HITOMIのおくに(ちょこっと日記)

瞳にうつる たくさんのもの・・・日々を(出来れば面白く)書きたい、ちょこっと日記です。

目黒事件と重なる自分。

2019年09月12日 |  思いのまま
目黒女児虐待死(リンクあり)は他人ごとではない。
程度の差こそあれ、ワタシの家庭も似たようなものだった。


心理的支配

これほど、恐ろしいものはない。

身をもって体験したから、わかる。

尤も、元夫はそういう認識はなかったのではないかと思う。
ただ単に、自分の思い通りの家庭・人間を作りたかっただけではないか。

そこに、現れたのがワタシだ。

丁度よいことに、ワタシは実家父に恐怖を感じて生きていたから
男性の大声や怒鳴り声に、恐怖で固まってしまうという性質を持っていた。
大きな声を出せば、
ちょっと凄んで見せれば、
しつこく言い続ければ、

ワタシが怯えることは、わかっていたはずだ。

そうやって、徐々に徐々に、ワタシの中に入り込み
自分の理想を切々と訴え、自分の家庭環境によって生じたことを利用し、
ワタシは少しずつ洗脳されていったんだろう。

最初の子供が生まれたころは、まだ自分の意見を言えていたけれど、
段々と、言えなくなった。
言えば、人格を否定され、矛先が子供に向く。
実際に手をあげなくても、言葉の刃で傷つける。

いつの間にか、ワタシは「人のせいにして生きる」ようになっていた。

一番嫌いな、人のせいにして生きることを選んでいた。


自分はこうではなかったはず。
もっと、違うことを出来るはず。

そう思いながら、出来ない環境にいて、自分と子供を守るために
心の中で、人のせいにして生きるしかなかった。

だけども、その生きかたを選んだのも、ワタシだ。

夫の経済力に頼ることを選んだ。
夫を愛する気持ちと憎む気持ちの狭間で、自分と子供の生きる道を両天秤にかけたとき
子供たちに十分な生活と教育を受けさせる道を選んだ。

父親に怯え気を遣う子供たちがいて、その精神的苦痛と教育と生活、
トータルして考えたとき、何が一番最善なのか、と考えた。
夫は父親としての行動は、授業参観や体育祭参加などしていたから
「普通の父親のような」ことが出来ることを踏まえて
ワタシが盾になればいい、ワタシが子供の分の攻撃を吸収すればいい、と思った。

話をもとに戻そう。
この目黒事件の母親は、確かに取り返しのつかないことをした。
でも、ワタシは被害者という面も大きいと思っている。
彼女の、公判での証言「夫と結愛ちゃんを離すことがいいと思った」という言葉。
これは、娘のために一番だと思ったことであろう。

冷静に、一般的な人間が考えれば、
婚姻を解消して母子共々自由になる、ということが最善であると思えるだろう。
しかし、洗脳状態にある人間には、その一歩が思いつかない踏み出せない。
そして、なによりも、復讐が一番恐ろしいのだ。
それが実際に、起ころうと、そうでないとしても、だ。

だから、「その環境の中で」最善だと思う行動を取ろうとする。

このような状況にある人に、どのような手を差し伸べるか、
どのようなことが出来るか、
ということを考えねばならないだろう。


元夫から逃れた今、ようやく「普通の生活」を手に入れた。
それでもなお、元夫の呪縛からは逃れられず、
時に起こるフラッシュバックと
心に根強く残る元夫の考え方に、抗っている。

たまに、大きな声でまくしたてる男性の声を聴くと、
その喉を斯き切ってやろうかという怒りが現れる(笑)
実際にはしないし、平静を装うが(苦笑)


この目黒事件をニュースで見ていた時、ワタシがポソリと言った言葉
「(元夫を立てるために)子供に理不尽なことを言わなければならなかったことが、辛いな」

長女が
「あのオヤジではな、仕方なかったと思うよ」

その言葉に救われ、そしてさらに猛省するのだ。


いまだに、何が一番良かったのか、判ってはいない。

💡追記
新しい記事がアップされていました。
この中の証言による雄大容疑者の発言は、まんま元夫の発言と同じです。
【夫になった人】の少しの人間性と環境の違いで、誰しもが同じ道を歩むのかもしれません。
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