Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

打ちにくいツーシーム(ウルフ)

2017-04-30 22:15:50 | 他スポーツ
今日は、西武ライオンズ先発、ブライアン・ウルフ投手の7回無失点の好投が見られました。ウルフは日本ハム、ソフトバンクと日本球界で実績のある先発投手ですが、ソフトバンク時代に肘を痛め手術し、ブランクを経て昨年の途中で西武と契約したという経歴を持っています。おそらく、ウルフサイドとしてはどこか取ってくれる球団はあるはずと信じて、手術に踏み切ったのでしょう。

今日の勝利で、ウルフは4勝負けなしという好成績を続けています。その好投の要因として、ウルフのツーシームが打ちにくいという理由が考えられます。ウルフは最速で142kmほどと、それほど球の速い投手ではないですが、ほとんどの球が微妙に手元で変化するので、相手打線が引っ掛けて内野ゴロというのが勝利パターンです。

西武は、これまで外国人の投手に苦しんできました。セットアッパーにはウィリアムズ、クローザーにはサファテなどある程度活躍した選手はいましたが、特に先発型のいい投手をなかなか獲得できず、昨年はウルフ加入前の外国人投手が13連敗を喫するほどでした。メジャー30勝という触れ込みだったジョンソンが0勝だったという苦い過去もあります。

ウルフは、名前だけ聞くとスリムなオオカミのようですが、実際はメタボ体型で完投能力に課題があります。実際、完封ペースに見えたこの試合も、7回で降板しました。ウルフに勝ちをつけるためには、セットアッパーやクローザーが頑張ってしのがないといけないという課題があります。

それでもウルフが4連勝できたのは、今季の西武の勝利の方程式がある程度機能しているからです。7回牧田、8回シュリッター、9回増田と出す順番も決まっていますし、シュリッターは防御率0.00と結果も出しています。今季、辻監督の就任で1点を大事にする野球を掲げる西武ですが、守備のいい源田の起用など成果は少しずつ出てきています。

もちろん、現時点では多和田が二軍落ちするなど、先発投手の頭数が足りない課題はありますが、今季の西武はちょっと違うと感じています。野球にも、目を向けていきたいです。

















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アップセットを生んだ要因(4/30大宮対浦和)

2017-04-30 18:08:25 | 浦和レッズ
今日のさいたまダービーは自宅でテレビ観戦でした。テレ玉で放送があったので結果は皆さんご存知と思うので書くと、1-0で最下位大宮が首位の浦和に勝つという大きなアップセットが起こりました。その結果を生んだ要因はいくつかあります。まずは大宮の出方ですが、ボランチの金澤を最終ラインに入れる、5-3-2と引いた布陣で浦和の攻撃陣にスペースを与えない手でした。

浦和が最終ラインで回しているときは取りに来ない、守備的な作戦でとにかく前半を0-0でしのぐと割り切ってきました。この手を浦和の攻撃陣は破ることができませんでした。大宮のカバーリングが良く、関根や宇賀神が個人技で仕掛けても、必ずもう一人がカバーに入って抜かせない、粘り強さの前に、大宮の狙い通り前半を0-0で折り返してしまいます。

それでも、浦和が一方的に支配しての0-0なら、次第に大宮は消耗してくるはずと思ってもいいですが、大宮のカウンターは時折つながっていました。少なくともチームとしてのコンディションは大宮の方がいいと、不気味な印象を感じながらのハーフタイムでした。

後半、浦和にとって大きな誤算が起きます。ゲームメーカー柏木の負傷交代でした。柏木が青木と交代してピッチを去ったことで、浦和の守備と攻撃をつなぐ存在がいなくなってしまいました。その歪みは、ボールがつながらないなら自分たちで行こうとした、槙野や森脇の無理な攻撃参加という形で表に出ます。

そこを大宮は狙っていました。浦和の最終ラインのバランスは悪くなり、大宮のクリアや縦パスが次第につながるようになってきます。浦和が勝つには、大宮につながせないことが重要だったので、この展開は浦和苦戦を印象付けるものでした。事実、失点のきっかけは興梠のヒールキックのミスを江坂に拾われたプレーでしたが、浦和の左サイドに、ありえないような大きなスペースが空いていました。

それを茨田が確実に決め、アップセットが起こる可能性は高くなりました。浦和も必死で反撃しましたが、ラファエル・シルバのシュートが枠に飛ばないなど、やることなすこと全てうまく行かない試合は、そのまま1-0で終了しました。

