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夏の海風が野菜に有効 ~宮城県名取市 小林さん~

2007年10月01日 | やさいの生産者
 宮城県名取市の小林さん74才、十数年前体を壊し胃と脾臓をとってから、いのちの大切さに改めて気づき、有機農業に切り替えました。名取市で野菜づくりに励んでいます。
 シャリシャリと歯ざわりのよい細身のきゅうりは過剰な栄養分の吸収が抑えられ、硝酸体窒素の少ないモスグリーン、さわやかな初秋のきゅうりです。山形市の大内さんのような完全無農薬ではないのですが、薬剤散布は極力抑えられています。少しぐらい病気がでても我慢させる、それを可能にするのが技術であり土質と環境でもあるようです。土壌が砂状土のため水はけもよく連作障害にも強いのが自慢です。ただ水はけがよいことは栄養分の流出も多く、有機質肥料の適宜の施肥が重要です。
 今は40代の息子さんと二人で広い野菜畑を耕しています。お米づくりでは恐れられるヤマセもここでは東風といって、海から渡ってくる冷涼な風が夏場の野菜づくりを助けます。今年の猛暑にも耐えて育ちました。自分の体が求める安全な野菜づくり、それを求める人たちに供給できる小林さんは、今、価値ある人生を過ごしているのではないでしょうか。

<小林さん宅のお茶の間でこれまでの話を聞く。>

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