表ということもあり、この機能させるのが難しいサッカーをよく消化している印象です。

大迫のトップ下は、守備でも効いていました。2トップのクルーゼやハルニクが奪われたときに、最初にチェックに行くのは大迫です。このチェックが効いていたこともあって、ヘルタのカウンターはほとんど機能していませんでした。前で収めて、後ろから出ていける選手が、クラーセンやエッゲシュタインというサイドのMFもいることもあって、前半はブレーメンのやりたいサッカーがそのまま表れていた印象です。

これに対し、ヘルタはいつもの布陣と思われる、4-2-3-1でした。トップ下のドゥダに収めてから、1トップのイビシェビッチに出したい意図でしょう。イビシェビッチはボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWで、かつてはシュトゥットガルトで岡崎慎司とチームメイトでした。スピードこそ今一つですが強さとうまさを兼ね備えていて、「彼がいる限り岡崎は1トップでは出られない」と感じたほどの名FWです。

しかし、この前半ではイビシェビッチにほとんどボールが入りませんでした。ヘルタの印象がほとんど残らないほどの試合は、スコアもその通りになり、サイドからのクロスをハルニクが押し込んでブレーメンが先制すると、前半終了間際にCKをCBのベリコビッチが頭で合わせて2-0とし、内容でも結果でも圧倒した前半でした。

後半はビデオを見る時間があれば書きたいと思います。
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柏木→興梠ライン(10/24天皇杯浦和対鳥栖)

2018-10-25 22:23:17 | 浦和レッズ
遅くなりましたが、昨日の天皇杯鳥栖戦のゲームレポートです。鳥栖はベストメンバーを揃えたかった様子でしたが、FW金崎夢生が鹿島で既に天皇杯に出場しているという理由で出場が不可能という背景がありました。そのため、鳥栖はFトーレスと小野裕二の2トップで臨んできました。立ち上がりは鳥栖らしい、前にロングボールを入れてくるサッカーで鳥栖がいい入りをしました。

しかし、小野裕二は本来はトップ下気味の選手です。次第に、ロングボールを入れてくるサッカーで主導権が取れなくなり、浦和が鳥栖のバイタルエリアでボールが持てるようになってきます。アンカーに青木を置いて、柏木と長澤で入れ替わりながらボールを支配するサッカーで、優位にゲームを運ぶのみならず、16分に宇賀神、31分に槙野とゴールが入った時間も理想的でした。

宇賀神は左サイドからエリア外から打ったものですが、相手DF吉田の肩に当たってコースが変わっているというほんの少しの幸運がありました。槙野のシュートは、ちょうど柏木から興梠へスルーパスが出て、興梠が打てずにパスコースを探しながら槙野を見て出し、そこから目の覚めるようなロングシュートを放ったものです。

前半だけ見ていれば、浦和としてはまさにやりたいゲームが出せた内容でした。しかし、後半になるとしっくり行かなくなります。鳥栖が、思い切って行くしかないと決断して、浦和があまり得意でないアーリークロスをどんどん入れてきました。小野裕二も槙野に仕掛けて、あとちょっとでゴールになるような崩しも見せています。

そんなゲームは、鳥栖DFキム・ミンヒョクの退場で大きく動くことになります。アフター気味に宇賀神にタックルに行って1枚目をもらっていたキムが、主審に異議を唱えた理由で2枚目のイエローカードをもらっての退場でした。これで、鳥栖はボランチに入っていた高橋秀人をCBに下げ、さらにはFトーレスを下げて河野を入れて前に蹴るしかなくなります。

そういう、圧倒的に優位な試合で、ボールを支配して勝てなかったことは残念ですが、それでも勝利という結果は得ました。浦和としては、鹿島戦に出ていた主力を投入して結果が出たので、その賭けは成功だったことになります。天皇杯優勝まであと2勝、楽しみに12月を迎えられそうです。
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三軍から這い上がる(宇賀神友弥)

2018-10-24 22:06:30 | 浦和レッズ
今日の天皇杯鳥栖戦は、テレビの前に座れたのが後半頭だったので明日以降に回し、ヒーローとして先制点の宇賀神友弥選手を取り上げます。宇賀神の経歴を見ていると、流通経済大学の前にある「クラブ・ドラゴンズ」があります。これは何だろうと思う方もいらっしゃると思います。クラブ・ドラゴンズは流通経済大学の3軍チームで、なかなか一軍に上がれなかった宇賀神が下積み時代を過ごしたチームです。

今のチームメイト、武藤雄樹とは流通経済大学の先輩後輩の関係ですが、1年生から試合に出ていた武藤雄樹を、2年生の宇賀神がスタンドで応援していたこともあるという関係です。そんな宇賀神の開花は4年生のときでした。浦和の特別指定になり練習を積むと、流通経済大学の一軍が天皇杯でガンバ大阪と対戦した試合で左MFとして機能し、自信をつけて浦和に加入してきました。

もっとも、プロでは即戦力とはいかなかった過去があります。宇賀神の場合、4バックの左SBにあまり向いていない欠点があります。新人時代のフィンケ監督は左MFで起用して、持ち味の攻撃力を生かしてくれましたが、翌年のゼリコ・ペトロヴィッチ監督時代に4バックの左SBで出て、頭上を抜かれるミスをしてから、出番を失うことになります。

彼がプロで成功できたのは、間違いなくミシャのサッカーに向いていたからです。3バックのアウトサイドというポジションは、体力レベルの高い宇賀神の攻撃力を生かすには最適の場所でした。毎年のように、左アウトサイドには即戦力を補強されましたが、その挑戦を跳ね返してミシャ時代のほとんどを左アウトサイドで過ごすことができました。

もちろん、ミシャがどちらかといえば体力レベルの高いタイプを好んだという運もありますが、宇賀神自身も体を強くすることを意識した肉体改造に励み、守備力も向上させたことが成功できた理由です。ミシャ解任後は堀監督に左SBで起用されますが、堀監督の解任後は再び3バックに戻るという、彼にとっての追い風がまた吹きました。

地元戸田市育ちの宇賀神には、是非ともサイドのスペシャリストとして、これからも浦和を支えていって欲しいと期待したいです。
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