YUKI

言語、言語で表現できることすべて

style 文体

2005-01-27 17:52:41 | Weblog
慣用表現を多用すれば、nativeっぽく聞こえます。
慣用表現は知っておくにこしたことはありませんが、多少無骨でも、「説明」や「言い換え」の力の方が、実践的です。

850語で、日常会話が可能という、オグデンのbasic Englishは、「英語らしさ」へのヒントが満載です。
私自身、その基本書をちょっと読んで、だいぶ気が楽になりました。
あと、plain Englishもそうですね。
ケリー伊藤という方のホームページは参考になります。

さて、ここで言う「英語らしさ」は「英語で好まれる文体の在り方」のことです。
この知識は、非常に重要なのに指導が本当に手薄・・・
指導出来る人がほとんどいない、というのも事実でしょうけれど。

英語の文体に関する基本的知識を知りたければ、StrunkのElements of Speech は、mustです。
ぜひ、一読を!

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副詞の機能

2005-01-25 15:15:15 | Weblog
副詞が修飾できるものは、次の通り。
①動詞
②形容詞
③副詞
④文全体
「内容語」は、名詞以外、すべて修飾できるのですね。
そのほか、接続詞のような働きもします。
however, so は副詞です。
文中の位置は比較的自由ですが、通常は次の通り。
S+V+状態+場所+時
not は、第1助動詞の直後におきます。
neverを含めた頻度の副詞は、助動詞・be動詞の後、一般動詞の前。

日本語では「動詞+副詞」のペアを、英語に訳す際には「名詞+形容詞」にした方が、英語的であることがあります。

例えば・・・「ヨン様現象を批判的に論ぜよ」
漢陽大学(ソウル)の一般入試論述試験での出題だそうです。
Write a critical essay on the "Yong-sama phenomenon" in Japan.

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Last Resort

2005-01-24 16:37:35 | Weblog
Last Resort は、「最後の手段」という意味です。

英語ができるかどうかは、言語知識の質と量だ、という私の主張を徐々に紹介しているわけですが、実は、最も大事な「知識」があります。
それは、いわゆる「一般常識」で、それこそ言語学習のLast Resort です。
では、「一般常識」とは何でしょう?

自分が住んでいるこの「世界」に関して知っていること、知らないことのすべて、だと思います。
地球という同じ環境に、ホモ・サピエンスとして生活していること。
これが常識の源です。

スウェーデン語は全く知らないはずなのに、辞書だけで、スウェーデン語で書かれたポルノ小説を読破した人は、こう言ったそうです。

「やることは同じだ。」

言語及び、一般常識は、「生活」の有り様を介して、リンクするものだと思います。

英語で表現された世界で、あなたの心が生活できるかどうか、これが、英語学習の出発点であり、到達点なのです。

軽やかで、知的で、ユーモアあふれる英語世界で暮らすのも、良いものです・・・

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冬のソナタ(原題訳は、冬の恋歌)とウィトゲンシュタイン

2005-01-14 15:31:12 | 閑話休題
「もうひとつの冬のソナタ」が、「冬のソナタ」脚本家により執筆されました。
その中に「ウィトゲンシュタイン遊び」が紹介されています。
(なお、ヴィットゲンシュタインと表記する場合もあります。
(世紀末ウィーンの人ですがイギリスに帰化した関係で、Wをウとするか、ヴとするか、
意見が分かれるところです。)
ノーマン・マルコム「回想のウィトゲンシュタイン」でも紹介されていますが、
次のような遊びです。

3人で散歩の途中にでも、して遊ぶ。
一人は太陽。気ままに歩く。
地球の役は、太陽のまわりを回る。
月の役は、地球のまわりを回る。
「もうひとつの冬のソナタ」では、チュンサンが言い出しっぺで、太陽。
ユジンが地球。サンヒョクが月の役でした。

韓国の脚本家がウィトゲンシュタインに親しんでいるらしいということが、新鮮な驚きでした。
少なくとも、私の知っている範囲では、その名前を知っていればマシな方ですから・・・

山田正紀という人の「神狩り」にも、印象深い、ウィトゲンシュタインへのオマージュがありますが、哲学者の著作を読むよりも、「神狩り」から読んでみるのもいいかも。

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形容詞としての分詞、副詞としての分詞構文

2005-01-14 13:54:24 | Weblog
現在分詞、過去分詞は形容詞として使うことができる。
つまり、直接、名詞を修飾する限定用法(前置修飾、後置修飾)と、補語となる叙述用法が可能である。

現在分詞:進行相を表す。一連の動作の途中、~しつつある。~している。
・限定用法 前置修飾 smiling girls
前置修飾 girls smiling cheerfully at me
・叙述用法 I saw girls smiling cheerfully at me. (S+知覚動詞+分詞)
Girls were smiling cheerfully at me. (girlsとsmilingにはnexusがある)
動名詞が名詞を修飾することがあるが、その場合は「~するための」という意味。
a slleping baby (現在分詞)「眠っている赤ん坊」
a sleeping car (動名詞)「眠るための車両→寝台車」

過去分詞:受け身を表す。~されている。
・限定用法 前置修飾 closed windows
前置修飾 computers made in Japan
・叙述用法 I had my watch repaired. (S+使役動詞+過去分詞)
I kept all the windows closed.

副詞として使われる分詞は、分詞構文と呼ばれる。
副詞の機能は、文・形容詞・副詞・動詞を修飾することで、文中の位置は比較的自由。
分詞構文は、when, if, since (理由)などの副詞節を導く接続詞を使って書き換えることができるが、実際には、書き換えがほとんど不可能な付帯状況を表すことが多い。

 

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