Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

アジア3次予選組み合わせ

2011-07-31 17:06:04 | ワールドサッカー
昨夜ブラジルW杯アジア3次予選の組み合わせが決まりました。ジーコ元日本代表監督が引いたくじですが、ジーコも試練を与えるなと思うほど厳しい組という印象があります。皆さんご存知の通り、C組に入った日本はウズベキスタン、シリア、朝鮮民主主義人民共和国(以下共和国)と同組です。

理由はやはり共和国の存在で、前回W杯に出場しているものの、FIFAランキングが低いという理由で第4シードに回された共和国を引くと、第二シードクラスの相手が二つになるからです。ウズベキスタンと共和国のどちらかを蹴落とさないと突破できないという組は正直厳しいなという印象です。

それでも、日本の力はこの4ヶ国では頭一つ抜けてはいます。アジア杯で見る限り、高さとパワーを持っているウズベキスタンはバランスが悪いチームでしたし、共和国はまとまってはいるものの鄭大世の不調で決定力不足でした。日本には見た目ではっきりわかるほどの弱点はないという印象で、こんなところでつまずいてもらっては困ると思います。

他の組を見渡すと、比較的強豪がばらけた印象です。A組は中国、ヨルダン、イラク、シンガポールで、普通に考えたら中国とイラクの2強で決まりの感があります。アジア杯ベスト8と健闘したヨルダンが、長期戦になるW杯予選でリトリートサッカーでどこまで戦えるかが焦点です。

B組の韓国はクウェート、UAE、レバノンと比較的楽な組を引きました。ただ、アウェイ戦が全部中東なので、移動の負担があるので実力的には断トツでも、苦しむ可能性はあります。D組の豪州はサウジアラビア、オマーン、タイという組ですが、主力がほぼ全員欧州組なので、南半球のホームゲームより中東のアウェイの方が移動は楽という事実があります。

豪州から見ると、タイやオマーンは持ち味のパワーサッカーで潰せる相手ですが、サウジアラビアはアジア杯こそ不振だったものの、あの元バルセロナ監督のライカールトが代表監督になったという話なので、見違えるようなチームを作ってくるかもしれません。

面白いのはE組で、イラン、カタール、バーレーン、インドネシアと、インドネシアを除いて十分混戦になりそうな組です。アジア杯ではイランとカタールがベスト8に進出していますが、バーレーンも十分実力はあり、最終戦までもつれる可能性はあります。
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耐え切れた(7/30川崎F対浦和)

2011-07-31 14:41:08 | 浦和レッズ
これまで、浦和は勝てそうな試合を終了間際の失点で引き分けたり、フィンケ監督時代の勝負弱さを引きずっていた感がありました。昨日は、終盤に川崎Fの猛攻を浴び、最悪ドローもあると思っていましたが、何とか1点を守り切り勝利することができました。

この勝利にはデスポトビッチが大いに貢献しています。ロングボールをヘディングで勝てというのは無理な注文のようですが、低いボールならしっかり足元で止めて、時間を作ることができます。元名古屋のヨンセンを見たときも感じましたが、本物のポストプレーヤーとはこういう選手なんだと見本を見る思いです。

エジミウソンがたとえ流れの中で効かなくても、点さえ取ればいいと割り切っていたことと比較すると、デスポトビッチはたとえ点は取れなくてもチームに貢献できる選手で、ペトロは12得点を期待しているようですが、そんなに取れなくても評価はできると思います。

また、柏木はすっかり好調時の出来に戻りました。本人は代表でポジションを取るにはポスト遠藤のボランチが狙いどころと思っているようですが、体の切れで勝負する選手なので、体調が悪く切れの悪いときにどこまで標準的なプレーでしのげるかが代表定着には鍵です。

逆に、原口は負傷の影響で本来のプレーではありませんでした。コンディションが良くないときにいかに周りを使えるかというようなことを本人は言っていたようですが、周りを使う原口はあまり見たくないのが本音で、思い切って仕掛けるところをもっと見たいと思いながら結局仕掛けませんでした。

この試合は小宮山のオウンゴールで1-0決着でしたが、小宮山といえば2008年シーズンの横浜FM時代に左SBでありながら浦和から3点取った浦和キラーです。確かに攻撃力はとてもSBとは思えないほどのものを持っており、2度GK加藤を脅かしています。今回のオウンゴールで、少しは浦和キラーのイメージが薄れると思います。

また、ジュニーニョと小林悠の2トップがあまり合っていない印象を受けました。全盛期の一人で点を取ってしまえる切れはなくなったジュニーニョですが、スピードだけは今でもかなりのものを持っており、小林次第でクロスでアシストということも考えられると思っていましたが、そういう形は出ず、本来なら負傷中の矢島と組んだほうがいいのかもしれません。
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何かしらの武器(永井雄一郎)

