ようこのかまど

おいしいからうれしくなるのかな、うれしいからおいしくなるのかな。

金沢で金!

2018年02月25日 | たびたべた

(金箔おはぎ)

私のために勝利をおさめてくれる人はいません。救いの達成は自分自身で努めなさい。
って、あれ。意外に厳しいなと思った。
Was schließen wir daraus, liebe Freunde? Ihr habt immer befolgt, was ich euch weitergegeben habe. Hört aber nicht nur auf mich, wenn ich bei euch bin, sondern erst recht während meiner Abwesenheit. Arbeitet mit Furcht und Zittern an eurer Rettung. Und doch ist es Gott allein, der beides in euch bewirkt: Er schenkt euch den Willen und die Kraft, ihn auch so auszuführen, wie es ihm gefällt.
Bei allem, was ihr tut, hütet euch vor Nörgeleien und Rechthaberei.
‭‭Philipper‬ ‭2:12-14

そっか。

私たちのなかに願いを起させたり、それを実現させたりするのは、もはや自分自身の力ではないのだからこそ
私たちは安心して努力していればいいのか。

ふふ、14節の「全てのことを“つぶやかず”、疑わないでしなさい」って好きだな笑 つまり「つべこべ言わずにやれ!」ってことでしょ?うちの人たちもよく言ってる笑笑


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というわけで、金沢の就職説明会に出展してきました。

地元の方によると珍しいという快晴。
もちろん道路脇は雪積もってましたけどねー。

ちょこっと修学旅行気分で、直明けの目をかっぴらいて先輩たちとはしゃぐ。

いつもと少し違う話もしたりね。
そしてお昼用のお弁当選びでもうひと盛り上がり。

とエンジョイもしてますけど、なにせ初期研修医とはだいぶ立場変わっての参加。
要求は何気にシビアです。
ある程度の緊張感の共有がまた、開始前の我々をはしゃがせたのかもと思うくらい
先輩も私も、自分たちなりにも納得のいく仕事をしたいと思って、準備にも心(と時間)をかけてきました。今まで少し足りないな、と思った部分は思い切って意見もして、周りも巻き込んだ。会場には来れない人たちの思いも預かった。
だから伝える準備は十分。
ただし、人がうちのブースに来てくれれば、ね…

結果的には前年より説明させていただけた人数も多く、ホッとしました。ただ、これ来週もその次もかと思うと少し息が詰まる感じ。
いや、だから違うのよ。聴いてくれる人を集めてきたのは自分たちじゃないんだってば。

だから、ご褒美のしるしは人数に対してではないんだなー

旬ののど黒にしました!美味しかったっ!


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こういう、
意味あるのかなあ、結果に繋がるのかなあ
という不安に駆られながらの仕事をしなくちゃならないとき(医療そのものではあまり遭遇しない状況だから周りには苦手な人が多いのかもと思った)
この、私が受洗報告をしたお返事に中高の先生方がくださったメッセージのなかにあった御言葉が響きます。
Bleibt daher fest und unerschütterlich in eurem Glauben, meine lieben Brüder und Schwestern! Setzt euch mit aller Kraft für den Herrn ein, denn ihr wisst: Nichts ist vergeblich, was ihr für ihn tut.
‭‭1. Korinther‬ ‭15:58‬
先生方はむしろずっとこんな気持ちを抱えて若い私たちに指導してくださっていたのだなと思うと、簡単に好きとか言えなくなるような教育という仕事の難しさと尊さが、心にズシンとのしかかるのです。
15年越しの、感謝です。

雪をきりとるこころみ

2018年02月19日 | たびたべた

こうやってすぐ写真撮りたくなって
-地元民でないのバレバレのようこです。

(道立近代美術館:棟方志功展)
だって綺麗なんだもの。


(森彦)
窓から見える雪は不思議とスローモーション。


(豊平峡)
きれいだねって言い合えるのは


(豊平峡温泉)
あったかくて


(SAPPORO FLOWER &CAFE)
心地よいから。


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もちろん、今回も美味しいものたくさん食べてきました。

温泉前のインドカレー。

初めはなんでカレー?って思ったものですが
豊平峡温泉名物、変わらぬおいしさでした。

お花に囲まれて食べた、十勝チーズのクロックムッシュ。

北海道産って書いてあるのを選びがちなのは、地元民も同じみたいです。
次はクロックムッシュ練習して朝ごはんに作ってあげよっと。

あ、本番も無事に終わりましたよ。

洋梨とチョコレートのタルト。
手荷物検査にひっかかった粉ふるいと洋梨缶も報われました(「フ、フルーツ缶…」って呟いて通してくれた係のお兄さんすみませんでした!!!)。

思い立って、雪ふりすさぶなか赴いた近所の古民家カフェ。

話し込めるいい雰囲気。

お供はシブースト…これも自分で作れるようになったら素敵だなあ。

おうち鍋もおいしかった〜

鍋に入れてくれてた“たち(鱈の白子)”のおいしさが忘れられず

帰りのおひとりさま空港寿司でも、にぎりを追加してしまったという。

でも夜からお仕事なのでサッポロクラシックはガマンだ!
またくるねー!

