Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

意外と高さがある(李忠成)

2014-04-30 21:42:18 | 浦和レッズ
先日の浦和対横浜FMのヒーローは決勝点の李忠成で間違いないでしょう。FC東京の下部組織で育ち、プロではFC東京、柏、広島、サウサンプトン(イングランド)と渡り歩き浦和は5チーム目です。ミシャサッカーになじみ、佐藤寿人が負傷していたタイミングでなんと11ゴールを決めて一躍日本代表にまで上り詰めたサクセスストーリーで知られます。

入団前はトップ下タイプと思っていました。柏時代に、フランサとのコンビで途中出場して流れを変えた、天皇杯準優勝(2009年)の記憶が鮮明だからです。ミシャも佐藤寿人の負傷時は1トップで起用しましたが、佐藤寿人が復帰するとシャドーに位置を変えました。

しかし、そんなイメージとは違い、ミシャはあえて興梠をシャドーに回してまで、李忠成を1トップで起用しています。スパイクの色も同じ黄色、背番号の下一桁も同じ「0」と両者を区別するのはスタンドからでは難しいと思っていましたが、意外にも明確にわかる区別のやり方がわかりました。

それは、李忠成が意外にもがたいがいいことです。興梠はロングボールを受けるのは苦手にしていますが、李はある程度なら受けられます。先日の決勝点もヘディングと、李のイメージがだいぶ変わってきました。調べると、李の身長は182cmあり、技巧派のスピード型にとどまらないプレーもできます。

まだ、一年間味方として見れば、いろんないい点が見えてくるとは思いますが、この活躍で田無にある李の実家の焼き肉店(注:現在は閉店したという情報もあります)に行ったレッズサポはいるかもしれません。子供の頃は国立競技場の近くに住んでいて、1993年のJリーグ開幕戦のV川崎対横浜Mを生で見ている李忠成は、サッカーと焼き肉でこのがたいの良さを生みました。

サウサンプトンでは練習中に味方に足を踏まれて骨折する不運で不完全燃焼に終わりましたが、まだ28歳でこれからできることもたくさんあるはずです。是非浦和でもう一花、期待しています。
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脇役から得点王へ(マルキーニョス)

2014-04-30 10:35:07 | 他チーム
先日、カズが持っていたJ1通算得点2位の139点が、神戸FWマルキーニョスに破られたニュースがありました。マルキーニョスは同じチームに長くしたFWではなく、東京V、横浜FM、千葉、清水、鹿島、仙台、横浜FM、神戸と渡り歩いている選手です。

ただ、マルキーニョスはカズのように最初からスーパースターではありませんでした。東京V時代は無名で、W杯決勝でプレーしたブラジル代表FWエジムンドと2トップを組めることに感激していた若者でした。マルキーニョスは日本でプレーした最初の5年間、二桁得点は一度しかないFWでした。

しかし、日本という国は戦術マニアの監督が多く、マルキーニョスが持ち味の運動量で走り回って相手のプレーをちょっと遅らせてくれた地味な貢献をちゃんと見てくれます。マルキーニョスはたとえ放出されても常に他チームからオファーが来ました。

一番印象深いのはリーグ得点王にもなった鹿島時代です。清水で2年連続二桁得点を挙げて勝ち取った鹿島からのオファーでしたが、当時のオリベイラサッカーでマルキーニョスは守備でもキーマンでした。覚えているのは2008年の天皇杯決勝の広島戦です。

当時、内田篤人が開始早々に先制点を入れた鹿島のオリベイラ監督は、広島の良さを徹底的に消しに行きました。その先頭に立ったのがマルキーニョスでした。相手CB、ストヤノフのオーバーラップにふたをすべく、前から積極的にプレスに行ってストヤノフを封じ、相手の良さを絶対に出させないオリベイラサッカーの神髄を見せてくれました。

