刑務所図書館の人びと -ハーバードを出て司書になった男の日記ー

2011-05-07 15:26:51 | 日記
アビィ・スタインバーグ著  柏書房刊

最初の数行で買ってしまった。「受刑者の中で、いちばん司書に向いているのが風俗(ピンプ)の男。逆にまったく向いていないのがサイコキラーと詐欺師。ギャング、銃器密輸人、銀行強盗は群衆整理がうまく……司書の基本的技能に長けているといっていい。ダフ屋や高利貸も悪くない」。どうです。この意表をついだフレーズ。あなただって、買ってしまうに違いない。
ハーバードを出て職にあぶれていた著者が、大した信念もなく就職した先がボストンにある刑務所の図書館司書だった。その著者が、その経験をつぶさに綴ったのが本書。
後は書かない。書く気もない。とにかく面白い。理屈ぬきで楽しめる。まっ、大当たりの本。