ようこのかまど

おいしいからうれしくなるのかな、うれしいからおいしくなるのかな。

アメリカ① ~ぱんれぽNo.35~

2007年04月28日 | ぱんれぽ~高2夏休みの自由研究
☆アメリカ大陸
北米でも南米でも、パンには先住民と移民の食文化が入り混じっている。
アメリカはコムギの大生産国である。しかし、もともとコムギはなかった。アメリカ合衆国で最初にコムギが栽培されたのは1585年で、種はメキシコ経由だった。のちに新大陸の移民によりいろいろな種類のコムギがもたらされた。そしてニューイングランド地方や北部太平洋沿岸でコムギが生産されるようになった。やがて植民者たちが大陸内部へ移動するとともに生産地も西のほうへ移っていった。イギリスの植民地時代のパンはヨーロッパで作られていたものの延長線で、特にアメリカのパンというものはなかった。植民地時代、開拓者たちは、自分で小麦を育て、パンを作った。
1775年、北アメリカの13植民地の連合軍はイギリスと戦い、1785年独立して共和制を樹立した。独立戦争の間、パンは重大な関心事で、戦争中に持ち運びの出来る製パン装置が作られ、更新中に武器の上に載せて移動中もパンが供給できるようになった。
20世紀初頭、最初の生地分割機ができ、高速ミキシングの自動製パン機、スライサーが出来た。機械化は急速に進む。
1940年栄養強化パンが発売された。国民が全粒小麦パンのような栄養のあるパンを食べたがらないため、パンに栄養強化剤を加えるように政府が勧告したのである。(これらは、しばしばヨーロッパ人のからかいの的になる。)

現在アメリカでもっとも一般的な白いコムギ粉パンは、スライスした白い包装パンである。他にもフランスパン、雑穀入りパン、イタリアパン、トウモロコシパン、レーズンブレッドをはじめたくさんのバラエティブレッドが作られている、焼く前に茹でるベーグルもルーツはユダヤだがアメリカで発達し、そこから広まった。シナモンロール、ハンバーガー、バンズ、南部のグレイビーか蜂蜜と一緒に食べるシンプルなビスケット、西部の天然酵母で作るサワードゥブレッドもアメリカ生まれだ。
ボストンのホテル、パーカーハウスで考案されたパーカーハウスロールというものもある。これは早く朝食を食べたいと言う泊り客にせかされて、料理人がパン生地をほとんどこねないまま焼いたものが意外とおいしかったことから、それから1世紀を経た現在でも食べられている。

↑私が作ったチョコバナナ味のBagel



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