イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

TIKA BASA(トゥカバサ)

2008-04-29 23:55:38 | イズミル暮らし・イズミル案内


最近お気に入りのKAHVALTI(カフヴァルトゥ=朝食)のお店の名前は「TIKA BASA(トゥカバサ)」。TIKA BASAとは「ぎゅうぎゅうに(詰め込む)」とか「おなかいっぱい(食べる)」とか「たっぷり」という意味があります。まさに私向き?ここは小さな子供を連れた家族連れが多く芝生の上で子供たちは転がり親たちは日曜日の朝食を楽しんでいます。店員さんもトルコにしては珍しく感じがよく、忙しくしていても何か一言言葉をかけて楽しい気分にさせてくれるので気分よく通っています。



この写真は朝食セットの一部ですが、丸の中の赤いもの、これがお薦めなのです。最初に見たとき何かわからず聞いてみると「CEMEN(チェメン)です」という答え。作り方も聞いてみるといたって簡単、「サルチャ(トマトペースト)にクルミやにんにく、ミント、タイム、唐辛子、思いつくもの何でもいいから入れてください」と言うので私も早速作ってみました。

《チェメンの作り方》
・ビベルサルチャス(赤ピーマンのペースト)大さじ2杯
・くるみ(砕いたもの1/4カップ)
・にんにく(2・3片をつぶしたもの)
・乾燥ミント(小さじ2杯)
・乾燥タイム(小さじ2杯)
・唐辛子粉(小さじ1杯)

①ビベルサルチャスを少量のオリーブオイルと混ぜて柔らかくする。
②そこへその他の材料を全てくわえて混ぜるだけ。

 ※ビベルサルチャスが見つからない場合はドマテスサルチャス(トマトペースト)でも
  大丈夫ですが、その場合は塩を加えてください。



パンにつけるとついつい「TIKA BASA」食べてしまうのでご注意を!



この日の帰り道、こんな建物が目に入りました。茅葺の屋根です。トルコで茅葺の屋根を見ることなんてなかったので思わずパチリ。畑の中にあるのでそれほど近くには寄れずどういう建物なのかもわかりませんでしたが懐かしくなってしまいました。



さてこの畑、何の畑でしょう?エーゲの春の味「エンギナル」(アーティチョーク)畑でした。1月頃から少しずつパザルに出始めてそろそろ手頃な値段になってきました。今は1個50クルシュ(約40円)位です。





皮をむいたり手早く作業しないとすぐに変色してしまうなど、少し勇気のいるエンギナル料理ですが慣れてしまえばそれほど怖がることもなくなりました。今年は3回ばかり買ってみました。勇気を出して料理するのに値する美味しさ!





一番好きなのは何と言っても「エンギナルドルマス(エンギナルの中にピラフを詰めたもの)」、見かけなどおかまいなく具をTIKA BASA詰めます。食べる時は皮(?)の部分をチューチュー吸いながら手はべたべたで無言になります。日本でカニを食べている時のような感じです。そして一回くらいは普通のオリーブオイル煮もいいかなと思って作ったのがこちら…。



日本に住んでいた時は、エンギナルを食べるなんて思ったこともありませんでしたが今やエンギナルを見るとそわそわしてしまいます。人生は何が起こるかわかりませんねー。





これもトルコで初めて食べたERIK(エリキ=青梅?)。
すっぱくて私にはどこが美味しいのかわかりません。
トルコ人はぼりぼり齧っています。

            






☆現在のイズミル☆