2011-07-30 14:39:16 | 浦和レッズ
今日は土曜の試合かつテレビ観戦なので、物理的には即日更新も可能ですが、ここのところ土曜の夜はあまり体調が良くないことが多いので、念のため穴埋めネタを用意しておきます。現清水、浦和ではイケメンと人気があった永井雄一郎選手の浦和時代の思い出です。

永井といえば、オジェック監督時代のACLのMVPが最大の勲章でしょう。この年、浦和はワシントンと永井が2トップを組むことが多く、ワシントンも「永井とはやりやすい」と言っていました。永井がドリブルで相手を引き付けて、ワシントンは真ん中で待つこの年のスタイルは、ワシントン自身はドリブルで個人突破したかったらしく不満を溜めていましたが、ACL優勝という大きな成果を出すことができました。

永井は不思議な選手でした。以前山田暢久にも「諦めが早い」という弱点があると触れましたが、永井もFWで起用するとボールを辛抱強く待てず、すぐに下がってきてしまうというというわかりやすい欠点がありました。エンゲルス監督がこういうタイプが嫌いだったらしく、その2008年シーズン限りで浦和を去っていますが、個人的にはフィンケ監督のサッカーに合いそうなタイプだと思っていたので、もう少し残って欲しかったと思っています。

しかし、永井の良さは山田暢久と似ていて、毎年どこかしら成長を見せて、いろんな持ち味を出しながら、どこかのポジションをものにして戦力になっていた選手でした。一番印象的だったのは、マリッチと組んでいた2005年で、右アウトサイドに置かれた永井は意外にもクロスの精度という武器を突然発揮して、マリッチが真ん中でマークを外す一瞬のタイミングに合わせられる選手でした。

2007年も1-0で勝った試合の1点は大抵永井という勝負強さを身につけていました。そんな成長を続けていた永井も、2008年にエジミウソンと高原を補強されたのはショックだったらしいです。自分のポジションが一気になくなるこの補強には、浦和に対する不満を溜めても仕方ないとは思います。

私も今でもこの補強はおかしかったと思っていますが、高原がブンデスリーガを引き払って浦和に加入できるという事実に、フロントが舞い上がってしまったと今では思っています。結局、高原にも永井にも、浦和の経営的にも、誰も得をしなかった補強でした。
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周りが見えている(ラフィーニャ)

2011-07-29 22:12:42 | 他チーム
一昨日、細切れながらACL延期分の鹿島対G大阪の一戦を見ました。浦和のナビスコ杯の結果が気になって携帯の速報と交代交代で見ていた試合なので、正確ではないですが、G大阪のラフィーニャには驚かされました。

ラフィーニャはどこかで聞いたことがある名前だなと思っていたら、J2草津からの移籍で、G大阪もアドリアーノが抜けた外国人枠をそのままにしては後半戦は戦えないと判断しての補強でしょう。今までペドロ・ジュニオール、イ・グノら派手な補強の目立ったG大阪にしては地味な補強で、J2でプレーしていた選手がどこまでできるかという疑問も少しありました。

しかし、ラフィーニャはいい選手です。理由は周りが良く見えているからです。最大の好プレーは左サイドのタッチライン際でボールを受けてから、ファーサイドにいたイ・グノに正確なラストパスを送れたことです。あれだけ遠くのフリーな選手が見えているほどの選手なら、今までなぜ草津でくすぶっていたか、不思議になるほどの選手です。

また、ラフィーニャはスピードもあり、オフサイドラインを自ら突破することもできます。アドリアーノほどの個人技があるかどうかは途中出場だったこともあって確認できませんでしたが、得点よりはアシストで目立てるFWだと思います。大宮のラファエルも自己犠牲ができる選手としてJリーグ向きと思っていますが、ラフィーニャもJリーグには向いているFWだと思います。

ラフィーニャの加入を一番喜んでいるのはイ・グノでしょう。ただでさえいいパスをもらえる環境のG大阪で、強力なアシスト役が加わったのですから、ラフィーニャ効果で得点を量産する可能性もあります。今年は得点王争いが混戦なので、イ・グノも当然狙っているはずです。
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人の運命(ブライアント)

2011-07-29 18:49:07 | 他スポーツ
久々に野球ネタで、西武黄金時代だった80年代末から90年代初頭に近鉄の主砲として活躍したラルフ・ブライアント選手の思い出です。近鉄は比較的良い外国人選手を連れてくるスカウト網のうまさが評判だったチームですが、最高傑作とも言えるブライアントは近鉄のスカウト網で取ってきた選手ではありません。

