ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

舞台34「エル・スール」 トム・プロジェクト・プロデュース@シアターX

2014年08月30日 | そんなご舞台な2014
舞台34「エル・スール」 トム・プロジェクト・プロデュース@シアターX

実際に、平和台球場で野球を見た世代なので、もう涙が出るほどたまらない素材です。特に、「ソフトバンクファンになっちょらんか」と言うセリフは、しびれます(笑)しかし、完璧な出来上がりではなく、あちこちに疑問符はつきます。例えば、現代と過去のめりはりがあまり感じない事。たかおさんが、どうしても「小僧」に見えない事、清水伸がなぜか「小僧」の父親に見えてしまう事、林田麻里の頑張りすぎな感じなど・・・良かった点は、松金よね子さんの「婆ぁぶり」と死に行く哀しみ。岩井七世のういういしさ。不思議なのは、新潟出身の清水伸の博多弁が抜群だったのに、逆に福岡出身の、たかお、林田の方が違和感あったのはなぜだろう?もっとコテコテにしても、十分理解出来ると思いました。その方がノスタルジックさが出るような気がします。あとは、もっとラジオからの音を使って、当時の歌謡曲や花菱アチャ子の「むちゃくちゃでござりまするがな」とか、当時の「音」を聞かせればもっともっと雰囲気出たと思いました。予算のせいでしょうか?もったいないです・・・

舞台39「台所の女たちへ」 劇団青年座@青年座

2014年08月29日 | そんなご舞台な2014
舞台39「台所の女たちへ」 劇団青年座@青年座

田村孝裕作・演出となれば、無理してでも行かない訳にはいきません。いつものキャストとは違うので、ちょっと不安でしたが、やぱり田村孝裕はうまいです。さすがデス。今年1番の舞台です。女たちを描くのは本当にうまい。絶妙な演出。会話と微妙な間合いの演出。言葉には書けないおもしろさがあり、出演者達は至福の時間だったろうなぁ・・・うらやましい限りです。けいこを見学したかったなぁ。今度、お願いしてみたいなぁ・・・

舞台33 「山犬」鹿プロデュース@座・高円寺

2014年08月28日 | そんなご舞台な2014
舞台33 「山犬」鹿プロデュース@座・高円寺

パワフルは舞台でした。2時間の長さですが、あと15分短かったら傑作になっていたかもなぁ(^^;)強い思いや意思がしっかりつめこまれた感じは、とても印象よかったです。紅一点の森下くるみさんも頑張ってはいるのだが、彼女の役の深い悲しみとかいっぱい詰まった思いを、表現するには至らなかったように感じました。あと、鳥肌実のへたうまさ加減は、抜群によかった。山岸門人くんもよかった。

舞台30 「青空と複雑」ブルドッキングヘッドロックvol25 @下北沢スズナリ

2014年08月25日 | そんなご舞台な2014
舞台30 「青空と複雑」ブルドッキングヘッドロックvol25 @下北沢スズナリ

タイトルのように青空とはいかなかったけど、複雑は残りました。たくさん複線をはりめぐらしていたのかもしれません。しかし、それをちゃんと全部拾いあげ切れなかった感じで、もやもや感がのこりました。最初に船長が、「私のかぎ爪はどこに」とうろうろしていますが、最後までそれは置き去りでしたね。以前からの劇団員と、初めての出演者達との「差」も大きかったように思いました。ブルドッキングも、「猫ホテの罠」に陥ったのでしょうか?いいポテンシャル持ってるのに、発揮しきれないこの感じ・・・これを勝手に「猫ホテの罠」と名付けています(笑)

録画DVDで鑑賞 「人生の特等席」

2014年08月22日 | 映画の光と影
録画DVDで鑑賞 「人生の特等席」

クリント・イーストウッド主演で、プロ野球のスカウトマンの話でした。引退寸前のイーストウッドは、パソコンも使えず、すべてアナログ。それは時代に取り残された感じです。それを「時代遅れ」と判断する人間と、それを認める人間との模様なんですが、当然、イーストウッドが勝利して、パソコンデジタル派は負ける事になります。事見え見えです。こんな意外性のない映画久しぶりに見ました。新しい物すべてが正しいわけがない、そんな事はとっくに承知しているし、逆に、古い者がすべて正しいとも思わない。そのように複雑なのが人生だと思う。それを単純に、白か黒かにするなんて、ちょっと観客をなめてないかい?

