HITOMIのおくに(ちょこっと日記)

瞳にうつる たくさんのもの・・・日々を(出来れば面白く)書きたい、ちょこっと日記です。

保険拒否と付属品

2019年11月02日 | 結婚生活
二人目を出産して、いよいよ責任というものを考えてもらわねば、と思うようになった。
一人目の時は簡単に断られたが、二人生まれたのだから考えてくれるだろうと思ったのだ。

甘かった。

「え?死亡保険って、僕が死んだら出る保険でしょ?
 僕が死んでしまったら、僕は遣えないじゃんそんな意味もないものかけられないよ(笑)」
と一蹴されてしまった。

これには開いた口が塞がらなかった。
このような考え方では、どのように説明しても伝わるはずもない。

「もし、あなたに何かあったらどうするの?」

「おばあちゃんがいるから。お金は出してくれると思うよ」

・・・また、おばあちゃんか。

まったく、他力本願にもほどがある。
自分の子供だからなんとかしなければ、と思うような思考回路ではないようだった。

この時、ワタシは心に決めた。

この人を精神的に頼るまい。
出来得る限りの中で、やっていこう、と。

こうやって、徐々に自分を追い込んでいってしまったのか(笑)

子供のことは眼中になかったが、こと「自分のこと」に関しては異常なほど気にしていた夫
保険のこともそうだったけれど、他人から見た自分を本当に気にする人だった。
ベビーカーも一切、押さなかった。
理由は「人に見られたら変に思われるから。僕がベビーカー押すの、変でしょ(笑)」

初めてそのことで傷ついたのは、長女が歩けるようになったころ。
実家に帰省していた時、実家両親と一緒にある複合施設に遊びに行ったときのこと。
その頃のワタシは、出産育児に翻弄され、自分のことなど気にする余裕もなく
ただ疲れをいやすために実家に帰省した、という感じだった。

その複合施設で、偶然、同級生に会ったのだ。
彼女は双子を出産し、家族で来ていた。
懐かしさもあったけれど、お互い家族がいたため、軽い会釈で済ませた。

彼女が遠くに行って後、すぐに夫はこう言った。

今の同級生?双子を生んだのに、きれいにしていたね。
 それに比べてうちの奥さんは・・恰好をかまいもせずによれた服を着て・・恥ずかしい」


確かに着やすい着慣れた服を着ていた。
義母からもらった服だったので、大切に着ていたつもりだった。
なにより、一切家事育児をせずに、そう言ってのけることが驚きだった。

夫は、自分の付属品として、家族を見ていたのだ。
だから、実家祖母が贈ってくれた洋服を嫌がった。
だから、婚家祖母は「汚くなったらダメよ。あの子に捨てられるから」と言ったのだ。
すべては、夫を気分よくさせるための道具でなければならなかった。
思えば、辻褄が合うことが多かった。
なんということだ。
ショックを受けたが、ここでワタシの負けん気が顔をのぞかせる。

そんなに言うなら見ているがいい。
自分のプライドもある。
見返してやるよ。
コメント
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