ようこのかまど

おいしいからうれしくなるのかな、うれしいからおいしくなるのかな。

リエゾンの季節

2016年05月16日 | デキんレジの雑記帳

なにやら妖しげな響きですが、医療界でリエゾンとは、身体疾患に伴うさまざまな心理的問題をチーム医療のなかで扱おうとすることを言います。

今日からついにリエゾンセンターに一人前に一部屋いただきました。
初日からきたきたー、大学の精神科の実習でも受けたこの感じっ!
「人にどう思われようと関係ない」「好きだからやってる」やっぱりそういう人たちの集団みたい。
というわけで、これから2ヶ月で精神科と心療内科を連続して回ります。連続にしてくれたのはどこのイケメンだ?神さまか??
のびのびじっくり学んできたいと思います。

・精神科の薬がわかる本
http://booklog.jp/item/1/4260021087
…この日を楽しみに買っといたやつ。


*****


極限状態の自分、ありとあらゆる感情の自分をウッカリさらけ出してしまった相手には正直弱いです。
さらに、泣いてる心をひた隠しにしてる(つもりの)時にそれを察知して泣かせないまま思いやりある行動に出てくれる相手には、心を開かざるをえません。
でもそれは、相手が思いやる才能とちょっとの優しさのある人だったというだけです。
しっかりせい自分!

あ、紹介が遅れました。今日の一枚(最上部):
「日曜の急変対応終わって昼過ぎに遅刻して遊びに行ったら、お昼ごはん食べるの待っててパスタ茹でてくれた友人に感涙の圖」
です。こういう思いやり、才能があるかはわからない私の中にも育てたいものです。

消化器内科ローテ中に相応しく肝臓頻出の記事

2016年05月05日 | デキんレジの雑記帳

今日はお酒禁になった友人と久々(でもないか)に会いました。彼女は相変わらずよく話を聞いてくれます。話しながら自分の胸に手を当てたくなる感じ。
すごい糖度のトマトジュースも美味しかったです。休肝日はドイツ語でRuhepause fuer die Leberというらしい…え~、ほんとかなあ!
英語ではAlcohol Free Day。「liver holidayと言っても通じない可能性がありますので、説明を付け加えましょう!」なんて書いてあるぞ。


今日の一冊:
・やさしイイ血ガス・呼吸管理
http://booklog.jp/item/1/4784945385
…私のようなおバカでも分かるように書いてある。これをICUローテ前に読んでおけば…!なんてチラリと思ってしまって最終ページをめくると、発行日が今年の4月15日。ちょうどICUにはりついてた時に出たんなら仕方ないじゃない、と堂々と今さら~な内容含めて通読したのでした。ブログでは前々からお世話になっております長尾先生、本の内容は超入門レベルだけど、これほどまでに噛み砕ける先生の才能は素晴らしく、助けてもらう度に尊敬してます。

ICU出所後初の丸善でまたまた大量買いしてしまい(充実した研修の結果clinical questionが高まったのだと評価していただきたい!)、「あの…郵送しましょうか……?」と店員さんに気遣われた時にカゴに入っていた一冊です。「あ、じゃあ肝炎診療だけ持って帰りますぅ…」
…恥ずかし。大学受験の時に“この参考書に救われて化学の計算問題できるようになった!”という経験をしてから確かに参考書信者ではあるのですが、入職してからは買うだけで不思議と満足感に浸ってしまい、気づけば1年で積ん読だらけにしてしまった本棚に想いを馳せる。いやいや、読んでないのが問題で、実際読んだ方がいい本しか買ってないはずですよ。でも念のため、
kuenftig keine Spontankaeufe mehr! (もう衝動買いはしない!)とここに宣言。少なくとも、
nichts ueberfluessiges kaufen!(余分なものは買わない!)
ですね。歳とって母に似てきたのか、最近捨てるものを探し出して捨てるほど捨てるのが趣味になってきたので尚更、肝に銘じて。

