イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

桃の花を探して

2008-04-05 15:33:43 | 


トルコで桜並木や桜吹雪を見ることはかなわないかもしれないけれど、桃の花が咲き誇る桃源郷ならあるかもしれないとこだわっている今年の春、「シリンジェの村へ入った途端に桃のにおいがした」というあるトルコ人のブログを見かけ「では!」とシリンジェ村へ出かけました。以前もご紹介しましたが「シリンジェ村」はイズミルから約80キロ、セルチュクというエフェス観光拠点の街から8キロあまり山の中へ入った小さなかわいらしい村です。





村の入口にありました!桃畑!!!そして桃の花はぽつぽつ…既に葉が出ておりあと一週間早ければ…という感じ。「来年また来ようね」と諦めない私に呆れ顔の夫。せっかくここまで来たのだからと村の中をお散歩しました。




村のあちこちで見かける共同のかまど。まだまだ現役です。



最初に訪れてから10年位の間に驚くほど観光化されてしまったシリンジェですが、相変わらず一歩裏道へ入れば「こんにちは」と声をかけてくれる子供たち、「家の中に入ってお茶でも飲んできなさい」と言ってくれるおばちゃん、のんびりと羊に草を食べさせるおじさん、と変わらぬシリンジェの素顔を見ることができます。







ブログではにおいをお届けすることが出来ないのが残念。薪を焼く煙や土のにおい、古い家の木のにおい、動物達のにおい、こういうにおいの中でタイムスリップしたような不思議な説明の出来ない何かを感じることが出来ます。









 
村の協同組合で製造しているワインや石鹸、オリーブオイルの販売所。

名前のわからないさまざまな花が咲き誇りいまや春爛漫、私たちは午前中に出かけたのですがお昼すぐには続々と観光客が訪れ始め皆さん笑顔で散策を楽しんでいました。

お花に詳しい方、何の花かわかりますか?

 りんごの花かなあ。





 
この花は本当にかわいらしかった。

 
これは帰り道イズミルの街に入ってから見かけました。思わず車を止めて撮影。

「桃始笑」ではありませんが、見知らぬ人達であってもおだやかな笑顔を見るっていいなあと思った一日でした。






シリンジェ村の入り口からオレンジ畑越しに眺めるセルチュク城址
         






☆現在のイズミル☆