Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

別所沼公園の彼岸花

2020-09-30 22:51:24 | 埼玉
今日は平日、夜、浦和敗戦、DAZNのみと悪条件が4つも揃っているので、レッズ戦の更新は勘弁していただき、先日別所沼公園で見かけた、彼岸花の写真を貼っておきます。球根で育つ花なので、咲く場所を覚えていれば毎年秋に見られます。白や黄色の花もあって、いかにも秋の風物詩ですね。





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田北雄気の記憶

2020-09-29 21:26:32 | 浦和レッズ
先日の横浜FC戦、写真の元浦和GK田北雄気さんが、横浜FCのGKコーチとして埼スタのピッチに立っていました。コロナ禍で声が出せないので黙っていましたが、もし声を出せるなら田北のチャントを歌いたかったほどです。彼が浦和に在籍していたのは1992年から2000年にかけてで、プロになりたいためNTT関東から移籍しての加入でした。

当時、浦和のGK争いは、土田尚史氏(現スポーツダイレクター)と田北の二人が競争していました。この両者は緊張関係で、口もきかないほどの火花散らす関係でした。試合の出場数という意味でもほぼ互角だった両者の勝負は、土田がGKコーチ兼任となり実質引退となる2000年まで続いたほどです。

土田と田北のどちらが好きかは、浦和サポーターの間で評価が分かれていました。土田はドラマ性のあるGKで、ファインセーブを見せるタイプで、逆に田北は安定感で勝負するタイプでした。田北の売りはPK戦に強いというものもあり、当時Jリーグで導入されていた、延長戦120分で決着がつかなければPK戦で勝敗を決めるルールの最後に導入する「守護神」でした。

また、田北といえば1996年の最終戦の横浜F戦で決めた、Jリーグ史上初のGKのゴールも印象的です。当時、PKキッカーの福田が負傷で離脱していた浦和はPKキッカーの人選に悩んでおり、外した場合に備えてDFを3人ゴール前に張り付かせるという異例の体勢でPKキッカーに指名された田北が、ゴールを決めて浦和に勝利をもたらした印象は強いです。

土田が実質引退となった2000年は、J2でのプレーでしたが、田北にとって正GKがほぼ約束されたチャンスでした。開幕から全試合でスタメンだった田北ですが、土田との緊張関係がなくなったのは影響があったらしく、リーグ終盤戦で横山監督代行が若手の西部を抜擢したことで出番を失い、その年限りで現役を退くことになりました。

田北は、土田は引退後浦和に残れるけれど自分は残れないと、コーチとしては他チームを最初から考えていました。横浜FCでGKコーチとなり、土田が現場を退いた今でもGKコーチを続けています。こんな形で、青春時代のレジェンドの姿を見られたのは嬉しかったので、浦和が負けた結果は残念でしたが、得たもの?はありました。
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FC東京戦プレビュー

2020-09-28 22:52:34 | 浦和レッズ
横浜FC戦の完敗から、サポーター的にはまだ立ち直れていないですが、休む間もなく今度の水曜日にホーム埼玉スタジアムでFC東京戦です。FC東京は今季3位と上位につけていますが、主力選手である橋本拳人がロシアリーグに、室屋がドイツ2部のハノーファーに移籍しており戦力ダウンしています。前節は下位に沈む鳥栖相手に3失点して敗れ、チーム状態という意味ではあまり良くありません。

その試合では、DF森重、DF小川ら主力選手を欠いており、長谷川健太監督は「1対1で負けてしまい」と球際の戦いを敗因に挙げています。思い切って若手を起用するものの、まだチームとしてフィットさせ切れていないのが、今のFC東京のチーム状態なのでしょう。浦和としては中3日できつい日程ですが、ここは勝てるチャンスだと思って欲しいものです。

もっとも、FC東京の4-3-3相手に、どういう入り方をするかは微妙です。この布陣を相手にするときはサイドチェンジなど横のサッカーをすると、相手の中盤が3枚しかいないので数的優位を作れます。横浜FC戦の負けが、GKのミス絡みが原因なので、チームとしてショックはあるでしょうが、浦和がどこまでいいときのチーム状態を思い出して、自陣に2ラインを引く戦い方ができるか次第です。