浦和にとっては、ウェスタンシドニー戦に力を使い過ぎたかなという印象を感じます。ズラタンの負傷でやむを得ない交代だったとはいえ、本来使いたくなかったラファエル・シルバの途中出場が、この日のコンディションの悪さに出てしまいました。次の鹿島戦までに、どうやって疲労を抜くか、難しい時間の使い方がミシャには要求されます。
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全勝のユベントススタジアム(ユベントス対ミラン)

2017-04-29 22:54:26 | ワールドサッカー
GW恒例?ワールドサッカーのビデオは、3月に行われたセリエA、ユベントス対ミランを見ていました。今季は6年連続リーグ優勝を狙うユベントスは、ホームのユベントススタジアムで14戦全勝という結果を残しています。その通り、ミランの4-3-3にしたかった両ウイングは押し込まれてしまい、1トップのバッカ(70番)を前に残す4-5-0-1のような劣勢を、ミランは強いられます。

それだけ、ユベントスの持つポゼッション力が高いという意味であり、たとえボールを失っても高い位置から取り返す守備が、ユベントスでは徹底していました。この試合は、ユベントスが誇る攻撃陣から、イグアイン(9番)とディバラ(21番)を中心に見ていました。イグアインは昨季ナポリで36得点という圧倒的な差で得点王になり、今季からユベントスに移籍してきました。

イグアインのプレースタイルはポストプレーヤーです。ヘディングで勝負するよりは足元の技術の高さを生かしたいタイプで、足元に収めてのシュート技術には定評があります。このイグアインには、前で勝負させることにして、イグアインの守備を免除してその分をトップ下のディバラにさせているところがユベントスの味噌です。

ディバラは運動量の多さを生かしてボールに触りたがるタイプなので、彼に幅広い範囲を動かして、前のダニエル・アウベス(23番)、ピアツァ(20番)と協力して前から取りに行くスタイルで、ユベントスは圧倒的にボールを支配します。しかし、この日は相手GKドンマルマが当たっていました。イグアインやケディラ(6番)、ボヌッチ(19番)らがいくら打っても追加点が入らず、DFベナティア(4番)の1点だけで進みます。

前半終了間際、カウンターからデフロフェウが独走する、ミランにとっては初めてのシュートチャンスがやってきます。これをバッカが決めて同点にして、ミランはシュート数では22対5という圧倒的不利な試合を、同点のまま終盤までゲームを進めることになります。ドンマルマが守るならこちらもと、ベテランGKブッフォンも好守を見せて引き分けが濃厚になってきます。

ロスタイムには退場者も出したミランですが、引き分けまであとロスタイムだけでした。しかし、試合は思わぬところから動きました。ダニエル・アウベスのクロスにデシーリオ(2番)がハンドでPKになり、これをディバラが決めて2-1でユベントスが辛くも星を拾いました。

欧州CLでも4強に残っているユベントスは、久々の黄金時代到来を感じる完成度の高さです。21年ぶりのCL優勝もあるのではと、苦戦はしたとはいえ勝ったこの試合を見て思いました。
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西武対ロッテ5回戦

2017-04-29 22:23:45 | 他スポーツ
西武ドームまで、西武対ロッテの試合を見に行ってきました。結果は3-6とロッテの勝利に終わりました。西武側から敗因を探るとすれば、先発野上が立ち上がりを狙われたことと、2点タイムリーを打ったメヒアの走塁ミスが響いた試合でした。

野上の投球ですが、明らかに悪い内容でした。ロッテ打線に、スライダーやフォークを見極められており、それらがことごとくボールになるので、唯一ストライクが取れるストレートを連投せざるを得ない立ち上がりでした。1回に伊志嶺、荻野に連打を浴び、清田がバントで2,3塁とすると、鈴木大地が四球を選んで1死満塁という絶好機をロッテが作ります。

続く打者は井上でした。一発はあるが穴もある井上に、ストレートを連投するのはできればやりたくないですが、捕手炭谷が押し出しよりはましと判断したらしくストレートを投げさせました。それが効いて、井上は何とか三振を取れますが、続く6番がベテランの福浦というところが嫌な展開でした。

