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サクランボが今年は真っ赤に実りました

2022年06月13日 | くだものの生産者

 収穫まじかを迎えて6月10日、主力生産者と恒例の「目揃え会」を行いました。
 サクランボの出来はどうか、出荷量は?などなどを報告し、細かい段取りも打ち合わせます。
昨年は一番手の阿部さんが欠席で落胆しました。奥山さんも高橋さんも「遅霜」の被害にあい、かつかつの状況に全有連に大激震が走ったものです。
 今年の「目揃え会」には、阿部さんと奥山さんが出席し、体調のよくない高橋さんが欠席でした。2度の脳梗塞を患い、辛うじて今は桃の摘果をしているとのことでした。
 昨年から今年にかけては、サクランボ生産者へのご支援に助けられた一年でした。
 被害甚大だった阿部さんはもとより、6割減少の奥山さん、高橋さん、サクランボは当会に出荷していない五十嵐さんまで盗難のお見舞金をいただくことができ「これが全有連の凄さ」と五十嵐さんから感謝の手紙ももらいました。この時の支援は一人の会員さんから篤志を受けてのお見舞金でした。
 その後、果樹全般に被害のあった阿部さんにはこの2月から「阿部さん応援金」としてたくさんの会員の皆様から募金をいただき、6月までの生計費を賄うことができたのです。

 「わせ」のサクランボの早出しを収穫しだした阿部さんの園地に行ってみました。
 真っ赤に色づいたサクランボが鈴なりです。「今年はいいですね」と声をかけると「まあまあかな」とほっとしたような阿部さんの声。近くのリンゴの木では息子さんが摘果をしています。
 昨年の窮状を聞き、数年手伝っていた農業を後継するという覚悟で臨んでいるようでした。「父の代で終わらせたくない、大きくなった木がもったいなくて」その言葉には気迫が感じられました。


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