当時は一軍に置ける外国人枠はわずか二つでした。二軍に置くことを覚悟すればあと一人取ってくることも物理的には可能でしたが、他の外国人に怪我や不振がない限り一軍に上がれないという状況でモチベーションを維持するのは困難で、なかなか実行するチームはありませんでした。

しかし、中日がこの困難な道に敢えて挑み、二軍の試合で四番を打たせる存在として第三の外国人のブライアントを獲得します。ブライアント自身もアメリカでは無名選手だったので、いつかはチャンスは来ると忍耐強く待つ立場を受け入れました。

しかし、そんなブライアントの運命は意外なところから変わります。近鉄の外国人選手が大麻事件を起こして強制送還になり、突然空いた外国人枠にブライアントの譲渡を持ちかけたことで、近鉄の四番ブライアントが誕生します。

西武ファンの私にとってはブライアントは敵役でしたが、その大きなフォロースルーとライナーで飛んで行く豪快なホームランは敵ながらあっぱれという存在でした。ブライアントの活躍した試合の思い出となると黄金時代の西武が唯一優勝を逃した1989年の西武球場で行われたダブルヘッダー第一戦のホームランが印象的です。

この試合、西武はダブルヘッダーのどちらか一方を勝てば優勝に近づく有利な立場でした。1点リードした終盤、打席にブライアントを迎えたとき、森監督はその年ブライアントに一本もホームランを打たれていなかった渡辺久信をワンポイントに送ります。

ホームランさえ打たれなければいいという状況でしたが、ブライアントはその厳重警戒を突破して、注文通りのホームランを打ってみせます。続くダブルヘッダー第二戦を勝った近鉄は優勝して、森監督率いる西武黄金時代で唯一の黒星をつけています。

ブライアントは長く近鉄でプレーしましたが、優勝となるとこのときだけです。彼のキャリアにとってもハイライトだったでしょう。
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川崎F戦プレビュー

2011-07-28 19:07:46 | 浦和レッズ
まだ前回の対戦から1ヶ月も経っていませんが、浦和は今週末にアウェイ等々力陸上競技場で川崎Fと対戦します。前回の対戦は浦和が慎重に入って、最大の武器になっている原口のミドルで勝つことができました。

当然、川崎Fサイドも原口には厳しいマークをつけてくると思います。1トップに入るであろうデスポトビッチがうまくボールをキープして、相手の守備を分散させて欲しいです。デスポトビッチの動きは初対戦の相手はビデオの情報しかないでしょうから、ドリブルでも見せれば戸惑うかもしれません。

テレビ中継がなかったため、様子はわかりませんが、ナビスコ杯の山形戦を2-1できっちり勝利しておいたことは確実にチーム状態にいい影響を与えていると思います。柏木がFKで点を取っていますが、今は中盤で確実にボールが収まることの方が嬉しいです。

浦和もチーム状態を上げていますが、川崎Fもナビスコ杯で強豪広島を破っていて、こちらもチーム状態はいいと思います。小林がナビスコ杯で2点取り、ジュニーニョの不振の穴を埋めています。いい位置にいるタイプのストライカーの小林は、逆に言えばチャンス自体が少なければ沈黙という可能性もあります。

ただ、浦和のCBは高さとパワーのスピラノビッチ、読みとカバーリングの永田のコンビで、スピードのあるジュニーニョを得意とするDFはいません。ジュニーニョをスピラノビッチの裏に張らせて競走というパターンを繰り返せば足の遅いスピラノビッチは次第に根負けというシナリオも考えられます。それをさせないためには、オフサイドを取りに行かず、常に永田がカバーできる距離を保つ手があります。

川崎Fの方は、デスポトビッチに菊地と井川がつくので、菊地が対人の強さで勝負して井川がカバーするのでしょう。デスポトビッチの上背は185cmと、日本人のCBが決して届かない高さではありません。デスポトビッチは力勝負を挑まず、頭を使ってシンプルにさばいたり、スペースへ走りこんだりという変化をつけて対応する必要があります。

デスポトビッチの運動量の多さは、甲府戦の勝因の一つでもあっただけに、川崎Fサイドが単純なポストプレーヤーだと思っているとサイドにいて、彼のクロスにマルシオが走りこんでいるようなシナリオもあるかもしれません。
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女版闘莉王(澤穂希)