苦しむ野上の心中を読み切ったようにストレートを打った福浦の当たりは、左中間を破る走者一掃の3点タイムリー2塁打になり、ロッテが1回に3点をリードする願ってもない展開を実現します。ロッテ先発は、ゆったりとしたフォームから速球を投げ込む二木でした。こういうタイプを攻略するには、できるだけ苦手なセットポジションで投げさせるようにしてリズムを崩したいところです。

しかし、西武打線は初球を打ちに行くことが多く、二木を助けてしまいました。西武打線がヒットを打っている球を見れば失投もあるのですが、初球を打って凡打というのは球数が少なくなるので、相手が完封を狙って二木を8回まで引っ張るほどの余裕を与える結果になりました。

それでも、初回の内容では早い回の継投も覚悟かと思いましたが、野上は何とか状態を持ち直しました。ボールになるスライダーを諦めてチェンジアップとストレートを中心にした配球に組み立て直したからです。ロッテ打線はチェンジアップを打つことができず、野上は6回まで投げて4失点と最低限の投球はすることができました。

次のポイントは8回でした。浅村のタイムリーで1点返し、中村四球で2死満塁の後のメヒアのところでした。相手は内をリリーフに送りましたが、メヒアはライト前にタイムリーを打ちます。そこで、メヒアは2塁を欲張って挟まれて、せっかくのチャンスを3点どまりで終えてしまいました。これが大きく水を差した結果になってしまいました。西武は下位打線が弱いので、こういうチャンスは確実にものにしたかったので残念でした。





























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さいたま市花めぐり(初夏)

2017-04-28 16:16:56 | 埼玉
GWの連休に入ったので、近所をカメラ片手に散歩していました。桜の季節は終わり、八重桜が最後の姿を見せるだけですが、この季節にしか咲かないモッコウバラなどを楽しみに、いろいろ撮ってきました。花を見ることで、自分の心にゆとりを持たせ、日々を楽しもうと思っています。写真の羅列ですが載せます。



コデマリです。

















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スコア通りの内容の差(4/26浦和対ウェスタンシドニー)

2017-04-28 16:05:50 | 浦和レッズ
おとといのウェスタンシドニー(以下Wシドニー)戦、6-1という浦和の完勝に終わりました。この結果、浦和のグループリーグ2位以内が確定し、決勝トーナメントへの進出が決まりました。まだ、相手がどこかは未定ですが、もうしばらくACLも楽しませてくれそうです。

この試合に関しては、スコア通りの内容の差がありました。理由は、Wシドニーボールになったときの浦和守備陣の対応です。Wシドニーの中盤から前の選手は、ヘディングで合わせる能力は持っていますが、トラップが大きく、浦和守備陣が粘り強く体を寄せて行けばボールを奪える確率が高かったことが、このスコアの大きな要因でした。30%台はあったWシドニーのボール支配率でしたが、イメージとしてはもっと低かったと感じたほどです。

Wシドニーは、5-4-1で自陣に引く、浦和対策の定番とも言える手できました。しかし、この布陣で浦和の攻撃を抑えるには、1対1で負けないことが条件です。その条件を、この日のWシドニーは満たすことができず、中盤で取られたりDFラインが浦和FWにスピードで負けたりと、局面でのプレーに差がありました。

もちろん、浦和側にも勝利の要因はあります。それは、瞬間的な動き出しの速さが冴えていたからです。先制点の関根のゴールの場面では、武藤がうまく相手守備陣のスペースを見つけており、そこに柏木から精度の高いロングボールが入ったことで、関根へのマークが遅れて得点になりました。

また、ラファエル・シルバが浦和の組織サッカーになじんでいることも後半の3点の追加点の要因です。FC東京戦で見せた、ラファエル・シルバから興梠へのスルーパスと似た形もありましたし、得意のスピードでカウンターから点を取る形もできています。苦しくなったらカウンターでも浦和は強いとなれば、今後の相手も無理に押し込みに来れなくなる効果もあります。

ズラタンにもゴールが生まれ、誰が出ても点が取れる浦和という理想像はでき始めています。これまで、2007年浦和、2008年G大阪と日本のACL優勝チームは出ていますが、当時は無理に全試合ベストメンバーを並べに行ってチームを消耗させた優勝でした。今季、浦和がうまくターンオーバーを回して勝てれば、新たな「勝利の方程式」となる可能性も持っていると思います。



























