Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

2m近い相手FW(4/24全北対浦和)

2019-04-30 17:17:31 | 浦和レッズ
完敗だった試合のゲームレポートを書くのは気が重いですが、それでも書いておくことがこのブログの使命と感じ、4/24に行われたアウェイの全北戦を書きます。全北はFWの中央を、李東国から2m近い長身のキム・シンウクに代えてきました。キム・シンウクの頭を狙うアーリークロスとポストプレーが全北の狙いと、比較的わかりやすい構図です。

浦和はキム・シンウクへの守備として、ACLでは定番となっている、チームで一番身体能力の高い槙野をマーカーにしました。高さでは勝てないものの、フリーではヘディングされないことに槙野は気を付け、キム・シンウクの動きをポストプレーに限定させることはできていました。しかし、この試合の敗因になったのは、ホーム戦でも敗因となったリカルド・ロペスへの守備でした。

失点につながったのは前半11分、森脇のフィードがミスになってリカルド・ロペスに奪われたプレーでした。もっとも、攻撃を仕掛ける以上リスクのあるパスを狙うことはあるはずで、パスミス自体はよくあることです。この場面を分けたのはその後の対応でした。ドリブルを仕掛けたリカルド・ロペスに対し、森脇は跳ね飛ばされて守備のタスクを実行できず、ペナルティーエリアの角付近から打たれたミドルが失点となります。

また、キム・シンウクへの守備も問題になりました。理由は槙野の後半頭での交代でした。槙野は現地の食事が合わなかったらしく食あたりを起こしており、後半頭で岩波と交代せざるを得ませんでした。これで、キム・シンウクのマーカーは鈴木大輔に代わりましたが、最初のアーリークロスでマークをミスして簡単に失点してしまい、浦和は痛すぎる0-2というビハインドを負うことになります。

もう攻めるしかなかった浦和ですが、全北が2点で十分と自陣に2ラインを引いて守ったので、ボールは持てるようになりました。浦和は、森脇のクロスに対し相手DFキム・ミンヒョクがクリアを空振りして興梠にボールが渡り、これを興梠自身が落ち着いて決めて1-2と追い上げます。それでも、後が続きませんでした。全北のカウンターに対する守備などは課題として残り、ボールボーイが2個ボールを入れるなどのアウェイ戦らしいいやらしい時間稼ぎの前に浦和はリズムを失い、1-2でこの試合を敗れます。

それでも、2位北京との勝ち点差は3点なので、残り2試合を連勝することにかすかな希望が残ります。次のブリーラム戦が、本当に最後の山場です。そこで結果を出せないと、ACLの戦いは終わってしまいますが。

p.s.キム・シンウクの写真を撮っていました。一昨年の東アジアカップで味の素スタジアムに来ていました。
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バイタルエリアの劣勢(4/9浦和対全北後半)

2019-04-30 16:51:03 | 浦和レッズ
いつの試合だ?と思うほど昔ですが、4/9のホーム全北戦の後半の映像を今更ですが見ました。スコアの0-1浦和敗戦はもちろん知っていますが、どういう背景でこの試合展開があったか知りたいという思いでした。この試合は、横浜FM戦で4バックが徹底的に崩された試合の直後で、オリベイラ監督は3バックに戻して守備の安定感を取り戻すという采配でした。

前半は押し込まれて苦しい浦和でしたが、後半になってある程度攻めの形ができます。全北の運動量が落ちて、浦和の速攻に対して反応が遅れたからです。しかし、浦和の敗因を挙げるとするなら、バイタルエリアでの守備でした。この位置にいるのはアンカーの青木ですが、ここで全北がドリブルを見せると、体で相手の攻めを潰せないという問題が出ました。

特に強かった相手FWはリカルド・ロペスで、青木は一度跳ね飛ばされるという大きなミスをしています。ここで相手のカウンターを潰せないと大きなピンチになり、浦和が攻めに出ているタイミングなのでGK西川が頼りと苦しくなってしまいます。青木が競り勝ったときは逆に浦和のチャンスになり、シュートまで行っているので、ここの攻防は直接点にはなっていませんが浦和苦戦を象徴しています。

浦和としては、セットプレーの精度が今季は高くありません。柏木のCKに去年ほどの精度がなく、槙野の頭狙いというパターンも読まれています。オリベイラ監督が柏木を下げて汰木を投入する采配も、柏木に絶対的な信頼度がないのも理由でしょう。スコアは0-0のまま、終盤まで行きます。

