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ようこのかまど

おいしいからうれしくなるのかな、うれしいからおいしくなるのかな。

春だ春だ新しいことしよーぜ

2019年02月20日 | デキんレジのインチャージノート
社会人大学院の発表で日中に職場を堂々と抜け出して浮き立つ私、

桜商戦に乗ってしまった。
ただしショット追加はマストや。原稿直そうと思ってたのに電車でガン寝してしまったし。

暗くて狭いところに留まっていてはならない。
いくぞー。

step by step

2018年01月14日 | デキんレジのインチャージノート
期せずして、仲のいい後輩も言ってくれた。
先生のスローガンはstep by stepですね。
そういう環境だからここはいいよねって私が言ったら、誰でもそうはいかないですよと。
そうなのか。

少なくとも私には今年も次々と新たなstepが
“立ちはだかっている”が一番しっくりくる感じ。
とくに今年は、思いもよらぬstep、たとえば
早めの中間管理職
というstepも。

この前まで毅然とするとか言っといて
新年早々、このさき一年間の波乱の予感しかしないゴタゴタに見舞われ
ああ私はこういう時に泣きたくなるんだったと思い出すような、つまり
いまいち反省しきれない
どちらかというとこの事態を避けきれなかった自分に腹立たしい
そんな気持ちに苛まれ続けた今週、実は記念すべき病棟長最終週でもあるのにそれどころじゃなかったわ。
謝り倒して次の日にはニコニコしてる自分がバカみたいで離人症になりそうです。ウソです。でも、

気にすんな
って言葉がすごくありがたくて涙が出て
でも電話越しだからバレずに済んだのが、今年最初の幸運でした。

祝★全病棟長期間を終えた私。

演じる

2017年12月31日 | デキんレジのインチャージノート

ギリギリ今年中に家族の集合場所にたどり着く新幹線にて。
こんな日に限って急変とかあるからと思ってこの時間選んだら案の定。おかげで乗り込めただけでなんだか幸せ気分。
旅のお供は先月受けた電解質セミナーですごい分かりやすかった先生のこの著書。一行目は気にしない気にしない。
相棒のリュックはだいじ過ぎて職場では使えず、今日勢い勇んで連れてきたけどまだよそよそしいよな。

そしてこのキムパプ…
めちゃ辛い!笑


*****


年の瀬も押し迫って、同期チーレジ3人で慌てて全米チーフレジデントミーティングの登録をしてきました。
選べるセッションのページには選びきれないほどの興味深いタイトルが並び、その中には「チーレジに求められる態度」とか「チーレジになるための心持ち」といった、いわば“チーレジ論”をテーマとするものもちらほら。
改めて、なんだか大それたことになってしまったのかなと思ったりしながら、私は開催地の名物料理の調査にいそしんだのですが。
来年の7月末からはそんな逃避も許されなくなります。どうしましょう。

その前に、病棟長という役職ですが、過ぎてみれば早いものであと2週間で卒業。
しっかりこなせているかはもはや考えないようにしていますが、仮にやっていることが足りなかったり間違ったりしていたとしても自分にとっては十分何かしらの負荷となっており、意図されているものと合致するかは知りませんが、病棟長という立場に居たからこその数知れぬ喜びと反省と発見を与えられてきました。そう、考えてみるとたしかに自分にはtoo muchと思われた[役職]こそが私を育ててくれているのかもしれない…説得上手のあの先輩の言うことも強ち間違いではないのかなあ。
ただ、こんな感じにフワフワとこだわりのなさを発揮することで“働く自分”のバランスを保っているなんて気付かれたら下についてくれている後輩たちは不安で研修に集中できないだろうと思うので、ある程度“THE 病棟長”的な顔をして病棟に現れているわけです。私だって。

それから忘年会の芸出し。
仲良しの後輩に頼まれたのでしぶしぶ引き受けた、今年だいぶ流行った芸人さんのモノマネです。
出演24時間前から始まったネタ作りでしたが、だんだんと「やるからにはきちんとやろう」という気になってきて、いろんな意味で精一杯がんばったら、演じ切った後の清々しさが恥ずかしさを上回った!
演じ切った…

あ!来年の私に必要なのはきっと、この“演じる”という感覚だ。
その武器だったら、私ちいさい頃から仕込まれてるぞ。
舞台上なら私、何にでもなれる。なり切る。
そう思ったら、2018年の幕開けが、少しは気楽になったのでした。


大きな役割を与えられるには自分は早すぎる、と思うとき。
今そのままの自分をお使いになるんだから、召された役割を果たすのみだ…そう信じようと思える一節。

Niemand hat ein Recht, auf dich herabzusehen, weil du noch so jung bist. Allerdings musst du für die Gläubigen ein Vorbild sein: in allem, was du sagst und tust, in der Liebe, im Glauben und in deinem aufrichtigen Lebenswandel.

