たけし、さんま、所に共通する人生哲学は
「自分は大したものではない」
というようだが…
自分は大したものだと思うから、
うまくいかなかったり、失敗して悩み落ち込む。
こんなもんだと思えば、
どうってことなく、経験の一つになる。
確かにその通りなんだが
古武術の「脱力」がそうであるように、
凡人が一朝一夕で出来るものではない。
自分は大したもんだと思うことで、
何とか、その日を生きている凡人にとって
自分は大したことないと思いながら
のうのうと生きるのは…
ムリw
たけし、さんま、所の人生哲学は
実は「悟り」の境地。
そこに至る道は、筆舌に尽くしがたい…
一方、タモリは、この「悟り」を理知的に語ってくれている。
彼の名言「やる気のあるものは去れ!」について
次のように述べている。
「笑いは、ど真ん中には無く、周辺や隅っこにある。
やる気のある人は、真ん中しか見ないから、面白くない」
ど真ん中にある「大したもの」ではなく
この周辺、隅っこを愛おしむ感性こそが、タモリの真骨頂なのだろう。
それはまた、弱者への優しさに繋がる。
「生まれて生きて死ぬ…これだけで大したもんだ」
たけしは、こう言うものの
何事かを成し遂げたいと思うのは、人の願いであり、
ど真ん中に居たいと思う「弱さ」でもある。