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今日という一日

書くことが大好き!日々の気づきを楽しく書いていきます。

伊藤博文

2011-06-09 00:51:00 | 茶道ときもの

 

2週間前の週末に、横浜市金沢区にある、旧伊藤博文金沢別邸でお茶会があるというので、行って来ました。

当日は生憎の雨で、予定していた着物を着ることはできませんでしたが、お屋敷のガラス窓から雨にそぼ降る東京湾を眺めるのもまたおつなもの。

邸内の説明員による伊藤博文公の生い立ちから、この金沢別邸を建てるまでの解説が面白かった。山口県の百姓の長男として生まれ、伊藤家に養子に行き、松下村塾で学び、その後長州五傑の一人としてイギリスに渡航し、その後は倒幕運動に奔走するのであるが、やはり何といっても初代内閣総理大臣になって、その後4回も内閣総理大臣を務めたのはやっぱりすごい!

伊藤公は英語力もあったようです。それにしても、100年前の総理大臣のほうが英語力があったって、どういうことよ?

今の政治の体たらく振りは言葉にもしたくないぐらいですが、どうせ政治家やるんだったら、100年経った後に、語り継がれるような仕事しろって言いたい!

退陣するとかしないとか、一体いつまでやっているんでしょうか?そんなことをやっている間に、北方領土も尖閣諸島も全部取られちゃったらどうするんだ!

怒りの一撃!!!


有楽流お茶会

2011-05-29 20:28:07 | 茶道ときもの

京急北久里浜にある、織田有楽ゆかりのお寺で有楽流の後継者、織田長好の法事の茶会があるというので行ってきました。

 

有楽流(うらくりゅう)をゆうらくりゅうと読んでいたぐらい無知で行ったお茶会で、へぇ~、そうなんだという新たな発見。

有楽流は織田信長の弟の有楽斎が始めた流派で、徳川家康より数寄屋橋周辺の土地を拝領して屋敷を設けたことから、有楽町の地名がついたらしい。

へぇ~~~~~!

ところでこの有楽斎は信長の弟でありながら、秀吉と家康の間を渡り歩き、今で言う世渡り上手な人だったらしい。

命をかけた世渡り。策略家だったのか、それとも茶人として一歩引いたところに身を置いていたのでしょうか?

ところでこの有楽流、格式ばったことが嫌いなようで、気楽にやりましょうという精神があちらこちらに散見されて、楽しいお茶会だった。写真も自由に撮れるし、お道具も自由に拝見させてもらえる。亭主のお話も、喫茶店で近所の主婦友達と交わす世間話のよう。

こういうお茶会に眉をひそめる人もいるかもしれないけど、自分が正しいと思うのは、それは傲慢というもの。

他の流派に参加する時は、その流派の価値観を尊重して、広くいろいろなものを見て、自分の価値観に合うものを見つけたいと思います。

 

 


広徳寺茶会

2010-12-05 16:50:49 | 茶道ときもの

  

紅葉の見事なお庭です。ここはどこかというと、練馬区桜台にある広徳寺。有楽町線に乗って氷川台で降りて徒歩15分。石神井川の遊歩道を歩いていくと、手入れの行き届いたお寺の入口が現れます。

今年は紅葉も1ヶ月ぐらい遅いのでしょうか?11月の最後の週末でこの紅葉。もみじも1ヶ月間耐え忍んで、気合をためたそのパワーを全開させたような見事な赤でした。

今回はお茶会ももちろん楽しんだのですが、初めて体験した香道が面白かったです。茶道以上に、しきたりの多いお作法なんだろうなと思っていたのですが、香道はしゃれたお遊びという感覚で広まった作法のようです。茶道は対象が客であるのに対し、香道は自分と対峙する作法だと聞きました。香りを通じて自分と深く対峙し、香りの中にある膨大な情報の背景を学ぶ文化だそうです。

これはイメージの世界ですよね。その香りから何がイメージされるか、その香りの中に何が含まれていて、何年前のどこのもので…、というところからイメージを膨らませて楽しむもののようです。

微妙な弱い香りを神経を集中して嗅ぎ取り、香りを当てるゲームに、昔の上流階級の人達が熱中したのが分かるような気がしました。

ところで、私は2問とも香りを当てることができました!さすが、香料会社に勤めているだけのことはある!?


軽井沢秋の茶会

2010-10-28 00:54:11 | 茶道ときもの

綺麗どころが勢ぞろい
軽井沢、南ヶ丘倶楽部内にあるお茶席で、秋の茶会を楽しんできました。

日頃から山歩きで足腰を鍛えている私は、着物で山歩きにチャレンジ!
レインギアも似合うけど、着物もいけてるでしょ。

そして、山田温泉、風景館の心づくしの山の幸で舌鼓
囲炉裏を囲んでの一家団欒ならぬ、淑女5人の激辛トークは涙あり笑いあり。
浴衣姿で囲炉裏でご飯。日本の温泉旅館、やっぱりいいですね。

翌朝は、まだ朝露が残る、ひんやり清清しい山田牧場で牛と紅葉を楽しみました。



ぐっど モーーーー にんぐ!