Kümmere dich auch in Zukunft um die Dinge, die dir aufgetragen sind, und lass dich nicht ablenken, dann wird jeder erkennen, wie du Fortschritte machst.

‭‭1. Timotheus‬ ‭4:12-15‬ ‭HFA‬‬

毅然とする

2017年11月14日 | デキんレジのインチャージノート

(体力的には一番キツかろう循環器内科病棟長最終日に約束されていたごほうびタルト)

病棟長の間は、上と上手くやることを意識することで病棟の平和を守ればよかった。
そうやって責務を果たすうちに自然と下はついてきた。
(つまり上にも下にも好きになってもらえばよかった。)

ただ、その結果(そんな理由だけで選ばれるのは本来ではないとは思うけど)
次のCRという役職を(文字通り)期せずして引き受けることになった。
このままじゃいけないことだけは分かってるけど
あまりに他人事だったからまだノープラン。
そんなときにある小さな事件が起きて、私は
“毅然とする”
必要性を初めて気付かされたのである。

Außerdem muss er sich an die zuverlässige Botschaft Gottes halten, so wie sie ihm gelehrt worden ist. Denn nur so kann er die Gemeinde im Glauben festigen und die Gegner von ihrem Irrweg abbringen.
‭‭Titus‬ ‭1:9‬

「神さまはいつも“あなたにとっての”次のステップを用意してくれてるものよ」
大好きな先生の言葉を思い出した。

アンゴスチュラビターズによせて

2017年10月15日 | デキんレジのインチャージノート

劇中に登場するリキュール。
ずっと、どんな味がするんだろうって思ってた。


なりきってみないとわからない。
なりきって、悩め。


*****


ダンスするとき、力を抜くと飛距離が伸びるんですよ。表情もやわらかくなる。病気と闘うときも、おんなじだなって。

辛い段階を今まさに超えようとしている患者さんが
苦しいなかで紡いでくれたことばです。

私が大きな決断に迫られていることを
まるで知っているかのように
やさしかった。

Sometimes our puzzles can end up puzzling us.

2017年09月15日 | デキんレジのインチャージノート
O welch eine Tiefe des Reichtums, beides, der Weisheit und der Erkenntnis Gottes! Wie unbegreiflich sind seine Gerichte und unerforschlich seine Wege!
ROEMER 11:33

あーまたやってしまった。
お風呂に高級入浴剤でも入れてこの悲鳴あげてる体を癒そうと思いながら家に帰ってリビングの床に一先ずゴロン
…したまま数時間経過。
お風呂沸かすのも洗濯するのも計画倒れです。せめて、今ふと浮かんだ最近の関心事でも書き残すことにします。

3年目になって、当直表の作成を押し…いえ、権限を与えられた。
しめしめ、偉くなったな自分もと思いながら人に知られず自分の希望を通して空けた週末、
相手の予定が急に変わる。

明日転院予定だった患者さんが
亡くなった。
毎日のようにご家族に急変リスクを説明していた私自身が、虚しく、悲しい気持ちになる。いわゆる
神さま、どうして
ってなってる愚かな自分がいる。

私は計画するのがヘタだ。
それに、思い返せば「こうなったらいいのにな」は実現しなかったことがほとんどだ。
だから、いいこと思いついちゃった時点で、もうそれはなんとなく起きない気がしちゃうクセが小さい頃からついている。それでもなお、“念のため”当直を入れないでおいたり“念のため”部屋を掃除しておいたりするんだけど笑
そして、報われない、いやこの言い方は語弊がある、実現しないことが決まった時、私は残念さに驚くよりも、「やっぱりな…」と自分の前にまだまだ延々と続くだろう将来を、なんだか憂うような気持ちになるのである。

ただ、思いもよらないいいことなら今までいくつも起こってきた。
そこに用意されていると聞く、大きくて貴重な計画は大抵、私の思いつくようなレベルのことを超えているということなのかもしれない。
今までも、そしてこれからも。
そんな気がする。
ありがたいこと。でもその全貌を教えてもらえないことが、とても辛く感じることがある。
私に足りないものは何だろう。


*****


計画と言えば

海外旅行がたいてい計画通りにいかないことは
経験上なぜか心から納得している笑

ただ、今度の夏休みの予習で知ったんだけど
前回迷い込んだあのAinola↑って、シベリウスの家があったとこだったみたい!

