ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

今頃、録画DVDで鑑賞 「青春パート2」1979年公開

2021年02月22日 | 映画の光と影
今頃、録画DVDで鑑賞 「青春パート2」1979年公開

監督 : 小原宏裕
出演 : 南条弘二, 服部まこ, 桑山正一, 森本レオ, 舟木一夫

42年前の映画ですが、競輪選手を主人公にする映画はあまりなかったように思います。なかなか難しい素材をテーマにした青春映画でした。競輪のおもしろさがよくわからない事と、肝心のレースのいきさつがしっかり飲み込めなくて、とまどいました。主人公は競輪で挫折し、そこから再スタート始めるその実感が、ちょっとわかりづらく、そして舟木一夫が競輪に魂をかけている理由とか、そのあたりがもう少しクリアしてほしかった・・・

今頃、録画DVDで鑑賞 「Keiko」 1979年公開

2021年02月19日 | 映画の光と影
今頃、録画DVDで鑑賞 「Keiko」 1979年公開

当時見た記憶があって、すごくおもしろいと思いましたが、諸手を挙げて大絶賛というには、その時とまどいがありました。なぜなら、こんなドキュメンタリータッチで、若者を扱った映画を見た事がなかったので、これをどう受け止めればいいか私自身がわかっていなかったからです。それをはっきりとさせるためにも、この映画をもう一度見る必要がありました。40年ぶりに見て、あれこんなにつまらない映画だっけ?と何度も見るのをやめようと思いましたが、同僚のカズヨ(きたむらあきこ)が出て来てから、どんどん面白くなってきて、最後はかなりの感動でした。夏から冬にかけて街の風景がどんどん変わっていきます。それにつれて、出演者達のファッションも変わっていきます。そんな服装なんて、当時は何の興味もなかったのですが、40年たって見ると、懐かしいファッションだし、今見ても素敵です。これまで「青春映画」って、例えば有名な俳優を使って、激しい会話をさせて、ドキドキするようなアクションを交えてというふうに作られるものだ、と思い込んでいた自分に、冷や水を浴びせかけた映画でした。40年たった今見ても、既存の青春映画とは一線を期す、存在価値のあるすばらしい青春映画だと思います。

今頃、録画DVDで鑑賞 「原子力戦争」黒木和雄監督 1978年公開

2021年02月18日 | 映画の光と影
今頃、録画DVDで鑑賞 「原子力戦争」黒木和雄監督 1978年公開

出演:原田芳雄・山口小夜子・風吹ジュン・佐藤慶・岡田英次・石山雄大・浜村純・戸浦六宏・和田周

見たはずなんだけど、全く記憶がないので果たして本当に見たのか怪しい(^^;現在、この映画を見ると、全く予言の映画なのかもしれません。いかに原子力が恐ろしいか、そして、その利権で生活する人々。まさしく現在そのもの・・・・山口小夜子の不思議な存在が、逆にリアルさをなくしているかもしれない。

今頃、録画DVDで鑑賞 「突然、嵐のように」山根成之監督 1977年公開

2021年02月15日 | 映画の光と影
今頃、録画DVDで鑑賞 「突然、嵐のように」山根成之監督 1977年公開

青春映画の傑作です。何度この映画を見たことでしょう。その度に納得しました。われらが世代のアイドル、秋吉久美子です。郷ひろみに、正しく生きる事を繰り返し諭します。郷ひろみも、納得して頑張って生きようとするのですが、そううまくはいかないのが青春。秋吉久美子の「資格は奪われる事のないチャンピオンベルトなのよ」という名セリフが、私には忘れられません。編集のテンポがよいので、今見てもぜんぜん古臭くありません。私的青春日本映画ベスト5の1本です。「突然、嵐のように」「八月の濡れた砂」「祭りの準備」「忍ぶ川」「めぐりあい」

今頃、録画DVDで鑑賞「悶絶!どんでん返し」 神代辰巳監督1977年公開

2021年02月12日 | そんなご舞台な2021年
今頃、録画DVDで鑑賞「悶絶!どんでん返し」 神代辰巳監督1977年公開

出演: 谷ナオミ・鶴岡修・遠藤征慈・粟津號・宮井えりな
今回、初めて見ました。くだらないけど、かなり面白かった。神代監督作品の中で、一番好きかもしれない。谷ナオミさんの力の抜けた演技もよかったし、鶴岡修さんが女装してからの、生き生きとした感じが最高でした。なんか、神がかった映画とさえ思いました。

