ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

「ラースと、その彼女」

2009年01月31日 | 映画の光と影
「ラースと、その彼女」

なかなかおもしろいヒューマン・コメディーでした。これぐらいなら、日本映画だって製作する事は出来るのにと、思ってしまいました。絵空事ではない、現実がありました。あえて言えば、ラストのインパクトがもう少しほしかったなぁという感じです。もうひとつ、兄嫁は妊娠している必要があったのか、絶対ラストで産まれると思ったのになぁ。

舞台「秘密の花園」

2009年01月30日 | そんなご舞台な2009
舞台「秘密の花園」 

27年ぶりの再演。噂は聞いていましたが、初演はさすがに未見です。ともかく、パワフルで、舞台ではもっとも難しい、「水」を使っての構成でした。戸部俊介・高尾祥子の二人も合格点です。強いて言えば、もっと照明のメリハリがあってもよかったかなぁ。それと、もうギャグにはならない「ごめんねジロー」とかが、いくつかあって、今の人達にはわからないだろうなぁとか、そんな現代に再演する上での吟味が、もう少しチェックあってもよかったと思いました。ただ、この冬の時期、これだけびしょぬれになりながら、そしてめちゃくちゃになった舞台装置、根性のいる舞台です。一見の価値あり。

「ココ・マッカリーナの机」 中島京子 集英社文庫

2009年01月28日 | こらむ
「ココ・マッカリーナの机」 中島京子 集英社文庫 2006.4.25 第1刷

この作者の「イトウの恋」が、あまりにもおもしろかったので、この作者のことをもっと知りたくなって、この本を読んでみました。まぁこの作者の原点が、この本にあると思います。しかし、私は、ここで学びましたというテーマに限られていて、少し物足りなさを感じました。友達に旅行の写真を見せてもらっても、芯からその「良さ」は伝わらない、伝えきれない「あの感じ」なんです。

「やせれば美人」 高橋秀実 新潮文庫

2009年01月27日 | こらむ
「やせれば美人」 高橋秀実 新潮文庫 平成20年9月1日発行

作者の奥さんをモデルにしての、ドタバタダイエット記録で、かなり笑ってしまいました。ともかく奥さんのキャラクターがおもしろい。理想のダイエットは、「朝起きたら痩せていた」ほんとにこれですね。ただ、読んでいて、どうしてもこの顛末を本にしたいという作者の欲求が、いまいち伝わらなかったように思います。

2009年1月12日(月・祝日)から

2009年01月26日 | ぼやき日誌2009
2009年1月12日(月・祝日)
午前中は、O野組の撮影現場に立ち会う。茗荷谷ロケだ。茗荷谷には久しぶりに来た。映画「海に降る雪」のロケ以来・・・・夜は、東京乾電池の舞台「秘密の花園」を下北沢スズナリに見に行く。

2009年1月13日(火)
ここ数日、右肘をかばっていた左手が痛い。それも全く右肘と同じ部分が。朝一で、近くの整骨院で治療する。最低だ・・・事務所で作業。すると、突然バッドニュースが・・・決定していた俳優が病気に・・・・しかたないトラブル

2009年1月14日(水)
午前中、近くの整骨院で肘の治療。事務所で経理作業する。昨日のバッド・ニュースの対応に終始する。今年秋の企画の整理。夜、映画を見に行くが、ちょっとツライ映画でした。

2009年1月15日(木)
午前中、近くの整骨院で肘の治療。バッド・ニュースの対応に終始。一応なんとかなりそうだが、予断を許さない状況ではある。

2009年1月16日(金)
バッド・ニュースの対応に終始。なかなか解決しない・・・・夜、同じマンションに住んでいる、吉川事務所テニス部のNクンと、近くの居酒屋で痛飲。ビール2本・ワイン1本・生グレープフルーツサワー3杯。酔ったぁぁぁぁぁぁ

2009年1月17日(土)
ちょっと2日酔い(^_^;)夕方までおとなしくしている。夜、観劇に行く。劇場を出ると留守電が入っていて、まだバッド・ニュースは解決せず。振り出しにもどったよう・・・・ふううう

2009年1月18日(日)
午後2時からCMの打ち合わせで、高輪台へ行く。

2009年1月19日(月)
バッド・ニュースの対応に終始。なかなか解決しない・・・・夜、映画「ウィニング・パス」の車イスバッスケットで出演してくれた、S君とM君と食事する。早いもので、あれから5年が過ぎようとしている。

2009年1月20日(火)
午前中、O組のロケ現場(代官山)に行く。午前中。事務所に戻って、バッド・ニュースの対応に終始。なかなか解決しない・・・・どうなるんだろう・・・・

2009年1月21日(水)
午前中、O組の現場(日活撮影所)に行く。午前中、O組の現場に行く。なんとか午後に、バッド・ニュースの対応がまとまりそう。なんだかぐったり・・・・

2008年1月22日(木)
なんとかバット・ニュースも解決。ホッとする。アメリカ映画のオーディションを、ちょっとだけやる。まだどうなるかは、全く見えないが・・・・・夜、吉川事務所のワークショップをする。

2008年1月23日(金)
午前中、近くの整骨院で肘の治療。もうすぐもうすぐ直りそう・・・・午後から映画の打ち合わせ。うまくいけば4月イン出来るかも。しかし予断は許さない。夜は、D3の新年会に参加。