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大宮戦プレビュー

2017-04-27 22:55:52 | 浦和レッズ
今日はウェスタンシドニー戦の記事のつもりでしたが、いろいろあって元気が出ないので、代わりに今度の日曜日に行われるさいたまダービーの大宮戦のプレビュー記事にします。この試合はアウェイで、会場がNack5スタジアムであることからチケットの入手は困難で、私も自宅でテレビ観戦です。

浦和はウェスタンシドニー戦で6-1という快勝を収めました。運動量で相手を上回って勝った、完勝と呼べる試合で、チームの雰囲気はいいと思います。もちろん、GK西川周作の負傷など、気になるポイントはあります。ベストメンバーでないメンバーが、この大宮戦に出る可能性もあります。

それでも、この大宮戦は勝利を期待したいです。理由は大宮のチーム状態にあります。大宮は、ここまでの7試合で1分け6敗の勝ち点1で最下位という位置にいるからです。大宮は、昨年のチーム得点王の家長を川崎に、左サイドアタッカーの泉澤をG大阪に引き抜かれ、攻撃の形は作り直しでした。

もちろん、清水から大前を獲得するなど、穴埋めの補強はしましたが、少なくとも攻撃では昨年のレベルに達していません。外国人選手の不振も痛く、FWムルジャが今季はスタメン出場もままならないなど、チーム状態は最悪に近い状況です。

この相手なら、浦和は思い切って槙野が上がるなどの、普段の攻めをしても大丈夫だと思います。大宮が、MFの1枚を最終ラインに入れて守る5バックの可能性はありますが、同じ5バックのウェスタンシドニーを攻略し切って6ゴールを挙げたのは自信になっていると思います。

さいたまダービーはあった方が盛り上がるとは思いますが、大宮には浦和戦以外の頑張りを、浦和サポの私としては期待?することにします。
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小野伸二の思い出

2017-04-26 20:29:16 | 浦和レッズ
先週の札幌戦は、浦和サポにとって思い出深い小野伸二選手が敵として埼玉スタジアムにやってきました。もう20年近く経ちますが、小野伸二が入団した1998年のことは今でも鮮明に覚えています。

小野伸二は、清水商業高校から浦和入りしました。もっとも、清水商業時代、小野伸二はテレビに映る冬の高校選手権に一度も出ていませんでした。U-17W杯のエクアドル大会に出場したものの、当時U-17W杯はテレビ中継がなかったので、マスコミやプレーを見たファンはすごいと言うけれども、どこがどうすごいかはほとんど誰も知らないという状態で、駒場スタジアムの開幕戦のピッチに右MFとしてスタメン出場してきました。

小野伸二が印象を残すにはその試合で十分でした。ダイレクトプレーで、周りに当たり前のようにパスを送る姿は、マラドーナのように個人技を見せるタイプとは全く違うタイプの天才です。のちに入ってきた情報によれば、左足でアウトサイドやハーフボレーが蹴れるなど、キックの種類の豊富さが小野伸二のダイレクトプレーの秘密でした。

18歳で日本代表にも入ったことで全国的な知名度を誇る選手になり、バーモントカレーのCMにも出演しました。当時のセリフ「小野伸二、バーモント育ち」は今でも思い出せます。中田英寿とも比較され、中田の厳しいパスとは違って優しいパスを出す、新しいタイプの天才出現を感じました。

小野伸二と感覚が合っていた浦和の選手は、ベギリスタインと田中達也を思い出します。小野伸二と合うタイプは、ここに出して欲しいと共通理解をしてくれるタイプで、ベギリスタインは小野がボールを持つとスペースに出てパスを引き出すセンスが抜群でした。田中達也は、体の向きを工夫して小野がボールを出しやすいように配慮するセンスを持っていました。

日本代表でも、2002年に鈴木隆行の同点ゴールをアシストするなど活躍し、オランダのフェイエノールトでは2003年にUEFA杯(現欧州リーグ)を優勝します。日本人選手で、初めて欧州のタイトルを取った実績は大きく、浦和を去るときの「世界で輝け伸二」のデカ旗のメッセージには十分応えたと思います。最後のクラブになる可能性が高い札幌で、できるだけ長くプレーして欲しいですね。
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ウェスタンシドニー戦プレビュー

