Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

鹿島戦プレビュー

2021-03-31 20:25:05 | 浦和レッズ
今度の土曜日、国際Aマッチデー明けで、浦和レッズはホーム埼玉スタジアムで鹿島アントラーズと対戦します。鹿島はここまで1勝3敗1分けの勝ち点4で15位と、チーム状態は上がっていません。もっとも、19歳のMF荒木遼太郎がここまで4得点と結果を出しており、鹿島らしく次世代を担う若手選手は育てています。GKも若手の沖が昨年から正GKに定着しています。

鹿島の課題はFWにゴールがないことです。エヴェラウドは5試合出場で無得点、上田綺世も2試合出場で無得点です。その得点力不足がたたって、確実に勝っておきたい相手だった清水や福岡に敗れています。G大阪戦の延期で1試合消化が少ない状況ですが、この成績は鹿島のサポーターはもちろん、監督のザーゴも満足はしていないでしょう。

もっとも、点が取れないのは浦和も同じです。ここまで6試合でわずか3得点と、5得点の鹿島より重症な得点力不足です。ルヴァン杯の柏戦に主力選手を投入してチーム状態を上げに行きましたが、そこで0-1で敗れ意図を実現できませんでした。しかも、浦和の場合は1点がCK、2点がPKと流れの中でゴールがないという苦しい状態です。

ここまで、1トップで出番を得ている杉本は、PKで1点こそ取っていますが決定機を外す場面も目につきます。FWの新外国人選手の獲得に動いているという噂もありますが、今は現有戦力で何とかしなければならず、杉本にまだチャンスを与えるか、状態がどうかの懸念はあるものの負傷明けの興梠や今季出番が少ない武藤に賭けるか、難しいかじ取りをロドリゲス監督は迫られます。

浦和も鹿島も、今季のレギュレーションの4チーム降格は気になっているでしょう。どちらが2勝目を挙げて、下位争いから抜け出せるか、この試合は今季を占う分岐点になるかもしれません。
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高い信頼性の確立(3/30日本対モンゴル)

2021-03-30 22:57:05 | ワールドサッカー
今日のW杯2次予選モンゴル戦は、14-0という日本の圧勝に終わりました。こういう、相手がわからない試合は先にモンゴルの出方を見ますが、布陣を見ると5-4-1の様子でした。しかし、もともと狙っていた5バックではなく、サイドのMFがSBの松原や小川に引っ張られて最終ラインに吸収される格好の5バックなので、中央のDFは4バックのつもりで守っていたでしょう。

その隙を、日本はうまく突くことができました。モンゴルのDFラインは高い位置に引かれており、日本がサイドを崩して高い位置で持てば、DFラインの裏は比較的狙いやすい相手でした。もちろん、裏を警戒して相手DFが下がって来れば、日本はバイタルエリアで受けることができます。そのようにバイタルエリアで受けたのが南野の先制点でした。

なかなか点が入らないと、この試合は勝利のみが必要な試合だったので焦りを生む恐れがありましたが、前半13分といい時間で点が取れたことで日本はリズムに乗った攻めを見せました。相手のラインが高いのでDF吉田麻也からでもパスが届き、その中央の崩しでFW大迫勇也にもゴールが生まれ、あとは気を緩めずに負傷に気を付ければいい試合になりました。

この試合で評価できるのは、日本に変なDFラインでのミスが見られず、最後まで集中したサッカーを見せたことです。この日はモンゴルが中央を固めていたことから、DFの吉田麻也と冨安も高い位置に出てパス回しに参加していました。このサッカーは選手に高い信頼性を要求するサッカーで、一つつまらないミスが出ればそこから崩壊するリスクがあります。

その「高い信頼性」を確保したことが、最終的に14-0と大差になった試合をうまく運べた大きな要因だったと感じます。攻撃の選手には皆ゴールが生まれ、大迫勇也は最終的にはハットトリックでしたが、何点取るというよりは日本代表というチームが、チームとして皆が連動しているところが良かったと思います。

