Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

奇跡の同点劇(アジアカップ決勝韓国対豪州、90分間)

2015-01-31 22:57:29 | ワールドサッカー
今日のアジアカップ決勝、韓国対オーストラリアは熱く燃えた好ゲームでした。試合は豪州ペースで、ボール支配率を上げてサイドを使う豪州の新しいスタイルがよく表れた試合になりました。豪州はアギーレジャパンと同じ4-3-3でしたが、アンカーのジェディナック(15番)がパスを簡単にさばき、サイドのルオンゴ、クルーズ(右)、ミリガン、レッキー(左)で数的優位を作って突破するスタイルでした。

豪州といえば、1トップにベテランのケーヒルがまだ頑張っているチームですが、ケーヒルはボールに絡む回数が少なく本来の出来ではなかった印象です。それでも、可能な限り走ってボールを引き出すセンスなどは衰えておらず、空中戦もいまだに強く、地元豪州ではサポーターの熱烈な支持を受けていることは感じました。

豪州が前半終了間際に、MFのルオンゴのミドルで先制すると、時間を使いたい豪州、攻めたい韓国の攻防戦になります。豪州ではケーヒルに代わって途中出場したユーリッチがいいプレーをしていました。点を取ればいいと割り切っているケーヒルとは違って、足元で落ち着かせて時間を作るプレースタイルで、攻撃をシュートで完了させて時間を使いたい豪州の意図を体現していた選手でした。

これに対し、韓国は少ないチャンスに賭ける展開でした。それでも、ソン・フンミンのところにチャンスは何度か来て、彼がシュートを放てば形になりそうな予感は受けました。もっとも、彼が目立つということは、FWのイ・ジョンソプ(18番)やナム・テヒ(10番)があまり目立っていなかったことになります。ベンチが後半も15分くらいになって、ナム・テヒに代えてイ・グノ(11番)を入れましたが、ちょっと遅いと思ったほどです。

また、この試合のポイントだと思っていた、キ・ソンヨン(16番)の位置については、韓国ベンチも理解していたようです。何とか前でキ・ソンヨンにボールを持たせたいと判断した韓国ベンチが、布陣を4-3-3に変えてキ・ソンヨンをサイドのMFに置いて、前でその類まれなゲームメークのセンスを出させたいとしてきました。

その発想は、解説の山本氏、早野氏とも、失敗ではとの評価でした。キ・ソンヨンはボランチとして後ろからゲームを作る方がいいとコメントし、私もそうかなと思っていました。しかし、最後の最後、前線に上げていたキ・ソンヨンのラストパスがソン・フンミンに通り、韓国は後半ロスタイムに追いついて延長戦に持ち込むという奇跡を起こしてくれました。キ・ソンヨンが高い位置で持てばいいのではという私の読みは当たった格好です。

延長戦については、それだけで一本ブログが書けそうなので、後で別に書きます。
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オマル対マハムード(イラク対UAE後半)

2015-01-31 17:47:49 | ワールドサッカー
今日は、寒さの中トレーニングまでして十分アクティブな一日でしたが、さらにワールドサッカーのビデオまで見ていました。試合は昨日前半を見た、アジアカップの3位決定戦、イラク対UAEの後半です。前半で、ある程度見どころを整理できたので、この後半戦は1-2とビハインドだったUAEがどうやって逆転したかと、イラクFWマハムード、UAEのMFオマル・アブドゥルラフマンのテクニックを見てみました。

この後半を見ても、試合はイラクペースで、UAEがなぜ勝てたのか不思議になる展開が続きました。UAEはパスサッカーが武器とはいえ、中東サッカーの一般的傾向で、守勢に回る時間があるのが課題で、この日のUAEもイラクのプレスに押され気味の時間が続きました。そんな展開を逆転できたのは、UAEのオマルです。

