コロナに明け、今また変異株コロナに翻弄されようとしています。皆様の一年はいかがでしたでしようか。昨年の豪雨災害を乗り越え、今年こそを期した農業でしたが、果樹にとっては悲劇が襲いました。暖かい冬に心配していた遅霜が4月10日サクランボ園地を直撃したのです。ちょうどサクランボの花芽がつく頃に冷たい霜がめしべに降り、その影響は甚大でした。
阿部、奥山、高橋さんという当会の主力生産者の園地が軒並み大被害を受けました。その中でも全滅に近い惨状は阿部善明さんでした。
予定していた設定のサクランボは言うに及ばず、贈答品も急遽付き合いのある生産者にお願いをして切り抜けました。山形山農場のある寒河江市幸生の生産者にもお願いをして何とか予定数量を確保しました。
うれしいビックニュースもありました。サクランボ生産者の窮状を心配された会員さんから、高額の寄付のお申し出があったのです。 「長らくお野菜を届けていただいた生産者さんへのお礼が、今までできなかったこともあり、支援に使っていただけるよう、ささやかながら寄付をさせていただきたいと思い立ちました」と。
ありがたく頂戴し、4名の生産者に手渡すことができました。(7月23日フォトニュース)
このサクランボの霜害はサクランボにとどまらず、あとに続く桃、リンゴにも影響しています。気候変動の波は今後の産地にも影響があり、適地は少しづつ移動しています。
果樹栽培より変動の少ない野菜は今年順調でした。東北の野菜をもっと多く、の願いにこたえて、岩手の「葛西農産」さんのJGAP の安心野菜が今年は多く届けられました。山形でも新しい生産者が増え、後継者となった若手も頑張ってくれています。
米山が耕す山形山も春から秋、豊かな実りに湧きました。晩秋の栗も大豊作。皆さんに楽しんでいただけたことと思います。美味しい安心な農産物を送り届ける、を理念に来年も努力してまいります。今年もありがとうございました。
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