二十歳の成人式

2010-07-21 22:25:56 | 茶道ときもの

少し時代を感じさせるセピアカラーのこの写真は、ジャジャーン、私の成人式の写真です。
グザレと同じ着物、同じヘア飾り。



能天気な女子大生を満喫していた、二十歳の私はこの日、何を考えていたのでしょうか?

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」なんて本が人気ですが、そんなこと誰も教えてくれなかった、田舎育ちの私は、何にも考えずに、女子大生というステータスを笠に、わが世の春を謳歌していたのでした。

この髪は「川澄美容室」で結ってもらい、写真は「伊藤写真館」で撮りましたが、あれから四半世紀たっても、両方とも未だに健在だったのです。Guzal も同じ美容室で髪を結って、同じ写真館で写真を撮りました。

何だかタイムスリップしたみたい。

私の人生はあれから大きく変わったのですが、変わらずに続いてるものもあるのですよね。

四半世紀、この日を待っていてくれたような気がして、変わらずにお元気で、がんばって仕事をしているのを知って、嬉しかったです。

あの日の私の成人式に関わってくれた人とまたお会いできるなんてね。こういうの、嬉しいですね。


夏の成人式

2010-07-14 23:24:24 | 茶道ときもの

Guzalが幼稚園の頃を過ごした、岡崎に行き、「着物が着た~い」という彼女の願いをかなえましょう企画が行われました。
新日本髪を結って、着物を着て、写真を撮るという、豪華3点セット。美しく変身したGuzal で~す。

 

実はこの着物、私の20歳の成人式の時の着物なのです。 もう2度と着ることはないだろうな~と思っていた着物が、見事に蘇りました。


象鼻杯

2010-06-11 05:47:35 | 茶道ときもの

リクエストに応じ、象鼻杯の写真をアップしました。

(中野さんバージョン)



(伊藤さんバージョン)

象鼻杯は古代中国で行われていた慣わしで、飲む時の様子が、「象が鼻を上げている姿」に似ているところから名づけられたようです(とネットにありました)

ハスの葉を器に見立てて、そこにお酒を注ぐと、ハスの茎を伝って、ポトポトとお酒が口の中に入ってくるという仕掛けです。

この小道具による演出はパーティには最高でした。すでにかなり酔っ払っていた私たちは、また更に酔っ払い、後半戦に突入していったのでした。

それにしても自宅にハスの葉があって、象鼻杯ができちゃうなんて、なんと風流なことでしょう。


輝環会20周年

2010-06-08 05:50:23 | 茶道ときもの
スペイン旅行から帰ってきて、1ヶ月が経った6月4日(金)。1ヵ月ぶりに懐かしい面々と再会し、写真交換会が開催されました。



場所は花子さんのご自宅であり、呉服業を営んでいる「シルクラブ」という場所。ここは著名な着物作家の作品を展示するだけでなく、能舞台や、茶室、地下には多目的ホールもあり、その立派さにはもうビックリ。

「花子さんのご自宅は能舞台があって、お庭も見事に手入れされていてすごいのよ~」と噂には聞いていたけれど、ここは私の貧相な想像をはるかに上回る大邸宅で、久しぶりに目が真丸くなってしまいました。



そして、お部屋拝見をしていたら、突然私たちのテーマ曲「東京音頭」が鳴り始めました。速川先生の方を見ると、手にはスペインで使った小型カセットデッキがいつの間にやら仕込まれており、茶目っ気たっぷりに笑っていました。先生はいたずら好きであるようです。

実は、私たち、お茶文化交流だけでなく、東京音頭の文化使節団もやってきたんですよ~。それもあろうことか、モンセラットの教会前の広場と、アルハンブラ宮殿という世界遺産の晴れ舞台でも、ゲリラ的にやってきちゃったんです。恥ずかしいのは最初だけ、回りの観衆があっけにとられる様は、結構快感ですよ~。



さて速川先生が始めた「輝環会」という名の、お茶文化交流会は今年で満20歳を迎えたのです。20年もの間、毎年、世界各国で民間レベルの交流を続けてきたのは、本当に素晴らしいことです。続ける強い意志と、情熱がなければ、できることではありません。



速川先生、20周年、おめでとうございます。この会の更なる発展を願っています!