正直、最初の無名時代を知る私は、彼がリーグ得点王やMVPを取るほどの選手になることは予想していませんでした。しかし、サッカー選手は走れる能力は大きな武器で、正しいポジショニングやスペースの見分け方など、ちょっとしたきっかけで浮上できたのでしょう。

マルキーニョスは今は神戸所属です。38歳の今、まだJ1からオファーが来るのが彼の価値で、しかも今でも運動量が多いという自己管理をしています。ここまで来たら、ゴン中山の持っているJ1最多得点にも挑戦して欲しいと、期待しています。
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横浜FM戦マニアック分析

2014-04-30 10:03:50 | 浦和レッズ
昨日の浦和は、肉離れの槙野に代わって永田充が出ていたので、浦和の最終ラインは多少モディファイされていました。普段は槙野がSB的に開き、ボランチの阿部勇樹がまっすぐ下がってCB的な位置に入るのですが、昨日は永田充がスピードに難があるらしく、永田はCBに残り、阿部勇樹は斜めに引いてSB的な位置でした。

ドリブルで積極的に仕掛け、1試合に1本は決定的なシュートを放ってくれる槙野の攻撃力がないのは、確かにちょっと寂しく、いつもよりは浦和の攻撃力が落ちるのは仕方ないです。それでも、永田が入るとロングボールで展開を変えてくれるメリットがあります。この試合では相手の横浜FMの4バックがスライドして守るので、空く浦和のアウトサイドをロングボールで機能させる、狙い通りの展開に持ち込むことができました。

横浜FMでは、中村俊輔の運動量の多さが驚きでした。昨年の横浜FM戦は両方とも平日だったのでテレビ観戦で、中村俊輔を中心に試合を見ることはできませんでした。今回、生で見ると中村俊輔がボランチの位置まで引いて、DFラインからボールを引き出していたのは驚きでした。私の少年時代は35歳といえば走らずに技術で勝負する年齢と思っていましたが、中村俊輔は逆に肉体改造して力をつけ、代表に入っていた頃の輝きを取り戻した印象です。

浦和勝利の要因は、攻撃時の4-1-5をあまり長い時間使わなかったことだと思っています。4-1-5は確かに攻撃では威力を発揮しますが、守勢に回ると長時間はもたないことが既に証明されています。宇賀神、平川、原口、興梠あたりに守備意識を持たせて、守備時の5-4-1をできるだけ早く作ることを、ミシャは今季のコンセプトにしているようです。久しぶりにレッズを見た旧友が、その組織力を評価していたほどでした。

その結果の1-0勝利です。1-0で勝つのは難しいですが、しっかり守備の組織を整備できた証明です。派手な打ち合いこそミシャサッカーという期待もされていましたが、去年の終盤の失速で、広島時代はほとんどやらなかった守備の練習を、今季のミシャは取り入れました。その成果が出た勝利だったかなと、評価しています。
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機能したアウトサイド(4/29浦和対横浜FM)

2014-04-29 22:19:25 | 浦和レッズ
横浜FMは、ミシャサッカーが攻略しやすい4バックでありながら、去年は浦和に2連勝、よく似たサッカーをする広島にも2連勝と相性の良さを誇っています。天皇杯決勝で観察した限りでは、ドゥトラが思い切ってミキッチに付いていたのが理由と思い、今日も横浜FMの両SBを中心にみてみました。

しかし、この日の横浜FMはダブルボランチがいつもの富沢、中町でなく、小椋、三門のコンビでした。最終ラインとうまく出たり入ったりができた富沢の柔軟性は見られず、平川のマークについていたのは守備の選手でない兵藤や中村俊輔でした。「これはアウトサイドをうまく使えば勝てるな」というのが序盤の感想です。

実際、浦和はそのゲームプランでした。横浜FMの4バックがスライドして守る逆を、うまくロングボールで左右に振り、宇賀神や平川はフリーでボールを受けられました。点数こそなかなか入りませんでしたが、プラン通りに試合を運んでいるのは浦和という確信を強く持ちました。