また、大差で負けていたモンゴルが、変な気を起こしてラフプレーを出さなかったことも良かったと思います。モンゴルは既に2次予選での敗退が決まっていますが、日本戦に向けて合宿を張って代表強化を目指していました。この試合では日本との差を見せられましたが、モンゴルのサッカーはこれからなので、まずは2次予選に安定して出場できるところからです。
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さいたま市の桜

2021-03-30 22:34:06 | 埼玉
今日はモンゴル戦のことを書こうとしましたが、時間が確保できないので穴埋めネタで、近所の桜の写真を貼っておきます。今年の桜は早く、4月の声を聞く頃には散り始めていることでしょう。





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チャレンジアンドカバー(3/29U-24日本対アルゼンチン)

2021-03-29 21:44:03 | ワールドサッカー
今日のU-24日本対アルゼンチンは、3-0と日本の勝利に終わりました。この試合は仮想東京五輪本大会というプランで、中2日の試合間隔でのリカバリーや、初戦負けて2戦目を勝利しておきたいという状況面のテストも含め、いろいろなところが試される試合でした。初戦で、相手の個人のスピードで勝てなかった日本ですが、この試合では修正を施してきました。

それは相手FWと1対1で勝負せず、1枚がチェックに行ってもう1枚がカバーする「チャレンジアンドカバー」を徹底したことです。瀬古選手が試合後のインタビューでこれを口にしていましたが、アルゼンチンに個人技を見せさせず、相手の縦パスもカットできたことで、アルゼンチンは苛立っているのがありありでした。

日本は攻撃面でも第1戦より進歩していました。良かったのはトップ下に入った久保建英のところで、確実にボールをキープできたことです。彼のスルーパスに食野が走り込むなど、攻撃面でも日本が主導権を持って試合を運べたことで、前半終了間際の先制点を得ました。この場面ではDFの瀬古が蹴ったロングボールに、FWの林がいち早く反応しており、DFライン裏に抜け出してGKに当てずにゴールを得ました。

アルゼンチンは後半、攻撃的MFを2枚変えてきました。左MFに入ったバルガスはスペインリーグ・エスパニョール所属で、第1戦では彼の個人技に板倉が振り切られたことが失点につながりました。日本はこのバルガスに対しても対策を取っており、できるだけサイドに出させる、2枚ついてスピードの差を出されにくくするなど工夫を見せました。

そのように、アルゼンチンのやりたいことを出させなかった日本は、後半さらにリードを広げます。久保建英のCKから、板倉が体半分抜け出す高さのあるヘディングシュートで2点目を入れると、さらにまた久保建英がCKを空いたスペースに入れると、そこに板倉が競り勝って3点目を決め、このゲームを決定付けました。

最後はアルゼンチンがやる気をなくしているのがありありとしており、あとは相手のラフプレーに気を付けながら相手の個人技を止めれば良く、日本は3-0でこのゲームを勝ち切りました。このアルゼンチンとの2試合、1勝1敗ですが内容は良く、五輪本大会に向けてこれからチームを改善して目標の金メダルに一歩でも近づいて欲しいものです。
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モンゴル戦プレビュー

2021-03-28 22:10:32 | ワールドサッカー
今度の火曜日、日本代表はW杯2次予選のモンゴル戦です。この試合は、本来モンゴルのホームゲームとしてモンゴル国内で行われる予定だった試合ですが、モンゴルが新型コロナウイルス対策を十分に取れないことから日本での開催となり、千葉県のフクダ電子アリーナで無観客で行われることになった試合です。

モンゴルはFIFAランキングでは下位のチームなので、1次予選から勝ち上がってきたチームです。2次予選への出場は初めてで、試合自体がモンゴルサッカーの歴史を作ることになりますが、モンゴルは相撲こそ強い国ですがサッカーはまだまだこれからで、2次予選の日本代表との前回の埼スタでの対戦で0-6と惨敗を喫しています。