また、浦和の2トップのレオナルドと興梠に、どこまで横からいいボールを入れられるかもあります。横浜FC戦の敗因の一つはサイドからのクロスの精度が低かったことでした。彼ら2トップが、待ちのFWであることを考えると、もっといいボールを出してやらないと点は取れません。相手のMFが3人であることを利用すれば拠点は作れるはずなので、そこからの展開次第です。

こんなときだからこそ、見出し画像には武藤と長澤のリラックスしている一枚を選びました。先発組は緊張感でピリピリしていますが、サブ組にカメラを向けると、このように笑顔も見せてくれます。この試合に勝って、試合後にも笑顔を見せてくれるような試合になることを願うばかりです。
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横浜FC戦マニアック分析

2020-09-27 20:36:54 | 浦和レッズ
後半、浦和はCB岩波、ボランチのエベルトンを下げて、SBの宇賀神、攻撃的MFの汰木を投入してきました。この交代で、宇賀神は右SBに入り、デンがCB、柏木がボランチ、左MFに汰木を入れる、緊急時限定の布陣に変えてきました。いいクロスが入らなかったデンの代わりに宇賀神を置いてクロスを狙うとともに、守備のリスクは抱えても柏木でボールをさばく狙いがあったものと思われます。

また、この交代の後、浦和の布陣を確認したところ、CBの槙野とデンの位置が極端に前に出ていることに気付きました。これは、横浜FCを自陣に押し込んで、ハーフコートマッチにしてシュートの嵐を浴びせて逆転するという、大槻監督のメッセージに見えました。もっとも、結果は無得点で負けですから、この布陣にも問題点はありました。

まずは右SBの宇賀神のところです。相手左SB袴田との1対1に勝って欲しいという期待での投入だったでしょうが、宇賀神の切れは全盛期ほどではなく、なかなか抜いてクロスを上げるところまで行きませんでした。どうしても、宇賀神のところにボールが回ると、抜けないでバックパスが多くなり、浦和の攻撃が機能しない一因となりました。

また、この強気の戦いを継続するためには、横浜FCにカウンターを食らってはいけないということを前提にしています。最初の10分ほどはこの強気の攻めはできていましたが、横浜FCがFWを斉藤と一美に交代させてくると縦へのスピードが出て、何度かカウンターを食らいます。槙野やデンが対応して、失点こそ防いだものの、相手ボールのCKやFKなどで時間を使われてしまっています。

浦和のFWレオナルドは、どちらかと言えば待ちのFWということもあり、横浜FCがしっかり守ってカウンター狙いと絞った結果、レオナルドはボールが入らないで苛立ってくるようになります。また、この日好調に見えたMFマルティノスの投入が遅れたという大槻監督の采配ミスもありました。切り返しながら横浜FCの守備を翻弄した彼に、もっと長い時間出てもらいたかった思いはあります。

この負けは、浦和にとって非常に悪い内容でした。前半のように、GKにミスが出ては苦しいです。次のFC東京戦まで、残された時間は3日しかなく、戦術的修正は難しいです。どうにか、気持ちを切り替えて、いいときのような2ラインを引いて攻めるタイミングを計るような戦い方を見せて欲しいです。






レアンドロ・ドミンゲス
















































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大相撲秋場所総括

2020-09-27 20:07:15 | 他スポーツ
大相撲秋場所は、写真の関脇正代の初優勝に終わりました。13勝2敗です。千秋楽には3敗で追っていた平幕翔猿(とびざる)との直接対決が組まれました。この相撲は今場所のハイライトになりましたが、内容は右を差して寄っていた翔猿の相撲で、土俵際で残っていた正代の突き落としが決まった際どい一番でした。もっとも、大関貴景勝、朝乃山を連続で破っている相撲ぶりは、今場所の最強力士にふさわしい内容でした。

