浜野巌治


博多湾の浜辺に住む頑固ジジイです。

〝倭し美わし〟

2012年04月30日 | 日記・エッセイ・コラム

奈良大和路は本当に美しかった。

『古事記』より。

[倭(やまと)は 国のまほろば

たたなづく

青垣 山隠れる(やまごもれる)

倭し 美わし]

※ [大和の国は

国々の中ですぐれて美しい国

幾重にも重なった青々とした山にかこまれ

その中にこっぽりとこもる

大和は、おお、なんと美しい国 ] 

倭建命(ヤマトタケルノミコト、『日本書紀』では日本武尊(ヤマトタケルノミコト)と表記)は、東国遠征から帰る途中、故郷やまとを目前にしながら、もう一歩も進めなくなった。故郷のやまとをしのんで倭建命が歌ったのがこの歌という。

『田辺聖子の古事記』(集英社文庫)より

“やまとは国のまほろば”という言葉が、ヤマトタケルの死の間際の望郷の歌であることを知った。

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水と米を作る土地に恵まれ、やまとの国は古代から豊かで住みやすいところだったのであろう。

大阪なんばを歩いた。人がいっぱい、道頓堀とグリコの看板を見て、大阪に来たことをなんとなく納得・・・

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