モンゴルとしては何とか日本から1点でも取ろうと、格下戦術に徹して守ってくるでしょう。実際、日本との前回の対戦では守りを固め、サイドからのボールを何度かクリアしていましたが、そのクリアが毎回ギリギリだったので1回はミスをしてくれる確信がありました。試合はその通りの展開となった結果の6-0での日本勝利です。

日本は海外組も呼んで、本気でこの試合を勝ちに行くつもりです。もっとも、代表への海外組の招集は「厳密な防疫体制を取ること」という約束のもと特例で許可された措置で、海外組と国内組はロッカールームも移動も完全に分け、試合中だけしか一緒にプレーできないという異例の態勢が組まれています。コロナウイルスという未曾有の脅威に対し、人間側が対策を考えた結果ですが、サッカーができるだけでも一時の状態を思えばありがたいです。

この試合では内容は悪くてもとにかく勝ち点3が要ります。モンゴルという、未知の敵地への移動を避けられた幸運は、勝利することによって初めて生かされたことになります。PKの1点での1-0でもなんでもいいので、勝ち点3をとにかく確保して、できるだけ早く最終予選進出を決めたい試合です
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大相撲春場所総括

2021-03-28 19:22:39 | 他スポーツ
大相撲春場所は、写真の照ノ富士の3回目の優勝に終わりました。膝の古傷も抱える照ノ富士ですが、四つに組んだら現役力士では最強で、朝乃山、正代、貴景勝の大関陣を3連破した文句なしの優勝でした。この結果、大関昇進に向けた理事会が招集されることが決まり、理事会で否決されたことがないことから大関昇進は確実です。大関陥落後、序二段まで落ちて、よくここまで戻ってきたと拍手を送りたいです。

大関陣は振るいませんでした。カド番の貴景勝は何とか10勝して意地を見せましたが、千秋楽の照ノ富士戦では相手の腕を取りに行ったのが響いて押し出されました。押し相撲故に相撲を安定させにくいという課題は常について回る大関ですが、今日も押しに徹することができずに小技に走ってしまったのは反省材料でしょう。

千秋楽の正代対朝乃山戦は、右四つに組んだ朝乃山の勝利に終わり、この結果負け越した正代が来場所カド番になります。朝乃山は何とか10勝目を挙げて大関としてはまあまあの位置につけましたが、優勝争いに全く絡めなかったのは残念です。なかなか大関陣から優勝が出ない状況で、来場所は照ノ富士が一躍本命に浮上しそうです。

三役争いは、7勝7敗だった小結大栄翔、小結御嶽海、関脇隆の勝が全員勝利して三役の地位を守りました。その結果、平幕から三役に上がる枠は照ノ富士が大関に上がっても残留組が4人となり、空かない可能性が高いです。前頭2枚目で10勝を挙げた若隆景にとっては、枠さえ空けば十分三役の成績でしたが、こういう番付運の悪さはいつでも起こる可能性があります。

下位では、技能賞を受賞した若隆景の頑張りが目立ちました。決して大きい力士ではないですが、筋肉質で押されにくい強さを持っており、先場所がコロナの影響で全休だったハンデを感じさせない土俵ぶりでした。来場所も上位総当たりで、研究されることにはなりますが、千代の富士を思い出す体型でこの大横綱のような相撲を見たいものです。

また、謹慎で3場所出場停止となり、幕下56枚目まで落ちた阿炎が7戦全勝優勝を果たしました。幕下でも下位の番付なので、来場所は幕下上位には上がりますが、幕下を抜けるにはまた全勝優勝をする必要があります。無断外出で手痛いペナルティを食らいましたが、やはり幕下まで下がれば力は違ったようです。
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ルヴァン柏戦マニアック分析

2021-03-28 11:06:32 | 浦和レッズ
後半頭に、両サイドのMFを小泉と汰木に交代させたのは効果があり、小泉はボールタッチ数が多く、汰木は縦に仕掛ける動きでボールを引き出していました。また、右サイドから西がクロスを入れて、興梠の頭に合う決定機がありましたが、これは惜しくもGK佐々木にセーブされました。ロドリゲスサッカーの、サイドを仕掛けるスタイルは出ていました。