2011-07-27 18:53:24 | レディース
今をときめく女子W杯得点王とMVPの澤穂希選手ですが、女子サッカー冬の時代だったシドニー五輪出場を逃した頃、単身アメリカに渡って世界レベルの選手としのぎを削っていた努力の日々が記憶にあります。当時はアメリカの女子サッカーは映画「ベッカムに恋して」で取り上げられるほど人気があり、澤は日本唯一のプロ選手でした。

今は海外に移籍した選手にはJFAが生活費として月20万円を支給してくれることになったので、日本人選手の海外進出は流行りになっていますが、澤は単独の力で切り開いた快挙でした。

そんな澤の夢は、なんとか女子サッカーをメジャーにしたいという熱い思いでした。そんなチャンスは2004年のアテネ五輪の予選でやってきました。当時はなかなか勝てなかった強豪朝鮮民主主義人民共和国とのホーム国立での決戦で、澤は直前の負傷で痛々しいテーピングが巻かれながら、ボールを持ったときの技術の高さを生かしてこの一戦を勝利してアテネ五輪出場を決めます。

本大会でもベスト8に入ったなでしこジャパンの活躍で、ようやく日本の女子サッカーが冬の時代を抜け出します。強豪日テレ・ベレーザは選手の待遇をアルバイトから正社員にしましたし、夜間照明のついた芝生のグラウンドで練習できる浦和レッズレディースも登場します。

それでも、澤にとっては続く北京五輪で結果を出せなければ元の木阿弥という危機感は持っていたと思います。予選は楽な組に入って通りましたが、本大会では今までは勝てない相手だったノルウェー相手にカウンター攻撃を繰り出し、5点を取る圧勝で世界を驚かせます。

この北京五輪から、澤のポジションはボランチになります。以前は澤の攻撃力を生かすために後ろに3ボランチを置いて守備を免除していたこともあったのですが、世界と戦うには男子並みに後ろから組み立てられないといけないと考えた佐々木監督は澤のキック力で北京五輪4位と旋風を起こします。

今回、女子W杯で優勝まで行けたのは、選手がこの4位に誰も満足していなかったことも考えられます。メダルを狙うには優勝も視野に入っていないといけないという考えで、澤は女性という枠を超えた超人的な活躍を見せました。それができたのは冬の時代を戦っていたからと思っています。
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ナビスコ山形戦プレビュー

2011-07-26 18:47:44 | 浦和レッズ
テレビ中継がないので、試合後のレポートは書けませんが、浦和は明日、アウェイのNDソフトスタジアムで山形と対戦します。この試合は6月に浦和ホームで2-0で勝利したナビスコ杯1回戦の第二戦で、当然浦和は1点差以内なら敗戦でも2回戦に進出できます。

もう第一戦を忘れた頃に第二戦をやるのは少し変な気もしますが、今年は震災の影響で変則日程になっているので、ナビスコ杯自体を中止にする案も出たくらいですから、ナビスコ杯があるだけでもましとするしかありません。

サッカーファン的には、この試合には興味があります。普段は引いて守り少ないチャンスに賭ける山形が、この2点ビハインドの状況では確実に前に出てくるからです。選手起用で攻撃的な選手を多く置くか、メンバーは同じでもポジションを前にしてくるかはわかりませんが、攻撃的な山形を見られるのは年に数回なので、見られる方は貴重?なものを見ることになります。

山形は前節の福岡戦から中2日、浦和は甲府戦で数的不利で80分近く戦うという状況で、コンディション的には両チームともきついはずです。しかも、山形の盆地気候は暑いという話で、前回浦和がリーグ戦の山形のアウェイ戦を戦ったときも暑さに負けていたような動きの鈍い選手が何人かいました。

メンバーを落とす可能性は両チームに考えられます。山形はJ1残留を優先させ、勝ち目の薄いこの試合ではベテランは休ませるかもしれません。浦和も普通に戦えば勝てるこの試合は、無理をしない可能性は考えられます。

ただ、負けた場合の衝撃は浦和の方が大きいですから、浦和はフル出場していないデスポトビッチ、柏木、山田直輝あたりは起用してくると思います。CBは永田とスピラノビッチが出ずっぱりなので本音を言えば休養を与えたいですが、浜田が突然出されて昨年の最終戦の悪夢を再現しないか、少し気になります。

浦和にとっては、勝てば2回戦で埼玉ダービーというのはモチベーションになっているはずです。大宮との試合は熱い試合になるので、是非見てみたいです。
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甲府戦マニアック分析

2011-07-25 19:05:12 | 浦和レッズ
甲府戦は久々に生で見られたので、生観戦の日だけ書くマニアック分析を書きます。前日のGGRでは甲府はリアクションサッカーの予想で、実際引いて守るチームを過去作ってきた三浦監督なので、浦和が攻め甲府が守る展開を予想していました。

