Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

ドラマ性のGK(山岸範宏)

2014-11-30 17:37:23 | 他チーム
今日はJ1昇格プレーオフ1回戦、磐田(J2:4位)対山形(J2:6位)でした。会場は磐田のホーム、ヤマハスタジアムで、しかも引き分けならリーグ戦の順位が上の磐田の勝ち上がりという山形には決定的に不利なルールでした。ロスタイムに山形GK山岸範宏がCKからヘディングでゴールを決めるという、ありえない奇跡が起き、山形が2-1と勝利して千葉と対戦する決勝進出を決めました。

山岸自身は、ニアサイドで競ってヘディングで後ろにすらした後は倒れ込んでいたので、ゴールの瞬間は見えていませんでした。ただ、とにかくニアで触って後ろへ流せば、誰か他の選手が触ってくれるかもしれないという思いだったようです。Jリーグ21年の長い歴史ですが、PK以外のGKのゴールは過去には一度(京都GK名前失念、自陣からの長いFK)しかない珍記録です。

これがきっかけで、久しぶりに山岸のことを思い出したので、思い出話のブログネタを書いてみます。山岸は2001年、J1に復帰したばかりの浦和に、中京大を出て入団します。当時、山岸はレッズフェスタの自己紹介で、「指示の声の大きさが売り物です」と、教員志望だった経験を生かして大勢の観客を前にしても堂々としていた姿が印象的でした。

当時はサテライトリーグという、埼玉県内の各地でレッズの二軍が有料試合を開いていた時代でした。山岸の姿は駒場以外にも鴻巣や川越などで見ることができました。地元熊谷市の出身の山岸は、地元応援団がいて、サテライトで太鼓片手に応援していた姿が印象的でした。無名時代の山岸は、テレビ埼玉のインタビューで「無駄にしていい日は一日もない」と、選手として過ごせる時間の短さを自覚していたコメントも印象的でした。

トップ出場は2001年からです。当時、長年浦和を支えていた土田、田北のベテランが引退し、後継者が求められていた時代を、西部(現川崎)と二人で引っ張っていました。のちに都築が加入して、厳しいライバル関係が構築されるのですが、当時の犬飼社長が言うには「優勝するためには代表クラスのGKが二人いなければいけない」という理由で、当時のJリーグで最も過酷なポジション争いでした。

安定感の都築に対し、山岸はPKを止めるなどのドラマ性が高く、都築が好きなサポと山岸が好きなサポが明確に分かれていました。今季は山岸は第3GKという立場だったので、出番を求めて山形に移籍しましたが、まさかここまでの活躍とは、さすが山岸と思います。山形に完全移籍するかもしれませんが、今後の活躍を期待したいです。
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晩秋の風物詩

2014-11-30 16:22:36 | 埼玉
今日はゆっくりできたので、近所をあちこち散歩してみました。午前と午後の合計で7.6km歩きましたが、コンパクトデジカメ片手にゆっくり写真を撮りながら歩いたので、ペースは速くありません。



桜の紅葉です。桜は近所ではだいぶ散っている木が多いですが、この散歩道では比較的残っていて、今が落ち葉の盛りで道が落ち葉で埋もれていました。



木の名前はわかりませんが、うちわ状の大きな黄色い葉と、背景の澄んだ青空が綺麗でした。



こぶしの木です。木の名前、紅葉の時期は難しいですが、春にどんな花が咲いていたか思い出すと結構出てきます。



ブナらしき、近所の公園の林です。この公園では桜の葉は散っていましたが、こういう穴場はあるものです。
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鳥栖戦マニアック分析

2014-11-30 16:07:56 | 浦和レッズ
浦和は勝てば優勝に王手をかける試合でしたが、鳥栖も勝てば優勝の可能性が残る試合だったので、何か浦和対策は練ってくるはずと思っていました。鳥栖の4バックの2ラインコンパクトサッカーでは、どうしても浦和のアウトサイドは空くはずです。

その答えは左MF金民友が浦和の右アウトサイドの平川につくことでした。浦和はサイドチェンジを使ってアウトサイドを使うゲームプランだったようですから、この鳥栖の守備で、「おかしい、何かうまくいかない」という気分だったでしょう。

また、鳥栖の長所であるロングボールから豊田や池田が受ける形もできていました。浦和は前半は柏木が良くありませんでした。コンディション的な問題なのか、シャドーの位置に残っていられず前から追うことができていませんでした。マルシオを入れるなら柏木と交代かと予想したほどです。