解説の早野氏が、「見て楽しい選手ですね。」と評したオマルですが、兄弟選手の弟で、兄のA・アブドゥルラフマン(5番)がボランチのポジションに入っています。今回、後で記事にする豪州戦と合わせて、2試合オマルのプレーを見ましたが、浦和にいた選手に例えるならウーベ・バインというパサーです。

ほとんどのキックが左足という特徴も同じですが、ウーベは短い距離で絶妙なパスを出すMFでした。これに対し、オマルはロングボールでも味方の足元に正確に供給できる能力を持っています。たまに、狙い過ぎてミスキックを相手に拾われる課題もありますが、豪州の場内アナウンスで「今大会のヒーロー」と紹介されたほどのインパクトを見せた、面白い存在でした。

この試合を動かしたのもオマルからで、一方的に押された展開からオマルのロングキックでDFラインの裏に抜け出したハリルが足元に正確に止めて、UAEにはこれしかないと思われた同点ゴールを決めました。その後、イラクGKのミスキックがUAEのFWマブフートの足元にこぼれ、イラクCBの2番がファウルしてPKになり、これをマブフートが自分で決めたことで逆転して数的優位を得ました。

しかし、そこからがイラクの底力でした。UAEが90分パスサッカーを続けられない課題はここでも出て、イラクがSBをオーバーラップさせて次々とシュートを放つなど、この試合はどちらが数的優位かわからない展開になりました。マハムードは、運動量こそ落ちていたとはいえ、瞬間の体のキレと相手DFを出し抜く技術は優れており、得点こそなかったとはいえ、十分アジアレベルなら脅威になる相手でした。最後はUAEが何とか逃げ切りましたが、イラクにも力を感じた、いい試合だったように感じました。
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荒川土手散歩

2015-01-31 17:15:36 | 埼玉
午前中、トレーニングをした後、軽く散歩をしに荒川土手に出てみました。今日のように、風の強い冬の晴れの日は富士山観測日和で、富士山を狙ったのですが、今日は少し雲がかかっていて、ベストショットとはいきませんでした。しかし、トップの画像はいかにも冬らしい、下が灰色がかっている雲で、ちょっと低気圧が来れば一気に雪になる、冬の厳しさが現れた写真だと思います。



雲が好きだったので、こんな写真も撮っています。このコンパクトデジカメの効果で、今は「迷ったら撮れ」をモットーにしており、少しでも気に入ったショットがあったらどんどん撮っています。



昨日の雪、少し残っていたので撮ってみました。



スカイツリーです。



綺麗に見えた秩父連山です。たぶん、このあたりから見えるのは、越生や東秩父村あたりの外輪山でしょう。



今の桜草公園、草焼きの影響で焼け野原なので、バードウォッチングには最適な条件です。鳥の種類には詳しくないので、名前はわかりませんが、ちょっと撮ってみました。



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アジアカップ3位決定戦前半(イラク対UAE)

2015-01-30 23:21:26 | ワールドサッカー
今日は、アジアカップの3位決定戦、イラク対UAEを前半だけビデオで見ていました。日本と対戦した試合を見る限りでは、UAEは最初からPK狙いでシュート30本以上を打たれ、イラクも日本に圧倒的に支配された完敗と、あまりいいところは出ていませんでしたが、この試合を見ると両チームの持ち味が見えました。

イラクは4-1-4-1の布陣で、高い位置からのプレッシングからのショートカウンターが狙いです。1トップのマハムード(10番)の運動量が全盛期に比べて落ちている印象は否めませんが、マハムードはボールの受け手としての役割に限定させ、中盤の5人でサッカーをするというコンセプトが伝わってきました。日本戦では後半開始から10分程度しか、そのプレスはできていませんでしたが、UAEを互角の相手と見て持ち味を出そうとした印象です。

対するUAEも持ち味を発揮していました。日本戦は引いて守っていましたが、本来のUAEの持ち味は中盤でつなぐパスサッカーです。ゲームメーカーのオマル・アブドゥルラフマン(以下オマル、10番)がアフロヘアで目立つので、彼を中心に見ていましたが、彼の高いパスセンスを生かすために、中盤がよくハードワークするチームでした。