決勝点は77分でした。相手スローインからのアーリークロスに、マウリシオが頭でクリアしますが相手MFに奪われたプレーがきっかけでした。そこから、パスをつながれてフリーになったアドリアーノのゴールでした。至近距離でのフリーなので、GK西川はノーチャンスで、確実にクリアしておかなければならない場面でしたが、リカルド・ロペスに何度もやられていた浦和としては限界だったのかもしれません。

このホームでの敗戦が、ACLの展開を大きく苦しくしたことは間違いなく、アウェイの全北戦も似たような要因が敗因となるのですが、それはあとで書きます。
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リバプール対トットナム後半

2019-04-30 16:20:02 | ワールドサッカー
トットナムは後半から、左アウトサイドのローズを攻撃的MFに上げて、トップ下にルーカスを置く4-2-3-1でボールを支配しに行きました。その狙いは的中しました。トットナムが両サイドでボールが持てるようになり、リバプールの両SBのアレクサンダー・アーノルドとロバートソンが押し込まれ始めました。もっとも、リバプールは前線にスピードがありカウンター狙いもできるチームです。

トットナムとしては、敵地アンフィールドでの試合ということで、引き分けも視野に入れた戦いでした。欧州CL出場権の4位以内を巡って、3位トットナム以下4チームが勝ち点差1以内にひしめいており、取れる勝ち点は欲しい戦いです。これに対し、リバプールは2位で逆転優勝を狙っており、首位マンチェスターCを追うためには勝利以外は許されない試合です。

トットナムが攻め、リバプールがカウンターからチャンスをうかがう後半になりましたが、印象的だったのはトットナムDF陣の粘りです。サラーやフィルミーノにチャンスはありましたが、体を張って相手シュートをブロックしてリバプールに追加点を許しませんでした。トットナムはDFサンチェスを下げて韓国代表FW孫興民を入れて勝負に出ました。

試合が動いたのは77分でした。トットナムボールのFKを早くリスタートしたケインのロングボールから、右SBトリッピアが受けてクロスを入れ、フリーになっていたルーカスが押し込んで1-1の同点に追いつきます。これで、トットナムベンチはルーカスを下げてDFデービスを入れて守りを固め、引き分けを狙ってきます。

これに対し、リバプールは勝ち以外は負けと同じと判断し、アンカーのヘンダーソンとMFのミルナーを下げてFWのオリギとMFのファビーニョを入れ、4-2-4気味に前に人数をかける勝負に出ます。それでも、トットナムはこれまでのようにDF陣がシュートブロックを見せますが、ロスタイム突入直前にCKの流れからロバートソンがクロスを入れ、サラーが頭で合わせたボールをトットナムDFアルデルバイレルトがオウンゴールしてリバプールに決勝点が入ります。

試合はそのまま2-1でリバプールの勝利に終わりました。プレミアリーグらしい、ミスをすれば即速攻という緊張感が映像でも漂ってくるいい試合でした。両方とも欧州CLの4強チームということで、さすがのクオリティでした。
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リバプール対トットナム

2019-04-29 21:36:48 | ワールドサッカー
10連休は、たまっているワールドサッカーのビデオを見るチャンスです。今回は欧州CLの4強に残っている2チームの対決という、リバプール対トットナムというビデオがうまい具合にたまっていました。リバプールは相手によってやり方を変えないチームで、いつものようにマネ、フィルミーノ、サラーで3トップを組む4-3-3の布陣です。

これに対するトットナムの出方が注目でした。トットナムはポチェッティーノ監督が2試合ベンチ入り停止処分中ですが、リバプールの攻撃を抑えようと、5-3-2という引いて守る戦術を引いてきました。攻めるときは3枚の中盤のうち2枚が上がってきて厚みを増し、守るときはDFラインの5枚とMFラインの3枚で引いて自陣にブロックを作る考え方です。

しかし、5バックで守る戦術は、一般的には5-4-1です。攻めに出るつもりで前に2枚残したいのが意図の様子でしたが、この試合はMFが3枚で1枚足りないことのひずみが出た試合になりました。SBが自陣に引いてあまり上がってこない相手なら、MFが3枚でも十分ですが、リバプールはSBのアレクサンダー・アーノルドとロバートソンのところが攻めの起点というチームです。