ただ、この試合は多少様子が違いました。理由は甲府の両サイドハーフが本来FWの松橋と阿部だったからです。普段はたとえ引かせていても、攻めに出たときはFW並みの攻撃力があるので、山形のように8人で引くリトリートサッカーとは違うという警戒感がありました。

その両者のぶつかり合いが十分に確認できないうちに、パウリーニョを倒した加藤が一発退場になり、必然的に数的優位を得た甲府が攻め、浦和は守りながら少ないチャンスに賭けざるを得ない展開になりました。

数的不利の練習などおそらくやったことがないであろう浦和は、甲府のロングボールを放り込む戦略に苦戦を強いられました。DFラインが一枚余るので、フリーになった山本やダニエルが前線に入れてくる縦パスに、特に右SBの市川が走り込んでくる攻撃に容易に裏を取られました。

スピラノビッチも中央で相手クロスをよくクリアしていましたが、スピラノビッチ自身のクリアが小さかったという事情もありますが、セカンドボールをほとんど拾えませんでした。バイタルエリアから相手が放ったシュートが一本でも入っていたら、この試合は負けていたでしょう。

しかし、私はこの試合は勝つ可能性もあると思っていました。理由は前線で時間が使えていたからです。ベタ引きのスコアレスドロー狙いなら絶対に守り切れませんが、デスポトビッチ、原口、柏木のところではボールが持てていました。結果的に得点のにおいは薄くても、一つスーパープレーが出ればこの試合を勝つ可能性は絶対あると信じて後半戦に臨みました。

後半、縦の動きに弱かった浦和は鈴木啓太に最終ラインとボランチのラインを出し入れさせることと、マルシオを右SBのような位置に置くことで修正してきました。攻めはデスポトビッチと原口と柏木に任せる布陣ですが、昨日も書いた通り柏木が本来の持ち味を思い出し、動きの量も増えて相手ボランチに対し優位に立っていたことが勝利につながります。

勝ち点では1差しかなかった甲府相手の勝利は、残留に向けて一歩を踏み出したとともに、勝敗を五分にするまであと1勝です。この位置には二度と戻らない、そんな気持ちで戦って欲しいものです。
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自分の武器は「切れ」(7/23浦和対甲府)

2011-07-23 22:14:53 | 浦和レッズ
この試合は、開始12分での加藤の退場で別の試合になってしまいました。ハーフナー・マイクにスピラノビッチが付いていることとか、デスポトビッチには相手では一番身体能力が高そうなダニエルが付いているとか、開始からしばらく分析していたのはまったく通用しない試合になってしまいました。

これで甲府の最終ラインは楽になりました。伊東とCB2枚でデスポトビッチ一枚を見るわけですから簡単に数的優位を作れるので、CBの一枚は攻撃に出てきました。そこから繰り出されるロングボールで簡単に破られる浦和の最終ラインは決して組織的だったとはいえず、パウリーニョのシュートがクロスバーをヒットしていなければこの試合は終わっていた可能性もあります。

しかし、浦和は数的不利の中、柏木と原口とデスポトビッチで攻めると役割を単純化したことがこの試合を拾うきっかけになります。マルシオはほとんど右SBのようなポジションで、相手左SB内山が攻撃参加してきた際に枚数が足りないと、自ら志願したらしく守備をこなしていました。マルシオなりに、今日は調子が良くないからせめて守備で貢献をと思ったのかもしれません。

浦和のベストプレーヤーは何といっても柏木で、今まで信じて待たねばならぬ浦和サポである私も「そういえば柏木の長所って何?」と良さを見過ごしていました。ためて蹴れることやパスの方が長所みたいに思っていましたが、実際は柏木の良さはその動きの切れです。瞬間的に動きを変えると甲府のボランチはついていけず、この動きで決定機を作っていました。

本人がこの良さに気づいたとすれば、1勝以上の価値がある試合になりそうで、ゴールももちろん称賛されるべきですが、これから持ち味の切れを随所で発揮してくれればそっちの方が価値があります。もともと、広島時代から「走れるファンタジスタ」と動きで評価されていた選手ですから、原口とともに切れている選手が二人いれば相手にとっては大いに脅威になります。

デスポトビッチは孤立する展開の中、持ち味は出したと思います。まとめて抜き去ってしまえるようなテクニシャンではありませんが、実直にポストプレーで味方を生かす動きには可能性を感じました。マルシオと組んだときにどういう動きができるかが勝負で、今日は参考になりませんがマルシオ、デスポトビッチと前線にキープできる箇所が二つになれば面白いと思いました。
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