このゲームのポイントになったのは柏の交代策でした。急造左SBの明本の裏を狙うために、FWを呉屋からクリスティアーノに交代させてきました。スピードのあるクリスティアーノを右サイドに置いて、サイドに縦パスを出して仕掛けた柏の動きの前に、CB槙野が引き出される危ない場面を何度か作られていました。

この試合が「実験」だったのは浦和の交代にも表れており、最も可能性を感じた興梠を67分に下げて、武藤雄樹をFWに入れてきました。興梠のコンディションが、まだ90分持たないというロドリゲス監督の判断でしょう。同じく負傷明けの西も途中でベンチに下がっており、この試合を使ってコンディションを上げに行った起用だったのでしょう。

試合が動いたのはCKでした。トップ下の神谷の蹴ったCKから、クリスティアーノに対して誰も競っていないマークミスから、体半分ほど抜け出したクリスティアーノのヘディングシュートで、柏に先制点が入ります。これで浦和は動かざるを得なくなり、阿部勇樹、岩波、槙野の3バックにして右アウトサイド関根、左アウトサイド汰木、シャドーに武藤と明本という3-6-1に組み替えてきました。

明本をシャドーに上げたということは、やはり彼のSBは向いていなかったと認めた証かもしれません。最後はボールを動かして攻めた浦和ですが、ゴールを割ることはできず、試合はそのまま0-1で浦和の敗戦に終わりました。開幕から今まで、流れの中で点が取れていない浦和の決定力という課題は、この試合でも解決することはできませんでした。

ルヴァン杯の決勝トーナメント進出はこれでかなり難しくなったと認めざるを得ません。J1で指揮を執るのは初めてだったロドリゲス監督が「実験」を意図した起用をしたのは間違いないでしょうが、ここで点が取れなかったことが、今後のリーグ戦でどう出るかは気になるところです。





























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田島ヶ原の近況

2021-03-27 21:56:21 | 埼玉
春になると、田島ヶ原の桜草自生地に毎年行ってサクラソウの写真を撮ります。今年も、サクラソウは無事咲いており、いつもの年と同じように写真を撮ってくることができました。サクラソウ、かつては荒川沿いに各地で見られましたが、開発が進んだことで自生地は減り、今や自然の力で咲くのはここ田島ヶ原だけです。もちろん、サクラソウ以外の脇役陣の写真も撮ったので貼っておきます。


ノウルシ


サクラソウ


アマナ




ヒキノカサ


レンギョウ


シロバナタンポポ




ユキヤナギ


スミレの仲間でしょう


ムラサキケマン
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機能しなかった両MF(3/27ルヴァン杯浦和対柏)

2021-03-27 21:25:29 | 浦和レッズ
今日のルヴァン杯浦和対柏は、0-1で浦和の敗戦に終わりました。この試合はルヴァン杯ということで、ある程度「実験」に使うことも許される試合で、この日は右SBに西、FWに興梠と負傷明けの選手をスタメンで起用してきました。この日はロドリゲス監督のサッカーの内容が最も知りたいポイントでした。

そのポイントは、本来FWの明本を左SBで起用してきたところに表れていました。両SBの西と明本は思い切って前に行って良く、時には明本が自陣から長い距離のドリブルを見せることもありました。その穴は、ボランチの伊藤敦樹と柴戸が埋める約束事になっており、ボランチには派手な縦パスは出せなくてもいいから確実にプレーすることを求める雰囲気です。

もちろん、明本のところは確実に狙われるということは頭に入れて試合を見ていました。相手がカウンターを仕掛けると明本の戻りが間に合わず槙野が引き出された場面もありました。前半は槙野が対応して、相手クロスを最低でもCKに逃れることができていたので、問題は表れませんでしたが、後半変わることになります。