この勝利で、3場所合計32勝(8勝、11勝、13勝)となった正代は、場所後の大関昇進に向けて臨時の理事会が招集されることになりました。過去に理事会が大関昇進を否決した例はなく、正代の大関昇進は確実になりました。正代は初場所、7月場所と2度の優勝のチャンスを逃す、悔しい土俵が続いてきましたが、その経験が今回に生きました。

もっとも、正代の相撲は左を差して前に出る、シンプルな相撲です。まだ、確実に勝てる型はこれから身に着けることになります。それができるようなら、もちろん横綱も夢ではないでしょう。東農大相撲部出身力士で初の優勝、熊本県出身力士で初の優勝という、二つのおまけもついてきました。

三賞は優勝争いを最後まで盛り上げた、平幕翔猿が敢闘賞を初受賞しました。翔猿は新入幕の抱負に「二桁勝って三賞を受賞したい」と言っていましたが、その目標を達成しただけでなく、その上の優勝も千秋楽まで可能性を残していました。この活躍で番付は横綱や大関と当たるところまで行きそうで、そこでまた今場所のようなきっぷのいい相撲を取れるか注目です。

三役争いは、関脇大栄翔、小結隠岐の海、小結遠藤が負け越して陥落します。正代の大関昇進で、空く枠は3つになり、西前頭筆頭で10勝5敗の隆の勝は関脇昇進が確実です。残る二つは、東前頭筆頭で8勝5敗2休の照ノ富士、西前頭6枚目で10勝5敗の高安が収まるのではと予想しています。元大関二人が小結という、ちょっと異例の番付になりそうです。

下位では、幕内昇進でドラマが起こりそうです。平幕下位で負け越している力士が多い関係で、昇進の枠は4つほどあり、西十両6枚目で10勝5敗の天空海(あくあ)の新入幕があり得ます。本来ならば幕内に上がれる成績ではないですが、こういうラッキーな昇進をものにするのも名力士の条件なので、来場所の土俵も楽しみにしたいです。
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ちぐはぐだった積極策(9/26浦和対横浜FC)

2020-09-27 13:59:54 | 浦和レッズ
横浜FCは、生観戦では初めて見るチームなので、最初は出方を見ていました。布陣は4-4-2でしたが、GKがあまりロングボールを蹴らず、自陣からつないでくる相手でした。この相手に大槻監督が選んだ作戦は、前から取りに行くものでした。最初の5分間で、FWレオナルドにGK六反にまでプレッシャーに行けと指示していたようです。

しかし、この試合は中2日の試合が続いている浦和にとって3試合目の一番きつい条件の試合でした。プレスは全員で連動しておらず、高い位置からボールを奪えたチャンスは多くありませんでした。その積極策の裏をカウンターで横浜FCに狙われ、前半11分で横浜FCボランチの安永が打ったミドルシュートがポストを叩いたプレーが一つの伏線でした。

たまたま運が味方したとしても、横浜FCの攻撃力は侮れないと示したこのシュートで、前節の川崎戦に出ていなかった若手主体の横浜FCが生きの良さを見せていました。浦和側にも問題はあり、前から取りに行っても、サイドからのクロスの精度が低く、誰にも合わないボールがゴール前を通過したことも何度かありました。FW杉本もパスを出すことを意識し過ぎて、ゴール前に飛び出していくプレーが足りませんでした。

そんなちぐはぐだった前半では、失点という結果も必然ではありました。GK西川のロングフィードがミスキックになって、ボランチの手塚に拾われ、パスを受けた松尾がゴール右隅にコントロールしたシュートを決めて、前半16分で早くもビハインドを追うことになります。GKのフィードは味方も信頼してラインを上げているので、ここでミスが出ると守備陣としてはどうしようもありません。

これで攻めようとした浦和はゴール前でつなぐところまでは行きますが、この日の浦和はシュートへの意識が足りず、誰もシュートを打たずに回してばかりでした。2失点目は不運とも言えるもので、浦和右MF柏木が負傷で倒れているタイミングで、浦和の2ラインの右サイドの守備が手薄だったところを狙われました。レアンドロ・ドミンゲスのスルーパスを受けた松尾が、この日2点目を決めて0-2とします。

