Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

引き分けの利用(5/30浦和対清水)

2010-05-31 18:55:17 | 浦和レッズ
この試合の前の時点で、浦和は勝ち点7、清水は勝ち点5でした。通過のボーダーラインを勝ち点11とすると、清水は残り2試合連勝が絶対条件ですが、浦和は1勝1分けでも届きます。つまり、この試合で引き分けると困るのは清水で、浦和は最悪引き分けでも最終戦の結果次第にできます。

そういう状況で、後半40分で同点というところを、浦和は無理に勝ちに行ってしまいました。あれだけ浦和が前がかっていれば、スピードのある原を入れてカウンターという手を考えるのは難しくありません。

もう少し、ボールをしっかり保持して、引き分けをちらつかせながら相手の焦りを誘うサッカーをしてもいいはずです。この敗戦で浦和が到達できる勝ち点は10になってしまいました。他力でわずかながら可能性もありますが、最終戦の横浜FM戦の前に予選突破が消えている可能性は残念ながら大です。

戦術的には、浦和が清水の選手交代の対応を誤ったように思えます。永井、兵働に替えて大前、原を入れた交代ですが、普通に考えたら二人ともFWに入りそうなところです。しかし、実際は大前はトップ下気味で、藤本が右FWに残っていました。

また、永井のいた位置に入った原のカウンターは、清水の切り札の一つで、過去にもやられた経験があるのを生かせないのも痛い失敗です。しかし、この敗戦が全く無駄だった訳ではありません。

一番の収穫はスピラノビッチにメドが立ったことです。この試合ではヨンセンに付いて、苛立ったヨンセンをサイドに逃げさせています。ヨンセンのポストプレーは中央にいるから脅威なのであって、サイドにいればあまり怖くありません。

また、細貝、堀之内で組んだダブルボランチも、バランスよく清水の攻撃を寸断しました。ポンテに守備が期待できず、穴を埋めていた阿部勇樹が代表で不在でしたが、思い切って二枚とも守備的なタイプを並べたフィンケ采配は当たりだったと思います。

しかし、これで楽しみにしていたナビスコ杯準々決勝以降のホームアンドアウェイの戦いは見られなくなる可能性は高いです。寂しいのが本音です。
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埼スタに来ていたライバル

2010-05-30 11:20:41 | ワールドサッカー
今日の清水戦は埼スタに行く予定なので、即日更新できない可能性もあるので、穴埋めネタを用意しておきます。今、W杯の1次リーグで同じ組になったライバルとして、カメルーン代表のエトーとオランダ代表のファン・ペルシーが話題になっています。実はこの二人、共通点があります。それは埼スタのピッチに立ったことがあることです。

エトーが埼スタに来たのは、2002年日韓W杯、カメルーン対サウジアラビアです。1-0でカメルーンが勝つ決勝点を決めているのですが、私は残念ながらテレビ中継のなかったこの試合の映像は見ていないので、どういうゴールかはわかりません。両親はチケットを持っていたのですが、エトーのことを聞いても「知らない」という答えしか返ってきません。

ファン・ペルシーの来日は、2003年さいたまシティカップ、浦和対フェイエノールトです。当時は若手FWで無名の存在だったファン・ペルシーですが、最初は負傷していた小野伸二が強行出場して花試合だった雰囲気を、ファン・ペルシーが途中出場して爆発的なスピードを見せてから一気に引き締めました。

当時、ファン・ペルシーをマークしていたのは、堀之内だったのですが、全然スピードに対応が効いておらず、今でも苦い思い出しか残っていないと推測されます。もっとも、当時ファン・ペルシーはベテランのファン・ホーイドンクの控えで、ベンチには入るので名前だけは知っているという程度の存在でした。

そんなファン・ペルシーも、イングランドの名門、アーセナルからオファーが来てワールドクラスの選手になりました。アーセナルに来てからのファン・ペルシーはシュート技術の高さが売り物になっていて、トラップがうまいと評されることが多いです。アーセナルでは2トップの一角ですが、オランダ代表は3トップを採用しているため、右ウイングかトップかはいろいろテストの最中とスポーツ紙には書いてあります。

あとは余談ですが、4年前のドイツW杯でジダンの頭突きを食らった元イタリア代表DFマテラッツィはペルージャで中田英寿のチームメイトだったと、中田氏自身が言っています。ペルージャの試合を見にイタリアまで行った私としては、それに気づいていなかったのはちょっとした不覚です。まあ、CBのプレーぶりを観察することはあまりないですし、仕方ないかな。
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イングランド戦プレビュー