2017-04-24 21:47:18 | 浦和レッズ
今度の水曜日、浦和はACLのグループリーグ第5戦、ウェスタンシドニー戦をホーム埼玉スタジアムで迎えます。浦和はここまで3勝1敗の勝ち点9でグループ首位に立っており、このウェスタンシドニー戦は勝つか引き分けで決勝トーナメント進出が決まります。ここで決勝トーナメントを決めておけば、最終戦のFCソウル戦を消化試合にできるので、GK榎本やDF田村、MF長澤など今まであまり使っていない控えメンバーを試す余裕を得ることができます。

浦和の前節、札幌戦は勝ったものの、内容に課題を残しました。いつもの、高い位置でボールを圧倒的に支配するサッカーを、ずっとは続けられません。このWシドニー戦は、一部メンバーも入れ替えるでしょうし、フルパワーから少し落ちる状態で勝ち点を取る、難しいタスクが要求されます。

それでも、札幌戦で得たものもありました。それは、ラファエル・シルバが組織の中で点に絡めるようになっていることです。新潟時代のプレーを見る限りではカウンターの先兵というイメージだった彼ですが、ミシャの1トップ2シャドーにも適応しており、足元で正確に収めてくれる技術に光るものがあります。

対戦相手のウェスタンシドニーは、前回の対戦では4-4-1-1と後ろに2ラインを引いて守ってきました。Jリーグでは鳥栖などが見せる、守備からのカウンターを狙うサッカーですが、ウェスタンシドニーは鳥栖ほど連携が徹底しておらず、前回の対戦ではMFのラインのどこかに隙が見られました。

浦和としてはそこを狙いたいです。キーマンは武藤と予想します。そういう、MFのラインにスペースがあれば、武藤の持っているスペースをかぎ分けるポジショニングのセンスが生きるはずです。武藤がフリーで受けて、ラファエル・シルバや興梠を生かす動きができれば、先制点は奪えると思います。

前回の対戦で、19歳の若さが出てミスを犯した49番はおそらく出て来ないはずで、1トップはもっといい選手が出てくるでしょう。それでも、普段の浦和のサッカーを出せば負けないという確信は持っています。
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札幌戦マニアック分析

2017-04-23 16:53:24 | 浦和レッズ
後半、動いてくるとすればビハインドの札幌のはずと思っていましたが、後半の頭の浦和は平凡なパスミスが続き、危ない展開になりました。左サイドの宇賀神のところを突破されたり、武藤に横パスのミスが出たりと、この時間に札幌に点が入っていれば危ない試合になるところでした。

浦和としては、3点目を入れて試合を終わらせに行くか、それとも2-1で勝ちに行くかがベンチの判断でしたが、交代が柏木out青木inであることを見ると後者を選択したように感じます。青木を後ろに残して安定させ、攻撃はラファエル・シルバを軸にしたカウンター狙いと割り切って試合を進めました。

今季の浦和は、前節のFC東京戦の後半の戦い方を見るように、リードを守りに行く試合展開も見せられるようになっています。それができるようになったのはラファエル・シルバの存在が大きいです。彼が縦パスを足元に収めるのがうまいので、そこから彼のドリブルからパス一本で興梠を走らせる攻撃が可能になります。

実際、PKを取った攻撃はFC東京戦のビデオを見るかのような攻撃で、興梠がラファエル・シルバのスルーパスから走り込み、シュートこそ相手GKに止められたものの、相手DFのファウルをもらってPKを得てそれを興梠自身が決めて3-1としてセーフティーリードを得ることに成功します。

札幌は内村、小野伸二と攻撃の交代カードを切ってきました。左アウトサイドに回った菅の位置で、5-3-2と4-4-2のどちらとも言える布陣です。小野伸二のプレーは観察してみましたが、浦和ボールのCKからこぼれ球を確実に処理してダイレクトで都倉に回していたところはさすがダイレクトプレーで鳴らした名手と感じました。

最後のFKも小野伸二効果でした。ボールの後ろに小野伸二と福森が立っていましたが、GK西川は小野伸二が蹴ると予想していたようで、福森が蹴るとニアサイドを破られて3-2と追い上げられます。あと10分早ければ危なかった失点でした。

今回の試合は後半の戦い方に課題を残しました。もちろん、前半に数多く迎えたチャンスを外したことも要因の一つです。それでも、1年中会心の試合をして勝つのはどんなチームでも不可能ですから、この試合に関してはよく逃げ切れたと思って、次のウェスタンシドニー戦でいい内容を見たいと思います。
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