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サイハンの爪切り

2021年01月25日 | その他

 

 越冬のため山から下りて天童の配送センターにもどって2か月。狭いハウスの仕切りの中でワラを食み悠然と日を送っているサイハンです。2か月もすると爪が伸びてきて痛くなるようで、鳥海さんを頼んで爪を切ってあげることにしました。サイハンは困ったことにあちこち好きなところに糞をしてしまいます。直らない習性のようです。
 以前、診てもらった獣医さんから「この子は頭が悪い、目を見ればわかる」と断言されたポニーのサイハン。当時は夢も大きく、馬車を引かそうと岩手の馬具屋さんに頼んで馬車を作ってもらいました。子どもたちが目を輝かせて馬車に乗る姿を思い浮べ、さあ練習とタイヤを2本つけて引かせたところ馬が驚いて一馬力の力で駆けだしたのです。その時手綱を引いたのがモンゴルの友人と山形山クラブの永渕さんでした。すごい力で引きずられ危うく大けがをするところでした。以来馬車は納屋にしまわれています。

 サイハンという名はモンゴル語で「素晴らしい」という意味。山形山を訪れる子どもたちや、毎日一人で農業する米山や仲間たちの癒しになってきました。
 馬の蹄はとても大切で蹄の良しあしが馬の能力を発揮する、と言われています。馬の「第二の心臓」とも呼ばれているそうです。以前は上山競馬場の装蹄師さんが来てくれたのですが、高齢のため来られなくなってしまいました。
 家が農家で馬を飼っていた米山が、仲間とここ数年自分たちで爪を切っています。ポニーとはいえ馬です。足をもち上げるのも大変。いつもは三人がかり。爪は肥大し足を痛めているサイハンには苦痛です。まず、いつも食べている牧草を隅に置き無心になっている間に爪を切り、やすりがけをする算段です。二人がかりで2時間、爪を切り終わりました。やや、ぽっくり状で不満も残りますが蹄の中も掃除をし、良しとしました。


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