HITOMIのおくに(ちょこっと日記)

瞳にうつる たくさんのもの・・・日々を(出来れば面白く)書きたい、ちょこっと日記です。

二女の自由と、雁字搦めと

2019年11月09日 | 結婚生活

装具を付けた二女は、すくすくと成長し、順調に寝返りもうち、四つん這いもするようになった。
でも、装具を付けているため、進むことは出来ず、かんしゃくを起こすことも増えた。
主治医にそれを伝えると、ハイハイを妨げることは出来ないから、と装具を外すことになった。
股関節の状態も、完全に安心とは言い切れないが、歩くまでは状態を見ていきましょうということに。

晴れて、体が自由になった二女。
それからというもの、グングンと活発になっていった。
今までの、動けなかった鬱憤を晴らすように、動き回るようになった。

順調につかまり立ちをし、そして、歩いた。
なぜだろう。

子供が、二本足で立つことが、

二足歩行することが、

こんなにも喜ばしいのは。

この頃から、さらに時間に追われるようになった。
片時も目が離せない。

長女は手のかからない子とはいえ、やはり幼くて、構わなくてはいけない。
二女は、危なっかしくて見ていられない。
常に、注意をしておかなければ、危ない。

この頃からだろうか、夫の本性が見え隠れし始めたのは。
以前書いた「結婚指輪」の時のように、
同級生との遭遇の時のように、
ワタシをディスり始めた。

二女を出産した時、これから時間が無くなるだろうと、実家で簡単なコートを買っていた。
それを見た夫は一言
「こんなもの着て歩かないでよ。趣味じゃない。服を買うならついていくから。」

そのコートはお蔵入りになって、日の目を見ることはなかった。

ワタシは、オシャレも洋服にも興味のない人間だった。
ただ、友人と仲間とテニスがあればいいと、思っていた人間だった。
夫のことも、オシャレに気を遣う人だとは、思っていなかった。
出会いが、出会いだったから。

冬を迎えるにあたって、買い物に出たときのこと。
ワタシは、靴下を買った。
購入して帰ってすぐに、夫に言われた。

「あんな靴下、よく買ったね。合わせるのに難しいものばかり。僕はよぅ買わんわ(笑)」
「疲れた。早く、ご飯にしてくれる?」

出かけて疲れているのは、ワタシも同じなのに。
子供の世話も、夫の世話も、家事一切をも、ワタシだけの仕事だった。
出かけようと、何をしようと、家での時間は変わりなく過ぎなければならない。
そのプレッシャーが、いつもあった。

ある日、何気なく、聞きたくなって聞いた。

『ねぇ、ワタシのどこが良くて結婚したの?』

「背の高いところ」


やっぱりね、苦笑いだわ。

 

コメント
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