彼らSBが持ったときに、トットナムはMFのアリとエリクセンがチェックに行くという約束事だったようです。しかし、サイドラインの64mを3人のMFでカバーするのは厳しく、アリがサイドに寄っているときに逆サイドに振られると、ロバートソンはフリーになれました。そのロバートソンのクロスから、フィルミーノが頭で合わせて、先制点はリバプールに入ります。

これで、トットナムベンチは修正を決断し、まずFWのルーカスをMFのラインに下げて5-4-1にして一旦収束させに行きます。しかし、リバプールのサイド攻撃からマネに2本危ないシュートを打たれます。トットナムの3枚のCB、アルデルバイレルト、サンチェス(写真)、フェルトンゲンの待っているラインからリバプールのFWがうまく引いており、下がってフリーになったのが理由でした。

そのため、トットナムは後半頭から、DFに5枚は要らないと割り切って、左アウトサイドのローズをMFに上げて4-2-3-1に組み替えてきました。それがうまく行ったかどうかは、明日確かめることにします。


サンチェスの写真です。横浜国際競技場に来ていました。
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カバーリングのDF(マウリシオ)

2019-04-29 17:03:20 | 浦和レッズ
昨日の清水戦のヒーローは、2点に絡んでいる興梠慎三選手ですが、彼のことは既に書いたので他の選手を取り上げます。ごっつあんゴールではあるものの、先制点を決めたマウリシオ選手を取り上げます。マウリシオはブラジル、サンパウロの出身で、U-15、U-17のブラジル代表にも選ばれています。海外挑戦は言葉の通じるポルトガルからスタートし、ポルティモレンセ、FCポルトB、マリティモでプレーしています。

浦和には2017年の加入です。当時の浦和では、ミシャ監督が解任されてチームの再編が必要な時期でした。当時の堀監督は4バックも構想にあり、3バックでも4バックでも対応できるCBの獲得は急務でした。マウリシオは槙野とCBでコンビを組み、セットプレー以外は上がらないもののDFラインから安定してボールがさばける技術で浦和の最終ラインに定着します。

加入して、いきなりACLの修羅場というのはプレッシャーもあったと思いますが、身体能力の高いタイプに槙野がついてこぼれ球をフォローする役割を徹底して、押され気味の試合を拾ってACLを優勝することに成功しました。クラブW杯では初戦でアルジャジーラ(UAE)に敗れ不完全燃焼でしたが、5位決定戦のカサブランカ戦で2点取る活躍を見せます。

2018年は堀監督が解任される苦しいシーズンになり、後任の大槻監督、オリベイラ監督によって3バックが導入されることになります。3バックなら彼に最適なポジションはDFの中央です。どうしても、マウリシオは1対1で競走を挑まれたときにスピードに難があるところが出てしまうので、カバーリングを主な役割にしながら、相手FWを遅らせながら槙野にフォローしてもらう守備で対応しました。

課題は、相手にプレスを受けたときに無理につなごうとすることがあることです。彼のパスミスからピンチになる場面もあり、危ないときはクリアでいいという使い分けは是非ともして欲しいところです。それでも、183cmはJリーグでは十分な高さで、セットプレーで大事な点を取ることもあります。強烈なリーダーシップを発揮するタイプではないですが、紳士なのでチームメイトとの関係も良さそうで、是非とも浦和で長くプレーして欲しいものです。
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別所沼公園トレーニング20190429

2019-04-29 16:35:34 | 他スポーツ
5/4に控えた春日部大凧マラソンに向けた調整として、近所の別所沼公園を走っていました。2週間前に、腹筋運動の際に腰を痛めてトレーニングをしばらく休んでいたので、現状の確認がテーマでした。予定では10km走り切るつもりでしたが、7kmで切り上げる「失敗」の練習になりました。この時期は朝が冷えて昼が暑くなるので、服装の選択が難しいです。長袖とロングタイツでスタートしてしまい、途中で体に熱がこもって休むなど内容は良くなかったです。

それでも、平均ペースでkm6分33秒と、以前km8分台を出した失敗レース(2017年中野ランニングフェスタ)のような、情けないレースはしないで済みそうだという感触もあります。天気さえ許せば、明日もトレーニングして感覚を取り戻して本番のレースを迎えたいです。遅くてもいいから10kmを走り切っておきたいです。

本番に向けてのテーマは暑さ対策です。この時期のレースなら、半袖短パンで十分です。10kmのレースなので、途中で歩くような大失敗のリスクは考えておらず、最後まで走っていることは間違いないです。変にいい格好をしようとせず、取れる給水は確実に取って、多少タイムロスはあっても脱水症状を起こすよりは良いと考えたいです。

