祈るような思いで迎えた今年のサクランボ。4月の遅霜も無事通過、マルコバチも飛び受粉を助けました。一昨年に比べたら収量はやや少ないとはいえ、例年の八割まで回復しました。その間、生産者の渾身の努力があったのは言うまでもありません。
昨年のサクランボ全滅の危機があって、息子さんが跡を継ぐ決意を固め、6月のサクランボを全量出荷で飾りました。
8月前半は桃あかつき出荷スタート。早生種のあかつきは果皮の色は全体に桃色、果肉は白いクリーム色で、さわやかな甘みが特徴です。贈答もたくさん注文いただきました。
今年のあかつきはやや小玉傾向とはいえ、甘みも充分。お盆セットお届けの頃には大玉で得も言われぬ甘い桃をお届けできました。
お盆セットには夏野菜のほか、だだちゃ豆や桃、薬味セット、おみ漬け、地元の名産「月山つおろの麦切」まで入っていて山形らしさを醸しています。ご贈答した庄内出身の方から「桃が大きくて立派、だだちゃ豆は本物ですね」と喜ばれました。
8月後半から9月にかけての桃「川中島」は鮮やかな濃紅色の大玉。食感は柔らかで甘みが強いのが特徴。桃はビタミンE、ナイアシン、カリウムなどがバランスよく含まれていて食物繊維、コレステロール値を下げるペクチンも豊富です。
他社の宅配を利用されている会員の方からも「果物は断然全有連でいただいているものが素晴らしいです。果物がただの食べものでなく胸に迫る果実であることを初めて知りました。生産者の人柄を知ってありがたさがわかります。昨日「あかつき」が届いて、その思いを新たにしています」と。うれしいメールでした。