Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

カーブの配球(岸孝之)

2013-09-29 21:54:25 | 他スポーツ
今日は西武ドームの西武対ロッテを見ていました。写真に示すように、今日は好天で、野球を見るにはちょうどよい気候です。今日の先発は西武が岸、ロッテが古谷でした。私は西武ドームに行くときはネット裏上段の指定席を確保することが多いですが、今回は西武ライオンズから無料招待のハガキが届き、いつもと違うブルペン脇の内野自由席で見ました。

グラウンドレベルが近いので、臨場感はありましたが、投手の球筋を横から見るのでインコースかアウトコースかはキャッチャーのミットの位置で推測するしかありません。それでも、岸が比較的持ち球がはっきりしている投手なので、どんなボールを投げているかはわかりました。

岸はストレートを膝元に投げ込むのと、カーブで相手打者のタイミングを外すのが武器です。前回見た交流戦のヤクルト戦では、下位打線にはストレートを中心に、バレンティンや畠山にはカーブで焦らす投球で9回2失点の好投を見せました。

しかし、今日の岸は良くなかった印象です。売り物のカーブを、ブラゼル相手に初球から放ったところ、高めに浮いて手痛いソロホームランを打たれています。これでブラゼル相手にカーブを投げられなくなり、3回にも2失点と苦しい投球でした。

前日、ソフトバンクにサヨナラ負けしている西武は、この3点ビハインドで嫌な雰囲気になっていました。それを一発で変えてくれたのは浅村の3ランです。打点が3桁に乗り、打点王のタイトルが現実的になってきた頼れる4番は、またもいいところで活躍してくれました。私もサッカーの癖で、立ち上がって喜んでしまったほどです。

打った球は浅村自身によればチェンジアップで、外から入ってくる相手の配球ミスでした。古谷はストレートの球速が135km前後と決して速くないので、相手に自分のスイングをさせない必要がある投手ですが、この浅村のホームランで流れが完全に変わりました。

勢いが出た西武は、4回裏に古谷をマウンドから降ろし、代わった上野から押し出しの四球を選ぶと、続く5回には秋山のソロ本塁打で5-3とリードします。クライマックスシリーズ進出には負けられない西武の意地が出た格好ですが、中継ぎ投手に不安を抱える西武は先発岸を引っ張らざるを得ず、結局岸は7回を4失点と先発の役割こそ果たしましたが、確実に試合を勝てるほどの存在感は見せられませんでした。

また、この試合では、ロッテの中継ぎのレデズマが、栗山の頭部に死球を与えて「危険球退場」を見ました。試合は一時中断し、栗山はベンチに下がって治療を受けましたが、なんと栗山が元気に一塁ベースに出てきたときは大歓声でした。栗山は楽天戦でも危険球を頭に受けて交代しているので、ファンは心配しましたが、交代せず出場した彼のプロ意識はさすがと思いました。

結局、この試合は長引いたので試合の決着は見届けられず、リリーフの涌井が打たれ同点になり延長戦になりました。最後は途中出場の熊代のタイムリーで西武がサヨナラ勝ちをしましたが、浅村のホームランでスタジアムの雰囲気がいっぺんに変わるあたり、野球は面白いなと思えた、いい観戦だったと思います。
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拾えないセカンドボール(9/28湘南対浦和)

2013-09-28 20:42:53 | 浦和レッズ
今日の湘南戦はテレビ観戦でした。BMWスタジアムの芝生はベストピッチ賞に選ばれたこともあるだけに良好な状態で、相手の湘南も積極サッカーと、パスサッカーの浦和にとっては有利な条件が揃っていました。そんな試合を2-2で引き分けてしまったのは本当に残念です。

ただ、勝てなかった理由は明白です。それは後半の戦いぶりでした。ミシャは口癖のように「相手より走れ」と言いますが、この日の浦和は湘南より走れていませんでした。それは後半の相手クロスからのセカンドボールをほとんど拾えなかった事実に現れていると思います。

森脇が同点PKを与えた場面は、森脇の足が高く上がりデンジャラスプレーを取られたものですが、あれだけ連続してセカンドボールを相手に拾われては、CBが耐え切れなくなってもやむを得ないと思います。相手の勝ち越し点は、浦和の左アウトサイドの梅崎も、相手右アウトサイドの古林も交代選手だったので、互角の条件での勝負でしたが、梅崎がクロスをフリーで上げられてしまいました。

