東京-大阪 単身赴任 旅物語

2003年10月1日から2012年9月30日まで経験した単身赴任。帰省旅行の思い出と、お得情報を綴っています。

うつろいの季節

2006-04-16 21:05:00 | JAL
復路:4月16日(日)
天下茶屋→関西空港 :ラピードβ
関西空港→羽田空港 :JAL1320便
羽田空港→浜松町  :東京モノレール
浜松町 →新宿   :山手線
新宿  →京王八王子:京王線急行
運賃:¥940(スルット関西)+¥700+¥9,500(バーゲン)+¥850

JALに躍らされているような気がしないでもないが、行きと同様、バーゲン運賃を享受して、帰京の旅に出る。

天下茶屋今宵の翼は、いつものJAL1320便である。

偶々、スルット関西カードをタダで貰ったので、今宵は南海で関空に向かいたいと思う。2ヶ月ぶりのJAL1320便であるが、いつものように、関空快速で、というのはさすがに、飽きてきた。

天下茶屋駅ホームにある特急券券売機堺市内の最寄り駅から、南海高野線で天下茶屋まで戻って、ここで、ラピードβの到着を待つ。ホーム中央部やや和歌山寄りにある自動販売機で特急券を購入。

当然スーパーシートである。

ラピードは、6両中、スーパーシートを2両も繋いでいるが、乗客は数えるほどしかいない。ケチな関西人にとっては、+¥200の追加投資はバカバカしいのだろう。しかし、ライバルのはるかグリーン料金がどれほど高いかを考えてみると、+¥200は誤差範囲と言ってよい。

しかし、スーパーシートが安いのは良いが、南海電鉄駅員の対応には呆れかえってしまう。

実は、堺市内の某駅で特急券を求めようとしたところ、”19時を過ぎたので売れません”の一言で片付けられてしまった。”車内で買えますか?” と尋ねたところ、”買えません”紋切り型の返事しか返ってこない。

こちらは、ラピードに乗ろうとする意図があって聞いているのに、乗客の状況を全く理解できていない。例えば、”お手数ですが、天下茶屋ホームに設置されている自動券買機でお求めください”と、いうのが、普通の答え方だろう。

ラピードβ@天下茶屋;重たい、空気を運ぶ鉄人28号、 鉄人、鉄人、速くいけ!
ったくこんなことだから、はるかに大きく水を開けられ、空気を運ぶ鉄人28号になり下がっているのではないか? 以前の関空での対応と言い、今回の駅員の対応と言い、南海電鉄はサービス業としては失格である。株主の憤りと経営者の嘆きが聞こえてきそうである。

ラピードといってもβであるので、停車駅は関空快速並みに多い。女性の車掌が停車駅ごとに車内を巡回する。これも、空いているからこそ、成せる技だろう。キセルなどまず不可能と思われる。

ラピードスーパーシート前の席を反転させ、足を投げ出す。これができるのも、空いているラピードならではである。たった30分ではあるが、これだけでも、+¥200の値打ちはある。

いつもと違った角度から夜景を眺めているうちに、程なく関空に到着。時刻は20時38分。搭乗までそんなに余裕はない。急ぎ足でロビーに入って、チェックインしようとして、ハッと立ち止まった。

ついこの間までは、ANAJAL両カウンターの間に、黄色いスカイのカウンターがあった。今はそこが、ぽっかりと空いている。

スカイのカウンターがあった付近。何もなくて、ガランとしている。4月は、うつろいの季節。

スカイ関空から撤退したのだから、あたりまえと言えばそれまでであるが、なんというか、関西の地盤沈下を目の当たりにしたようで、物悲しかった。次にこのエリアを使うのは、いったいだれなのだろうか?

JAL1320便21時05分発であるので、感傷に浸っている余裕はない。少し急いで、セキュリティゲートへ向かう。こんな時に限って、やっぱりというか、予想通りというか、JAL側の南ゲートは一つしか空いておらず、長い順番待ちの列ができている。そこで、少し歩いて、空いているANA側の北ゲートに回ってすばやくチェックを受ける。

JAL1320便は、B767で運行。今宵のJAL1320便は、26番スポットという、よりによって南の端、非常に遠い所から出発するとのこと。足早に搭乗口へと向かう。

意外にも、20時50分ごろ、搭乗開始のアナウンスが流れる。そういえば、機材が以前と変わっている。3月までは、MD90という小型機であったのが、鶴のマークが入ったB767に格上げである。このあたりにも、スカイが撤退した影響が出ているのかも知れない。

機材が大きくなったので、出発はかなり遅くなるのではと、予想していたのだが、意外にもほぼ定刻に出発し、羽田到着も5分程度の遅れに留まった。

JAL偉い!! 見直した!!

モノレール&山手線内割引きっぷ。休日は、お得です。 よって、22時32分の快速モノレールには余裕で間に合う。

ところで、券売機で休日限定山手線内割引切符を購入するときに、少し戸惑ってしまった。と、言うのも、3月までは、¥500を投入すると、羽田空港→浜松町、浜松町→山手線の2枚の切符が出てくる仕組みになっていたのだが、どうやら、これが1枚のきっぷにまとめられたようである。

従来は、羽田空港や浜松町の自動改札に、違う方の切符を入れて遮られてしまうことがあったが、その度に、なぜ、1枚の切符にしないのか不思議に思っていた。これがようやく実現したようだ。

細かいところではあるが、色々と変化が見られる季節である。今宵は、東京側でも、今までとは違う帰り方をしようと思った。

浜松町で山手線外回りに乗車し、新宿に出る。新宿は、夜昼となく人で一杯なので、気乗りはしなかったのだが、たまには良いだろう。それに、新宿から京王線で八王子まで帰れば、僅かではあるが、歩く距離と運賃を節約できる。京王線も中央線に負けず劣らず混雑しているが、今宵は運良く新宿から着席できた。

4月は、うつろいの季節。

少しずつ、何かが変わっていく。私の単身赴任生活は変わらないけれども。でも、帰るところがあるかぎり、待ってくれている人がいるかぎり、これからも、また、新しい旅を続けて行くことだろう。旅はまだ、終わらない。

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