もちろん、オマルは厳しいパスを狙いすぎの傾向もみられるので、日本とW杯予選で当たったら彼をプレスの網に掛けようとする策が使えそうですが、オマル自身がスペースに反応して走る動きもできており、先制点のハリル(11番)のゴールは出した後にスペースに走り込んでいたオマルの動きが生んだものです。

前半はイラクのプレッシングが優位の展開で、イラク2-1リードでしたが、明日後半を見れば何か印象が変わるかもしれません。楽しみに見てみます。
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朝ドラ「マッサン」

2015-01-30 19:31:11 | 雑記
NHKの朝ドラ「マッサン」をほぼ毎日、ビデオに入れて見ています。日本で初めてのウイスキー製造を手掛けた亀山政春(玉山鉄二)と妻のスコットランド人エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)の、大正から昭和の時代を描いたフィクションですが、モデルになる人物はおり、ニッカウイスキー創業者の竹鶴政孝と外国人妻リタがモデルです。

大正の昔の国際結婚がこのドラマの大きなテーマで、私の少年時代の昭和末期でも外国人が珍しかったくらいですから、当時はエリーさんを見ると物珍しさで人が集まってくる様子はよく描かれています。エリーさんが仕事を探す場面では、単に「外国人お断り」ではなく、スコットランドで身につけた技術が日本語で何と言うかが壁になるという、ビビッドな場面もあります。

エリーさんを演じるシャーロットは、全く日本語が話せない状態で、台詞のほとんどが日本語のヒロインを演じることになりました。そのため、エリーさんの台本はローマ字で台詞が書いてあり、英語で意味が書いてあるそうです。

エリー役探しはNHKも苦労したようです。当初はベッキーを使う案もあったそうですが、わざと日本語をたどたどしく話すのは難しいという理由で、NHKが海外にスカウティングの手を伸ばして見つけたのが、アメリカ人のシャーロット・ケイト・フォックスです。

昔のドラマでは、こういう夫婦ものはあまり女性が目立たないものが多かったですが、今回のドラマは、マッサンの日本語より、エリーのたどたどしい日本語の方が説得力を持つという場面が何度かあります。エリーが皆に愛され、キャサリン(浜田マリ)ら脇役がエリーを助ける、ドラマらしい温かい場面もあります。

今はドラマは北海道編に入りました。いよいよニッカウイスキーの里、余市の街をマッサンが育てていくドラマになりました。エリーの内助の功とともに、これからの展開を楽しみにしています。
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南海の黒豹(若島津)

2015-01-29 22:09:29 | 他スポーツ
ネタがないときの、昔の力士のオフネタは、元大関若島津の二所ノ関親方です。若島津は元は松ヶ根親方でしたが、元関脇金剛の二所ノ関親方の訃報で、二所ノ関の名跡を引き継ぐことにしたようです。なぜ思い出したかといえば、今場所の正面審判長席に座っており、井筒親方(元関脇逆鉾)の病気欠場で代役を務めたからです。

若島津で思い出すのは、ちょっと不名誉な記録からです。それは、過去に大関以下の全勝優勝は8回(うち2回は貴乃花が複数回達成)ありますが、一人を除いて全員横綱になっているというデータがNHKで紹介されたことがあります。その「一人を除いて」というのが若島津です。そうか、若島津は全勝優勝までして横綱になれなかったんだと、変な感心をしたのが当時の報道でした。

もっとも、若島津は全盛期は強い大関でした。当時は大横綱、千代の富士の時代で、なかなか優勝をつかむのは難しい時代でしたが、そんな時代に優勝2回で横綱を何度も射程に入れたことは評価しています。千代の富士は肩の脱臼癖があって休場が多かったので、千代の富士の休場時はチャンスと皆が優勝を狙った時代を思い出します。

