復路:6月18日(日) 鳳 →関西空港:関空快速 関西空港→羽田空港:JAL1320便 羽田空港→浜松町 :東京モノレール 浜松町 →東京 :山手線 東京 →八王子 :中央線快速 運賃:¥780+¥9,500(バーゲン)+¥960
帰京の日の夕方。いつもより少し早めに食事をしてシャワーを浴びる。あれ? まだ、こんな時間か。もうちょっとゆっくりできるな。と思って、何の気なしにパソコンを見ると、既に、時刻は19時25分。携帯電話の時計も同じ。
げげっ! 腕時計は、なんと10分も遅れていたのだった。
今宵の翼はJAL1320便。関空発21時05分。まともに搭乗しようと思ったら、19時27分には自宅を出発しないといけない。理論上は、一本後の関空快速でも、空港でダッシュすれば、出発15分前にチェックイン可能ではある。が、余りにもギリギリ過ぎる。おまけに、通常、出発ゲートは26番という南の外れになるはず。関空快速が少しでも遅れたら、置いてきぼりを食う可能性だってある。
急いで、身支度を整え、行ってきますの挨拶もそこそこに、家を飛び出した。
最寄り駅までは、普通に歩いて10分。そこを5分で駆け抜けなくてはならない。重い荷物を抱えて、駅までダッシュである。さずがに、年のせいか、走り慣れていないせいか分からないが、途中で小休止しないと心臓がもちそうもない。
なんとか、列車到着間際に、改札を潜り抜ける。このまえ出会ったハァハァオッサンではないが、モーローとして、人の居ない長椅子に座り、滝のように流れる汗を拭う。みっともないので、人前でハァハァ言うのだけは、避けたつもりである。
鳳で予定通り、関空快速に乗り換える。ようやく落ち着いてきた。
和泉府中で、席にありつけ、目を閉じて休息する。頭の中がぼーっとしている。本気になって、あれだけ走ったのは何年ぶりか? 大垣バトルはどちらかというと短距離の障害物競走である。体力の衰えを実感するにつけて、昔々やっていたジョギングを再開しようかと、色々考えは巡る。とにかく、しんどい思いをした甲斐があって、予定通り20時18分に関空に到着できた。
関空では、7月の旅行に備えて5489サービスで予約したサンライズの指定券を受け取った後、今度はJALで自動チェックインする。
その後、久々に、ラウンジ比叡を訪問し、水分を補給する。かなり走ったので喉が乾いている。ついでに、夜食のおつまみもいただいて、20時40分頃にラウンジを後にする。
空いていると思われるANA側のセキュリティゲートを通過するが、なんと、今宵は、ゲートを一つしか開けていない。もう30分もすると、ANA150便の乗客が集中すると思うのだが、大丈夫なのだろうか? かつて、JAL側のゲートが1つしか開いておらず、さんざん待たされて、やきもきした経験者としては、他人事ながら気がかりである。
チェックを受けて、遠い遠い26番搭乗口まで延々歩く。それにしても遠い。
ようやく搭乗口までたどり着いて、今宵の翼を撮り終えると、丁度、搭乗開始となった。20時45分。良いペースである。定時運行の期待が高まる。定時(22時15分)に到着したら、羽田からリムジンバスに乗って、まったりとして帰ろう。
ところが、出発時刻21時05分を過ぎても、ドアクローズしない。
”出発時刻となりましたが、搭乗予定のお客様がこちらに向かっているとの情報が入りましたので、今しばらくお待ちください”と、アナウンスが入る。結局、出発は、5分遅れて21時10分となった。これで、22時30分発のリムジンバスに乗れるかどうか、かなり怪しくなってきた。
激しく混雑する羽田空港では、出発時の5分遅れが、到着時10分、15分の遅れに拡大してしまう。
案の定、JAL1320便は羽田上空で待機し、到着は22時25分となった。バス発車まで5分しかない。到着ゲートも18番と、バスターミナルからは遠いので、この段階でリムジンバス乗車は諦めざるを得なくなった。実のところ、諦めきれず、一応バスターミナルに立ち寄ったのだが、やはりバスは発車した後だった。あぁ、もう5分早かったら...。
今回の遅延は、遅刻した乗客の責任が重いが、JALにも責任はある。
大体、遅刻した乗客は乗せなくて良い。たった一人のボンクラのおかげで、100人以上もの人間が迷惑するのはどう考えてもおかしい。例えその一人が上級会員だったとしても、公共交通機関としての使命をゆめゆめ、忘れてはいけない。
本気になってJALを再建しようという気があるなら、
本当にANAや新幹線に勝とうという気があるなら、
容赦なく定刻にドアクローズしろ!
乗客も、閉め出されるのが嫌なら、間に合うよう汗だくになって走れ。小生も必死になって走ったのだぞ。
と言いたい。それでもなお、乗客側に特殊事情があるのなら、次のJAL1322便に乗せてやれば良い。一つや二つの空席はあるだろう。JAL1320便は最終便ではないのだから、全員揃うのを義理堅く待つ必要は殊更ない。
ふてくされて、22時36分発のモノレールに乗り込んだが、案外空いており、また乗り継ぎ連絡も良く、さらに中央線快速も3人掛けシートを2人で座れる程度の乗客の少なさで、意外と快適に帰ることができた。
しかし、予想通り、翌日、太股の筋肉痛に悩まされる羽目となる。
痛くて、思うように歩けない。もし、最初から出発は21時10分と分かっていたら、あるいは、遅刻しても必ず待っていてくれると分かっていたなら、小生は一本後の関空快速に乗ったはずで、決して駅まで走る必要は無く、筋肉痛に苛まれることも無かったはずである。
正直者がバカを見るのだけは、絶対に良くない。
それを思うと、遅刻した乗客を甘やかしたJALに強く抗議したい気持ちになる。