横浜FMは1トップの藤田のところにボールが収まっていませんでした。永田充が藤田との1対1に負けなかったので、圧力に負けた藤田がトラップミスしてくれて助かったプレーもありました。ここが去年までのマルキーニョスだったらここまで順調な試合にはならなかったかもしれません。

それでも、唯一のゴールはセットプレーでした。最近、柏木のCKは調子が良く、前節の柏戦でも阿部勇樹が相手DFの背後をうまく取ったフリーランニングに正確に合わせています。今回も李忠成がゴール前で空いたタイミングを逃しませんでした。見事なヘディングシュートで浦和が先制します。

この展開になれば、ミシャサッカーの理想、鈴木啓太と阿部勇樹のダブルボランチに柏木がトップ下という、無難に逃げ切る形に変更できます。相棒が柏木だと、どうしても後ろを気にしてしまう阿部勇樹が、鈴木啓太の存在で安心して前からプレスに行けるなど、本当は最初からこの形がいいのではと思うほどです。

細かく見れば、永田のバックパスがミスになってあわやオウンゴールのような危ない展開もありましたが、全般的には浦和が意図通りに試合を運んでいたので満足です。We are diamondsも歌わせてもらいました。GWは次のFC東京戦でも歌いたいものです。
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テッセンの花

2014-04-29 10:20:37 | 雑記
今日は埼玉スタジアムに行くので、即日更新ができない可能性があるので、穴埋めネタを用意しておきます。写真のテッセンはまさにGWの頃の花で、ガーデニングが趣味の母が毎年きれいに育てています。若い頃は庭の花に目を止めることがなく、時間があれば走ろうとばかり考えていました。今は少し余裕もできて、日々を楽しもうと思います。
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横浜FM戦プレビュー

2014-04-28 19:04:36 | 浦和レッズ
浦和は明日、ホーム埼玉スタジアムで横浜FMと対戦します。横浜FMは浦和にとって苦手チームで、昨年も2連敗です。浦和のミシャサッカーの4-1-5は横浜FMのような4バックのチームに勝つための戦術ですが、横浜FMは決してバランスを崩さず、当たり前に守っています。

横浜FMは似たサッカーの広島にも相性がいいので、何か秘密があるはずだと思って、正月の天皇杯決勝の広島戦を観察してみました。戦術は何のためにあるかといえば、相手に守りにくさを感じさせて、フリーになる選手を作れば成功です。そのフリーになった選手が技術を発揮できないと試合に勝てませんが、プロレベルならフリーになれば何かしてくれます。

逆に守備側の戦術は、誰が誰に付くかを明確に決められれば成功です。横浜FMの守備戦術は、左SBのドゥトラに思い切って相手の右アウトサイドのミキッチに付いていいというルールでした。裏のスペースはボランチの富沢と中町がカバーするから、相手のアウトサイドに思い切って付くことが横浜FMの対策でした。

ただ、ベテランの多い横浜FMは間違いなくACLで激しく消耗しています。マークの出足が一歩遅れれば、すなわち浦和のチャンスです。また、マルキーニョスが抜けた戦力ダウンもカバーできていない印象です。

これに対し、浦和は槙野が負傷欠場、李忠成がここ数試合良くないなどのマイナス要素はあります。うまく行けば両アウトサイドの梅崎と宇賀神が面白いように空くのですが、この手を消すのが横浜FMの芸です。

攻撃的なベンチの選手が浦和の鍵で、矢島、関根、関口あたりが候補です。特に関根は今売り出し中の新人で、瞬間的なスピードで相手SBに勝てる脚力が武器です。原口がマークをドリブルで外すのにも期待できます。

天気は雨が予想されていますが、私はなんとしても参戦予定で、勝利は必然だったというゲームレポートを書いてみたいです。
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散歩日和