相撲は左四つの速攻相撲でした。そのスピードから「南海の黒豹」の異名を取ったほどでした。腕があまり太くなかったので、力で持っていくというイメージではなく、技術と勢いで持っていくイメージでした。しかし、糖尿病を患って晩年は弱くなり、カド番という言葉を覚えたのは若島津からです。

皆勤して3勝12敗という不成績もあり、毎場所のようにぎりぎりのところでカド番をしのいでいたイメージも、残っています。もっとも、当時は大関を陥落して平幕でも取るという風潮はなかった頃です。若島津も、大関陥落が確実になると引退を表明し、松ヶ根親方として後進の指導に当たることになりました。

今思えば、たぶん最高位が大関の力士は、晩年のクンロク(9勝6敗)大関のイメージが強くなってしまうものなのでしょう。若島津は、全勝優勝もして、強かった時代が確実にあったので、名大関と言ってもいいのではと、今振り返ると思います。
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春の便り

2015-01-29 18:44:52 | 雑記
私のオフィスの近くにも、確実に春の便りは届き始めています。早春賦という歌では「春は名のみぞ」と歌われており、事実最高気温一桁の厳しい寒さの日が多いですが、写真のような白梅を見ると確実に春の到来を感じます。また、いろんなところでコンパクトデジカメを片手に、春の便りを写してみようと、早くも週末を楽しみにしています。
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アジアカップ決勝プレビュー

2015-01-28 20:17:50 | ワールドサッカー
アジアカップの決勝のカードは、韓国対オーストラリア(以下豪州)に決まりました。このカードは、1次リーグの最終戦で一回実現しており、韓国が1-0で勝利しています。この両チームのイメージは、韓国がポゼッション、豪州がロングボールのパワーサッカーでしたが、今回の代表はイメージが違いました。

豪州は、確かに1トップはパワー型のケーヒルですが、サッカーの内容は速いプレスから中盤で持つスタイルです。日本と対戦したらボールを相手に支配されるかもしれないと感じた、アジア唯一のチームです。今の代表に、ケーヒルこそいるとはいえ、すっかり以前のスタイルとは様変わりしていました。ルオンゴ、レッキー、トロイージといった若手も育っています。

これに対し、韓国は前回のW杯予選で、長身のキム・シンウクの頭にアーリークロスを放り込むサッカーをして、予選こそ通過したとはいえ、ウズベキスタンの他力に救われての通過と、すっかり国民のひんしゅくを買ってしまいました。当時の監督が、あまり海外組を重視せず、Kリーグのメンバーで勝とうとしたのが理由でした。

そのため、現在の監督、ウリ・シュティーリケは海外組を中心に据えました。しかし、今回の大会ではトップ下のク・ジャチョル、右MFのイ・チョンヨンを負傷で欠きます。レバークーゼンでレギュラーという、左MFソン・フンミンが頼りですが、意外にも豪州との決戦は、ボランチのキ・ソンヨンのところが起点になりました。

豪州が前から取りに来るので、その隙を狙って正確にポジションを取った、キ・ソンヨンからピンポイントのパスが何本も出て、うまい具合にカウンターを機能させて韓国が1-0で勝利しました。もちろん、同じ手は二度は食うまいと、豪州はキ・ソンヨンに激しいプレッシャーを掛けてくるでしょう。

その攻防がこの試合の見所です。キ・ソンヨンは相手のプレスを嫌がって引いた位置でもらいたがるボランチなので、キ・ソンヨンの位置でこのゲームの趨勢が予想できます。うまく相手のギャップを突いているか、それとも下がって膠着状態になっているか、そこを楽しみにこの試合をみてみようと思います。
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アジア対策の重要性

2015-01-27 20:05:41 | ワールドサッカー
今回、日本代表がアジアカップの準々決勝で敗退したことで、アジア対策が必要という記事がマスコミを賑わしています。確かに、アジアの準々決勝は、U-19、U-16の下の世代でも課題です。特に、U-19やU-16は、W杯予選がアジアカップを兼ねていて、4強に入れないと世界大会に出場できないので重要です。