2010-05-29 16:13:33 | ワールドサッカー
ようやくブログを書く気力が出たので、明日のイングランド戦のプレビュー記事を書きます。かつて、日本にとってイングランドは対戦したくても相手が受けてくれない、雲の上の存在でした。そんな壁が崩れたのは、1995年の国際親善試合で、日本リーグ時代から見ているオールドファンの知人が「あの日本代表がウェンブリースタジアムに立つよ」と感激していた記憶があります。

その試合は柱谷哲二がゴール前で故意のハンドで退場になり、そのPKを決められて1-2で敗れますが、井原のヘディングシュートで1点を入れた日本の健闘はAFC(アジアサッカー連盟)でも話題になり、井原はその年のAFCアジア年間最優秀選手に選ばれます。

その後、イングランドと対戦した記憶は2004年の欧州選手権に向けた調整試合の相手に日本が選ばれ、マンチェスターで(オールドトラフォードではなかった記憶です)対戦してこれも引き分ける健闘を見せます。大事な試合を控えていたイングランドが無理をしなかった事情はありますが、日本もやるなと当時のジーコジャパンを評価した試合でもあります。

今回のイングランド代表は、ACミランを黄金時代に導いた、ファビオ・カペッロが代表監督です。カペッロ監督のチームは現実主義であまり面白くないという評判ですが、それでも勝たせる能力は高い人物です。今回はW杯を控えているのはイングランドも一緒ですから、メンバーを大幅に落とすようなことはしないはずです。

イングランドのように、国内リーグにお金持ちのチームが並んでいる場合、代表選手がビッグクラブでプレーできなくなるという課題があります。ジェラード(リバプール)、ランパード(チェルシー)のように自ら壁を破った選手もいますが、特にGKは人材難が続いており、トップ4のクラブにはイングランド人の正GKはいません。

しかし、もしジェラードとランパードがダブルボランチを組むとすれば、こんなレベルは見たことがないというレベルを日本に見せ付ける可能性はあります。どちらも攻撃力が売り物で、遠目からでもどんどん打ってくるボランチです。岡田監督は守備的布陣を試しているようですが、このレベルだと通用しない可能性もあります。
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ナビスコ清水戦プレビュー

2010-05-29 10:27:11 | 浦和レッズ
代表のイングランド戦も気になりますが、6時間早いナビスコの清水戦を先に書きます。浦和は阿部勇樹、清水は岡崎が欠けています。ただ、チームの中心選手の阿部勇樹が抜けている浦和はチーム戦術自体を再構築する必要がありますが、清水は岡崎に頼ったチーム作りはしていません。

それは岡崎の特徴からも想像ができます。基本的にワンタッチプレーヤーで、うまく相手の隙に忍び込んで1点をかすめ取る選手なので、ポストプレーなどをやる選手はヨンセンです。ただ、もちろん岡崎の決定力がなくなることによる、得点力のダウンはあるでしょうが。

この試合は、小野伸二が埼スタに、初めて敵の選手として乗り込む試合になります。既に一度リーグ戦で対戦しているので、映像では小野伸二が敵ということは理解していますが、生で見ると実感が湧いて来るでしょう。また、永井雄一郎も敵として乗り込んできます。岡崎の代役でスタメン出場の可能性もあると昨日のGGRでは報じていたので、小野伸二と永井の動きを思わず追ってしまうかもしれません。

浦和は山田暢久が出場停止で、代役は間違いなくスピラノビッチになります。前節の山形戦では好調にもかかわらずなぜか外されるフィンケ監督の采配ミスでベンチで過ごすことになりましたが、湘南戦で絶妙のフィードを見せた実力を発揮すれば、山田暢久からポジションを奪う可能性も高いでしょう。

ナビスコの予選リーグの突破は、7チーム中上位2チームなので、ボーダーラインは6試合×2に近い勝ち点11くらいです。現在勝ち点7の浦和は、残り2試合で勝ち点4あれば突破の可能性が残ります。つまり、この清水戦で敗れるとほぼ予選敗退が確実になるため、GK加藤の起用とかあまり余裕の起用をしている場合ではないような気がします。

本来なら、苦手の横浜FMと当たる最終戦を消化試合にしたかったところですが、山形戦の黒星の影響はかなり大きいです。しかし、こうなってしまった以上、何とか勝利して、最終戦引き分けでもいいという状況にしておきたいところです。
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魁皇1000勝

2010-05-28 21:02:56 | 他スポーツ
サッカーネタもたくさんある時期ですが、相撲に触れない訳にはいかないネタがありました。それは大関魁皇の通算白星1000勝です。過去に1000勝を達成したのは大横綱千代の富士だけで、ここまで来るとはと驚きです。