国立能楽堂にて

2010-04-27 22:17:48 | 茶道ときもの



「観世九こう会百周年記念特別公演」 に行ってきました。

「どうだった?」と感想を聞かれると、これが答えづらくて難しい。
歌舞伎のように、「海老蔵、超カッコよかった~」、というミーハーな答えができるといいのだが、何せ、今回のメインの演題、「関寺小町」のシテは100歳の老女になった小野小町。お面の上に頬かむりをして、腰が曲がった状態で、杖をつきながら、よろよろと舞を舞う場面がクライマックスシーンなのです。この世界観から、能の芸術性について、アカデミックな批評ができると、「おっ、なかなか出来るな」と、皆様に見直してもらえるのですが、私の場合出直してきた方が良さそうです(笑)

今回は、お芝居そのものより、お茶の先生のご主人の笛の演奏を聴きに行きました。「関寺小町」というのは、大変難しい演目で、一生に一度できるかどうかの演目らしいです。最初で最後の命がけの演奏は、それはそれは素晴らしかったです。とにかく笛を吹いている時間が長い。同じフレーズの繰り返しなのですが、微妙に音程が違ったり、微妙に音量が違ったり、それにしてもきっと水泳選手並みの肺活量であることは間違いないですよね。プロというのは、間違えることもないし、むせ返すこともないし、プロの技、本物の笛の音色をしっかりと堪能させていただきました。

ところで、日曜日はお天気が良かったので、紬の着物を着て行きました。実はこれ、20代後半頃に作った着物。箪笥のこやしから、十数年ぶりに日の目をみました。


京都禅寺と千家十職を訪ねて(後半)

2010-02-28 15:19:42 | 茶道ときもの

午後はまず、大西清右衛門美術館を訪ねました。

          

大西家は、室町時代後期から400年以上続く、京釜師の家で、千家十職の釜師です。千家十職とは、利休が好んだ独特の茶風を残すために選ばれた茶道具の職家のことで、いろいろな歴史を経て、現在の十職になったようです。

とにもかくにも、茶道の世界では、ゆるぎない地位と名誉のある釜の職家です。現在の清右衛門さんで16代目、伝統が脈々と400年に渡って受け継がれているのです。すごい!

お茶を習っていても、茶釜をしげしげと眺めることはあまりないのですが、茶釜は力強くてカッコイイものであることを再認識。代々の当主が作った茶釜が展示室に並べてあるのですが、それぞれ独創性があって単なる茶釜というよりは、アートの世界でした。

いつかは、こんな作り手の情熱のこもった茶釜を手に入れて、お茶を楽しむことができたらなぁ……、なんておっそろしい事をちらりと想像してみました。

大西家について説明をしてくれた方は、若い女性だったのですが(多分大西家に関係のある方)、しっかりした物言いで、大西家の十職としての誇りと自信のようなものをこの方から感じました。

美味しいお茶とお菓子も楽しみました!

そして、次は、私たち4人の中でのメインイベント、楽美術館を訪ねました。

          

          

楽焼は、桃山時代の初めに、長次郎によって始められ、千利休の侘茶の思想を造形化した人です。長次郎茶碗と言えば、茶人で知らない人はいないと思いますが、その初代長次郎が作った茶碗を美術館で見ることができました。

400年経って、世の中はこんなに変化しているのに、400年前のお茶碗に感動するというのは、不思議なことですよね。一切の装飾を取り払った、「侘」という精神に基づいた茶碗を見ていると、その人の持つ「感性」というものは普遍であることを感じました。「感性」こそが時代を超越できるのだなと思いました。

ビデオで、15代吉左衛門氏の作品作りを見たのですが、一つ一つ手捏で形成して、ヘラで丁寧に削り、特殊な釜で、一椀づつ焼き上げられていく工程の手間暇のかけ方は想像以上でした。ビデオを見ていても、その真剣さと緊張感が伝わってきて、一椀一椀、命を注ぎ込んで製作するお茶碗は、私がイメージしていた陶芸のそれを、はるかに上回り、数十万~数百万の値段がつくも納得できました。

そして最後は、禅寺の建仁寺。その中で私達が訪れたのは、両足院 です。

          

境内で聞いた住職のご法話の中で、面白いことを聞きました。両足院は日本にお饅頭を伝えた元祖と言われているらしいです。私の大好きな饅頭はここから広まっていたのですね。

         

                                       (両足院内の茶室)

               

お菓子とお茶を頂きながら、禅寺のイケメン住職のありがたいお話を聞きました。

簡素に生きることが一番の贅沢という話を聞き、深く考えることしかり。物質的な贅沢を求めて、物を買い続けている限り、決して満足することはないのでしょうね。

利休の茶室のように、潔く全部取り払ってしまって、徹底した簡素を追及する。でもそれは物が買えないから簡素なのではなくて、信念と美意識に基づいた、精神性を追求した簡素な世界。

昔の茶人はどうやってこの境地に至ることができたのでしょうか?どこからこの美意識を習得し、簡素に生きることが一番の贅沢だと気付いたのでしょうか?

やっぱり利休はすごいですね。

帰りは京都駅で一杯ビールを飲んで、お土産も買って、充実度120%、バス旅行の良さを見直した、京都小旅行でした。

JR東海ツアーズさん、また面白い企画をお願いします!