ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

今頃、録画DVDで鑑賞 「フェリーニのアマルコルド」 1973年公開

2020年08月12日 | 映画の光と影
今頃、録画DVDで鑑賞 「フェリーニのアマルコルド」 1973年公開

これも大学生時代に見ました。そして、大傑作だと思いました。私がその年に見た映画でNO1とも友人に話したりもしました。
綿毛が町中に飛んできて、冬が終わり春が来たと人々は喜び、そして、火祭りにいくファーストシーンの流れは最高の編集になっていて、もうそこから夢中になって見ました。この映画も前作「フェリーニのローマ」と同じように、誰かに感情移入する必要はないと思います。ローマ人、イタリア人を楽しめばいいと思います。
北イタリア、アドリア海ぞいにある小さな町「リミニ」で、フェリーニは産まれました。そしてこの映画のモデルはその故郷「リミニ」です。ファーストシーンで出てくる堤防の灯台が、何かの映画で見たような気がしましたが、思いおこせばアラン・ドロンの「高校教師」という映画でした。「高校教師」の「リミニ」は、ちょっぴりロマンチックでうら淋しい片田舎でしたが、この「アマルコルド」では、イタリア人のエネルギーが詰まった街のように映っていました。アラン・ドロンが勤めた高校は、いたずら好きの子供達が通う学校になっていました。映画によって、ロケ地が全く違う印象に映っているのも、今回おもしろく見ました。