今頃、録画DVDで鑑賞 「黒木太郎の愛と冒険」 森崎東監督 1977年公開

2021年02月10日 | 映画の光と影
今頃、録画DVDで鑑賞 「黒木太郎の愛と冒険」 森崎東監督 1977年公開

今になって初めて見ました。公開当時、私がちょうどこの業界に飛び込んで行った頃で、この映画を見る心の余裕がありませんでした。森崎監督のフリー第一作で、すべての思いがここにつまった感じを受けました。だから、とても重い映画になっていました。出演者の方々も、森崎さんに心酔している様子がとてもよくわかりました。この映画を受け止めるには、当時の私は若すぎてわからなかったように、今は思います。若者3人が、この映画の冒頭で紹介されますが、彼らがどう生き抜いたのでしょうか・・・私自身がこの若者のように、同じ時期にこの業界に入ったわけですから・・・かなり気になります。

2021年 舞台2「東京原子核クラブ」@本多劇場

2021年02月09日 | そんなご舞台な2021年
2021年 舞台2「東京原子核クラブ」@本多劇場

以前見たことがある舞台でした。若い漫画家達が、一緒に暮らしていた有名な「トキワ荘」の感じに似ていましたね。本当は「怖い」話ですが、化学・物理を研究する若者たちの雰囲気がよく出ていました。ただもう少し本気で「怖さ」を感じたかったかもしれません。

今頃、録画DVDで鑑賞「北村透谷 わが冬の歌」 山口清一郎監督 1977年公開

2021年02月09日 | 映画の光と影
今頃、録画DVDで鑑賞「北村透谷 わが冬の歌」 山口清一郎監督 1977年公開

出演 : みなみらんぼう, 田中真理, 鈴木恵, 石橋蓮司, 河原崎次郎

『恋の狩人 ラブ・ハンター』が警視庁に摘発され、同僚監督の藤井克彦氏、近藤幸彦氏と共に「猥褻裁判」の被告となりながら、この映画を作っていた事は、当時私もよく知っていました。この3年後に無罪を勝ち取っています。1977年、私は見習い助監督となったばかりで、この映画をリアルタイムでは見ていませんでした。北村透谷がどういう人物なのかも、実はほとんど知りませんでした。44年たって、やっと見た事になります。喉のつかえがおりたような気分です。何かを伝えたい「熱情」はよくわかりました。いろんな事情があったでしょうが、北村透谷に惹かれた思いが、私にはよくわかりませんでした。結局、この後映画を監督出来なかった事は、それでよかったのか・・・難しい問題です・・・

2021年 配信舞台1「グレーのこと 2021ver」@下北沢スズナリ

2021年02月08日 | そんなご舞台な2021年
2021年 配信舞台1「グレーのこと 2021ver」@下北沢スズナリ

生まれ変わるとしたら何がいいかをベースにした、深い話でした。2017年にも見ています。その時はファンタジー性が強いかなと思いましたが、今回は
現在のコロナの状況も含みながら、2021年バージョンとして作り上げられていました。田村孝裕ファンである私は、毎回楽しみにしています。個人的には、四畳半的な話が好きです(笑)配信のおまけの、演出家、田村孝裕のダメ出しがとても興味深かった。

今頃、録画DVDで鑑賞「曽根崎心中」 増村保造監督 1978年公開

2021年02月08日 | 映画の光と影
今頃、録画DVDで鑑賞「曽根崎心中」 増村保造監督 1978年公開

出演:宇崎竜童・梶芽衣子・井川比佐志・左幸子・橋本功・木村元・青木和代

これは傑作です。公開された時、傑作だ!と声に出した事をしっかり覚えています。人形のように瞬きをせず、しっかっと前だけしか見ない演技をする、梶芽衣子の異様な演技に吸い込まれていきます。宇崎竜童との掛け合いは、しっかりと練習をされていたと思います。それぐらい完璧でした。それと忘れられないのは、橋本功の悪役ぶり。いままで見た悪役の中で、最高の悪役でした。その事を橋本さんに伝えたかった。今の香川照之を100倍ぐらい濃くした感じでしょうか(笑)

今頃、録画DVDで鑑賞 「ひとごろし」 大洲 斉監督 1976年公開

2021年02月05日 | 映画の光と影
今頃、録画DVDで鑑賞 「ひとごろし」 大洲 斉監督 1976年公開

出演 : 松田優作, 高橋洋子, 五十嵐淳子, 丹波哲郎 
原作が山本周五郎で、学生時代映画館で見た記憶がありました。格上の相手に「ひとごろし」と叫び続けて、相手をメンタル的に追い詰めて、目的を果たすというストーリーでした。なんとなく、結末は想像出来るので、見ている側の興味はどうやって相手をメンタル的に追い込むか、それがリアルでなければ乗っていけません。その目的は見事に果たしたと感じました。こんな時代劇あっていいと思います。おもしろいアイディアでした。こういった意表をついた時代劇の流れは、「引っ越し大名」とか「決算忠臣蔵」などに繋がっているのかもしれません。