これで浦和が勝つとすれば、相手が一人少なくなるか、もしくは押し込んで横浜FCをハーフコートマッチにしてシュートの雨を浴びせるしかなくなりました。後半はその後者に挑んだ浦和ですが、その結末についてはマニアック分析で補足します。

























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横浜FC戦プレビュー

2020-09-25 22:44:56 | 浦和レッズ
明日、浦和はホーム埼玉スタジアムで、横浜FCと対戦します。横浜FCといえば三浦知良(カズ)ですが、前節の川崎戦でスタメン出場したこともあり、見られるとしてもベンチスタートではと予想しています。それでも、53歳という年齢で、あれほどのスピードのあるJ1でプレーしているだけで奇跡的な存在です。

もっとも、勝負は勝負なので、浦和としては勝利を目指す試合であります。横浜FCは前回、アウェイの三ツ沢で対戦した当時は3-5-2のチームでした。浦和の4-4-2とは布陣的にミスマッチが起き、マークしにくい選手がお互いに出てくる試合になります。横浜FCが、両アウトサイドを攻撃で使うか、守備で使うかによって意味合いは変わってきます。

守備で使って来れば、浦和の攻撃的MFに対して両アウトサイドが守備で間に合うので、試合を膠着状態にすることも可能です。開幕当時に浦和が使っていた、長い距離のサイドチェンジで逆サイドの攻撃的MFを走らせる手に対し、守り切れる可能性を持っています。逆に攻撃で使ってくれば、浦和の4-4-2の後ろ2ラインに対して、マークしにくい位置からアウトサイドを走らせることができます。

もっとも、上で書いたことの両方はできません。守備で来れば浦和に圧倒的にボールを支配されるリスクも抱えますし、攻撃で来ればカウンターを受けるリスクもあります。浦和としてはまずは相手の狙いを読んで、どこに弱点があるかを見極めてから戦う必要がある相手です。今季の浦和は相手の出方を見てからのリアクションサッカーなので、選手たちもそれは理解しているでしょう。

浦和は中2日の試合が続いており、選手たちは厳しいコンディションでしょう。メンバーの入れ替えは十分考えられ、意外な名前がスタメンにいる可能性もあります。そういう、試合に飢えた選手が、少ないチャンスで結果を出すことで、またチームを活性化していって欲しいと、明日の試合では願わずにはいられません。
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ブルーレジェンズ2020

2020-09-24 23:20:24 | 他スポーツ
西武ドームに行くと、写真を狙うのはチア(ブルーレジェンズ)の写真もあります。普段の年では、試合前に場外の舞台でダンスパフォーマンスを見せてから、試合直前に球場の中で踊りますが、今は三密回避のため球場の中だけです。それでも、望遠倍率を最大にして、ある程度は撮れたので画像を貼っておきます。



















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西武対日本ハム16回戦

2020-09-24 23:06:10 | 他スポーツ
昨日、西武ドームでライオンズの対日本ハム戦を生観戦していました。いつも、ネット裏に近い指定席で試合を見る私は、両先発投手の持ち球を見て、ある程度好不調を想像します。西武先発高橋光成は、スライダーでストライクが取れ、ストレートも安定しており調子が良いように見えました。しかし、この日は配球が良くなく、4番中田翔に対して1-2と追い込みながら、スライダーでなくストレートを要求したのが裏目に出てレフトスタンドに運ばれて2点を先制されます。

逆に、日本ハム先発の上沢は良くない様子でした。スライダーがほとんどボールになっていたからです。先頭の外崎に四球を出したあたりは、走者をためられるのではと思ったほどです。しかし、ストライクを取れるストレートでカウントを整えて、3-2からでも三振が取れる投球を見せてきました。

日本ハムは9番清水の2ランで4-0とリードを広げます。ここまで打率1割台の王と清水の二人に安打を浴びての失点で、いよいよ辻監督は高橋光成の替え時を考えないといけないと思われます。もっとも、西武打線も上沢を全く打てなかったのではありません。ただ、2回裏にメヒアと呉に連続安打が出た1死1,2塁のチャンスに、木村が投ゴロ併殺打を打ってしまう、まずい攻めが苦戦の理由でした。