おずおず心電図とホカホカごはん

2017年08月26日 | デキんレジのインチャージノート
個人的には「ソフィーの世界」を再読したことの方がよっぽど心の大きな部分を占めていますが
一年生の子たちと日々当直しながらもっときちんと説明できるようにならないとと思い、改めて開いた参考書もあります:

「心電図のみかた、考え方」基礎編、応用編
https://www.amazon.co.jp/心電図のみかた、考え方_基礎編-杉山-裕章/dp/4498037847/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1503297100&sr=8-1&keywords=心電図のみかた+考え方

心電図は学生時代から大の苦手で丸暗記でなんとなく来たけど、ここで再読。
この本は私にはとてもいいです。2巻目の最後に至るまで、苦手な人たちのためという目的を失っていない。

最近サーカディアンリズムと自律神経の関係とか言われてますが、夜に始まる不整脈ってやっぱり多いように感じました。
それから、この5週間で何度「心原性は現時点では否定的」と一年生に書かせただろうか…内心ドキドキでこっちが頻脈な気分なこともありました。心療内科外来にも動悸とか胸痛とかって振られるんだろうなあ……
さすがに次の循環器は(去年よりも笑)疑問点を解消したいという意欲を持ちながら回れそう!

と、自分を奮い立たせたところで
愛すべき夜勤専従生活farewellモーニングです。
選ばれし栄えあるメニューは…
ル・クルーゼの炊き立てご飯〜冷凍しといたこの前のカレーがけ!!!
この鍋で炊くと、お米が変わったのかと思うくらい美味しい…残り冷凍しとかないといけないのに食べ過ぎた……
ちなみにカレー、冷凍するつもりの部分はジャガイモを軽く潰しておくとよいです。まるのまま冷凍したのをチンするとスカスカになるので。ニンジンは潰すのもあれだし、できたてのうちに食べ切っちゃう。

昨夜もまた、じっくり読んで向き合い、一つひとつのことを歓喜のうちに知ることのできたいい時間でした。
ありがとう、バイバイ夜専。
そして、よろしく循環器…

こころに、うたを。

2017年08月04日 | デキんレジのインチャージノート

母の合唱の本番を観に行って
何年ぶりか(たぶん高校生のときオペラシティで聴いたロシアの弦楽合奏団のクリスマスコンサート以来)、舞台にひと鳴りした和音を聴いただけで涙が溢れる経験をしました。
谷川俊太郎さんの詩を歌った合唱曲も心に残って
現在、もととなった詩集にハマっております。
(まだ寝ちゃいけない時間にゴロゴロしながらお気に入りのページを開く前の圖。装丁もステキ。)

とても久しぶりに触れたんです、芸術に。映画もしばらく行ってないもの。
それなりの興奮でした。
これ一緒に聴いていたなら何て言っただろうとか
詩集を贈りたいなあとか
…押し付けがましいか、やめとこ
とか
そんなことまでグルグル思っちゃうくらい、心がウルウルうるおう感じ。久々。

つまり、カラカラだったのだと思います。今年度に入ってからずっと。
よくないぞ、と少し焦る。
たとえば数ヶ月後には結婚式での演奏や朗読も控えているのに
依頼してくれた人たちに期待されている、去年までの私は今いないかもしれない。

目指している音色や声音があるか。
それで表現したいものが、あるか。
…ヒントの材料となるものに触れてなさすぎて、正直自信ないもんね。

でも一年前までは想像だにしなかった様々な情動体験と
夜中だれにも相談できなくても抗菌薬を選んだりしている(というと急にものすごく低レベルに聞こえますね笑)自立心は
今の私に新たに蓄積されているもの。

久しぶりに一つ前のフルートを使ってみることにしたんです。動機はいろいろですが
とにかく母に掘り出してきてもらいました。思えば、まだいろいろと自分のことを自分で決めていた時代に、戸惑いながらも自分が気に入って選んだ楽器でした。
誰の評価にも頼れない今、曲から感じたままの世界観を表現するのにいちばん適切と思う音をさがしてみるというのは、今の自分にとってピッタリなアイデアな気もしてきて。
薄暗いチャペルで、今夜も吹いています。


*****


はい、勤務時間外にちょっとそんなことも思いつく余裕があるのがナイトフロートの期間です。
夜勤専従。みんなの代わりにひたすら当直をします。それに備えて昼間寝てます。毎晩というわけにはいかないので週に数回おやすみの日がありますが、時差ボケを繰り返すのがいやなのでこうして夜やってきては笛吹いたりしているわけです。

みんな24時間の半分以上活動してるはずなんだからお互い起きている時間もあるはずなのに
なんだかLINEの返信がふだんより来てないような気がしちゃいます。
ひたすらひとりで呟いてるみたくなってます。
LINEしていいかどうかわからない。
ん?それいつか私も言われたことだっけ。
おたがいさまか。
あーあ。
ため息も、声出してしてみたり。

