ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

今頃、録画DVDで鑑賞 「八月はエロスの匂い」藤田敏八監督 1972年公開

2020年10月26日 | 映画の光と影
今頃、録画DVDで鑑賞 「八月はエロスの匂い」藤田敏八監督 1972年公開
出演:川村真樹 片桐夕子 永井鷹男 むささび童子 粟津號

日活ロマンポルノ作品(成人映画)ですが、TV放送用にR15に編集してありました。そのせいか、あまり面白くありませんでした。というか、主人公のデパートガールの気持ちが、さっぱり入って来ませんでした。少年にレジを強奪されたデパートガールが、なぜかその少年の不思議な瞳が忘れられない。ある時、偶然にもその少年を発見した彼女は、執拗に追いまわす。そしてある浜辺で少年を取りおさえた瞬間、彼女の憎悪が快感に昻まり、どちらからともなく求め合う。そんな彼女の気持ちは、ちょっと理解不能でした。文字では、少年の不思議な瞳と書けますが、それを映像化するのはかなり困難で、ちょっと頭でっかちな映画になってしまったかもしれません。やっぱり、海が出てきました。

今頃、録画DVDで鑑賞 「午後15時17分、パリ行き」 クリント・イーストウッド監督

2020年10月07日 | 映画の光と影
今頃、録画DVDで鑑賞 「午後15時17分、パリ行き」 クリント・イーストウッド監督

2019年公開作品。実際におきた無差別テロを、なんとか食い止めた若者3人組の話でした。そして、実際の若者と乗り合わせた人達を起用したそうです。この若者3人組がとってもいい。とても素人とは思えない。映画も感動的でした。ただ、若い頃から銃に親しんでいた事が、役にたったという繋げは、さすがライフル協会会長だと思うのは、考えすぎでしょうか?(笑)

2020年 舞台3「銀色のライセンス」 @テアトルBONBON

2020年10月05日 | そんなご舞台な2020
2020年 舞台3「銀色のライセンス」 @テアトルBONBON

免許証の自主返納問題をテーマにしたお話でした。実際の社会問題になっているので、とてもタイムリーだと思いました。現実そのものなので、興味深く見ました。夢物語の舞台もよいのですが、こういった現実を取り上げる姿勢に共感しました。高齢者の悩みなど身につまされ話ばかりなので、「死に神」などのネタを持ってくる必要はなかったかもしれませんね。

今頃、録画DVDで鑑賞 「八月の濡れた砂」藤田敏八監督 1971年公開

2020年10月01日 | 映画の光と影
今頃、録画DVDで鑑賞 「八月の濡れた砂」藤田敏八監督 1971年公開

男子たちにとって青春映画の傑作のひとつと思われますが、大学時代の映画好きの女子たちはあまりイエスとは言ってくれませんでした。そりゃそうですよね、獣のような高校生男子2人に振り回される女子たちですから。彼女らからしたら、こんなの男子だけの特殊な青春よと言いたくなるでしょう。思い返せば、当時1970年前後は、どんな映画も男子が中心の青春映画ばかりでした。その中でも、この「八月の濡れた砂」は傑作だと私は思っています。名画座で何度も見ました。ラジカセを持ち込んで最前列に座り、120分のカセットテープを入れて、音を録音するぐらい好きでした。1時間たつとガチャと音がしてテープが止まるのでカセットをひっくり返して、また録音を再開しました。自宅で寝ながら何度も再生して、スクリーンを思い出しながら眠りについたものでした。残念ながら、もうそのテープはなくなってしまいました。
なぜ傑作だと思うのか? この映画は、主人公男2人だけではなく、真逆の青春を生きている男子高校生と女子高校生がいます。お互いが反発しあい、お互いが自分には出来ないような生き方に、あこがれもあり、そして軽蔑も。単純には言葉には表せないような青春の痛みを感じることができます。しかし、それは最悪な結果となってしまいます。そしてさらに、青春を謳歌したい妹と、管理したい姉。このような複雑な人間関係構図の映画は、当時ありませんでした。「あこがれ」「めぐりあい」「俺たちの荒野」「遊び」「反逆のメロディー」などすべて、1組の男女もしくは、女1人と男2人の黄金率などばかりでした。そんな中で、この「八月の濡れた砂」は、3組のカップルの違った青春をうまく描き切った事が、他の映画とは違う感動を引き起こすのだと思います。まぁ、女子はそう感じないのだろうけど(^^;