高橋光成は4回に、安打と四球で満塁のピンチを招き、そこで西川に左前打を打たれたことで小川と交代します。この時点で0-5と負け試合ですが、この試合は中継ぎ陣が踏ん張りました。小川が満塁のピンチをしのぐと、5回から登板した十亀は5回に2四球で満塁のピンチを招くものの清水を見逃し三振に抑えて辛くも無失点でしのぎます。

西武にとっては最後のチャンスは6回裏でした。ここで、外崎の四球、源田右前打、栗山右前打で1点を返し、なおも無死1,3塁です。ここで3点くらいを返してビッグイニングを作っておけばまだチャンスはありましたが、続く山川が三振、森が投ゴロ併殺打と最悪のシナリオをたどってしまい、反撃の機会は潰えました。

十亀は3イニングを抑え、その後登板した中塚も満塁のピンチを外崎のファインプレーでしのいで、投手陣はギリギリながら粘っていたので、打線が低調だったのがこの敗戦の原因になりました。7安打は打っていましたが、それがつながらない、打順の入れ替えなどではそう簡単には救えそうもない、今季の打てない西武を象徴した試合になってしまいました。


森友哉


金子侑司


木村文紀


山川穂高


外崎修汰


源田壮亮


川越誠司


辻監督


呉念庭


高橋光成
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「ミスマッチ」の攻防(9/23清水対浦和)

2020-09-23 23:01:08 | 浦和レッズ
今日のアウェイ清水戦は、1-2でアウェイの浦和の勝利に終わりました。この試合は、3-5-2の布陣を引く清水が、アウトサイドの攻撃力をどう生かし、浦和がどこから取って攻めるかがポイントでした。戦術的にはフリーになる選手が出る、いわゆる「ミスマッチ」なので、そのフリーの選手をどちらが生かすかも注目でした。

結論から言えば、そのミスマッチを利用したのは清水の方でした。清水は自陣からパスをつなぎながら、アウトサイドを積極的に上げてきており、浦和はその攻撃を自陣に2ラインを引いて跳ね返す展開が続きました。もっとも、攻めているように見える清水も、前半は決定的なシュートは少なく、浦和のブロックの外側で回す、浦和としては狙いが半分当たっている展開です。

また、浦和は消耗が激しいポジションである両サイドの攻撃的MFを、右に武藤、左に汰木を置いて前節から入れ替えてきました。武藤は橋岡のオーバーラップを助けるなど形を見せましたが、汰木のところでボールが収まらず、それも清水にボール支配を許した原因の一つでした。しかし、劣勢の浦和はCKを得ると、武藤が蹴ったボールはクリアされたものの、跳ね返りを山中が目の覚めるような弾道でシュートを放ち、これがゴールになって0-1で浦和リードで折り返すことになります。

後半、清水はさらに攻勢を強め、相手との接触で負傷していた橋岡のサイドを特に狙ってきました。橋岡が相手左アウトサイドの西澤に抜かれるピンチもありましたが、槙野と岩波の両CBが体を投げ出してギリギリのところで防ぎました。GK西川が、相手のシュートを片手ではじき出すようなピンチもありました。

しかし、攻めていた清水は、メンバーを入れ替えていたこともあって、少しリスクマネジメントに問題がありました。長澤が相手ボールをギリギリのところでキープすると、清水陣内には広大なスペースが空いており、そこにレオナルドを走らせて独走し、最後は後から走り込んできた興梠に合わせて、このゲームを決定付ける2点目を得ることができました。

最後に、相手左クロスをティーラシンに合わされて1点を返されますが、守りながら少ないチャンスに賭ける浦和の戦い方が当たった格好の勝利になりました。もっとも、押し込まれる試合が多いので、選手たちがこのサッカーで楽しいのかという一抹の不安はあります。ビハインドを負うとズルズル行ってしまうのは、それも理由の一つかもしれないです。
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