それならばせめて特権を行使しましょうということで
最近のマイブームが、勤務日の夜中、病棟コールがひと段落して戻ってきた誰もいない医局にスピーカーから音楽を流すこと。
2日前は、タイトルつながりでヴィヴァルディの「夜」を久しぶりに聴いてみました。
思った以上に鋭い音色で真っ暗闇にブンブンいざなわれるようで
それはまるで夜間急変と我々の闘いを表したようで
ひとり笑っちゃいました。
演奏終了。ふたたび戻ってきた静寂。
いやーすばらしい演奏だったなあ。
やっぱり、私の心に音楽や詩は必要なんだなあ。
それにしても、なんて静かな夜…

を次の瞬間、スタットコールがつんざいたのでした。
ちゃんちゃん。

打ち明ける

2017年07月23日 | デキんレジのインチャージノート

母の仕事もかなり大変らしい。話聞くぶんにはただただ興味深いが…


*****


打ち明ける
という行為について。
この5週間、腫瘍内科や神経内科、感染症科などの混合病棟を一年生たちと一緒にみたわけですが
末期の癌やALSの患者さんが息切れしながらも語ってくださった自分の弱み、家族への感謝、希望、絶望は1人で聴くには勿体無いほど貴いものでした。
他人には言いづらいような感染症の治療を余儀なくされた患者さんがようやく重たい口を開いて教えてくださった医者から受けて嫌だったことの数々は、全国の医者を代表して頭を下げなくてはいけないくらい深い問題でした。
要求が多く攻撃的にさえ見えるご家族のお話をよくよく聞いてみたら、自宅では不安と孤独いっぱいのなか一生懸命に親の介護と向き合っておられる姿が浮かんできました。
原因不明の血圧上昇で入院になった患者さんは、言ったら怒られると思って我慢していた痛みを聞き出せたことがきっかけで全てが解決しました。
病棟飲みで突然打ち明けられた後輩ちゃんの恋愛相談は…とてもびっくりしたけれど!笑 ピュアで、いろんな気持ちを思い出させられました。
「先生でよかった」「ほっとした」「ありがとう」と言ってもらえることも光栄で嬉しいけれど
打ち明けることにどれほどのエネルギーと勇気を必要とするかを想像すると、私の方が感謝の気持ちは大きいのではないかと思います。
打ち明けるって相当難しいことだと思うんです、私は。打ち明けるに至るまでも、打ち明け方も。

患者さんがどのくらい話してくれるかは、聞き手の態度に依存すると、後輩には教えています。
一年生が病棟業務でよくぶつかる壁です。
もちろん、治療や管理をスムーズに進めるために敢えて話させないようにしているならそれも技術のひとつですが
私が一緒に訪室して初めて患者さんやその家族が話してくれることがある。それで毎朝早く出勤して真面目にプレラウンドしている子ほど落ち込む、自分がプライマリなのに…って。
言わなかった方が悪いって?そんなこと口が裂けてものたまうな。打ち明けにくくしているのはあなただよ。信用できるように努力するのは信用される側だよ。
とくに下っ端の医者は“聞き手になる”ことも仕事なのであって、この指導は間違ってないと思っています。

ただそれをそのままプライベートに持ち込んだらうまくいかないみたいです。
言わなかった方が悪い。
でもでもでも…
むー…
こんなに不便を感じるのは初めてだ。わたしプライベートではコミュ障なのかもしれない。

数ヶ月後には人生における重大な“打ち明ける”をするのになあ。
wer mit dem Herzen glaubt, wird gerecht; und wer mit dem Munde bekennt, wird selig.
Roemer 10.10
準備間に合うかな。

低栄養

2017年07月22日 | デキんレジのインチャージノート

初めての混合病棟の病棟長は、ICUみたいな緩急がなく、ずーっと中等度の緊張感を維持しなくちゃいけなくて最後のほうが体力的にキツかった。
仕事の遅い一年生からぶんどったサマリ書くのにどうしても集中できなくて、まだ時期も決められていない夏休みの行き先を調べ出したら止まらなくなってしまった、心は既に海外逃亡な最終日です。
それでもごはんは職員食堂でちゃんと食べてたつもりなんだけど笑 いつも患者さんのことを相談させてもらっている栄養科のボスが、私を引き留めていろいろくださったの圖↑
右下のは凍らせても美味しいらしい。

健全な精神は健全な肉体に宿る。
ほんとだなあと思います。無理して人に会っても困らせるようなことになるくらいなら、引きこもってればよかったのかも。

先週末ごはんに呼んでくれた叔母夫婦の家で見つけたZinfandelのラベル。
こんな感じで1週間くらい寝てたい。