しかし、ミシャの打った手は明快でした。柏木が動けないなら、一列下げてボランチに入れ、ボランチの青木と阿部勇樹は揃って最終ラインに入れる、5-1-4気味の布陣に修正してきました。マルシオ投入の動きはありましたが、この修正を見て「予想通り梅崎と代える」と理解できました。

その通りにマルシオは梅崎と交代でトップ下に入りましたが、その効果を確認する前に菊地が退場になったので、サッカーの戦術と流れという意味では楽しみが減ってしまいました。しかし、それは浦和が勝利に近づくという意味で、PKが入った後は「早く楽になりたい」と2点目を切に願っていました。

結果は痛恨のドローでしたが、その結果を生んだ理由は2点目が取れなかったことです。鳥栖が無理に前がかってきたのはテレビでも十分理解できましたが、それをいなしてカウンターという場面は何度も作りました。そこで追加点を入れていれば、何事もなかったはずの試合です。PK奪取には貢献した李も、追加点を入れられなかったという意味では残念ながら機能しなかったと言われてしまうでしょう。

ミシャ采配も冴えていませんでした。宇賀神に代えて永田を入れた交代で、少し浦和が守りに入ってしまった印象はぬぐえません。前の方を変えて、攻撃に流れを作っていれば結果はどうだったかという思いはあります。
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散歩して落ち着かせる(11/29鳥栖対浦和)

2014-11-29 20:32:23 | 浦和レッズ
結果から先に書くと、この試合はロスタイムに追いつかれ1-1という痛恨の引き分けに終わりました。浦和の優勝条件は得失点差に7点の差がある現実を考慮すると、最終節の名古屋戦に勝ってG大阪が引き分け以下の場合と、浦和が引き分けてG大阪が敗戦、鹿島が引き分け以下の場合だけです。G大阪の最終節の相手は最下位の徳島ですが、まだ何が起こるかわからないので、埼スタのスタンドで最後まで見届けようという思いはあります。

こんな心境になったことは過去にもあります。フランスW杯予選(1997年)の日本代表のアウェイ、カザフスタン戦でした。引いて守ったカザフスタンに日本は1点を取ってロスタイムまでリードしていましたが、最後にズバレフに同点弾を決められ、加茂監督の更迭騒ぎになったあの一戦です。

それでも、私はもう長く生きてきているので、こういうときにどうすればいいかはわかっています。昔は7kmくらいをジョギングして汗を流していましたが、今は体力が落ちているので歩くことにしています。近所の川沿いの歩道を歩き、晩秋の風物詩の紅葉を写真に収めたり、雨上がりで空気が澄んでいて半月が見えたりと、自然の息吹を感じることが最も早いリラックス法です。

そうしているうちに落ち着いてきたので、試合内容に触れますが、今回の試合は勝てる内容の試合でした。G大阪戦で4人に挟まれて機能しなかった1トップの李忠成が、この試合では少しはマークの外し方を理解し始め、何度かボールを収めてくれたからです。今回の興梠の離脱は浦和にとって大きなピンチですが、広島時代にミシャ戦術を知る李なら何とかしてくれるだろうと期待はしていました。

その期待には、後半に右サイドからのクロスに走り、菊地に倒されてPKを得たプレーで応えてくれました。菊地は一発退場、PKも阿部勇樹が落ち着いて決めました。一人多い浦和がリードしているのですから、あとはボールをキープして、相手ボールのセットプレーのような、人数が関係なくなるプレーを可能な限り減らさなくてはなりません。

それができなかったのが、この日の浦和の戦い方がちぐはぐだった理由です。DFとGKの連携ミスからスローイン(相手にはロングスローの藤田直之がいるのでスローインもセットプレーのようなもの)を与えたり、最後はGKのロングキックのボールを、森脇が相手ボールのCKにしてしまいました。

やはりCKは与えてはいけなかったと思っても後の祭りですが、名古屋戦には行き、浦和が自力でできる2位以内の確定を見ます。それができなければ、たとえ3位でACLへ行っても厳しいだろうと、それはノルマとして期待したいです。戦術の分析は明日、マニアック分析で書きます。

今日撮ってきた晩秋の風物詩です。




ナナカマドです。



桜です。



半月です。




銀杏です。
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現代の名将(アンチェロッティ)