本番、楽しみにしているのは江戸川沿いの風景です。レースはハーフ、10km、5kmとありましたが、5kmでは江戸川の土手に上らないので10kmにしました。3日と5日には大凧が上がる河川敷の景色を見て、自分の頭を切り替えて、苦しくなったらABBAの「Dancing Queen」を頭の中で再生します。令和最初のレース、今日の出来ではベストの60分40秒の更新は厳しそうですが、楽しみに当日を迎えたいと思います。

S→1km 6:35
1→2km 6:15
2→3km 6:22
3→4km 6:32
4→5km 6:58
5→6km 6:33
6→7km 6:36
total 45:51






















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武蔵丘陵森林公園2019春

2019-04-28 23:11:51 | 埼玉
GW恒例花めぐりは、武蔵丘陵森林公園まで出かけていました。今日は路線バス混雑の影響で、南門から先に入って、北門目指して歩きながら花を見て回るプランを立てました。そのため、南門近くにある展望台に午前中の澄んだ空気の状態で着きました。これはチャンスと、遠く山を見渡す写真を撮ることができました。森林公園の展望台は、かつては360度見渡せたと思いますが、次第に周りの木が成長して視界を遮るようになり、今は屋上からさらに上に「かさ上げ」しています。それでも、自己満足ですが写真の出来は良かったので、載せます。


藤です。


つつじです。


浅間山です。雪が残っていました。


両神山です。


富士山です。


ハナミズキです。




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相手の動きが先に落ちた(4/28清水対浦和)

2019-04-28 22:58:45 | 浦和レッズ
今日の「平成最後の試合」浦和のアウェイ清水戦は、2-0で浦和の勝利に終わりました。注目の平成最後のゴールは、後半ロスタイムに決めた興梠慎三選手になりました。もっとも、この試合は序盤は動きが少なく、このままスコアレスドロー決着もあり得ると感じたほど、両チームとも慎重に入ってきた試合でした。

浦和としては、使えるポイントは左アウトサイドの山中のところでした。山中が持って、長澤やエベルトンがかかわりながら、クロスを興梠に合わせたいのが狙いと感じていました。しかし、やはりアーリークロスでは清水の守りは崩せず、ボランチの六平光成が下がってカバーするなどの手で、クロスはクリアされてしまいました。

清水はトップ下を置かない4-4-2の布陣でした。こちらは縦の攻撃を狙いたい様子でした。意外にも、スピードはそれほどでない鄭大世が抜け出す好機があり、GK西川が足でセーブするスーパープレーで辛くも防ぎましたがチャンスは清水の方に多い前半でした。パスは両チームともそれなりに回しますが、最後の決定的なところは相手のミス待ちのような前半でした。

先に動いてきたのは清水で、FWを鄭大世からドウグラスに交代しました。広島時代に二桁得点と活躍したドウグラスは、絶好調なら脅威の存在ですが今季はキャンプで出遅れており、あまり印象はなかったです。浦和も動き、動きの量はあったもののボールロストが目立った武藤を下げて、ドリブラーの汰木を入れてきました。

その直後のCKから試合は動きました。山中が蹴ったCKは、一旦はクリアされますがフォローを受けて再度ゴール前に入り、興梠が後ろ向きでトラップしてから振り向いてシュートする難易度の高いプレーが出て、GK六反が止めますが跳ね返りをマウリシオが詰めて先制点を得ました。この試合ではなかなかいいボールを入れられなかった興梠ですが、一つ入れば大きな仕事をしてくれます。

最後はロスタイムが6分取られ、清水がGK六反のロングボールでゴール前に入れるパワープレーが続き、FW滝のシュートがクロスバーをたたく場面もありました。しかし、清水はDFを2枚しか残しておらずカウンターから汰木が走り、興梠がGK六反の上を抜くループシュートで2点目を入れて試合を終わらせました。

この試合が動いた要因として、清水の動きが先に落ちたのが印象にあります。敵将ヨンソン監督は「DFラインが深い(ので上げろ)」と指示していましたが、それだけ中盤にスペースが空く結果となりました。浦和がキャンプでやっていた、フィジカルトレーニングの成果は出てきたようだと感じた試合後でした。
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3バック向きの攻撃力(山中亮輔)

