ようこのかまど

おいしいからうれしくなるのかな、うれしいからおいしくなるのかな。

作戦会議

2016年07月28日 | デキんレジの雑記帳

最後に主人公が食べてたクリームいっぱいのデザートに触発されて。

映画“War Room”、見てきました。ポンと与えられた代休、とっておきにしたいという欲ばかりが先に立って何も思いつかなかったのが、とりあえず朝祷会と思って早起きしたご褒美か、またまたある新たな出会いがあって。初対面の人だけど紹介されて興味が湧いたので、平日のまっぴるまに行きましたよ映画館。そして号泣!笑…自分のことばっかり話すねってまた言われちゃいそうだけど、それにしたってタイムリーすぎる内容だったんだもの。

人に怒り戦おうとしてしまうのは、自分で人を変えられると勘違いしてるから。
今、私はたぶん怒りでいっぱいになってしまってるから雁字搦めなんだ。
跪いて戦おう。
今は寂しくて辛くても、それは“戸をしめて祈る”ために与えられた時間なのかも。

いい休日になりました、もう十分。この後の飲み会は期待しないけど、それまでなんだか許せる気分。

①疲れてる場合

2016年07月27日 | デキんレジの雑記帳
後期研修をどこでやるか決まりかけてたんですが、ここにきてゼロスタート。
他科ローテ中の乳腺外科の先生が珍しく男性患者さんに絡んだ結果、「女の人の方が言っても仕方のないことを言う!」と言ってたので、安心して言いますありがとう笑:

・やっぱり学生時代は社会人の責任の重大さを無視して就職先を選べる“怖いものなさ”を持っていた気がします。今はそうは行きません。
・みんな「ひとがよい」とか「透明感がある」とか言って評価してくれるけど、正直ひとのよさだけでは病棟長は務まらないと思います。透明感てなんですか、私そろそろ消えてなくなるんですか。
・自分の居たい環境にどんなに憧れても、そろそろ適性を考えた方がいい気がします。追いつかないくらいなら時間かかってもじっくりやらないと迷惑かかるでしょ、いや命にかかわるでしょ。
・ジェネラルのできる専門家になりたいと思ってたけど、もしや前提として、全員が全員なれるものじゃないんじゃないか?
・そもそも敢えてキツい思いをしに行く必要は、自分の人生にとってどのくらいあるのでしょう。これは人によって違うと思いますけど、自分に磨きをかけたいというより、役に立ちたいという気持ちが強い場合どうでしょう。
・だいたい、あと何ヶ月ならがんばり続けられますか、私よ。無理はしてませんよね(できませんよね)、だからあとはあなたががんばりたいかどうか、ですよ?
・今まで、さして体に興味ないのに医学部行くために我慢して数学やったりとかして(医者にはなりたかったから仕方ないけど)、自分が心からやりたいことばっかりやれる環境に抵抗があったのはなぜでしょう。そうじゃなかったことがない(そうじゃなかったら役者になっていたのかも)ので逆に怖いのだと思うのよ、来年度からすぐ専門に進んでしまうのが。めっちゃ楽しそうなのに!
・一度入った医局をやめるって、ぶっちゃけどのくらいひんしゅくなことですか。
・もうなんでもいいから、誰か、私のよさが一番患者さんや同僚の役に立つ場に連れてってください。一生懸命働くことは約束しますから。“Do your best, and it must be first class, in God.”ってね。

これが、疲労度高めな週に考えたこと。
次回は②元気な場合をお届けします。おたのしみに!

FC全開

2016年07月17日 | デキんレジの雑記帳
今週は地域研修で、病児保育で子どもたち抱っこしてミルクのませながら
この子らのママたちって本当に全員が全員、働く必要あるのだろうか
と疑問に思ってしまった。「産休終わったらすぐ復帰せねば!」となんとなく高校生の頃から唱えていた私自身へも含めて。
「自立した女性の背中を見せる」こと、そのやり方で全員が全員ほんとにできてる?

そして週末は心療内科の夏季セミナー。30年も続く伝統イベントと聞いたけど、それも納得。おもしろい!いい出会いもたくさんできた気がする。
乾杯の言葉「今晩はみなさん、FC全開で!」が印象的だった。
(ちなみに私はTEG何度やってもFC低く出るのですが)たしかに今日は進路のことも、思ってる通りに話せた感じする。そういういい雰囲気があった。またそれに対する先生方の、一方向を勧めはしても強制はしない話し方のうまさが…流石、プロ!笑

これぞ自由だ。ふらつく怖さのない方の、安心付きの自由。安心しないと落ち着いて考えられないもの。自分の意思で、つまり“自立して”選べないもの。
日本のママたちを支えるのに必要な自由も、これな気がする。まわりの評価にひきずられず自分の必要や幸福をみずから判断して「自分のため」に生きられる人間こそが自由な人間だ、ルソー的に言えば。そしてルソー的に言えば、真に自由な人間を育てれば「自分のため」と「みんなのため」に生きることは両立させられるらしいのですよ。

2016年07月16日 | デキんレジの雑記帳
またまた、すてきなお祈りをしてくれるH先生の話なのですが
とっても素直なんです彼女!
著書などで、知れば知るほど。

私にないもの、
でも前は持っていたような…
どこに置いてきたんだろ?
すなおになりたーい。

最近知った漢字:


タテにクシュッてなるけど、すてきな字。調べたら、「徳」の字のつくりの部分のもとだって。

うつわ

2016年07月15日 | デキんレジの雑記帳

これは外病院研修(という名のほぼ旅行)中に食べた、おいしい方の“うつわ”。


すてきなお祈りをしてくださる先生がいます。中学に入学すると最初に主の祈りを覚えたように、お祈りこそ真似から始めるものかもなと思って、ここに書き留めておく。

私をここに導いてくださり、ありがとうございます…ここ1年私が苛まれてきた、この病院に“まぎれこんでしまった感”を優しく取り払ってくれたことば。

日々に追われ、あなたのことを思い出せない時があっても、いつも待っていて迎え入れてくださること、ありがとうございます…私の場合はこの6年間とチャンスあったはずなのにさらに+1年間も離れていたのに。朝祷会のみんながそっと迎えてくれたのが嬉しかったから。

だから、今日私が出会う患者さんや共に働く仲間にあなたのみこころを伝える器として私を用いてください…うつわ。器。器量。きりょうという単語に初めて触れたのは赤毛のアンだったかな。だから見目かたちのことしか言わないのかと思ってたけど、たしかに才能や人徳にも使う。はたまた、うつわが大きい小さいと言うとそれは心の余裕のことかな。いつでも心にスペースを、持っている人が、祈ることを思い出せるのかな。祈ると、スペースができるのかな。

私がもひとついいなと思うのは、お祈りは声に出さなくてもいいところ。
またやってしまったんです、口は災いの元…。親密になった瞬間この失敗をする。そしてがっかりされる。しかもこの風邪におかされたガラガラ声で。
仕事で診療中と、原稿付きで朗読かプレゼン中と、鉛筆で何度も修正していい作文中以外、私は言葉を発さない方がきっといい人間にみえるんだわ。
あーあ。

今週の課題図書!

2016年07月12日 | デキんレジの雑記帳

先生も外来の合間に法律の勉強をされるので、私も本を読んでおれと。私の話を聞いて勧めてくれた(そして買ってくれた笑)のが↑野村庄吾の「乳幼児の世界」と、
ルソーの「エミール、または教育について」

こんな番組もやってたのか。西先生の解説文わかりやすかったです。

心療内科志望というと、こんなふうに反応してくれる他科の先生がけっこういらして
この小児科の先生も九大まで見学行ったことあると言うし、感染症セミナーで司会されてた先生も研修医時代に自分の大学で心療内科回らせてもらえるように初めて頼みに行ったんだとか。
みんな興味ないのかと思ってたら、寧ろいま第一線で活動されている働き盛りの先生方が食い付いてくれる。食い付いて、応援してくれるのは本当に嬉しい。励まされる。

そんななか、最終的にこの科を選択しなかった決め手の一つとして、やはり体系的な教育のシステムが確立されていない感があったことを挙げる先生が多い。
他の科と対等にやっていくためにも、そういうところ補強するのは必要だと思う。
あとは、共通言語としての最低限の内科力…

たがため

2016年07月08日 | デキんレジの雑記帳

受付のAさんのお庭に咲いたバラだそうです。
今日は患者さんとバラを挟んで対面。
バラの香りも、Aさんの気持ちも、ほんとやさしく沁みる。


うつうつうつうつ…
うつ病はほっといても(生きてさえいれば)2年で自然治癒する(ただし年取ってからの認知症発症リスクは上がる)。
もちろん、うつ病とうつ状態は別物です。だいじょぶ。

意外にも、「生き生きとしているね」と言われます。昨日もまた別の先生から。去年とは大違いだと。
進路が見えてきたからだと、みなさん思っているでしょう。思っておいてください、それもまた事実です。
でもそれより、ビビッドな経験をしていると、いうことなのかもしれません。言いようによっては。

仕事している時間が楽。終わって翌朝までのひとりでいる時間が、agitation…そう、それがぴったりな呼び名!
なんだなんだなんだこれは…
ふと気付くと、自分のことしか考えていなかった。

きのう懐かしい再会で「ひとのために祈ろう」と教えられたばかりだったのに。
弱いなあ自分。思った以上に弱い。悔しい。

おんたいせつ

2016年07月03日 | デキんレジの雑記帳

症例発表の機会を与えていただいた。
終わってほっとした後、ほかでもないあなたがやるのがいいと皆が思ったんだよと言われて。
久しぶりに、ああ私が、私だけが思ってもらったんだと感じることができて
こうやって私は自信を持てるようにたくさんの人に応援してもらっていたなと思い出すことができて
同時に、それまで見えていなかった今の辛さの根っこが、ひっかかりが、裸になった。
ちょっと泣けた。

泣かなくてはならない

2016年07月01日 | デキんレジの雑記帳
「同情と共感は違います。共感は、知的作業です。」
Y先生

心療内科に、私は合っているみたいです。
こんなの初めて、というくらいにぐんぐん吸収し発信しレベルアップする自分を感じるし
生き生きしている、とか水を得た魚のようだ、とか言われます。

プロとしてやっていけるだろうと、正直思ってます。
でも
プライベートで純粋に知的作業のみをやるには私の理性と批判精神が足りません。TEG的に言うならば。
そこで、抑制してきた真黒く汚く見たくないもの達を抱きしめられるか。
できなければ身体化か。
この長引く咳は…ちがうよね?
あーっ。