2014-11-29 10:57:26 | ワールドサッカー
また、冬のクラブW杯の季節になってきました。今年はモロッコ開催なので、時差がありリアルタイムでは見られませんが、ビデオに入れて時間のあるときに見ようと思います。今年はアンチェロッティ率いるレアル・マドリード(以下レアル)を見られるのが楽しみです。

アンチェロッティは現代のトップクラスの監督の一人で、ユベントス(イタリア)、ACミラン(イタリア)、チェルシー(イングランド)、パリSG(フランス)、レアルとビッグクラブを次々指揮したイタリア人監督です。

ユベントス時代には、元日本代表岡田監督とも交流があり、「本当はサイドハーフを2枚置いた4-4-2をやりたいんだ」と本音を岡田監督に話すほど打ち解けていました。岡田監督が「それなら、なぜやらないのか?」と聞いたら、答えは「ジダンがいるから」でした。

ジダンはボランチはできないですし、サイドハーフに置くにはスピードが足りません。必然的にジダンを使うためには3-5-2でトップ下を置くシステムにする必要があるからです。岡田監督も、レベルが高くても理想のサッカーは必ずしもできるとは限らないことを感じていました。

アンチェロッティは、チーム作りがうまいタイプの監督です。アンチェロッティが形を作ると、その形が長く使えるようになり、チームの基礎が固まります。ミラン時代のピルロのボランチ起用に始まり、レアルでもロナウドをFWに固定して結果を出しています。

欧州CLでも、2007年ミラン、2014年レアルと2度の優勝経験があります。モウリーニョの3回にはかないませんが、それでも立派な実績で、年俸も8億円と言われています。アンチェロッティは現実主義の手堅いチームを好みますが、そのチーム作りの一端がクラブW杯でも見られることを期待しています。
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直接FKの名手(ピルロ)

2014-11-28 21:11:53 | ワールドサッカー
今日はネタがないので、穴埋めネタのワールドサッカーで、ユベントスのボランチ、元イタリア代表のアンドレア・ピルロ選手を取り上げます。ピルロは90年代の名選手、シニシャ・ミハイロビッチが持っている直接FKの最多記録に迫っています。

ピルロは若手時代、インテルで出番に恵まれず、地方チームのレッジーナに移籍してトップ下のポジションをつかみミランに移籍します。当時のミランはポルトガル代表のルイ・コスタとブラジル代表のカカが高いレベルでトップ下のポジションを争っていました。

そのため、ピルロは当時のミラン監督、アンチェロッティにボランチ転向を直訴します。当時のミランは中盤がダイヤモンドの4-4-2で、ピルロはアンカーに入って後ろからミランの攻撃にアクセントをつける存在でした。

ただ、ピルロは相手のトップ下にスピードあるドリブラーがいると、思わずファウルで止めてしまう癖がありました。そのため、ピルロの守備をカバーするために、ダブルボランチにしてアンブロジーニに守備をサポートさせました。この布陣は、長くミランの定番になりました。

ミランからユベントスに移籍したピルロは、今は3-5-2の3ボランチの真ん中です。サイドのボランチがビダル、ポグバと運動量の多い選手で、やはりピルロの守備範囲をカバーしてくれます。ユベントスは堅守速攻のチームで、ピルロのパスからテベスとジョレンテが縦に走る形を一つの攻撃パターンにしています。

また、ピルロの代名詞のFKですが、140kmのスピードで狙ったミハイロビッチとは違って、技術でぎりぎりを狙って決めるスタイルです。大きく変化をかけられるので、壁が跳んでも上を十分越すことができます。

ピルロは35歳ともう大ベテランなので、1年1年が勝負です。運動量より技術で勝負する選手なので、体力的な衰えはカバーできると思いますが、戦術をピルロに合わせてもらっているので、戦術を変えてピルロに頼らないサッカーをされることは気にしています。是非とも本人が納得できるまで、プレーして欲しいと思います。
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なでしこリーグMVP(後藤未知)

2014-11-27 21:10:41 | レディース
写真は会社の近くの銀杏並木の黄葉です。まだまだ、通り全体が黄色くなるには至っていませんが、綺麗に色づいた木もあったので紹介します。

昨日はなでしこリーグのMVP表彰式でした。注目のMVPは、浦和FW後藤未知選手が受賞しました。後藤はまだ24歳ですが、前回の浦和の優勝(2009年)を知る、数少ない現役選手で、今季はチームキャプテンでした。彼女の成績は25試合出場で2得点と、数字的には目を引く成績ではありませんが、浦和の優勝の原動力という意味で選んだと思います。

