趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

新聞小説『沈黙の町で』 奥田英朗

2012年07月13日 | 
朝日新聞の朝刊の連載小説、奥田英朗さんの『沈黙の町で』が、
昨日12日で終了しました。
前もって終了の記事を読んでいたので、ああ、もうすぐ終わってしまうんだと
思っていたのです。

2011年5月7日より連載スタートとありましたので、
もう一年以上続いていた事にびっくりしました。
日々、読むことを楽しみにしていたので。

ああ、ここで終わってしまうのだな、と感じていました。
なんとも奥田英朗さんらしい終わり方だ、とも思いました。

この小説は、中学生のいじめを題材にしているのです。
事故か自殺か、事件なのか分からない状況での、ある中学生の死。
その死をめぐり、中学生の立場から、保護者の立場から、
学校、警察、検察、新聞記者といった周辺の大人たちから、語られていくのです。

現実に目を向けても、中学生の自殺をめぐる事件が毎日報道されています。
実にやるせない気分に陥ります。

「死」は重いです。

若く純粋な時にこそ、その重さを知り、感じて成長してもらいたいと、
心から思います。。


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