この日行われた講演は「食の安全と食の未来」と題し、食政策ビジョン21主宰の安田節子先生から多項目にわたって食の安全が脅かされている現状を話していただ
きました。
その中心をなすものが世界を席巻しているグローバリゼーションで、各国の国情を無視して国際貿易の枠組みが押し付けられ、弱い国はさらに弱く、強い国はさら
に強くなるしくみが明かされました。とくに問題なのは農業分野の規制撤廃と、農薬や食品添加物の安全基準の改悪です。これにより、各国独自の安全基準がなし崩しにされ健康被害を助長させています。エネルギー需要で小麦や大豆よりもエタノール用のトウモロコシの生産を進めているアメリカでは水資源も早期に枯渇することが予測され、そのアメリカ一国に穀物を依存している日本は極めて危うい未来を抱えていることなど図表を示しながら話されました。自給率が40%を割ってしまった日本の現状は農水省もよく分かっているが、二国間貿易の進展で自動車や工業製品などの輸出を促進させようという財界の意向に従っていると断じました。食料を他国に依存している国の危うさを香港を例にとりながら話されました。
きました。
その中心をなすものが世界を席巻しているグローバリゼーションで、各国の国情を無視して国際貿易の枠組みが押し付けられ、弱い国はさらに弱く、強い国はさら
に強くなるしくみが明かされました。とくに問題なのは農業分野の規制撤廃と、農薬や食品添加物の安全基準の改悪です。これにより、各国独自の安全基準がなし崩しにされ健康被害を助長させています。エネルギー需要で小麦や大豆よりもエタノール用のトウモロコシの生産を進めているアメリカでは水資源も早期に枯渇することが予測され、そのアメリカ一国に穀物を依存している日本は極めて危うい未来を抱えていることなど図表を示しながら話されました。自給率が40%を割ってしまった日本の現状は農水省もよく分かっているが、二国間貿易の進展で自動車や工業製品などの輸出を促進させようという財界の意向に従っていると断じました。食料を他国に依存している国の危うさを香港を例にとりながら話されました。