希望をつなぐ

2018年02月17日 | デキんレジの雑記帳
ああ、間に合った。
早く搭乗して寝たいものである。

週末ショートトリップって大体いつもこう。前日ほぼ徹夜して、羽田着く頃はヘトヘトなんだよなー
ピンピン元気で会えたらもっともっと良い時間が過ごせるんだろうか、とかね。

でも今日は久しぶりの第1ターミナル、物珍しさに遅延待ちもちょっと楽しめましたーPOWER LOUNGE
上は、よく見ると青汁飲んでいる私が浮かび上がる写真です笑
撮った後、遅れ気味だったドイツ語の課題を一個済ませたら、真っ黒な空に変わっていました。


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緩和ケア科ローテ最終日。あっという間の5週間。
尊敬できるスタッフが多かったからこそ、別れを惜しまれることが特に嬉しかった病棟でした。

Doch nicht nur dafür sind wir dankbar. Wir danken Gott auch für die Leiden, die wir wegen unseres Glaubens auf uns nehmen müssen. Denn Leid macht geduldig, Geduld aber vertieft und festigt unseren Glauben, und das wiederum stärkt unsere Hoffnung.
‭‭Römer‬ ‭5:3-4‬

Hoffnung-そう、希望。
カンファレンスで「希望をつなぐ」という発言を聞いて、これが緩和ケアの第一スローガンではないかと思いました。

患者さんが真の緩和を得られるには
今まで治療やそれにまつわる人々、そしてなによりも“癌をもっているということ”自体と必死に闘ってきた自分から、解放されることが必要だと思う。

なのについつい、こう考えてしまう。患難を耐え抜き、磨かれて品性が生まれ、その延長上で希望にたどり着くのだ、と。
違う、少なくともここでは違う。いつか必ず死ぬ人間にとって、その考え方は敗北の決定を意味するから。

希望の根拠は私たちの頑張りにはないんだ。
それって本当に嬉しいお知らせなのだけど、みんなに分け隔てなく伝える難しさよ。

フライパンタルトのレッスン

2018年02月03日 | こむぎこ日記

久しぶりのお菓子作りレポート!

バレンタインは手作りがいいけどオーブンがないからなあ
と悩む時間くらいは作れるようになりました、病棟長卒業したようこです。

本屋さんで見つけたこのレシピが、そんな悩みに答えてくれました。
小さい頃から実家のガスオーブンを使い放題だった生意気な私はこの手の本など「邪道だ!」とか言って見向きもしなかったのですが、最近大人になってきて慎ましさを知ったようこです。
電気オーブンなら買えないこともないのだけど(↑御察しの通り今うちにあるのはとても大雑把な電子レンジのみ)
暮らしのスケールに見合った調理器具ってある気がして
オーブンは焼きたてを食べてくれる家族ができてからでもいいかなあ(なんて言っておいて待ちきれずそのうち買ってるかもしれませんが笑)、とか
トースターも欲しいけど焼き網でいいかなあ、とか。
まあ、置く場所の余裕もないんですよね。

それで昨夜は試作第一弾。想像以上にうまく行くことが分かった。
いいレシピでした。決まり!

このような構造になっております。
周りにも洋梨の角切りがチョコの中に埋まっているので、見た目よりジューシー。

はい、急にロマンチックな雰囲気ゼロになりましたが
断層の中に角切りが見えるでしょうか。
オーブンも持たない一人暮らし女子は作ったはいいものの一気に食べるとニキビ大量発生しちゃうお菓子を、こうやってラップに包んで毎朝ちょっぴり飽きながら朝ごはんとして消費するんです。

さて、備忘録の一枚。

レシピはうちにはない底が16cm径の小さめのフライパン対応だったので
初めは買おうかと思ったのだけど
新しいフライパン買いに行ったらうっかりオーブン買って来ちゃいそうな自分がいて
それだと本末転倒なので
20cm径のうちのフライパンを使うことにして、生地を伸ばすときに自分で加減してしてみました。
特に問題なし。

新調を許したのはゴムベラと測り(小さくて軽いのでマグネットで壁にかかってる)と粉ふるい。ついでに洋梨缶とアーモンドプードルも近所のスーパーにはなかったのでamazonでポチッと…
作る直前になって、あ!缶切りがない!って慌てようとしたけど
小学生の頃スイス行ったときにおばあちゃんに買ってもらったアーミーナイフについてました〜いやはや。
小麦粉とココアとバターと生クリームと卵はスーパーに売ってるでしょ。ガナッシュ用のチョコも、今回はコンビニとかで普通に買える板チョコを使用、少し迷ってブラックのをチョイスしたけど甘さ抜群にフィット。お隣の相棒ミルクパンで溶かして丁度良いサイズ感でした。
タルト生地を焼く良い香りに包まれながら、洋梨をスライスして、並べて、フライパンと包丁を洗って拭いて、チョコを刻んで…と進めるんだけど
この作業中なんとも安らいだ心地よい気分がしたのは新たな発見です。
たぶん「いま」に集中することでコルチゾール分泌量が最適になったんだ(近ごろ緩和ケア科の抄読会に使ったマインドフルネスの論文に影響されている)。

おこたからの風景(部屋の中心がこたつになった瞬間を捉えた貴重な一枚)。
そうなんです。今日は遂に買ってしまったおこたも届きました。いい日だな。
今までバタバタしていて気付かなかったけど、私の心のキャパシティには波があって、とくに仕事にはクオリティとしてそれが反映されてしまう。
忙しくしてると食べても食べても太らないのはメリットだけど
私はほんとはこういう暮らしや家族をだいじにしながら
余裕のある健全な心をもって、納得のいく丁寧な仕事ができる方が幸せなのかもしれない
とふと思いました。
だからこそ、苦労は若いうちに、かな!今夜も当直がんばろーっと。