魁皇はここのところ、8勝7敗や9勝6敗が続いており、大関として二桁勝てないのはどうかという意見もあるでしょうが、もうすぐ38歳という年齢で横綱、大関全員と当たる位置にいて、そこで勝ち越すのは価値のあることだと思います。

同じように長く大関を張った千代大海は、格下相手に滅法強く、序盤戦で勝ち越しは決めるものの、上位戦に弱かった印象です。これに対し、魁皇は結構格下相手に取りこぼすことも多く、中日で4勝4敗などということは珍しくありません。

それでなぜ大関を守れるかといえば、それは他の大関に勝てるからです。魁皇は琴光喜、琴欧州、日馬富士といった大関陣との対戦成績はほぼ五分です。今では満身創痍でテーピングのない日はない魁皇ですが、他の大関に勝てる力を維持していればまだまだ取れます。

魁皇は、曙、武蔵丸、貴乃花あたりが上位を占めていた大相撲の大型化時代を現役として知る唯一の力士です。当時は右上手を取ったら負けない力自慢の力士で、全盛期の貴乃花に四つ相撲で勝てる唯一の力士でした。貴乃花を上手投げで破った相撲は今でも記憶に鮮明です。

そんな魁皇は、なかなか関脇の壁を破れなかった遅咲きの力士で、年下の千代大海が感動的な優勝で一気に大関に駆け上がったのを見て、今に見ていろの気持ちか翌年大関に昇進します。優勝回数5回は大関以下の力士では最多で、既に史上最強の大関の称号は手にしていると思います。

継続は力なりで、今や魁皇も不滅の大記録と言われた先代貴ノ花の大関在位50場所を塗り替えています。あと、挑む記録は千代の富士が持つ通算白星1045勝になりますが、一場所平均8勝で考えると約一年かかり、難しいです。

それでも、魁皇ならやってしまうかもしれないという、しぶとさへの期待はあります。ベテランの魁皇にとって一年は長い時間ですができるだけ白星を積み重ねて欲しいです。
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シンプルな攻撃(5/26浦和対山形)

2010-05-27 12:15:16 | 浦和レッズ
普段、私は両チームの戦術面をノートに書いて確認してから、どちらのサイドから攻めたとかクロスの内容とかをメモに取っています。しかし、昨日の試合はキックオフにも間に合わずしかも柱の陰からボールが移動するたびに左右に移動して試合を見ざるを得なかったので、「今日は自分の試合観戦には含めない。ただ現地にいただけ。」と開き直らざるを得ませんでした。

山形というチームは基本的に守備重視のチームです。開幕当初は不調だった田代に当たりが出てきて、単純に田代の頭を狙ってきます。チャンスの数では浦和の方が多かった試合ですが、浦和はクロスを放り込んでも跳ね返されるばかりで、どうやって点を取れるかの意図は残念ながら感じることはできませんでした。

その山形の単純な狙いで、2度も失点した守備陣も評価できません。湘南戦で好調だったスピラノビッチをベンチに置いて、坪井、山田暢久のCBにしたフィンケ采配に疑問を感じます。このCBでは高さのある相手には苦しいことはわかっているはずで、清水戦でヨンセンにやられた教訓は生きていませんでした。

しかし、柱の陰から見た試合なので、ゲーム内容についてはこれくらいしか触れられません。あとはオールドファンの昔話になってしまいますが、私は1995年の駒場改修のときに年間チケットA席を手に入れて、それからスタジアム通いが続いています。当時の駒場の場所取りは熾烈を極め、私のような根性なしは最初から椅子での観戦をあきらめて、中央通路最前部にある段差が狙い目でした。

昨日はバックスタンド1階は久しぶりにその状態を思い出す混みっぷりで、後半、さすがに柱の陰はきついと思った私は階段に移動して、そこに腰をかけて弁当を食べました。普段は試合に集中するために試合中の弁当などはNGなのですが、昨日は試合観戦に含めないことにしたので解禁してのんびりと駒場の懐かしい雰囲気を味わっていました。

駒場のバックスタンドのいいところは、選手が近いところと、芝生の香りが漂ってくるところです。そういえば、このピッチでギドやウーベが躍動したんだなと、今では考えられない大物選手がいた過去を振り返ります。今でいえばメッツェルダーやバラックがいるようなものだものなと、今のドイツ代表の大物の名前を出してしまいます。
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チーム一努力する(中澤佑二)

2010-05-26 21:24:38 | 他チーム
今日は浦和の山形戦ですが、例によって平日夜の試合の即日更新は勘弁していただきます。今回は代表選手ネタで、ボンバーと呼ばれる派手な風貌とは対照的に練習生から代表DFまでのし上がった苦労人、中澤佑二選手を取り上げます。

