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長谷川穂積3年振りの世界タイトルマッチ!

2014-04-22 | ボクシング

プロボクシング。
23日水曜日は長谷川穂積選手が3年振りに世界タイトルマッチのリングに立つ。大阪の地にてIBF世界スーパーバンタム級王者キコ・マルチネス選手の王座に挑む。ハッキリ言って冷静ではいられません。
現在の日本プロボクシング界の誇る2大エースのひとり山中慎介選手の防衛戦も同時に開催されるのだけれど僕は今回、長谷川選手の試合のことで頭がいっぱいです。
かつて、彼が“何か特別なものを掴んだかのようなボクシング”で防衛を重ねていた頃。僕は長谷川穂積のアメリカ、ラスベガス進出を待望していた。ここまでの実績を極めたチャンピオンに期待するのはパッキャオのような国の枠を越えた選手への飛躍、それ以外にないように思っていました。でも今回は、もうそんなことはどうでもいい。快勝なんかしなくてもいいので、勝って欲しい!心からそう願っています。
ラスベガスへの夢。それはかつては長谷川選手の前座を務めていた西岡利晃選手が(国の枠を超越した存在にこそなれなかったものの)実現してくれた。
その西岡選手は元々は長谷川選手の遥か先を走っていた先輩ボクサー。西岡選手が4度も挑んで勝てなかったウィラポン選手に快勝して世に出た長谷川選手。当時西岡選手は自身のブログにおいて、複雑な思いで自分を抜き去った後輩を称えていた。
※この時触れてます。
その後、長い年月を経ての立場の逆転。そして現在。「やりきって」現役を去って久しい西岡選手と、3階級目の世界王座に挑む長谷川選手…。

Vs

王座統一戦(10度目の防衛戦)におけるKO負けによる王座陥落、直後の母の死~それにむくいるための2階級目の王座奪取。そして初防衛戦での再びのKO敗。そのただ中、津波被災地に赴き「自分の状況なんかぬるい、ぬるすぎる」と語った元世界チャンピオン。
今回勝てばいわゆる3階級制覇となるが、それについて彼はこう語っている。
「フェザー級で防衛せずに負けているので。僕の中でWBC世界フェザー級王座決定戦でブルゴスに勝っただけ。 周囲からは2階級制覇と言ってもらえますが、その後、防衛していないんでね。だから今回、勝ったとしても、胸を張って3階級制覇とは言えない。まあ、日本人的な考えなんかな、外国人選手ならそんなこと考えないだろうから。「3本ベルトを取ったんだから、3階級制覇だ」って。でも俺は、そうは考えられない。 俺の中での問題です。だから次の試合は、3本目のベルトを獲りに行く試合。それ以上でも、以下でもない。」

カッチョイイじゃないですか!!
これぞ世界チャンピオン。
挑むマルチネス選手は強力なファイター。正直、以前と違って打ち合うこと、打たれることの多くなった長谷川選手にとって分のいい相手とは言えないと思う。

…勝って欲しい!


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