YUKI

言語、言語で表現できることすべて

「美形」で「生真面目」な役者って、つまんない?

2008-12-12 00:56:33 | Weblog
本木雅弘の画像検索をしていたら
「日刊!彩賀ゆうの似顔絵コラム」に行き当たりますた。
本木君に関して、かな~り言いたい放題…
でもまぁ、大方の意見なんでしょうね。

本木君は、どっか過小評価される損なタイプなんです。

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凄いんだけど…何か損してる本木雅弘。

ってことで
本木雅弘さんです。
日中合作映画「夜の上海」の製作発表会見
主演の本木雅弘氏
カリスマヘアメークアーティストを演じるらしく
全編上海で撮影。
本格的アジア進出となるこの映画に対する熱意からか
会見では「1分以上」も中国語で挨拶したという。

本木雅弘…と聞いて
わりと皆の反応というか評価は
同じくらいのとこにあるのではないだろうか。

俳優として真剣だし
役柄に対しても真摯でひたむき…
だけど…どうだろう。。。
なぜか「もっともっと観たい」という所まではいかない
彼が頑張れば頑張るほど
どことなく絵空事のように見えるというか。

これは
昔「宍戸錠」が自分の美形さに嫌気が差して
悪役を志願してホホにシリコンを入れたように。。。
本木雅弘…の渇望してやまない「性格俳優」には

美形さや生真面目さが邪魔をしているように思えてならない。

ムチャクチャ苦労して泥まみれになって
ようやく「真田広之」にはなれるかもしれないけど
彼の目指すところは多分「緒方拳」とか「役所広司」とかの
とこだと思うのだ。。。(勝手に)

狂気な役をやっても三上博史の偏執ぶりは越えられないし
味のあるオヤジ…にもなれない。お父さん役には無理があるし
下手にキリッとし過ぎた顔ではマヌケな役もできない。
アジアに進出するのは彼なりに新境地を求めたんだなと思う。
日本の土壌では「本木雅弘」の固定イメージはどうやっても抜けられない。

そんなとこで
モックン…こう呼ばれるのも彼の本意ではないと思うけど
海外の個性派から学んで、自分を崩す術を身につけ
ここから…40過ぎてからの「本木雅弘」の
理想と成果を近づけていって欲しい。そう思うのだった。
posted by 彩賀ゆう at 22:40| 大分 |
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「美形」「生真面目」…これが役者としては欠点なんでしょうか?

まぁ中川翔子の透き通るような高音の歌声を
「普通すぎて心に残らない」とか
「うまい人が歌ってるだけ」なんて評して
才能がないと決め付けるみたいなものなのか。

要は、「美形」で「生真面目」なモックンの総てを活かす役に
めぐり合わなかっただけのこと。

ほぼ日刊イトイ新聞の「死を想う」という対談…
映画「おくりびと」に心臓を射抜かれちまったイトイさんの切望で
実現したらすい。
その第12回で、モックンが報われております。

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第12回 15年後の奇蹟

中沢 内容的には、とってもいい映画だし、
一部の人には高い評価を得るんだろうけれど、
一般の人まで巻き込んで
大ヒットするような作品じゃないだろうなって。

本木 ええ、ええ。

中沢 でも、観てみたら、すっごくおもしろかった。
小山薫堂さんの脚本、山崎努さんの存在感。
もちろん、それらもすごかったんだけど、
やっぱりこの映画を成り立たせたのは、

本木さんのまじめさ‥‥だったなぁって思います。

糸井 ああ‥‥そうだね。

中沢 まったくね、てらいがなかった。
シュールな表現をするわけでもなく、
かといって
派手な演技をするわけでもないんだけど、
ぐんぐんぐんぐん、
ぼくら観るものを引き込んでいった。

糸井 うん、うん。

中沢 小山さんの脚本も、ほんとにうまいんだけど、
本木さんの演技には
それにすら動じない「まじめさ」があった。

糸井 とにかく、モックンが「その人」に見えたよね。

中沢 納棺師にね。

本木 ありがとうございます。
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映画の公式ホームページに送られる、観た人の感想も
ただひたすらモックンの演技の素晴らしさに引き込まれたとカキコしてあった。

また、エンドロールでモックンの長回し「納棺の儀」。
その完璧な美しさをたたえる魔術的な作法に
総てが終わっても、観客全員が立ち上がれないほどであった、というカキコも。

身体に沁み込ませるほどに納棺の儀を練習したモックンに対し
怪優「山崎努」は、練習すらしなかったが
モックンとは違うアプローチで納棺の儀を堂々と行ったという。

人は山崎努を讃えるのだろうか?
それもまた、彼なりのアプローチなのであって
モックンのアプローチの価値とはまた、別のもの。

「まじめ」にやればやるほど、おかしさ滑稽さがにじみ出ることが
人生にはあることを確信犯的に知りながら
ひたすら誠実に真面目に追求した映画…
これが、15年来のモックンによる発案なんだから、恐れ入りました。

「美形」で「生真面目」なモックンの総てを活かす役を
15年の歳月をかけ「人」を得て、創り上げてしまったんですねぇ。

まさに愚かなほどの「生真面目さ」

そこに人は感動して、10回以上、観に行く人が出るわけだ。

☆   ☆   ☆

「なぜか「もっともっと観たい」という所まではいかない
彼が頑張れば頑張るほど
どことなく絵空事のように見えるというか。」

こういう感想を持っている彩賀ゆうさんは、
「おくりびと」を見て、どう想うんだろう?

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