人間の「よい子」になって
目出度しめでたし…
こういったピノキオ・コンプレックスが
モチーフの物語は少なくない。
「早く人間に成りたい!」と叫ぶ
妖怪人間ベムは、1stシーズンでは
妖怪人間であることを最終的に選んだ。
人造人間キカイダーは、
不完全な良心回路を、是とした。
奇形腫から人間に作り替えられた
ピノ子は、ブラックジャックの夢の中では
本来の?美貌で顕われたが…
容姿はいくらでも変えられると、
ブラックジャックに云われた。
やはり、ピノ子は「あっちょんぷりけ」
でないとねw
ピノキオは木偶人形で、いいんだ。
で、銃夢火星戦記なんだが…
人面瘡に義体を与えたのが、
ガリィ・陽子ということらすぃ。
(デビルマンも人面瘡がモチーフにあるらすぃ)
脳がチップになって、
巨大量子コンピュータとリンクしている、
ラストオーダー・ガリィにとっては
その出自に、もはや深い意味、あるんだろうか?
悪い子エーリカは
200年前に陽子に殺され、
ネクロ・ソルジャーという
操り人形になってるとかねぇ。
作者のモチーフは、
「記憶」
なのか?
記憶の器は、チップでも
タンパク質でも、どうでもいいらすぃ。
作中で、既に自身の脳が
チップであることを知っているノヴァ博士は
コギト・エルゴ・スム 我思う、ゆえに我あり
という言辞を、浅はかなものと切り捨てる。
ノヴァに言わせれば、
単なる電気信号なんだろうが…
「我」であること、つまり「魂」
「魂」と「記憶」は、
同一ではないように思えるんだが…
再生された肉体に宿る「魂」は、同一なのか?
人間とは、
記憶の影なのか?
※マクベス:第五幕第五場
She should have died hereafter;
あいつはこれから先に死ぬはずだっただろう。
There would have been a time for such a word.
こんな報告を聞く時は未来にあるはずだった。
To-morrow, and to-morrow, and to-morrow,
明日、そして明日、そしてまた明日と
Creeps in this petty pace from day to day
この小刻みな足どりで一日一日が
To the last syllable of recorded time,
『黙示録』に記された時の最後の一節まで這ってゆく。
And all our yesterdays have lighted fools
そして我々の全ての昨日は、阿呆たちに死んでまた土くれに帰る道を
The way to dusty death. Out, out, brief candle!
照らし続けてきた。消えろ、消えろ、束の間のともしび。
Life's but a walking shadow, a poor player
人生は歩きまわる影法師、哀れな役者。
That struts and frets his hour upon the stage
出番の間は大袈裟な身振りでのし歩き、大声でわめいても、
And then is heard no more: it is a tale
それが終わると黙ってしまう。人生は
Told by an idiot, full of sound and fury,
間抜けが語る物語。声の響きと激情に満ちてはいるが、
Signifying nothing.
何の意味もない。
ディズニースーパーゴールド絵本 ピノキオ (ディズニーゴールド絵本) | |
森 はるな | |
講談社 |