バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

第8夜☆Shy/コージー大内

2010-12-13 | ライヴ報告

いよいよ最終日!前夜の興奮も覚めやらぬまま迎えた第8夜、夕方のバイユーにシャイさんが入って来た時点で実は私、平常心が怪しかった!それくらいにこの最終日を楽しみにしていました。シャイさんとコージー。それはもう想像するだけで…。

で、想像以上に楽しかった。勿体なくって多くを語りたくないくらい。残念ながら諸事情によりご来店の適わなかった方々残念でした…。ああ、本当にこれで更新してしまおうか。。。


最初はコージー。「今日は飲むぞ」楽しそうに言ってやって来た彼は初めてのお客さんも多数いた為か後半は久しぶりに日田弁のオリジナリを続けて披露。説明も丁寧で親切なライヴをやってくれました。感謝。101212_3 前回出演時、驚くほどの出来の良さに感動し、従業員近田とともに絶賛し本人にも伝えたということがありましたが~好調は維持されているようで今回も素晴らしかった。『大鶴村のサイレン』は絶対に録音するべき時期がきていますね!前回のバイユーで初披露された新曲『月の光』(名曲!)も磨かれてきていました。第一部から熱烈なアンコール。この時点で胸が熱くなりました。コージーさんありがとう。

そしてバイユーの看板アクトの一人シャイさん。リハーサル時のこと、5年前バイユー開店直前に僕の携帯にシャイさんからお電話が…「お店でライヴ、始めたら演るよー」と言って頂き「よーしやるぞ!」と気合いが入った、という思い出話をしました。5年程度で思い出を語っている場合ではないのですが、改めて初心に帰るという意味で身の引き締まるひとときでした。で、本番。

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そりゃぁ心のこもったライヴを見せていただきましたよ。最高。連日連夜どこかの街で演っているライヴのはずなのに毎回「今日は、ここは特別なんじゃないか?」と思わせてくれるニクイお人。例えて言えばB.B.キングも真っ青。そう、かつてB.B.を観た時「もしかして、今日はなんか特別??」と思ったりしたものです。そういう類いのアヴェレージの高さに加え、シャイさんは本当にお店やお客さんと一期一会の関係をその日ごとに丁寧に結んで、旅をして歌っているようです。この点は「大きなショービズの世界で本物のブルースを聴かせる」B.B.とは少し違いますね。強いて言えば本物のパブ・ロッカーです!写真はシャイさんのライヴではお馴染みバイユー今年最後の「シャッターチャンス!」…止まってくれるのです♪101212shy_3

1時間と少し。そして…熱いダブルアンコール、最後の最後はリクエストに応えて『Marry me』。Shyさんありがとうございました。来年もどうかよろしくお願いします。

ほんの思いつきから始まった怒濤の連続企画が遂に終了。期間中足をお運び頂いた方々、御出演頂いた方々本当にありがとうございました。そしていつもバイユーを気にかけて頂いている方々に感謝。楽しかったです。

今度の土曜日は午後7時よりバイユー5周年宴会です!お待ちしております。


第7夜☆藤井裕&ヒロナリ/ル・オードムーゲ

2010-12-13 | ライヴ報告

いやぁ凄かった!参りました。後々までバイユーで語り継がれるであろう強力な演奏。終演後、お客さんも共演者も呆気にとられていましたね。

藤井裕さんの凄みにノックアウトされました。以上!
とこれで終わらせたくなるくらいに凄かった。

第7夜、セミファイナルは『サウストゥサウス』そして『ラフィータフィ』等の清志郎さんとの共作共演で知られる名ベーシスト藤井裕さんと長くニューオーリンズで活躍してきたギタリストヒロナリの『ユー&ヒロナリ』そしてバイユーのお客さまバンド『ル・オードムーゲ』。101211_4
バイユーには慣れきっているはずのハウスバンド、オードムーゲですがフロントマン玉井さんの旧知の先輩との初共演への喜びが伝わったのかピリッと緊張感のある立ち上がり。レギュラードラマーの赤坂が不在で『ロッキンシューズ』&『キノコズ』の遠田くんをゲストに迎えた故かもしれませんが、いつもよりユルさ控えめ。でも「楽しむ才能」に溢れた演奏はいつも通りの盛り上げぶりでした。やっぱり彼らは曲がいいし、楽しく観られますね。

そしてユー&ヒロナリ。これまで数回御出演いただいた時も勿論とっても良かったのですが、今回はとにかく藤井裕さんがバッキンバッキンに決めてくれました。
ベースとギターを持つ割合は8対2くらいでしたでしょうか?ベース&ボーカル、あの独特の憂いのある歌声に強力なベースプレイ。堪能しました。
少しだけ詳細に触れてみると…新曲『青空』はとても良い曲です。将来アルバムに収録されるのが楽しみです。そして中盤に「僕もようやくあの人の曲が歌えるようになりました」と淡々としたMCに続いて歌われたのは『デイ・ドリーム・ビリーヴァー』。

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裕さんの歌声はちょっとやるせなさげというかなんともイイ。その声で訥々と歌われるこの歌はなんとも沁みました。続いて『ヘイ・ジュード』の替え歌?カヴァー?『ヘイ・ユー』。…この曲で感動したのは初めてだったかもしれません。素敵な言語感覚。
後半は怒濤のベースパンク(笑)「音でかくなってごめんな」と言っていましたがでかいというか圧力というかあの迫力。。。もう呆然と見ているしかありませんでした。

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ゲスト参加のドラマー松尾さんのファンキーでテクニカルなスネアとフロアタムによるプレイも素晴らしかったし(表現力には驚きました)、ヒロナリは終始好調で特に後半は流石ニューオーリンズのクラブ上がり!!という素晴らしくファンクなギターを聴かせてくれたのですが、御大にあれだけ強力にキメられるとやっぱり分が悪い!これは強調しておきたいのですが、ヒロナリ&松尾さんふたりの素晴らしさあってこその好プレイだったのに「読後感」をみーんな持って行かれてしまったような感じでした(笑)。。。流石、日本を代表するベースプレイヤーの一人!

帰りレジで支払いを済ませるお客様方から感動、驚きの声が次々と…。
コーフンの夜でした。