厳しいことを言えば、後半の内容は優勝を狙うチームのものではないと思いますが、それでもこの試合が勝てない試合だったとは思えません。理由は前半です。湘南が激しく前から来るので、前半は湘南のDFラインの裏を比較的容易に取れました。そこで勝負を決めてしまえば、勝つことも可能だったと思います。

良かった点は鈴木啓太です。今回から、浦和は攻撃時の布陣の5-0-5をやめ、いつもの4-1-5に戻しましたが、それが可能になったのは鈴木啓太の復帰です。鈴木啓太が足元でキープできて、ボールを散らす役割ができるようになっていたので、いつものミシャサッカーの攻撃性を思い出したような前半は、CKからの槙野のゴールが決まってリードしたこともあり、見ていて楽しめる展開でした。

そんな試合を負けてはもったいないと、後半の1-2の展開で思いましたが、相手MF大竹の退場で一気に流れが浦和に来ました。前からプレスを掛ける湘南の動きが、数的不利でいっぺんに途絶え、浦和が一方的にキープして攻める展開が実現しました。結果的には柏木のゴールで同点に追いつくのが精一杯でしたが、あと10分退場が早かったら間違いなく浦和が勝っていたと思います。

下位の湘南が相手だったことを考えると残念な引き分けですが、まだ7試合あります。首位の横浜FMもドローで勝ち点を伸ばせませんでした。まだ、これからの試合をどう戦うかで展開は変わってくるので、それを信じてどこまで戦えるかを見たいと思います。
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レッズ戦の午前中

2013-09-28 12:31:00 | 埼玉
今日は写真に示すように、美しい青空が広がっています。今まで、使い方を確立していなかった時間は、レッズ戦のある土曜日の午前中でした。体調が悪かった時期は寝て過ごすこともありましたが、今はアクティブだった90年代の自分が戻ってきました。こういう天気のいい日は自然の中で過ごそうと、荒川河川敷の6kmを歩いて自然を堪能しました。写真は秋ヶ瀬公園の芝生広場です。
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堅守速攻対決(インテル対ユベントス)

2013-09-27 19:49:54 | ワールドサッカー
今日はNHK-BSで放送されていた、イタリアダービーとも呼ばれる好カードのインテル対ユベントス(サンシーロ)を見ていました。ユベントスは今季初めて見ましたが、コンテ監督が続投しているので、昨年セリエAを制した堅守速攻の形を維持しています。

ピルロ(21番)をアンカーに置き、その前のスペースをカバーしながら時折前に出ていくMFにポグバ(6番)とビダル(23番)を置きます。ポグバはU-20フランス代表で、U-20W杯のMVPという旬な選手です。この日は華麗なテクニックを見せ、イタリア代表MFマルキージオからポジションを奪ったのは見事です。

また、ユベントスの新戦力のテベス(10番)も、コンテ監督の堅守速攻にマッチした補強です。セカンドボールを拾ってからの速いドリブルでチャンスを作っていました。昨年はブチニッチ(9番)のポストプレーが攻撃の合図でしたが、今季はいい意味でブチニッチが目立たなくなっています。

この試合は1-1の引き分けでしたが、接戦になった理由はインテルも堅守速攻の形を整備したからです。アンカーにカンビアッソ(19番)、トップ下にグアリン(13番)とタイデル(21番)を置き、最終ラインは3バックという布陣はユベントスと同じです。相手の同点ゴールを決めた、チリ代表MFビダルの機動力には及ばない感はありますが、インテルもアウトサイドの長友佑都(55番)、ジョナタン(2番)のクロスで形を作れるようになっています。

また、インテルは新戦力に昨年サンプドリアで10得点を挙げたアルゼンチンU-20代表イカルディ(9番)を補強しています。このスピード型FWを生かしたところはインテルの堅守速攻の形で、アルバレス(11番)が中盤で奪ってからすぐにスルーパスを送った形が機能したイカルディのゴールでインテルは先制点を取っています。

ホームでの引き分けという結果にも長友佑都は前向きで、自分たちが作ってきたサッカーがユベントス相手にも通用したというコメントでした。2試合連続ゴールで注目された長友佑都はゴールこそなかったですが、タイデルといいコンビネーションを確立していて、惜しいボレーシュートも放っています。高さこそ劣る長友佑都ですが、チームメイトが特徴を理解して、低く速いボールを入れてくるあたり、既に中心選手になったように思えます。