2008年1月24日(土)
午前中、バット・ニュースも解決してその衣装合わせをする。そのままCMのコール・バックのため高輪台の制作会社へ向かう。なんだか体調悪いなぁと思って帰宅する。熱を計ると37℃五分。やばい・・・・

「謝々!チャイニーズ」 星野博美 文春文庫

2009年01月24日 | こらむ
「謝々!チャイニーズ」 星野博美 文春文庫 2007年10月1日第1刷

作者も後書きに書いているが、なかなか饒舌なドキュメントで、とてもおもしろく読みました。ただ旅ではなく、そこから感じる自分の感情の吐露が熱く流れてくるのを、素直に感じます。女性版「深夜特急」と言ってもよいでしょう。それぐらいおもしろかった。もしかしたらとても危険な旅だったと思います。女性一人で、よく旅をしたなぁと思います。「若い」ってすばらしい。くやしいいほど、うらやましい・・・残念なのは、ここに書かれている中国は、もう失われているに違いない。猛烈な勢いで、中国は変化しているから・・・・・

「はい、泳げません」 高橋秀実 新潮文庫 

2009年01月23日 | こらむ
「はい、泳げません」 高橋秀実 新潮文庫 平成19年12月1日

なかなかユニークな内容で、全くのかなづちの大人が、泳げるようになるまでのドキュメンタリーです。いい年をした40代の男が、思い切ってスイミングスクールに入る事が、おもしろい。そもそもの間違いは、スクールに入る時に「泳げますか」と聞かれ、「はい」と答えた事から勘違いがスタートする。ボクは泳げるから、全く泳げなかった作者の気持ちはわからなかったけど、クスクス笑いながら読みました。すごくまじめに取り組む作者が、愛いらしい。

「ナラタージュ」 島本理生 角川文庫

2009年01月22日 | こらむ
「ナラタージュ」 島本理生 角川文庫 平成20年2月25日初版

重苦しい小説でした。なんとか最後まで読み終えた感じです。高校生から大学生に成長していく、とても繊細な女性の心の軌跡がよく書かれていたと思います。しかし、男性から見ると、ここに書かれている男達は、何か違う・・・・やはり女性から見た理想の男達であって、こんな奴はいないと思うんだけどと、感じながら読みました。やはり足下をしっかり見つめた、平安寿子さんの方が、個人的には好きかなぁ・・・・

「ツイラク」 姫野カオルコ 角川文庫

2009年01月21日 | こらむ
「ツイラク」 姫野カオルコ 角川文庫 平成19年 3版

評判がよいので買って読み始めました。でも、主人公が誰かよくつかめず、ノッキングしながら読み続けましたが、とうとう三分の一で挫折してしまいました。解説には、著者の代表作のひとつという紹介がありますが、私にはむいていませんでした。残念・・・・

「東京ソナタ」

2009年01月20日 | 映画の光と影
「東京ソナタ」

とてもおもしろく見ました。まさに現代をうつしている様でした。映画はこうでなきゃって強く思いました。まじめに作られて、商業的でないこんな映画が絶対ヒットしてほしいとも強く思いました。ただ、不審な点はいくつかあります。はたしてスーツ姿で、ホームレスの人達の中に混じって配給の列に並ぶだろうかとか、ハローワークであんなに行列させられるだろうか、そんなリアリティー。まぁわかりやすく映像化したんだと思います。外国人が見るとわかりやすいですからね。でも実際は違うかもしれない。そんな不審な点がありますが、それが決定的にこのドラマを否定するにはいきません。きっとわかって映像化したんだと思います。ともかく、2008年の東京を写し取ろうとした、その志やよし!です。小説やマンガに頼ろうとする映画界の風潮の中で、その志やよし!です。

「サッカー・戦術クロニクル」 西部謙司 

2009年01月18日 | にわかサッカーファン
「サッカー・戦術クロニクル」 西部謙司  カンゼン 2008/7/26 初版

すばらしい本だった。トータルフットボーが何なのか、ボンヤリした理解はあったけど、ここまで明解に解説し、そしてその発展と将来を見据えた展開構成は、見事という他ありません。何度でも読ませていただきます。すてきな本をありがとう!!

「アジア・裏・旅行」 平間康人

2009年01月17日 | こらむ
「アジア・裏・旅行」 平間康人 彩図社 平成19年6月12日第9刷

危険なアジアの「話」、私実は大好きなんです。こんな本読むと、日本って本当に幸せな国だと思って、ホッとするんです。でもこの作者、こんなにヒドイ目にあって、なぜまたアジアに行きたく思うのか、そこが疑問です。マレーシアの海をなめるなという下りがありましたが、本当に潮の流れが速いんです。このあたりを読んで、この本の真実味を実感しました

舞台「日本語がなくなる日」 北京蝶々第11回公演

2009年01月16日 | そんなご舞台な2009
舞台「日本語がなくなる日」 北京蝶々第11回公演 下北沢オフオフシアター

刺激的でなかなか楽しい、おもしろい舞台でした。近未来の話ですが、最近近未来の舞台がおもしろいですね。今回も外してはいませんでした。ただ、近未来なのに、その感じが希薄なのが気になりました。たとえば俳優の衣装は、今となんら変わらないし。掃除する小道具だって、全く今の物だし。そのあたりは、「ヨーロッパ企画」の方が、楽しんで舞台を構築しているように思いました。