日本サッカーの成長は技術力を磨くことで達成するというのがこれまでのコンセプトでした。目先の勝敗より、選手を育成して上手い選手を多く輩出するという意味では、ミラン、インテル、ドルトムントの選手がいる今は成功していると言えます。

しかし、今回各世代の代表が準々決勝の壁を突破できなかったので、勝敗にこだわる必要もあるという意見が出てきています。先日、NHK-BSのJリーグタイムにゲスト出演していた、元U-17日本代表監督の城福氏によれば、自分たちの予選通過は準々決勝でイランとPK戦になり、10人目でようやく勝った辛勝だったので、紙一重だと言っています。

今回、たまたま全部の代表が準々決勝の壁に跳ねかえされたので、クローズアップされているとも言えるというのが城福氏の意見でしたが、確かに勝つことにもっとこだわる必要はあると思います。特に、大人の世代のA代表のW杯出場は、日本サッカーを強くするために必要不可欠です。

五輪代表監督の手倉森氏によれば、今回朝鮮民主主義人民共和国に準々決勝で敗退したU-19代表は、勝負どころの試合であり得ないミスが出ていたとのことです。それは、W杯予選のような厳しい試合では致命傷になる可能性もあります。

特に、今回はアジア枠が減らされる可能性が高く、前回より予選が激戦になるでしょう。フランスW杯予選(1997年)以来、最終予選のホームゲームの多くをスタンドで見てきた私ですが、この試合を負けたらW杯に出られなくなるという試合はいつも震える思いで見ています。

今まで比較的楽な展開が続きましたが、今回はそういう試合がどこかで来そうと、早くもそんな心配をせざるを得ません。
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引いて守るのが合う(韓国対ウズベキスタン)

2015-01-26 19:40:40 | ワールドサッカー
日本代表の敗戦で、アジアカップを見るモチベーションは大きく低下しましたが、アジアの中では異質なサッカーをするウズベキスタンの試合を見たくて、韓国対ウズベキスタンを見てみました。最後までは見ていないので、延長で韓国の孫興民(ソン・フンミン)が決めた2ゴールは見ていませんが、ウズベキスタンの善戦がこの試合を面白くしました。

ウズベキスタンは選手のパワーもスピードも十分あり、アジアでは身体能力で圧倒する豪州に身体能力で対抗できる唯一のチームです。ただ、戦術意識が足りず選手が前がかったところをカウンターで攻略されると弱いチームです。

そのため、私はジョークで「自分がヨーロッパの若手監督だったら、ウズベキスタンは是非とも引き受けたい。このチームに組織を植え付けてW杯に出したら強豪チームからオファーが来る。」と言っています。この試合を見ると、どういうときにバランスが悪くなるかはっきりわかりました。

それは、ウズベキスタンはかつて欧州CLでも活躍したFWシャツキフの穴が埋まっておらず、1トップにはこれという選手がいません。そのため、ウズベキスタンが攻勢に出ようとすると、トップでキープができない分を埋めようとして、ボランチやサイドバックがどんどん前がかっていき、守るのはアンカーのハイダロフの身体能力任せになるバランスの悪さが課題です。

この試合では、その課題が表に出にくい展開になりました。それは、ウズベキスタンが引き気味に試合に入ったからです。中盤にしっかり人数をかけてブロックを作れば、引いた位置でもらいたがる韓国ボランチの奇誠庸のパスの出し所がなくなり、韓国の攻め手がなくなります。

しかも、韓国はトップ下の具慈哲(ク・ジャチョル)、サイドアタッカーの李青龍(イ・チョンヨン)を負傷で欠いています。どこから崩すべきかわからなくなった韓国の迷いが、この試合を膠着状態にした大きな要因だったと思います。

ゲームメーカーの奇誠庸は、ピンポイントで空いた選手を狙ってパスを出すので、もし韓国とW杯予選で対戦することがあればこの手は使えるなと感じた試合でした。
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