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美しい青空(アンチェロッティ)

2013-09-27 15:37:58 | ワールドサッカー
今日は感動的な青空が広がっていました。台風が過ぎ、季節は完全に秋に変わり、長袖のシャツを引っ張り出しました。こんな美しい青空を見ながら考えていたブログネタは、現Rマドリード監督、イタリア人のカルロ・アンチェロッティです。

アンチェロッティの監督歴は長く、ユベントス(イタリア)、ACミラン(イタリア)、チェルシー(イングランド)、パリSG(フランス)を経て、今季からRマドリードを率います。ACミラン時代の2007年には欧州CLを優勝して、クラブW杯で来日しているなど、実績も十分な監督です。

采配の特徴はスター選手をのびのびとプレーさせて、いいところを引き出す監督です。ユベントス時代は3-5-2でしたが、それはジダンがボランチができず、サイドハーフもできないのでトップ下に置かざるを得なかったからです。

当時、インタビューした元日本代表の岡田監督に、「本当はサイドハーフを2枚置いた4-4-2をやりたいんだ」と本音を話していますが、岡田監督がなぜやらないんだと聞いたら上述の理由で「ジダンがいるからだ」という答えでした。

圧巻はACミラン時代です。当時のミランにはゲームメーカーのピルロ、ドリブラーのカカがいました。クラブW杯の横浜国際競技場で見られたACミランは、相手のボカ(アルゼンチン)が為す術もなく翻弄されるほどのスピードを持っていた、美しいチームでした。

アンチェロッティはミランで長期政権を築きましたが、ミランの財政難もあってチェルシーの監督になりました。チェルシーでは成功したとは言えませんが、昨年パリSGを1年目でリーグ優勝に導き、再度世界トップレベルの監督に返り咲きRマドリードの監督になりました。

Rマドリードというチームは、ウェールズ代表MFベイルを130億円で引き抜き、メッシと高いレベルで得点王を争うCロナウドがいるなど、タレントの名前では皆がうらやむチームです。ただ、リーグ優勝を賭けて争うチームは現時点での世界最強チーム、バルセロナです。また、欧州CLでも結果を出すことを求められます。今回の挑戦は最も困難な挑戦だと思いますが、アンチェロッティここにありを是非見せて欲しいと思います。



秋の富士山です。雪がないので見えにくいですが、写真に撮れたので貼っておきます。
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田中貯金の優勝(田中将大)

2013-09-26 22:13:48 | 他スポーツ
今日は楽天が、球団創設9年目での初優勝を決めました。西武ドームでの決定ということで、西武ファンとしては複雑な思いもありますが、東北の地にプロ野球が根付く大きな一歩になったと思います。今回は22勝0敗という圧倒的な成績で、楽天の貯金のほとんどを一人で稼いだ、田中マー君こと田中将大投手を取り上げます。

田中は2007年の甲子園で、駒大苫小牧のエースとして早稲田実の斎藤投手と投げ合った試合で全国的に有名になり、楽天にはドラフト1位で入団しています。1年目からローテーションに定着し、11勝を挙げて新人王になるなど、今や楽天といえば田中のイメージです。本人はメジャー志向があるらしく、FAを待たず早ければ今オフにポスティングでメジャー入りの可能性があります。

田中が西武ドームに来た、8月16日の試合で、彼の投球に着目してみました。大抵の投手は投げた瞬間に持ち球はだいたいわかるのですが、田中の場合、スプリットがスタンドからではストレートに見えるという、大きな武器があります。あれ?田中にしてはこのストレート遅いな?と疑問に思っていると、実際は打者の手元で落ちているスプリットで、西武打線は引っかかっていました。

また、田中のストレートはわかっていても打てません。嶋捕手がチームの優勝へのターニングポイントはという質問に、5連敗して迎えたマリンスタジアムでの田中の157kmのストレートと話しています。これで勝って優勝に近づけると確信した楽天は、2位に8.5ゲーム差をつけた圧倒的な強さを見せました。

なにせ、今年の成績は22勝0敗ですから、彼に悪かった試合はありません。防御率も1.20というハイレベルな数字で、投げた試合は確実に勝ってきた大エースです。メジャーまで含めた開幕からの連勝記録も塗り替え、既に伝説に残る投球を披露しています。クライマックスシリーズでも日本シリーズでも期待される彼は、本当に最後まで負けないままシーズンを終えるのか、それが楽しみでポストシーズンの投球も楽しみにしたいと思います。
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湘南戦プレビュー

