イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

YAGLI GURES(ヤールギュレシ=オイルレスリング)

2008-04-23 12:55:48 | Weblog


4月23日はトルコの「国民議会設立記念日」及びトルコ共和国建国の父ケマルアタトュルクが子供たちに贈ったと言う「子供の日」です。
写真はタイトルの「YAGLI GURES」を見に行った時にたまたま見かけたトルコのフォークダンスグループの子供たち。かわいらしい刺繍の衣装がとっても似合っていました。



先週は「預言者マホメット生誕1947年週間」と言うことでイズミルでも宗教行事課やジャーミー(イスラム寺院)主催の様々な行事が行われたのだそうです。その締めくくりとして今年初めて開催された「イズミルヤールギュレシ大会」へ土曜日に行って来ました。YAGLI GURESはエディルネで行われる「KIRK PINAR(クルクプナル)大会」が有名ですね。



夫が近所でこの招待状を目にし、2枚どこかからくすねてきました。土曜日も14時まで夫の仕事はあるのですがささやかに1時間早退して9時から始まっている大会へ14時半頃到着。「招待状は1名1枚、会場へは招待状で入場できます」と書いてあるのでスタンドで座ってお弁当なんか食べて、とのんきにおにぎり持参で行ったのですがやっぱり…夫もまだまだトルコ的にすれていないんですね…。

貴重な招待状。

招待状?何それ?という状態ですでに会場はおじさんたちであふれんばかり。人と人の間からかすかにPEHLIVAN(ペフリヴァン=競技者)達を見ることができますが背伸びをしようが何をしようがとても競技を観覧できるような状態ではありません。早々と諦めた私は背伸びをしながら写真撮影に張り切る夫の背中を見て芝生の上で座っていました。真夏のような炎天下、エジプト発祥でトルコでも紀元前4世紀には行われていたというYAGLI GURES、楽隊のズルナ(チャルメラの音を思い出してください)やダヴル(太鼓)の音、PEHLIVAN達の激しい取り組みにあがる歓声の声を聞き、芝生の草いきれや太陽の日差しで私はまるで自分がオスマン時代を生きているような悠久の時を感じていましたよ。









この大会には全国から600名のPEHLIVANが申し込みをし180名の参加が認められたそうです。


衣装に身を包んでいるのが今大会のAGA。

YAGLI GURESの大会ではAGA(アー)と呼ばれる親方が選ばれ、このAGAは賞金など様々な費用をまかなう必要があります。今回は13,000YTL(約103万円)とオートバイを提供したとか。ちょっとしみったれているような気がしますがまあイズミルですからね。





会場の外では「マホメット生誕週間」にちなんで各ジャーミーのコーラン教室の生徒達が手作りの食べ物を売るバザーも開かれ、男性はギュレシに、女性はピクニックにそれぞれが楽しんでいたようです。レモネード売りのおじさんも絵になっていませんか?

YAGLI GURESについて検索をしていたら日本語のページを見つけました。YAGLI GURESやエディルネの大会について大変詳しく書かれいて面白いです。興味のある方は下の写真をクリックしてください。




短いビデオですが、特徴的なYAGLI GURESの動作などを写しました。ズルナ・ダヴルの音とともに雰囲気を味わってみてください。

①相撲の土俵入りのような「ペシュレフ」をするペフリヴァン。
②油を体中に塗るペフリヴァンと油係のおじさん。
③取り組みの1コマ。






子供のフォークダンスの衣装の全体。
「私も着たい~」と言ったら夫はふっと鼻で笑いました。

           






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