私は、今季久しぶりにレディース戦を駒場で観戦しました。当時見ていたときは安藤や北本が中心選手でした。当時から残っている選手は堂園と後藤だけです。後藤のプレースタイルの売り物は運動量の多さです。浦和のサッカーを見ていると、「こんなサッカーが90分持つのか」と思うほど、激しく前からチェックに来ます。

昨年、浦和は主力のベテランが一斉に退団して、若手主体になりました。正直、こんなメンバーで戦えるのかと思ったほどで、そういうメンバーを率いた手塚貴子前監督は結果を出せませんでした。仕方ないと覚悟していましたが、残留争いにまで巻き込まれた窮地を脱するため、浦和は男子のトップチームのコーチ経験がある吉田監督に再建を託しました。

吉田監督は、J2のロアッソ熊本の監督経験もあり、プロとして生活を賭けて戦う厳しさも若手主体の女子チームに教え込んだと思います。吉田監督になってから、チームの運動量が増え、選手たちも「吉田監督になってチームの方向性が定まった」とコメントしています。

このサッカーになって、2トップの吉良と後藤の関係は特に整理されました。この二人は、吉良が新人、後藤が2年目のシーズンから2トップを組み、お互いのことはわかっている関係です。試合を見た限りでは、片方がドリブルで仕掛けたらもう片方は真ん中で待つという信頼関係は出来上がっていました。

優勝を賭けた最終戦こそ、後藤がMFに回ったのでこのコンビプレーは出せませんでしたが、吉良と後藤は二人で一人と呼べるほどの名コンビになりました。まだまだ、なでしこジャパンということになると、大儀見とは差がありますが、この2トップをいつかは代表の2トップでも見たいものです。
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鳥栖戦プレビュー

2014-11-26 22:02:12 | 浦和レッズ
天皇杯の準決勝も行われていますが、レポートを書けるほどはじっくり見られないので、代わりに土曜日の鳥栖戦のプレビュー記事を書きます。浦和にとって、鳥栖のホーム、ベストアメニティスタジアムはJ1ではリーグ、ナビスコ杯合わせて3戦3敗という鬼門です。

しかも、毎年狙ったかのようにシーズン終盤に対戦が組まれ、その敗戦で優勝を阻まれる展開が2年続いています。しかし、今はそんなことは気にしていられません。優勝するためにはこの鳥栖戦の勝利がほぼ必須条件だからです。私は残念ながら鳥栖へは行けませんが、サポーターの力も何かを変えられるかもしれません。

鳥栖はJ2時代から長く指揮を執った尹晶煥監督が、夏に突然チームを去り、コーチから昇格した吉田監督が率いています。尹晶煥監督時代からの2ラインコンパクトサッカーと、苦しくなったら中盤を飛ばしてFW豊田めがけてロングボールを蹴ってもいいところは継続しています。

鳥栖は体力レベルが高いのが売り物です。尹晶煥監督時代のキャンプの練習は3部練習もあり、選手の口から「うちはJ1で一番きつい練習をしている」というコメントが出るほどです。その体力レベルは結果にも現れており、鳥栖は終了間際に決勝点を決める試合が多いです。

鳥栖の前節はアウェイの徳島戦でした。左SB安田のゴールで1-0の勝利でした。豊田以外はあまりずば抜けた名前はいなくても、このように日替わりヒーローが生まれるのも鳥栖の強さです。前回の浦和との対戦は3月初めの埼玉スタジアムでした。

この試合で、ミシャはDFに浜田を抜擢して、豊田専用のマーカーに付けましたが、試合は0-1で敗れました。そういう奇策は今回はおそらく打たないと予想しています。いつものメンバーでいつものサッカーをして、その結果が優勝になればと期待しています。
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汗かき役が抜けた(リバプール対Rマドリード)

2014-11-25 22:15:31 | ワールドサッカー
ワールドサッカーのビデオは、Jリーグがオフの時期の楽しみです。ただ、W杯を経て世界のサッカー勢力図は少し変わっているので、その変化を見るためにワールドサッカーのビデオをシーズン中の今もちょっとは見ておきたいです。今回はスカパーの無料放送で手に入った、欧州CL1次リーグ、リバプール対Rマドリードを見ました。