2013-09-26 17:47:17 | 浦和レッズ
写真は今日の雲です。嵐の前のような不気味さが印象的で一枚写真を撮っておきました。幸い雨には降られないで済みました。

明後日、浦和はアウェイのBMWスタジアム(平塚競技場)で湘南と対戦します。湘南は降格圏の16位と低迷するので、浦和としては確実に勝ち点3を取っておきたい相手です。浦和は那須が出場停止なので、前節ベンチスタートだった鈴木啓太をスタメンのボランチで起用して、リベロには引き続き山田暢久を起用すると予想しています。

浦和はセットプレーの弱さがここ数試合の課題になっています。甲府戦でも、あれしかない相手のパワープレーでロスタイムに追い付かれるなど、チームの雰囲気は良くありません。湘南には名古屋FWケネディのような強力なターゲットはいませんが、セットプレー対策は考えていなければおかしいです。

湘南は浦和のCBだったチョウ・キジェ氏が率います。チョウ監督は「敵陣でサッカーをしよう」を合言葉に積極的なサッカーをして、昨年のJ2で2位に入り昇格してきました。埼玉スタジアムでの対戦は4月でしたが、その積極性は見られました。

当時のメンバーからは、GKサンターナ、FWウェリントンを補強しています。J1で中心選手だったビッグネームはいませんが、スピードと球際の強さで勝ち点を拾うサッカーで、浦和としては変に余裕を持ってしまうと怖いです。

浦和は昨年オフにACL対策で選手層を厚くした補強に出ましたが、ここにきてレギュラーメンバーとバックアップメンバーの力の差が課題になっています。特にバックアップメンバーを試す機会だった天皇杯の栃木ウーヴァ戦の内容が良くなかったのは痛く、マルシオがいなければ負けていた内容でした。

そのため、今の浦和は前の選手で流れを変えられそうな名前が思いつきません。マルシオが戻ってくればいいですが、梅崎や関口あたりでは今の調子では負傷者の補充が手一杯です。興梠、柏木、原口が最初から結果を出してくれればいいですが、彼らが機能しないと厳しい結果が待っているかもしれません。
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代表でのメッシ(パラグアイ対アルゼンチン)

2013-09-25 20:17:45 | ワールドサッカー
以前、NHK-BSでW杯南米予選、パラグアイ対アルゼンチンを放送していました。結果はアルゼンチンが5-2で勝利し、見事W杯切符をつかみ取ります。以前、ワールドクラスの選手をいろんなところで見た話をしていましたが、メッシは見たことがないと思っていました。バルセロナが来日した、2011年のクラブW杯はスタジアムでは見ていないからです。

しかし、今日アルゼンチンの代表戦を見て、「そういえば、2010年の埼スタがある」とメッシを生で見たことを思い出しました。当時はぶれ球のFKを蹴るなどワールドクラスの技術を見せてくれました。ただ、中継の解説の原博実さんが認めるように、代表のメッシはバルセロナのメッシほどは機能していません。

実際、バルセロナではメッシがドリブルをするのが攻撃の合図で、それに従って他の選手がボールを受けられる位置に連動して動いていますが、アルゼンチン代表では他の選手はメッシの動きに連動するまでには至っておらず、どことなく様子を見ているように止まっていることが目立ちます。

この日のメッシは、2得点の活躍でしたが、その2点はいずれもPKで、彼本来の高い得点力を発揮したわけではありません。それでも、メッシの良さはこの試合でも現れていました。ドリブルこそ何度も見せたわけではなかったですが、彼が優れているのはゲームメーカーとしても機能することです。パスを出す技術は確かで、他の選手の動きはよく観察しています。

メッシは決して運動量の多い選手ではなく、守備はしてくれないので、メッシが守備をしない分は中盤の選手がカバーすることになります。もっとも、アルゼンチンという国が比較的守備の強いボランチを多く輩出する国で、かつてのシメオネ(現Aマドリード監督)、現在のカンビアッソ(インテル)、マスケラーノなどの守備の職人は伝統的にいます。

そんな中盤を3枚並べて守備的な役割を担い、メッシ、アグエロという強力なFWを置いて個人技で点を取れるところはアルゼンチンのストロングポイントで、この試合でもアーリークロスをメッシが落としたところをアグエロが決めた得点はまさに芸術です。メッシのドリブルはもちろん重要な要素ですが、メッシにマークが集まったところを利用して他の選手が決められるのも、アルゼンチンの良さです。W杯の楽しみの一つに、待ちたいと思います。
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8月のMVP(大迫勇也)