中澤は埼玉県の三郷工技高校の出身ですが、高校時代はこれといった実績はありません。東京Vのユースチームが母校と練習試合で対戦したときに年齢を偽って出場して、練習生契約を勝ち取りましたが、吉川駅から武蔵野線に乗ってしばらく自宅通勤だった過去があります。

当時の東京Vのコーチが現横浜FC監督の岸野氏で、中澤は今でも「練習生の居残り練習に付き合ってくれるとは」と岸野氏に感謝しています。正式契約を勝ち取った後も、当時の李国秀総監督から「はっきり言ってチームで一番下手だが、チームで一番努力する」と言われていました。

その努力が実って、U-23代表入りしてシドニー五輪に出場しますが、当時は高さとパワーの評価で、パスやフィードは期待されていませんでした。トルシエ監督はDFのパス能力を期待するタイプだったので、中澤は日韓W杯は直前で落選する挫折を味わいます。

しかし、中澤の努力はちゃんと足元の技術にも及んでいました。ジーコジャパンになってからの親善試合のシリア戦で中澤に注目して見ましたが、ちゃんとつなぐところとクリアで逃げるべきところを正しく判断して使い分けていました。

これができれば、アジアならトップレベルのセットプレーが生きます。中澤は代表でのゴール数が今回の南アフリカW杯のメンバーでは中村俊輔に次いで2位です。流れの中ではあまり上がらない選手なので驚異的です。

岡田監督はどうやら、どんなに良いサッカーをしてもCBが体の強さで負けては意味がないという考えのようで、中澤の強さは期待されています。W杯本番では相当強いFWと当たることになるでしょうが、中澤の守備の技術を見ることを楽しみにしています。
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深刻な敗戦(5/24日本対韓国)

2010-05-25 18:47:50 | ワールドサッカー
プレビュー記事で触れた通り、韓国が一週間前に親善試合をこなしたのに比べ、日本はオフ明けで3日の練習で急仕上げという状況を考えたら、敗戦という結果自体には驚いていません。うまくいって引き分けかなと思っていました。

しかし、この敗戦の内容があまりにも悪いので、悲観論をあおりたくはないですが、厳しいことを書かせていただきます。日本にとって、何が深刻かといえば、岡田監督がチームの中心に据えて長年チームを支えてきた、遠藤と中村俊輔のコンディションがあまりにも悪いことです。

遠藤はアンカーとしてはやってはならないパスミスを連発しており、中村俊輔はトラップもままならないひどい状態です。岡田監督はこの二人のコンディションがW杯までに戻る可能性に賭けるか、それとも新しいメンバーでチームを変えるかという難しい選択を迫られた格好です。

幸い、今回の岡田ジャパンはバックアップはそれなりに充実しています。今回の交代のように中村俊輔を中村憲剛で置き換えたり、遠藤を阿部勇樹で置き換えたりする可能性は十分考えられます。事実、本大会中に先発メンバーを大幅に入れ替えた監督もいますから、そういう決断があっても驚きはしません。

ただ、どちらを選択しても結果が出なければ岡田監督の責任ですから、どちらを選ぶにしても辛い決断になるでしょう。

韓国はパク・チソンをトップ下気味に置いて左右両方に飛び出すアタッカーにした采配が当たりました。プレミアリーグの強豪、マンチェスターUの主力MFですが、イングランドでは献身的な守備力を評価されていた選手です。

しかし、初めて自ら主役になるところを見ましたが、シュートもうまく、さすが世界標準というところを見せてくれました。今回の韓国代表は韓国国内では2002年の4位のときよりも評価が高いらしく、中盤の支配力も日本より上でした。

日本としては、早く中盤で球を回す予選のときのサッカーを思い出すことに尽きます。あんな連係のまずい日本はもう見たくありません。能力はあるはずなので、みんなが少しずつ動いてパスコースを増やして欲しいです。
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ボール支配率3割の勝利(欧州CL決勝)

2010-05-24 18:52:58 | ワールドサッカー
今日は日本代表の韓国戦ですが、平日夜の試合の即日更新は例によって勘弁していただき、今日は欧州CL決勝からネタを引っ張ってきます。カードは皆さんご存知の通り、インテル(イタリア)対バイエルン(ドイツ)です。

W杯直前の試合ということもあり、日本代表とグループリーグで対戦するカメルーン代表のエトー(インテル)、オランダ代表のスナイデル(インテル)、ファンボメル(バイエルン)、ロッベン(バイエルン)にどうしても目が行きます。