柏は4-3-1-2の布陣でした。ヒシャルジソンをアンカーに置いて、両サイドに椎橋とマテウス・サヴィオを置いて浦和のサイド攻撃を埋めながら、縦パスをトップ下の神谷に収めたい試合運びでした。前で持てるという意味では柏の方が優位に試合を運んでいましたが、前半は浦和守備陣が持ちこたえてしのぎます。

前半の浦和で問題だったのはサイドハーフのところでした。右MFの田中達也はタッチライン際に張り付いて動きが少なく、サイドを崩す動きが少なかった印象を受けます。また、左MFの伊藤涼太郎もこれと言って有効なプレーはなく、左サイドの攻撃という意味では明本や伊藤敦樹が絡んだ形にとどまりました。この両サイドハーフは後半頭で、汰木と小泉と交代することになります。

この日は興梠が今季初先発でした。彼が入るとシュートに至る動きが洗練されており可能性を感じます。何とか興梠にいい形でボールを入れて欲しいと期待しながら、0-0で折り返したハーフタイムを迎えていました。

後半については明日、マニアック分析で補足します。


槙野智章


武藤雄樹


伊藤敦樹


杉本健勇


阿部勇樹


岩波拓也


鈴木彩艶


汰木と小泉


汰木康也


小泉佳穂


関根貴大


武藤雄樹


岩波拓也


伊藤涼太郎


杉本健勇


杉本と伊藤敦樹


西大伍


興梠慎三


田中達也
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個人のスピード(3/26U-24日本対アルゼンチン)

2021-03-26 22:19:26 | ワールドサッカー
今日のU-24日本代表のアルゼンチン戦は、0-1と日本の敗戦に終わりました。日本まで遠征に来る代表チームは、時として秋葉原の電器店が目当てのチームもいますが、この日のアルゼンチンは本気で日本に勝つために来ており、個人のスピードで日本に勝てる強みを前面に出してきました。特に、急造左SBの旗手のところは狙われており、その裏にアルゼンチンが仕掛けたことで、二度クロスバーをヒットしたピンチが早い時間で見られました。

こうなると幸運ばかりがいつまでも続くことはなく、アルゼンチン10番がCB板倉にスピードで勝ってクロスを上げると、FW9番の頭に合うクロスが入ってアルゼンチンに先制点が入ります。戦術的にも、アルゼンチンは中盤とDFラインの間をコンパクトに保って日本のボール支配を許さず、FWの田川は相手CBに挟まれて有効なプレーを出せないでいました。

これを見て日本完敗を覚悟していましたが、アルゼンチンに勝つための手が少しずつですが出てきました。それは相手DFライン裏へ走る動きでした。左サイドで久保建英が持って、オーバーラップした旗手にスルーパスが出てクロスで終わったあたりから、日本がサイドに持ち出して起点を作る動きができるようになってきました。

もっとも、アルゼンチンのDFは強く、CKではなかなかチャンスを作れない相手でした。日本もショートコーナーなど形を変えて攻めますが、ゴールが遠く苦しんでいました。その後、4-2-3-1のトップ下久保建英や右MFの三好がボールを持てることに気付いたアルゼンチンベンチが打ってきた手はさすがと思わざるを得ませんでした。

それは4-3-3への布陣変更でした。日本が内側で持ってからのスルーパスを狙っていると見て、ダブルボランチの後ろ側に5番をアンカーに置いたことで、5番がフリーマンになって日本のパスをカットし始めました。日本もこれを見て、アルゼンチンの3枚のMFの外側を狙う手に変更し、途中出場の相馬がタッチラインギリギリで待って仕掛ける動きを出し始めます。

そうした戦術的攻防も見られたこの試合でしたが、やはり1点を先制していたアルゼンチンに余裕があり、試合はそのまま0-1でアルゼンチンの勝利に終わりました。一方的にやられた試合ではなかったものの、日本が慣れる前に個人のスピードの差を使われました。この、世界基準の技術を知ることができたのは有意義と思いたいです。
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