「森伊蔵」

2014年08月20日 | こらむ
「森伊蔵」

こんないい物を飲む機会にめぐりあいました。しかし・・・僕には味もわからず、ただもったいないだけでした(笑)本当は、味なんてあんまりわからないまま飲んでいる、自分です(恥)(^^;)

舞台35「痕跡」 KAKUTA第24回公演@青山円形劇場

2014年08月19日 | そんなご舞台な2014
舞台35「痕跡」 KAKUTA第24回公演@青山円形劇場

評判通りで、今年1番の舞台でした。それぞれの出演者に、表に出す感情と裏に隠す感情、人間の持つ二面性をはりめぐらして、見る物の感情を揺さぶる仕上がりになっていました。丁寧に丁寧に仕上げた感じがよくわかって、すばらしい舞台になっていました。アフタートークの雪山素子は爆笑でした(^^)

70/80年代女性歌謡曲大全 @荻窪ルースター

2014年08月14日 | こらむ
70/80年代女性歌謡曲大全 @荻窪ルースター

なかなかステキなライブでした。全曲知ってるし、すべて歌えました。「ブルーナイト横浜」から始まり、「探偵物語」で締め。「ブルーナイト横浜」は60年代後半だけどね(笑)演奏も、原曲にほぼ近いアレンジで、フルートも入り最高でした!今夜は第2部!絶対行くぞ!!
高瀬麻里子(vo) 斉藤慎吾(g) 河合英史(key) 坂上領(fl) 帆保博康(b) 臼井かつみ(ds)
素晴らしすぎる7色の歌声を持つ高瀬麻里子をフロントにまさに黄金中の黄金とも言える70年代、80年代の名曲をふんだんにお届けします。

舞台28「愛さずにはいられない」猫のホテル2014夏公演@すみだパークスタジオ倉

2014年08月14日 | そんなご舞台な2014
舞台28「愛さずにはいられない」猫のホテル2014夏公演@すみだパークスタジオ倉

久しぶりの「猫のホテル」の観劇でした。22年も続いているらしい。出演者はみな頑張ってました。ただ、これだけの役者が出演しているにもかかわらず、このもったいなさ感はどう説明したらいいんだろう・・・中村まことさんも森田ガンツさんも、表面的な役割だけで、その裏側のキャラクターが見えてきませんでした。佐藤真弓さんは、説明役に回ってしまって・・・ストーリーは一見ハチャメチャにみえるけど、ラストのどんでん返しは意外とまともに・・・もっともっと昭和の味がにじみ出てきても、よかったかもしれません。せっかくの、映画「どん底」のような下層で暮らす人々が主役なんだから・・・しかし、その「昭和の感じ」から「現代・今」を映し出さないと、ドラマが表面だけに終わってしまうように感じました。

舞台31「トキコの事情」友倉プロデュース第1回公演 @下北沢楽園

2014年08月13日 | そんなご舞台な2014
舞台31「トキコの事情」友倉プロデュース第1回公演 @下北沢楽園

発想と展開は、なかなかおもしろかったです。いろいろ突っ込みたくなる素材でしたが、すべてうまくかわしていて、そつなくうまくまとめた感じで、十分レベルに達していたと思います。ただ欲を言えは、ハートウォーミングにまとめたために、人間の心の裏側は見えなかったかもしれません。ほんわかストーリーで心暖まるのだけど、真に心を打たない。何か足りないんです。「ふくふくや」も心温まるのですが、松竹新喜劇を見ているみたいで、もう一つスパイスを、毒が欲しい。そんな希望です。

舞台29 「ツナガル」 セロリの会 第4回公演@劇小劇場

2014年08月12日 | そんなご舞台な2014
舞台29 「ツナガル」 セロリの会 第4回公演@劇小劇場

ストーリーの破綻も少なく、うまくまとまっていたと思います。ただ、他の劇団には「ない何か」、他の劇団とは「違う何か」が物足りないのかかもしれません。途中で、ラストシーンが見えたのが、安心感となったかもしれないが、逆にもっと意外性が欲しかったかもしれません。女性特有のナイーブさなどを、よりどころにしたストーリー展開でした。少し厳しい言い方かもしれませんが、そこに甘えすぎてはいないか?そんな事も思いました。もっと良くなるという期待をこめての感想です。