しかし、この試合はインテルのアルゼンチン代表FWミリートの先制点を、手堅い采配が信条のモウリーニョ監督が自陣に徹底的にリトリートして、ボール支配率3割で逃げ切った試合です。モウリーニョは準決勝のバルセロナ戦でボール支配率25%で逃げ切った試合もあったので、これが初めてではないのですが、攻撃サッカーを見たい方には不満も残る試合でしょう。

そのため、本来FWのエトーに関しては全く参考になりません。彼は右サイドの守備的MFの位置にいて、試合中の役割はほとんど守備でした。一回だけ爆発的スピードでバイエルンDFを振り切った場面はありましたが、これが試合中何回出せるかはわかりません。

参考になった点はインテルが立てたロッベン対策でした。超高速ウイングとして知られるロッベンは、身体能力で抜きにかかる選手で、インテルが左SBキブ一枚でマークしているとゴールライン付近まで切れ込んでマイナスのクロスを供給できます。

インテルはこのロッベンを封じるため、ボランチのカンビアッソにキブの裏をカバーできるポジションを取らせました。実は日本代表も同じようなことは既に考えていて、親善試合でオランダと当たったときにロッベンに二枚マークをつけています。

もっとも、このときにロッベンをマークしたのは中村俊輔で、彼を何度も戻らせることで攻撃力は低下します。ボランチがマークするか、サイドハーフがマークするかは岡田ジャパンにとっては秘密中の秘密でしょうが、ロッベンの身体能力が何度も発揮されると日本は苦戦でしょう。

スナイデルに関しては、流れの中ではあまりボールを持っていませんでしたが、セットプレーの飛距離は相当のレベルです。このFKは遠いから大丈夫だろうと思っていると、強烈にGKを襲うシュートが飛んできます。

ファンボメルはこの決勝戦はあまり良くなかったようで、ミリートやスナイデルのドリブルをファウルで止めていました。日本だと本田圭佑がファンボメルのところを仕掛けると面白いかもしれません。
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大相撲夏場所総括

2010-05-23 13:15:54 | 他スポーツ
まだ千秋楽が残っていますが、白鵬が13日目という早い段階で優勝を決めたので、少し早いですが大相撲夏場所の総括を書きます。まず優勝した白鵬ですが、現在の調子は昨年の全盛期の調子を維持しており、まだまだ優勝回数を伸ばせそうです。優勝14回は、既に大横綱と呼べる域に達しました。

ただ、上は大鵬(32回)、千代の富士(31回)、朝青龍(25回)、北の湖(24回)、貴乃花(22回)しかいないところに挑めるかどうかはまだわかりません。8回も優勝回数を積み上げるのは、まだ気が遠くなりそうな話で、かつての朝青龍のように年6場所完全制覇のようなことでもやらない限り、まだその域には迫れないと思います。

相撲内容に触れると、白鵬の優れているところは、強引な技を出しても体勢が崩れないことです。今場所の相撲は、結構小手投げなど失敗すると相手を呼び込む技も出しているのですが、それでも下半身が安定していて崩れないところはさすが白鵬と思います。

それでも、13日目という早い段階で優勝を決められてしまったのは、後を追うはずの大関陣の不振もあります。初日から7連勝した把瑠都も、中日に鶴竜に敗れてからはすっかり調子を崩し、終わってみると二桁勝つのがやっとの位置です。新大関で、イベント参加などで稽古が足りていないといううわさもありますが、本来なら把瑠都に優勝争いを演じて欲しかったという気持ちはあります。

日馬富士は膝の負傷で万全ではないようですし、琴欧州は序盤の出遅れが響きました。魁皇と琴光喜は、8勝という成績はこんなものでしょう。そうなると、しばらく白鵬時代は続きそうな雰囲気もありますが、把瑠都、琴欧州、日馬富士あたりの奮起は望みたいところです。

下位の力士では、グルジア出身の栃ノ心が、今場所初めて上位の壁を崩し、5大関のうち4人を倒す活躍でした。上手を取ると強い、スケールの大きい本格四つ相撲に、190cmを超える長身と、これから三役以上を狙えそうな位置につけました。今7勝7敗で、今日の勝敗に上位進出が掛かりますが、是非勝って三役に上がって欲しいものです。

また、北の湖部屋の北大樹も、初めての上位で7勝7敗と頑張っています。朝青龍と千代大海の去った上位陣も、少しずつ新しい力が出てきています。これからも大相撲を見る楽しみはあります。(追記:栃ノ心と北大樹は直接対決で、栃ノ心が勝って三役をほぼ手中にしました。)
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