去年は聴くだけだった日本心療内科学会、今年は発表してきました!
(会場は鹿児島の城山観光ホテル!温泉付きの会場って最高じゃないですか…)
今週の睡眠時間を削りに削ってギリギリで作り上げたポスターが一度迷子になるというハプニングにもめげず、なんとか5分前に貼りつけお化粧なんか剥がれたまんまでしたが発表に漕ぎ着けました!
前日あまりに寝ないと凡ミスを犯すということです…反省。そんなに人の集中力ってのは続かない。
でもそんなこんなで本当に、発表できたことだけで万々歳という気持ちがあって
そのせいで変な欲がなかったからか、あまり緊張はせずに伝えたいことを伝えられたかなと思います。
というのも、今回はけっこう聴衆の先生方から反響があって
次の研究に向けてたくさんヒントももらえたのです。嬉しかったなあ。
そして今回は大学院での研究テーマ選びの参考に、という意識で他のポスター発表を聴いていたのですが、どれもけっこう面白く、それぞれのテーマの魅力を感じてしまいました…ほんとに悩ましい!
また、先生たちのいろいろな研究が、小さくても、今まで病棟長として聞いてきた初期研修医の子たちの素朴なつぶやき(患者さんとのコミュニケーションがうまくいかない、とか)への回答のひとつになり得るんじゃないかと思うこととかもあって、来年度への夢が広がったりしました。
(しろくま。鹿児島研修中で会いに来てくれた後輩と分け分け。)
恒例の若手の会ではまた親戚の集まりのごとく近況報告しあったり労いあったり、初めましての先生方と知り合ったりしました。
そのうちの1人の先生がおっしゃったこと。
本当にいい治療ができてる時というのは、本人が自分で考えて答えを見つけ出している。僕らはそれを引き出すために“どう聞くか”。これが技術。逆に、
患者さんにお礼を言われたら「あれ、まだダメだな」と思わなきゃいけないんだよ、と。
(あ!大学院でお世話になる教授もこのまえ似たことをおっしゃっていたし、河合隼雄さんもそんなこと書いてた…)
正直欲しくなっちゃうけどね“ありがとう”ってさ、と話すその先生の秘めたるアツさ…!
同日もうひとつのきらりフレーズはこれですかね:
僕らの治療がうまく行ったときは患者さんの人生が変わる時。時間はかかるけど、これほどドラマチックな仕事はない。
ああ、やっぱり心療内科でよかったんだなと思える出会いがまたひとつ増えた会でした。
(若手の会はたいてい話し込んで食べそびれちゃうので、その前に腹ごしらえ。豚とろの黒豚ラーメン。)
今回のもう1つの進歩としては、日独交流企画にいらしたドイツの先生方3人に勇気を出して質問したこと!
日本よりずっと心療内科がコモンなドイツで活躍されている先生方は、講演もすごくドラマチックで聴いていてウキウキしました。その感想を一生懸命伝えたら、名刺交換してくださいました…(とりあえずそれには医学用語は使わないのでなんとか話せた笑)
とてもフレンドリーな方々でラッキーでした。しっかりこの後に繋げていかねば!ただし今わたしが頼まれるとしたらシンポジウムとかでの通訳になりそうだから、本気でドイツ語勉強し直さないとマズいぞ…
(hikaruyaのモーニング。)
hikaruyaは、2日目の朝にお散歩した甲突川沿いにありました。
ほんとはテイクアウトのパンも買いたかった。
小さな小さなカフェです。
桜並木のある川沿いの遊歩道には
薩摩藩士の面影。
ちょっと背筋がのびました。また明日からがんばろう…