2019-04-27 21:42:29 | 浦和レッズ
最近、サッカーネタがプレビュー記事ばかりになっているので、たまには選手ネタと、今季横浜FMから加入した左アウトサイドの山中亮輔選手を取り上げます。山中は小学生時代から柏レイソルで育った選手で、プロ入りも2012年の柏です。当時から、攻撃的な左SBとして、攻めに出るときのオプションとして一定の役割を果たしていました。

2014年、J2千葉へのレンタルも経験しましたが、彼が大きく飛躍したのは2017年の横浜FMへの完全移籍からです。この年に、自身J1では最多となる22試合に出場して左SBのポジションを手中にします。翌年就任したポステゴグル監督が、彼の攻撃力が生きる超攻撃的な布陣に挑戦したこともあって、SBとしての枠を超えたほどの攻撃参加を見せ、日本代表にも選ばれます。

今年浦和に加入しましたが、契約期間が残っていたので浦和は横浜FMに億単位の移籍金を払ったという報道もあります。3バックの浦和にとって、彼への期待は左アウトサイドで、これまでのレギュラーの宇賀神が30歳となったことによる世代交代も、この移籍の狙いでしょう。今は宇賀神も刺激を受けて頑張っており、このポジション争いは互角の様相です。

味方になって、何試合か見た印象では、4バックの左SBタイプではなさそうです。横浜FM戦で、急造4バックを徹底的に崩される完敗を喫した一つの要因として、古巣横浜FMが特徴を知る山中の裏を徹底的に狙ったのがあります。そのため、彼を生かすには3バックが必要で、ある程度攻撃に力を割ける環境を与えることが必要な様子です。

もちろん、山中が出場することによるメリットもあります。キープ力があるので左サイドに拠点が作れることと、セットプレーでキッカーになれることです。特にC大阪戦では、彼の直接FKが興梠のゴールを生みました。浦和のオリベイラ監督が、柏木や武藤をベンチに下げる采配ができるのは、キッカーに山中がいるからです。

これからは、やはり左アウトサイドのスペシャリストとして成長して欲しいのが期待です。攻撃力はもともと十分あるので、守備を伸ばしていけば代表復帰ももちろんあります。背番号も6とチーム内でも期待は大きいので、是非とも左アウトサイドといえば山中という活躍を願いたいです。
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清水戦プレビュー

2019-04-27 17:31:32 | 浦和レッズ
明日、浦和はアウェイの日本平スタジアム(アイスタ)で、清水エスパルスと対戦します。清水は開幕から6戦未勝利で下位に沈んでいましたが、磐田との静岡ダービーで初勝利を挙げ、さらにC大阪に勝利して連勝中です。清水はかつての清水三羽烏(大榎、堀池、長谷川健太)のように地元出身の選手が集まってくるイメージでしたが、今の清水は若手育成でJ1を守っているチームです。

清水は前節のC大阪戦では4-4-2の布陣でした。ダブルボランチにヘナト・アウグストと竹内を置き、右MFに金子、左MFに河井、2トップに鄭大世と北川という並びのようです。北川がアジアカップの日本代表に呼ばれるなど、若手育成の方針は結果を出し始めていますが、鹿島DF犬飼のように育てた若手を他チームに引き抜かれるケースもあります。

去年の浦和対清水を思い出すと、清水左SB松原と、浦和右アウトサイド橋岡の対決が一つの鍵になっていました。橋岡は前節の神戸戦で負傷交代し、ACLの全北戦は遠征メンバーにも入っていないので、清水戦に出てくるかは不明です。それでも、攻撃的な左SB松原に対し、浦和の方が主導権を取って攻めたい箇所です。

また、最近はベンチスタートが多かった鄭大世が、スタメンに戻ってきています。川崎で活躍してドイツでもプレーしたベテランの彼は今年で35歳ですが、誰に対し誰で守るといった論理である程度説明できるサッカーというスポーツで、論理を超えたことを起こせる選手です。彼がいるので、内容は勝てても一発のスーパープレーで結果は違うという試合も、川崎時代にはありました。

浦和としては、序盤はいつもの5-4-1で手堅く守るのでしょうが、攻める時間を多くするのが課題です。特に山中のところを使いたいところで、彼が何本もいいクロスをゴール前に入れていけば、興梠のゴールチャンスが出るでしょう。そろそろ、PKの1点の1-0のような内容の悪い勝利ではない、スッキリした勝ち試合を見たいものです。
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