特にリーグ戦がWOWOWの有料放送なので映像が手に入らないRマドリードに注目しました。RマドリードはW杯得点王のコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスの獲得が目玉ですが、ディマリア(→マンU)、シャビ・アロンソ(→バイエルン)という地味に働く汗かき役が抜けており、その穴をどうやって埋めたが注目ポイントでした。

代わりに入っているのは若手MFイスコと、バイエルンから移籍したクロースでした。結論から先に言えば、Rマドリードは堅守速攻のチームスタイルを構築しています。つまり、汗かき役の穴は全員で埋めているということです。2トップがスピード型のロナウドとベンゼマなので、あまり手数をかけずにこの2トップを走らせるスタイルです。

この試合は3-0でアウェイのレアルが勝ちましたが、決まった得点はいずれも芸術的です。ロドリゲスの浮き球のパスを爪先でコースを変えたロナウドの先制点や、先日の日本代表戦で岡崎慎司が決めたヒールキックに似ているベンゼマの3点目は見ていて美しかったです。

ただ、その芸術性を出すためのやり方が現実主義の速攻というところが、チーム作りに定評のある名将アンチェロッティらしいです。もちろん、ロナウドがいればバルセロナのような個人技のサッカーもできると思いますが、アンチェロッティはあえてやらないと思っています。

ロナウドもロドリゲスもドリブルのイメージがありますが、ロナウドはスペースに走り、ロドリゲスは懸命に前からチェックする、チームの駒の一枚という作業もちゃんとしています。結果はカウンターからの得点はありませんでしたが、アンチェロッティが現実主義の手堅いチームを作るところは十分見ることができました。

対するリバプールは、エースのスアレスが抜けた穴が厳しいです。代役としてミランから獲得したイタリア代表FWバロテッリはあまり動かないので、リバプールの縦に速いサッカーに向いていない印象で、この試合でも前半で交代していました。
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浦和レッズレディース、なでしこリーグ優勝

2014-11-24 20:12:43 | レディース
今日のレディース新潟戦はテレビ観戦でした。駒場はバックスタンド1階まで開放し、5000人を超えるJ2並みの観客動員数でした。皆さんご存知の通り、浦和レッズレディースは新潟戦は0-1で敗れたものの、同時刻キックオフの日テレが湯郷に2-0の勝利で、勝ち点では並んだものの得失点差でかわして優勝を決めました。

テレ玉の浦和レッズ応援番組GGRで、「全力レディース」というコーナーでレディースの選手の出演を多くしているので、私も和田選手のファンになり、レディース戦を久しぶりに見るようになりました。私が熱心に見ていた当時からの主力選手は、堂園と後藤しか残っていませんが、駒場で女子選手が頑張る姿は美しいものです。

ただ、優勝は喜びたいですが、今日の浦和はちょっと優勝を意識し過ぎて硬かった印象です。新潟が前線からプレスに来たので、後ろからのパスはつながらず、いつもの浦和の組織力と運動量で勝つ強みは思うようには発揮できませんでした。相手のキーパーソンの1トップ、ティファニーは高い個人技を持っていたものの、人数をかけて守ることによってうまく消すことができました。

たぶん、この試合で浦和の組織力が機能しなかった理由には、ボランチ猶本の負傷も理由だったでしょう。猶本の代役は本来攻撃的MFの柴田で、柴田のいた右MFにFWの後藤を回し、FWに大滝を入れる布陣で戦いましたが、まだ女子は男子ほど選手層が厚くなく、浦和の組織で崩すサッカーを代役でできるほど、メンバーの厚みが足りなかった印象は受けます。

特に、FWは後藤と吉良が「二人で一人」と思えるほどの連携を見せていたので、この組織を代役の大滝がこなすのはきつかった印象です。大滝を生かすなら、彼女の172cmの長身を使ってアーリークロスでも放り込めば少しは違ったかもしれませんが、今回は普段と同じサッカーをしようとしたので、大滝が生きる戦術ではありませんでした。

スーパーサブ、清家の投入が遅れるなど、この日は吉田監督のベンチワークも冴えておらず、いくら失点の形が味方に当たった不運な形とは言っても、いい試合ではなかったと言わざるを得ません。それでも、リーグ優勝の価値は十分で、この優勝で「国際女子クラブ選手権」への出場権も得たので、会場によっては応援に行こうと、また新たに気分を変えました。
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