秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

祇園祭りかぁ・・・・・。

2011年07月17日 10時12分53秒 | 着物話

 今年の祇園祭は三連休と重なったもんだから、大勢の人たちが
全国からやって来られるんでしょうね。

↑私はTVでチラッと観ておけば充分。これは牛若丸だそうです。 

相方は今年も祇園催事の仕事が入っているので、店は私の一人
営業です。(一人で充分まかなえるのが悲しいゾ・・・・・)

祇園催事、というのは呉服業界の人間以外には聞きなれない言葉
ですよね。別に知ったところでナンの役にも立たないけど、簡単に
説明しますね。

これは各地の呉服販売店が、京都の問屋さんと提携して、お客様を
祇園祭見学にご招待するイベントです。

ホテルの宿泊費、交通費、食事代もすべてタダ。(経費は店と問屋が
折半しますが、これはケースバイケースです。)

お買い上げいただいたお礼、常に店に貢献してもらっている感謝の
意味もありますが、それだけで高い経費は使えませんよね。

当然、販売会がセットになっています。これはお客様もあるていど
了解済みの部分もあったんですけどね。

「一年に一度のことだし、めったに食べられない京料理も食べさして
貰ったことだし、一つくらいはお付き合いしておきましょうかね」

なんて感じで着物や帯の購入(宝飾などもあります)に至る・・・・。

これが今までのパターンでした。今も続いてはいますが、近頃で
はローン規制の締め付けでかなりしんどい状況になっています。

現金でポン、と支払えるお客様を大勢かかえている店は別として、
分割払いが主になっている店はかなり苦しいですョ、これは。

おそらく、そういった店はもう祇園催事は組めないと思えます。

それでは富裕層(なんだかこの言葉には抵抗を感じますけど)
だけで催事が成り立つのか?

ところが、本当のお金持ちは、ツアー的催事には興味を示さない。

そりゃそうですよね。別にこのクソ暑いときに大勢の人々にもまれ
ながら京都の街なんかうろつきたくないですよね。

それでもまだ、祇園催事で動く金額は半端な数字じゃないと思え
ますが、どうなるのでしょうね、この先・・・・。

昨日はM君が祇園祭の帰りに一人で立ち寄ってくれました。

「ホレ、商売繁盛にコレ飾っておけよ」ってチマキ持ってきてくれ
たけど、コレは厄災よけだってば!

 



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