あ、わかった。

「読まないなら捨てるわよ!」と言ってくれる人が一緒に住んでないからこうなってきたんだ。服とか靴とかはだいぶ自分でも捨てられるようになってきたんだけどな…
“捨てられる緊張感”を意識しながら、早めに読むことにします。

これはアイデンティティの問題だ

2016年05月04日 | デキんレジの雑記帳
引き続きお休みいただいております。Netter tag heute.
親友の初舞台を観にはるばる…と思って早起きしたのですが、よくよくチケット見たら寮から徒歩10分のところと気づいてからの二度寝。あやうく遅刻するとこでした!
彼女のフラダンス、初心者でも堂々として美しかった。Traumhaft schoen! その他のグループのベリーダンスなども、それぞれにみんな楽しそうで、輝いていて、癒されました。近くの子どもが思わず体を揺らしていましたが、まさにそんな感じ。私も踊ってみたくなってしまいました。
ダンスは、総合芸術家になるために(詳細不明)足りていない要素の一つとして、前から気になってはいたんですよね。ジムではほんの少しかじったけど。フルートも朗読も声楽も、表現活動はぜんぶ研修落ち着くまでお預け…と思っていたのに、今日の発表会のパンフレットについてた体験レッスンのチケットと只今にらめっこ中 笑
ちなみに、ドイツ留学準備のために(時期未定)所々にドイツ語のフレーズを挟むことにしました。
仕事に飽きやすいからとかじゃなく、表現は私のだいじな一部だから仕方ないと思うんですけど、どうでしょう??
勉強法も、無理せず受験のときのスタイルに戻してみたり。

家族でも恋人でも上司でもなく、自分の好きなこと・もの・やり方を考えてみる連休です。

今日の三冊(心電図のをやっとこさ読み終わったとこなので今日は過去のを):

・メディカルアライアンスの「せん妄」
http://booklog.jp/item/1/4780904013
…私たちの先生が書いてる雑誌。整形の先生が誰も患者さんのせん妄に興味もってくれなくて困り果てて買いに行った思い出の一冊 笑

・摂食障害の身体治療
http://booklog.jp/item/1/4525415517
…次にまた受け持ったら読み直そう。

・いのちの医療 心療内科医が伝えたいこと
http://booklog.jp/item/1/4862490891
…タイトルで引かれそうだけど心療内科が目指すのがどんな考え方なのかをわかりやすく説明してくれていて、とくに前半が好き。

いい“さいご”について

2016年05月03日 | デキんレジの雑記帳

話しました、またまたバナナクリップを破壊してしまうほどに増えてしまった髪を梳かれながら。
話しているうちに(毎度いいヒントをくれるんだなこれが。)頭も心もだいぶ軽くなって、リコメンド通り連休でもわりと空いてそうな所まで足をのばす。買ったものは…もちろん新しいバナナクリップ!笑 せっかくの久々ひとりショッピングなのに仕事道具かい!
いえいえ、なんだか今は仕事が楽しくなってきたお年頃なんですもの。当直でいっぱいコール受けても眠いけどハッピーみたいな感じね、これ人生の先輩であるその美容師さんに聞いてもそのままでよさそうなので、安心してこの方針変えずに突き進もうと決めました。
私ちゃんと成長してた。そのことだけは、このまえ直接伝えられてよかったなと改めて思いました。なかなかいい最後にできたんじゃないかな。
さいご…ein geistreicher Ausdruck!

今は、事あるごとに同期や先輩たちの思いやりに触れて、それに対する感謝の気持ちだけでけっこう前に進めてる気がする。というか、そういうのに気付きやすい心の状態なんだなあきっと。だいじにしよ。


今日の一冊:
私を救ってくれるかもしれない心電図の本(先日の病棟当直で呼びまくってしまったS先生ご推薦)「3秒で心電図を読む本」
http://booklog.jp/item/1/4903843076
各所に格言が出てくるところが、私を昔救ってくれた予備校の数学の先生の授業といっしょ。
…まあ、いま当直で呼ばれて嬉しいのは、まだ低学年だから頼れる上の先生がついてくれてるうちにいろいろ経験しておきたいっていう焦りでもあるわけです。