2014-04-27 15:05:41 | 埼玉
今日は快晴で暖かく、散歩には最適な日和です。風邪で昨日病院に行ったので迷いましたが、ほぼ咳が出なくなったので思い切って出て正解でした。若葉の緑が写真のように見栄えしますし、森の中に入って野鳥の声を聞くこともできました。可能な限り、散歩したりする運動習慣は続けたいです。
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元バルサ監督ビラノバ死す

2014-04-27 14:17:23 | ワールドサッカー
昨日入ってきたサッカーネタは衝撃的でした。元バルサ監督、ティト・ビラノバ氏が45歳の若さで亡くなりました。死因は監督を辞めなければいけなくなった理由でもあるがんです。監督時代にだ液腺がんが見つかり、治療を続けながら監督をやっていましたが、名門バルサの監督は重圧で、それも寿命を縮めてしまった理由かもしれません。

ビラノバのバルサ監督は、わずか1年間でした。結果的にはリーグ優勝はしたものの欧州CLで準決勝敗退と、世界一のクラブを率いた割には期待した成果ではなかったかもしれません。しかし、ビラノバは長年グアルディオラのアシスタントをやっていて、名門の重圧に耐えきれなくなったグアルディオラが退任したタイミングで念願の監督の座をつかみました。

ビラノバのバルサは、欧州CLのベスト16ミラン戦、ベスト8パリSG戦、準決勝バイエルン戦と計6試合を見ました。今回、マンチェスターUの監督がファーガソンからモイーズに変わったことで組織を維持できなかった事実を見る限り、どこのチームでも監督の交代は難しいものです。しかし、ビラノバ当時のバルサはグアルディオラ時代の組織力は失われていませんでした。

圧倒的にゲームを支配するバルサの良さを、ライバルチームがどうやって格下戦術を発動して勝ちに行くか、そんな展開が私の見た欧州CL6試合にはっきりと表れていました。それでも、当時のバルサはメッシのチームでした。メッシが機能しなかった試合はミラン戦の1stレグだけで、あとの試合はすべてメッシが個人技を発揮してバルサが横綱相撲を取っていました。

メッシをどう使うかという意味では正解を見つけていたビラノバでしたが、無念だったのはメッシに変わる選手がいなかったことです。バイエルン戦でメッシが負傷欠場したことで、バルサはバイエルンに大敗し、無念の準決勝敗退に終わりました。もし、ビラノバがネイマールを獲得できていたら違う結果になったかもしれません。

バルサだから手腕を発揮できたと言う人もいるでしょうが、ビラノバの手腕は確実にあったと思っています。また、がんを治してバルサを率いてほしいと思っていましたが、期待はかないませんでした。まだ45歳、監督としてはこれからのタイミングだっただけに、本当に悲しい知らせです。
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ボール支配率35%の快勝(Rマドリード対バイエルン)

2014-04-27 07:09:48 | ワールドサッカー
これからGWで休みに入るので、ワールドサッカーネタが多くなります。今日は優先順位トップの欧州CL準決勝、Rマドリード対バイエルン(マドリード、サンチャゴベルナベウ)を取り上げます。以前、Rマドリードの中盤にトップ下タイプのモドリッチ(19番)が起用されている事実を見て、Rマドリードは前がかりのチームと書きましたが、事実はそうではなかったとわかりました。

バイエルンはグアルディオラ監督のチームだけに、いつものようにポゼッションを狙うはずとは思っていましたが、相手がRマドリードならできない可能性もあると思っていました。しかし、実際はバイエルンが圧倒的にボールを回し、Rマドリードは2ラインを低く引いてカウンター狙いの展開でした。

解説の清水秀彦さんの話によれば、Rマドリードは相手がポゼッションのバルセロナだとこういうサッカーになるそうです。実際、シャルケ戦の映像を見る限りでは、Rマドリードの売り物は速攻です。この試合ではベイル(11番)が風邪でベンチスタートでしたが、右FWにディマリア(22番)を回して同じように縦パス主体のサッカーでした。

