秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

どうなる?伝統工芸。

2010年11月16日 10時09分25秒 | 着物話
近所にお住まいのY子さん、ご主人は着物作家です。義父も12代続く友禅作家で、私もよく
存じあげてます。と、いうか業界で知らない人間はいないと思うけど。

昨日の夕方、一人でご来店。ご主人の工房の仕入れや支払い業務をこなしてはりますが、
飲みながらのお話は、どうしても業界の先行きというか現状の話になっちゃいます。

なんせ、日本だけでなく、世界的にも有名な義父さんですから、ワタクシごときのレベルで
お話するのもおこがましいんですけどね。

息子さん(ようするに旦那さんです)は別会社で製作されていますから、現在の着物業界
の状況は私が思っている感覚に近いものを感じておられると思えます。

戦後、自国の伝統文化をここまで否定してしまった民族は、いったいドコへいくんダロ?

最近では和柄ブームで少し見直されている部分もあるけど、一過性の流行で終わらなければ
いいんですけどね。

↓これは紋紙(摺り友禅に使用)を使った照明器具です。先日リサーチパークで目にとまりました。


こちらは右京図書館(サンサ右京)で展示されていた京友禅の技法やデザインを使った食器。↓
 
伝統工芸の技法は一旦途絶えてしまうと復活さすために大変な労力が必要とされます。

便利さだけを追い求めた結果が今の日本国の現状です。

淘汰されていくのも時代の流れといえばしかたないけど、ニホン人の心のよりどころも
ちっとは残しておかないと寂しいのではないか?と、ワタクシ思いますケド・・・。






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