2013-09-24 18:36:10 | 他チーム
浦和ドローのため、他チームの選手を取り上げます。今日は8月の月間MVPの発表があり、鹿島FW大迫勇也選手が受賞しました。賞金は日刊スポーツによれば30万円です。夏場の時期は全試合キックオフが夜に揃えられているので、ダイジェスト映像でしか大迫の活躍は見ていませんが、高校時代が印象的だったのでどんな選手かのイメージはあります。

大迫は鹿児島城西高校時代に冬の高校選手権に出場して、10ゴールの最多記録を持っています。スピードもあって両足でシュートが打てる、総合力の高さを感じます。もっとも、その10ゴールの中にヘディングのゴールがないのは課題でした。鹿島では1トップで起用されるので、この欠点が直っていないと厳しいと思っていました。

しかし、今年は大迫にとって飛躍の年になりました。念願のA代表に選ばれ、海外組抜きの東アジア選手権とはいえ、代表初ゴールも決めています。足元がうまくボールが落ち着くので、代表ではトップ下で使われるなど新境地も開きます。

代表だとポジション争いの相手が同タイプの柿谷なので、柿谷を上回るインパクトを見せる必要があります。そういう意味では、鹿島でダヴィが負傷離脱したタイミングで1トップを任されたのは、代表へのアピールという意味では良かったと思います。

代表ということになると、本田圭佑や香川真司のいる攻撃的な中盤で出るのは難しく、空いているポジションは1トップだけです。このポジションはまだザックも決めかねているらしく、新しい選手が試される余地はあります。

大迫が1トップに定着するためには、そのシュートのうまさを最大限に発揮する必要があります。ザックジャパンの1トップは組み立てよりフィニッシュを重視されるので、点さえ取れば柿谷を上回る評価を得られる可能性はあります。今まで、鹿島の試合で大迫に注目してじっくり見たことはないので、そうしたいと思わせる活躍を期待しています。
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格下戦術海外編

2013-09-23 20:10:25 | ワールドサッカー
昨日、日本の格下戦術の実例を書いたので、今日は予告通り海外の格下戦術の実例を書きます。昨日書いた、山形の4-4-2リトリートは、結構海外では見たことがあります。プレミアリーグのストーク、2010年南アフリカW杯ベスト16のアメリカ代表がこのサッカーでした。もっとも、誰に点を取らせるかは個性がいろいろあって、アメリカ代表の場合はサイドハーフのドノバン、デンプシーが最も得点力があります。

そのサイドハーフに、守備のときはコンパクトな2ラインに参加させるほどの運動量を要求したサッカーで結果を出しましたが、最も得点力がある選手が最もきついポジションになり、終盤に彼らを交代させられないというデメリットもありましたが。山形も一時採用した、4-3-3でどちらかのウイングがMFのラインに入る、変則的なリトリートも見たことがあります。

それは2010年のクラブW杯準優勝のアフリカ代表、マゼンベ(コンゴ民主共和国)です。彼らに価値があるのは、準決勝で南米王者インテルナショナル(ブラジル)を破ったことが理由です。素早く帰陣してブロックを作るマゼンベの格下戦術に、インテルナショナルはブロックの外でゆっくりボールを回していました。

この、変な余裕を持ってもらうのが、彼らの狙いで、どうやってもボールを入れるスペースがないと苛立ってきたインテルナショナルの攻撃を、GKキディアバの好守で抑え切って1-0の勝利を収めています。決勝で当たったインテルミラノ(イタリア)にはブロックの中でボールをキープされて通用しませんでしたが、格下チームが勝つ戦略は世界共通のものがあると感じました。

また、欧州CLでRマドリード(スペイン)と対戦した、オセール(フランス)が見せた格下戦術も印象的でした。試合展開はほとんどがRマドリードが押し込んでいましたが、2トップにスピード型を起用して、アーリークロスをDFラインの裏に通して、FWがうまくトラップすればチャンスという、Rマドリードをヒヤリとさせるサッカーを展開しました。

この試合は、Rマドリードが終了間際のディマリアのゴールで1-0で勝利しているので、記録上は残っていませんが、たまたまスカパーの無料放送で見られた試合だけに、印象に残る格下戦術でした。
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