この試合はベンゼマ(9番)のゴールでRマドリードが1-0で勝利しましたが、その決まり方もカウンターでした。Cロナウド(7番)が縦パスを送ったタイミングで、ちょうど相手右SBラフィーニャ(13番)が上がっていたスペースに、コエントラン(5番)が走り込んでクロスをベンゼマが合わせたものです。

結果的には、この試合はボール支配率ではバイエルン65%、Rマドリード35%と、圧倒的な差がありました。しかし、この試合を見た印象は、この展開はRマドリード監督、アンチェロッティの狙い通りだったように思えます。最終ラインさえバランスを崩さなければ、相手に回させるだけ回させても、どこかに隙ができるはずだからそこをカウンターで狙う展開を考えていたようです。

実際、アンチェロッティは監督としては、バイエルンと対戦して4勝2分けと一度も負けていないというデータもあります。力関係は不利でも、Cロナウドが負傷明けでベストコンディションでなくても、どこかに攻略の糸口はあると考えて運んだ試合だったように思えます。初戦をバイエルンがとればRマドリードの逆転は不可能と思っていましたが、Rマドリードが取ったことで、水曜日の第二戦が楽しみになってきました。
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ミラーゲームの意外な決着(4/26柏対浦和)

2014-04-26 17:48:17 | 浦和レッズ
今日の柏戦は、病院帰りで前半25分にようやくテレビの前に座れたので、完全な印象ではないですが、負けた試合の最初の25分を改めて確認するのは気が進まないので、不完全なレポートにはなりますが見ないで書きます。

この試合では、敵将ネルシーニョが浦和対策の仕掛けを打ち、3バックの鈴木、近藤、渡部に浦和の1トップ2シャドーをマンツーマンでマークさせました。たまたま、前節の川崎戦ではマークされていない梅崎と宇賀神で点を取って勝ちましたが、浦和に勝つには1トップ2シャドーを消すというセオリーは守ってきました。

浦和が勝つためには、マークの上を行くプレーを見せるか、アウトサイドで崩すしかないと思っていましたが、柏木のロングパスでうまく原口がフリーになり、個人技で点を取って先制しました。しかし、浦和は川崎戦こそうまく行きましたが、まだ1点を守り切れるチームではないことが露呈しました。

今年に入って、ミシャが守備時の5-4-1を見せる場面が多くなりました。自陣に帰る両アウトサイドにはきつい戦術ですが、これで柏のスペースを消して1点を守り切ろうとするのが、今季のミシャレッズの好調の要因です。しかし、この日は最終ラインのバランスが崩れることが多く、森脇や浜田の裏を相手に狙われていました。

その結果が茨田の同点ゴールでした。このシュートは相手を褒めるしかない見事なものですが、両アウトサイドにポイントを作られて振り回されたことがこのゴールに結びつきました。梅崎が献上したPKはエリアの外か内か微妙な位置で、不運な判定ではありましたが、その後柏木のCKを阿部勇樹が合わせて同点に追いつき、最低限のノルマの勝ち点1は確保しなければならない展開でした。

しかし、勝ち越されたことで、ミシャが攻めの手を打ち、阿部勇樹を最終ラインに入れたり右アウトサイドに関根を入れたりしていました。たぶん、ミシャの理想は鈴木啓太と阿部勇樹のダブルボランチに、柏木がトップ下にいる形だと思います。実際、鈴木啓太を入れるとき、当初の交代予定は李忠成でした。

それが、まさかの勝ち越し点をPKで与えてしまったので、交代選手は急遽浜田に変更になりました。阿部勇樹が最終ライン、柏木と鈴木啓太のダブルボランチに右サイドに守備に不安のある関根と、守るには最適でない布陣を強いられました。それが、最後のカウンターを耐えられなかった理由でしょう。残念な結果ですが、理由はあった結果です。
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